「おいおい、何だコリャ~!ウソップ!!ナミさんの美観を損ねる!!」
「中々ス~~~パ~!!」
「もうどうでもいい!」
「ありがとうウソップ~~~!!」
中身をシャッフルされた面々は、それぞれの額にウソップが作った本人の顔マークをつける。
つぶやきは見た目がナミ、チョッパー、フランキー、サンジの順だ。中身は違うけども…
「そうでもしねぇとおれ達が混乱しちまう!」
後ろでは、ワニタウロスが語りだしていた。
「ちゃひげ~~~?」
「そうだ!聞いたことあるだろう!おれの昔の通り名だ!!」
「知らねえ」
「何だとてめぇ!」
「どうしたさっきまで固く口を閉ざしてた男が…」
ゾロが茶ひげに問う
「ローが”くれない”の事を恩人だと言っていたからな!ローの恩人ならおれにとっても恩人だ!!ウォッホッ!!おれはお前らの世代の海賊達が大嫌いだがローは別なんだ!」
「何だおれ達の世代って」
「知らねぇのか!?バカめ!2年前シャボンディ諸島に一堂に会した12人の億越えルーキー達。一時は黒ひげ、イチユリを加え…世間じゃあおめぇらを『最悪の世代』と呼ぶんだ!!時代の終わりと始まりの狭間に生まれた戦乱の運命を背負う問題児共!!!」
まぁイチユリは除外されたし、黒ひげは消えたけどね!!
「白ひげ亡き後『新世界』へ飛び込んで海を荒らしに荒らし…!! 大事件が起きたと思えば火中にいるのは、いつもこの世代の海賊たちだ!!キッド!ロー!ドレーク!ホーキンス!!おれと茶ひげ海賊団は、白ひげ連合の幹部らしき仮面を着けた女にこの島の付近に飛ばされたんだ!!そこに現れたバジル・ホーキンスに襲われた!あいつのお陰でおれは両足を失い海賊をやれなくなった!!その後、仲間と共に、命からがらこのパンクハザードに逃げ込んだんだ!!」
「白ひげ連合の幹部…仮面を着けた女って…」
「ビゼンの事だと思うわよ?たぶん、茶ひげは白ひげのナワバリを荒らしてたんじゃない?」
「その通りだ!白ひげ連合の連中はもう恨んじゃいねぇ。調子に乗ってたおれ達の自業自得だからな…。ところでお前ら、ここがなんだか知ってんのか!?その昔は緑が青々と茂る生命の宝庫だったという…」
「ここが!?」
「見る影もねぇな…」
ルフィとゾロが応える。
「ここは元々政府の科学者ベガパンクの実験施設で兵器、薬物の開発と実験がくりかえさえれていた場所だ!島にゃあ監獄代わりに一部の囚人たちが連れてこられてモルモットの様に人体実験されていたらしい…。ところが4年前ベガパンクが化学兵器の実験に失敗して、3つあった研究所の2つが吹き飛んだ。ここがその研究所の跡だ!!!」
「!?」
「道理でメチャクチャなわけだ…!!」
「爆発は高熱と有毒物質を撒き散らし島の命という命を奪い去った。だがその状況で政府の奴らは実験体の囚人たちを置き去りに、一人残らず逃げ出して島を完全に封鎖しちまったんだ」
「……!!」
その話にロビンは過去の出来事を重ねていた。なんか話の内容がところどころおかしいんだけど?
「残された囚人たちは唯一形をとどめた研究所に立てこもり、島中に達こめる毒ガスから身を守っていたそうだ。死ななかった者達も強力な神経ガスのせいで主に下半身の自由を奪われ、とても未来に希望などはなかった…。だが、そうして一年が過ぎた頃…この島へ降り立ったのが慈悲深き我らが”M(マスター)”だ! 彼は特殊な能力で島中の毒ガスを浄化し歩くこともできなくなっていた囚人たちに科学力の足を与え…部下として受け入れてくれたんだ!!」
「うおー!マスター!」
「マスター!!!」
フランキーはこういう感動話に弱いよね。チョッパーも完全に信じてる。騙されてるのは茶ひげも同様か…。茶髭がウソをついていないからこそ、ウソップもそれを見破れない。
「おれがここへ上陸したのはそれから1年後…2年前の事だ。まだ有毒物質がかすかに残り、息をすれば吐き気がした。もうおれには生きる力など残っちゃいねぇ!人生ここまでと諦めた所へ現れたのがおれと同じ足を失った元囚人たち。そして…”M”…!!! おれも同じく”M”の優しさによって命を救われた。同志達の足を奪ったベガパンクが悪魔なら”M”は心優しき救いの神だ!!」
「マスター」
ブルックも感動の涙を流している。ロビンの顔にも笑みが見える…。私はただ一人、冷たい目で茶ひげを見ていた。
茶ひげの話の中の”M”を…というのが正しいだろうか?
