イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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よ~し!!
パンクハザード編は、連日投稿すんぞ~!

…たぶんね


【お詫び】
 ごめんなさい。
 前話は一度、変なデータを投稿してました。

 名前やしゃべり方が…ね…

 書き直し、投稿しなおしています。







10-276話:竹鬼のヴェルゴ

「ハァハァ…研究所を犠牲にしてガスを入れてくるとは!!」

 茶ひげにのって移動する一味。

 

「まだまだ安心出来ねェぞ!急げ茶ひげ!!」

「お前ら全員おれに乗ってるだけじゃねえか!さすがに重いんだよ!!」

 

「本当にすまねェが耐えてくれ!こうするしか手がねェんだ!!おれは、扉を抜けたら降りるつもりだったんだ。だが、イオリに言われて乗ってみりゃ、思いのほか乗り心地も悪くねぇ…!!加えておれ達は疲れてて、走るのが面倒くせェんだ!」

「最悪の理由だ!!降りろお前!!!」

 

「お名前、茶ひげ殿でよろしいか?このような頼みをして実に済まないが…拙者一刻も早く息子のモモの助を助けたいのだ!それにもう既に、走るのが嫌になるほど走った!」

「降りろってんだよ!てめえら馬鹿か!?」

 

「研究所の中は暖けえな。これならもうコートはいらねえな!」

「また寒くなるかもしれないんじゃない?」

「それもそうか。それじゃ、ここにかけておこう。」

 

「お前らリラックスしすぎだ!怪我してねえんなら自分の足で走れ!」

 

「私、お腹すきました」

「拙者武士ゆえ腹は減らぬ!」

 

「とにかく、おれ達の目的地は違う!屯所についたらすぐにお前ら振り落とすからな!」

「茶ひげさん、なにか食べるものありませんか?」

「黙れ!」

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 

「行こう大佐ちゃん!パンク・ハザードは封鎖されてるはずなのに、あいつらは恐ろしい兵器を作ってやがった!おれ達が何もしなかったら世界が危ねえんだ!この島を出て他の部隊に伝えなきゃいけねえ!軍に戻らなきゃ!!」

 

「ええ…よくわかってます。行きましょう!」

「ちょっと待て!何か天井にいるぞ!!?」

 

  ― カッ ―

 

「え」

 動き始めた海兵達の上方にドラゴンが出現し、火を噴きながら襲い掛かる!!

 

  ― ゴウッ!!! ―

 

「ぎゃああああ~~~~~!!!」

 

「何だァ―!?あの生物は!!!」

「あれは…!!”麦わらの一味”について来た奴だろう!!?」

「いつの間にここまで…!!」

 

「トカゲか何かじゃねえのかよ!!」

「 ― 話には聞いたことがあります。 ― パンクハザードには竜が実在すると!!!」

 

「竜~~~!!?」

「 ― そう、島を護衛する為、Drベガパンクが人工的に出した幻獣!!!」

 

「さっき見た時は、あんなコワイ顔してなかったぜ!!?」

 竜が襲いかかる!!

 

「危ねェ逃げろォ~~~~!!!」

 言いながら銃を撃つ海兵達!しかし…

 

「よけたァ~~~!!?」

 銃弾をた易く交わし、海兵に噛み付こうと飛来するドラゴン。なんとか回避する海兵…

 ドラゴンは勢い余って壁に噛み付くが…

 

  ― ガブッ ―

 

 その壁を噛み砕いた!

 

「いやいやいや!その壁、鋼鉄だぞォ~~~!!!あんなアゴで噛みつかれたら…」

「飛ぶわ速ェわ火ィ吹くわ…鉄噛み砕くわ!!何だこの怪物~!!!」

 

「!??」

 再度海兵に襲い掛かろうとした竜は、しかし何か、危険を察知したかの様子でその場を飛び去った。

 

「なんだ?飛んでいっちまった?なんか焦ってねェか?」

 

「通路の出口が騒がしいぞ…!?」

「…?」

 

「たしぎ大佐~~~!!!喜んでくれ!パンクハザードに強力な援軍が!!!」

「あー!!えー!?ホントかよ!信じられねェ~~~!!!」

「え…」

 

「やったァ―!!よかったこれで助かった!!!」

「?」

 

「大佐ちゃん見てくれ!!ヴェルゴ中将が助けに来てくれたァ!!」

「!!?」

「電伝虫を奪われる前に誰かの通信が通じてたんだ!!」

「じゃ、もう本部にも伝わってんのか!?中将!!援軍はどれくら来るんだ!?」

 

「(ヴェルゴ…!)」

 

「スモやんとヴェルゴ中将!G5のトップ二人が揃った!!もう無敵だぜ!!」

 

「違う…!!逃げて、みんな…」

 

  ― ドドドドドド… ―

 

「!!?」

「!??」

 ヴェルゴは何の前触れもなく指銃で海兵に攻撃を開始した。

 

「え…」

 

「え!?」

「え??」

「痛ェ~~~!!」

 

  ― ギャアアア!! ―

 

「ヴェ…ヴェルゴ中将、そいつら何か失態でも!?いくら体罰でもあんたの指銃なんかくらっちゃ命が…」

 制止の声を聞きもせず、なおも海兵に攻撃を続けるヴェルゴ。次々と倒れていく海兵達。

 

「…!?」

 突如、ヴェルゴは指銃を放った自分の指を見つめた。

 

「みんな離れて!!そいつはもう、あなた達の知る男じゃないっ!!!」

 たしぎが剣を抜いてヴェルゴに仕掛ける

 

  ― ギィイン!! ―

 

「コイツは…ずっと昔から…ウッ」

 ヴェルゴは武装硬化した腕でたしぎの刀を受け止める。そしてすぐさまその腕を返し、裏拳でたしぎを殴り飛ばした。

 

  ― ゴッ!!! ―

 

「あァっ!!!」

「大佐ちゃん!!」

 

「コイツ、ニセ者だァ!!ヴェルゴさんがこんな事するわけねェ!!変装か!?能力者か!?マネしてんじゃねェよ!!ヴェルゴ中将はなァ…!!こんなはみ出し海兵のおれ達をいつも庇ってくれる…仁義の男だ!!!マネすんじゃねェニセ者ォ!!!」」

 

 ヴェルゴは無言のまま指銃を放ち続けた。時折動きを止めて指先を見つめながら…

 

「……」

 

 次々と倒されていくG5の面々… たしぎは起き上がれず…その光景を見て涙を流す…

 

「(声が出ない…もうやめて…助けて…誰か!!!)」

 

  ― ダンッ ―

 

「!?」

「(やっと来たわね!!)」

 

「!?誰だ?」

 

「レディがおれを呼んでいる~~~!!」

 

  ― ドゴォーン!! ―

 

「!!?」

 

  ― ガシャァン! ―

 

「!!」

 サンジの回し蹴りがヴェルゴを吹き飛ばす

 

「む…麦わらの一味!!海賊がなぜ!!」

 

「女の…涙の落ちる音がした」

 

  ― ドン! ―

 

 

 

 

 ずいぶんスピードも増したみたい?だけど、気配の強さは、まだヴェルゴのほうが上か…

 覇気の練度もヴェルゴが上で間違いない。

 

 さて、この状況で、格上(ヴェルゴ)と、どう戦うのか!見せてもらいましょう!!

 

 

 

 ~ B棟内 茶ひげバス利用組 ~

 

「サンジが血相変えて飛んでったぞ? ん…この気配!?」

「気づいたか?この得体の知れねぇ気配が現れたからかもな…。問題ねェだろ。放っとけ…!!」

 

「ん?」

「あれ…!!さっきの竜さん!!」

 頭上の気配に錦えもんが気づき、ブルック見上げて竜を発見した。

 

「いいえ、ちょっと違うみたい…目つきが…!!!」

 

「やっぱり鎮静剤が切れたな」

 

 ヴェルゴから逃げてきた竜が茶ひげバスに追いつく。

 

「ハァ…ハァ…小さい奴ほど後で生み出された進化型だ!より素速く体は硬い!!襲って来るぞ!!!」

「大丈夫だと思うわよ?」

「!!?」

 ヴェルゴに恐れをなして逃げてきたんだもの。ゾロが相殺を止めるだけで怯えるんじゃないかしら?