これが私たちとまったく関係の無い事で、騙された者が騙されたことを知らなければ幸せ…という事ならば、私がとやかく言う事では無いと思う。だけど、ヤツの嘘はそういう部類のものではない!!
「更に数ヶ月前の事だ。二人目の救いの神…”七武海”の称号を得たトラファルガー・ローが島にやって来た…。そして、自由に歩けねぇおれ達に対して奴はその能力で足をくれたんだ!!生きた動物の足をな!!もう二度と歩けねぇと思ってたおれ達は喜びに涙がこぼれた!!」
「うおおおん!!」
「イイ話だぜェ―!!!」
「やっぱトラ男はいい奴なんだ!おれ等も助けてもらったしな!!」
「ベガパンクってそんなにヒドイ奴なんだ…」
ナミがつぶやく。W7でその名を聞いているからねェ…
「研究所で見た羊足の奴らはあいつの能力か…」
「ケンタウロスも鳥女も…それで納得だ…!だが待てよ竜は?」
「あァ、竜を見たのか?アレは元々ベガパンクがこの島の護衛にと造り出した人工生物だ!どんな環境にも適応できる!確か…天竜人が気に入って名付けたとかで名前がある…忘れたが。出会ったらまぁ逃げることだ凶暴だぞ」
「わかった」(食ったけど…)
「とにかくこの島で誰が偉いかわかったな? ― 今や誰も寄りつかねぇこのパンクハザードは、我らが”M”の所有地だ」
「信じてもらえなくてもいいんだけど…」
「「ん?」」
「今の話、誰から聞いたのか知らないけど、事実とは異なる部分が多分に含まれてるのよね。確かに事故前の島の責任者はベガパンクだったから、事故の責任者として彼の名前が上がるのは致し方ない。だけど、事故の原因は彼じゃないわよ?今は賞金首となっている、当時科学班のNO.2だった男…『C.C』がその事故を引き起こしたの!!」
「「!!?」」
「C.Cって、あの…?」
ウソップはそれが電伝虫に書かれたイニシャルだと気づいたようだ。
「そして兵器はともかく、薬物の開発と実験を繰り返していたのも囚人達をモルモットにしていたのも彼だったはず!!ベガバンクは彼のその非道な行いを再三に渡り、辞めるようにと注意してたんだから!!」
「ま…まさか!!?」
「そして、”M”がそのC.Cなんでしょ?」
「「 ― !!? ― 」」
~ ~ ~ ~ ~
「うおー!!モサモサになった!!」
「『毛皮強化』だよ!イメージで6段変化できる」
「不安定な体だ!」
「慣れだよ!」
フランキーとチョッパーのやり取りである。なんとなくフランキーは面白がっているように見える。
あ~…これはフリだね。
「何だと!?侍のやつ外へ!?」
「ハイ!」
ブルックに詰め寄るのはサンジ。(見た目ナミ)
「先ほど私が胴体だけの人間を見たと言った後、詳しい話をイオリさんとされてそのまま外へ…」
「しまった!何か静かだと思ったら…!!!油断してた!!」
「サンジ、何か不都合でも…?」
「動けねぇ首だけのあいつを外へ連れだしたのはおれなんだ!おせっかいにもケジメってもんがある。今奴がやられたらおれのせいだ!」
「…成程ね。侍とはいえ刀を使える肝心の胴がなければ敵に遭っても逃げるしかないわけだ。それじゃ、ケジメをつけにいく?」
「まったくあのヤロー…」
サンジもブルックも鼻息が荒い…。ってか、なんでブルックまで?
「ルフィ!ちょっとここ空けるがいいか!?」
「うんいいぞ!」
「じゃあ私案内しますからパンツみせてもらってよろしいですか?」
「おういいぞ!!そうだ!この機にカメラを…」
「ちょっとまてェ~~~~~!!!」
― ガン!! ―
何故か、ブルックだけが殴られた。
あぁそうか!!もう自分の体は殴りたくないわけね?
「二人共!!いい加減にしようね?」
これ以上は危ないので、二人に例の微笑みを向けて見た。
「「ご…ゴメンナサイ…」」
しっかり反省してください。今度やったら…
「ゾロ!!あんたも行きなさい!ゾロがいればサンジ君は常にケンカモード…」
「なるほどね!!それじゃゾロも一緒にお願いね!!」
「チッ…めんどくせェな!!」
「案内役にはこの子を使ってくださいな!」
「ガウッ!!」
エルの周りには見えないけれど精霊たちによって暖気が作られている。雪の上を歩く用にブーツも履いている。見聞色もかなりのもので、サムライの気配をきちんと捉えている。何よりエルにはシルフも見える。案内役としてはバッチリだ。サンジとブルック、ゾロであれば、エルはもとの大きさでも問題ないしね?
ちなみにエルにはルートを指示しておいた。『カザマ』にも指示しておいたので変な興味も沸かないはずだし、上半身は湖に落ちる前に何とか出来ると思う。
「てめぇがアホなせいで、おれまでオナラ侍探しに行かなきゃならなくなっちまったじゃねェか!このエロガッパ!」
「こっちこそ願い下げだ!よりによってこの幸せを分かち合えねぇバカが一緒とは!」
「私だけ殴られました…。骨が折れたかって?…いえ…折れたのはパンツを見たい心です…」
「じゃあ、おれ達の身の振り方を考えとこう」
2年経っても仕切っているのはやっぱりウソップ。この一味では見慣れた光景だ
「とにかく一刻も早く私たちを元に戻して!もう変態でいるのはイヤ!」
「オイオイ褒め殺しかよー!!!」
ナミが力説すると、フランキーがものすごい顔で笑った。
「チョッパーでその表情やめて!二度と!!」
それを見てロビンが冷たく言い放つ。
「えっ!?ナミ、そうだったの?」
「そうよ?当たり前じゃない!!」
「だって、さっきサンジを送り出してたから、私はてっきり…そんなに急いで無いのかと…」
「そんな訳ないでしょ!!…って、どういう意味?」
「ナミの体が近くになかったら、ナミは自分に戻れないんじゃん!今の状態だと、フランキーとチョッパーは元の体に戻れるとして、ナミは一旦サンジの体に入る事になるんじゃない?」
「え~っ!?ちょっと!!何でそれを早く言わないのよ!!」
え~っ!!何で私が怒られにゃならんのよ?ちょっと考えればわかる事でしょ?
いや、今はそれどころじゃないか。
さっさとチョッパーの所へ行かんと、私がココに残った意味がない。
「問題は…あのガキ共だな!結構厄介だぜェ?」
「フランキー!あなたもうその姿で喋らないでほしい…二度と!!」
「出たぞ…!!でも、これって…!!!」
「ねー私達病気だった?たぬきちゃん!」
「チョッパー…それって!!」
「イオリ…コレ、おれはアレだと思うんだけど…」
私は黙って頷いた。すると…
「…!!!う…!!」
― ドスン…!! ―
「シンド!どうしたの!?まだ寒い!?」
「!」
一部の子供たちが苦しみだした。
「苦しい…オエッ」
「大丈夫!?シンド!!」
「おいチョッパー、あいつ苦しいって!治してくれ!!!」
「オイ!何だ何だ」
ルフィがチョッパーの所に来て言った。
「「……」」
「モチャ…!!」
「ううう…」
「ああああ!!!」
「ドランも!!?」
「みんなどうしたの!?」
ナミも心配そうに声をかける。
「でけぇ奴ら中心に倒れていくぞ…!!?」
「どうなってんだ?」
「チョッパー、今検査してたんでしょ!?この子達、本当に病気だったの!?」
「…違う」
「?」
「チョッパー、とにかく問診を!」
「うん、そうだな!!お前たち今欲しい物はないか?いつもこの時間に何してる?」
「? ハァハァ…いつも…?検査の時間があって…そのあとキャンディをもらうんだ…」
「キャンディ?」
「…」
「シュワシュワと煙がでてきて面白いし…おいしいんだ」
「そうだ…アレ食べたら…!!…オエ!! …ハァハァ…」
「……」
「アレ食べたらいつも幸せな気分になるから…!!楽になるかも…!!」
「………」
「茶ひげって言ったわよね!?あんたは何を知ってるの!!?この子達は病気なんかじゃない!!」
「?何言ってる!おれは外回りで研究所内の事はそう詳しくねぇが、そのガキ共は難病を抱えてる!!!慈悲深い”M”はわざわざ他の島からそいつを預かって、彼の製薬技術で治療を施している!愛の科学者だ!!!」
「…」
預かってるねぇ…ホントにあのヤロウは…
「オエ、ケホ…!!」
「アリ―も!?大丈夫!!?」
「見ろ!その証拠に研究所を離れたガキ共が今日の治療を受けられず苦しみ始めてる!」
「「違う!!!」」
「チョッパー、イオリも…どうしたの?何かわかったの!?」
「NHC10…子供たちの体内から出てきた…微量だけどこれは…」
「「覚醒剤だよ!!」」
「!!?」
「世界でも決められた国の決められた医師しか扱っちゃいけない!!ドクトリーヌが使ってたから知ってるんだ!本来の用途…病気の治療でもこの薬を中毒に達する極量まで使うことはない!」
「血液検査でこの反応が出ること自体、普通じゃ考えられない事なのよ!!」
「この子達は毎日少しずつこれを体に取込み続け、もう慢性中毒になってる!この苦しみから逃れるために次の薬を欲する!! 何のためだ!?こんな子供に!!! 研究所から逃がさない為か!!?お前達の救いの神は!! こんな子供達をどうしようとしてるんだ!!」
「おめぇ…”M”を侮辱すると、承知しねぇぞ!!」
茶ひげの脅しは原作より、かなりトーンダウンしていると思う。何故ならその目には迷いが見てとれるからだ。”M”が賞金首という事も私から聞くまで知らなかったようだし…。自分の持つ情報があまりにも少ない事に今更ながら気づいたようで、湧いた”M”に対する疑念を晴らすことが出来ないでいる…
「子どもたちが覚せい剤漬けになっているのは事実。”M”が関係無いとしても、この島に居る誰かが子供たちに覚せい剤を投与した事は疑いようがない!」
「…”M”じゃなかったとしたら…一体だれが…」
その質問にはここに居る誰も答えられないと思う。誰かに問いかけるというより自問自答か?
「チョッパーどうする!?どんどん倒れていくぞ!アメがいるのか!?あの建物にあるならとってこようか!?」
苦しそうな子供の近くでルフィが聞いた。 …その言葉に子供たちが反応する。
「ダメだ!そのキャンディは二度と口にさせちゃいけない! きっとそれで知らず知らず子供たちは薬物を摂取してたんだ!!」
「麦わらの兄ちゃん、キャンディ持ってきてくれるの?」
「ん?…いやダメだ! チョッパーが言うならダメだ!あいつはウチの船医なんだ!あいつを信じろ!!」
「何で…」
「ん?」
顔を上げた子供の顔は青く…目が血走っていた!!
「わあ!!シンドどうしたの!?こわい!!!」
「さっき取ってきてくれるって言ったじゃんか!!! ハァハァ…」
「…!? え?」
「いったじゃんかぁ!!!!!!」
― ドゴォン!!! ―
「うわァ―!!」
ルフィ殴られてふっとばされる
「ルフィ!!!」
「何なのこの腕力!!」
「…」
― ガシャァン!! ―
「ぐえっ」
「わー!シンドやめて!こんな乱暴なシンド見たことないよ!!」
シンドが暴れだす。近くにある瓦礫を持ち上げ無造作にそれを投げ初めた。
「巨人族の子なら腕力もこのくらいあるだろう!!」
「ここまでか!?」
「シンドは巨人族じゃないよ!!」
「え!?」
「おっきい子達もみんな違う!この島に来たときは全員普通の大きさだったの!」
「ねぇ僕ら大きくなる病気なんじゃないの!?それ以外どこも悪くないよ!?ここにいる時間が長い子達ほど体が大きいんだ!」
「そんな!普通の人間が巨人族の様になる病気なんてないよ!でかい奴は初めからでかい!…じゃあ」
「おい、他のガキ共もヤベー感じに!!」
シンドの様子を見た大きな子供達が次々と同じ行動を起こす。私は念動力で瓦礫が誰にも当たらないようにしていた。
「脳下垂体のホルモンが異常高進してるのは…元々じゃないんだ… ― だったらこの子たち… 実験されてる…!!! 何がしたいんだ”M”ってやつ…・!!」
「…人を大きくする薬?」
「「!!?」」
「軍の科学者なら…そんな薬を研究していてもおかしくない!!…もしかしてNHC10は処方箋の一部?」
「まさか!? そんな事で…こんな幼い子達をドラッグ漬けにするなんて…!!!」
「おい!やっていいか!?」
ルフィが子供たちに攻撃を仕掛けようとする。 こらこら!いくら大きいとはいえ、子供を本気で殴る気か?
「ダメだルフィ!どけ!!」
ウソップがルフィと子供たちの間に割って入る。
「ウソップ、傷つけないで!!」
ナミがウソップに声をかける。
「わぁってらバッキャロー!!必殺!!! 爆睡星!!!」
― ボワン…!! ―
「わー」
「きゃあ!!」
ウソップの放った眠り星の強化版によって子供たちは全員眠った。
「…やっぱり、誘拐された子達だったのね…」
「ルフィ」
「ん?」
「こいつらかわいそうだ…!家に帰りたがってた。親に会いたがってた!!…助けてやろうよ!!」
「んー…じゃあ全員親の所へ送り届けてやるか!」
「バカ!簡単に言うな!問題は山積みだぞ!!」
「そうね。それにまだ全てが予想でしかない…元凶に尋ねなきゃ何も確定しないわ!!」
「マスターってやつか…。でも今ゾロ・サンジ・ブルックはサムライ捜しに行っちまったし…。まーいいか!おれ達はさっきの研究所へ行こう!”M”に会いに!!」
「…おれはここで待つよ。本当はおれ”M”って奴、絶対許せねぇ!!ぶっ飛ばしてやりてぇけど…子供たちが心配だ…看てなきゃ!」
「そうね!そ…そう!じゃあ私も残る!」
「おめぇ…ナミきたねぇぞ!コエェんだろ!!!」
「でも、また今みたいに暴れたら大変だなコドモ!!」
「でかいのだけでも縛っておくか?」
「それ、ちょっと手荒ね…」
「仕方ねぇだろ?暴れ方は重量級だ!」
「小さくしちゃえばいいんじゃね?」
「「!!?…あっ!!」」
ホントにみんな、何で忘れちゃうんだろうね?
私は大きな子供たちを他の子と同じくらいまで小さくした。
「小さくなっていれば安心ね!」
「いや…さっきルフィを殴った力はそれだけじゃないと思う。恐らくリミッターが外れてる!!」
「まさか、本当の手加減無しか!?火事場の馬鹿力的な!!」
「たぶんね…う~ん、どうしようかな?」
ここに置いていくと、C.Cに取り戻されちゃう事になるのよねェ。まだ、研究所内には他にも子供が居るみたいだし…
残していくにも小さくしただけじゃ、不安も残る。
小さく……!!
「そうだ!!収納貝を使えばいいじゃんね!!」
「「!?」」
「子供たちをもっと小さくして収納貝に入れておくの!!収納貝は閉じれば外界の影響を受けなくなる。」
「…つまり?」
「貝を閉じれば貝の中は時間は止まるの!
「なにげにすげェな、収納貝って…」
さて、これでここにチョッパーとナミが残る必要もなくなったわけだ。
「しかし…入れ替わりの件はどうする? イオリの言った様に揃ってトラファルガーに会わなきゃ元にもどれねェ!」
「いいじゃねぇかそのままで!!あはは!」
ルフィが笑いながら言う。
「いいわけないでしょ!!?そこはちゃんとして!!!」
ナミが驚いたように抗議している。
そんなやり取りがなされている間に、私は電伝虫で指示を出していた。
『わかりました。全員そちらへ誘導します。』
「よろしく!!」
「ちょっとイオリ!あんたは誰と話してんの!!?」
「内緒!」
私は電伝虫を切ってナミに答えた。
さて…原作通りに事を運べるかしら?