 私が少し、気を開放してもいいかもね?

 

「「イオリ!!」」

「ただいま!!茶ひげはまた、だいぶ体力使ったみたい?もう一本飲んでおく?」

 回復薬を取り出し振ってみせる。

 

「おぉ…さっきのヤツか!!いただこう!!」

 茶ひげの体力が回復し速度が安定した。

 

「がうっ!!」

 エル、あなた…竜とやる気!?

 

 

 

 ~ A棟B棟連絡通 ~

 

  ― ビーッ ビーッ ―

 

「おい、またこのブザーだ!!前の扉が閉まるぞ!!!走るしかねェ!!急げェ!!!」

「あいつは!?ニセヴェルゴと戦ってくれてる!!麦わらの一味の”黒足”は!?」

「あいつ、何で助けてくれたんだ!?おれ達も援護を…」

 

 

腹肉(フランジェ)ストライク!!!」

 

  ― ボゴーン!! ドゴォン!!! ―

 

 サンジの足技が再びヴェルゴを吹き飛ばす。壁にめり込むヴェルゴ…

 

「うお!!つ…!!強ェ!!!」

「(…)」

 

「お前ら何してる!?さっさと逃げろ!!」

「!?」

「また閉じ込めてガスをたれ流す気だぞ!!!」

 

  ― プシューッ!! ガコンッ!! ―

 

 通り抜けた閉められた扉が開きだす…

 

「ホラ見ろ!!」

「!?」

 

「わァ!!やべェ!!! 反対側の扉が開くぞ!!」

「殺人ガスが入って来た!!逃げろォ!!」

 

「ヴェルゴ中将…」

「よせ!!本物のヴェルゴさんがおれらを殺そうとするか!!」

 

「……」

 

  ― ガララ… ボコッ…!! ―

 

 ヴェルゴが壁から抜け出した。

 

「!!成程…どおりで蹴った感じが…つまり、鉄の塊か何かかコイツは」

「邪魔をするな!身内の問題だ!!!」

 

「 ― ウチの船長・副船長が…一番キライなタイプだな…」

 

  ― ガガァンッ!! ―

 

「!!?」

 

  ― ガン!! ゴツ!! ガキン!! ―

 

 蹴りの応酬…ヴェルゴとほぼ互角の強度で戦うサンジ…

 

「(膝から下の鉄塊と武装色の複合技…。けっこう難しい技を使いこなしてるじゃない)」

 

「さっきから…邪魔をしていたのは…」

「?」

 

「いや、違う…。キサマじゃない!!」

 

「何言ってやがる!?(くそっ、このヤロウ…マジで強ェ!!)」

 

「おい!!”黒足”の兄ちゃん!!」

「毒ガスが入ってきてる!!扉も閉じちまうよ!早くこっちへェ!!!」

 扉を抜けた海兵がサンジに呼びかける。

 

「…毒の進行が遅い? もしかしてまだ風が? それとも…」

 たしぎはキョロキョロと辺りを見回す。しかし女の姿を確認する事は出来なかった。

 突然、放送が流れた

 

『 ― こちらD棟より、第三研究所全棟へ緊急連絡!! ― 』

「……」

「!!?」

 

『 ― 只今、トラファルガー・ローが…!!『SAD』製造室へ侵入しました!! ― 』

「!」

「なんだこの放送…『SAD』?」

 

『 ― 繰り返します… ― 』

 

「麦わらと手を組んだのは迎撃の意志!!『王下七武海』に入ったのも”その部屋”へ辿り着く為か…!!」

「何をごちゃごちゃと!!」

 サンジが顔面に蹴りを放つとヴェルゴが消えた…

 

「くそっ!逃がした!!(いや…見逃してもらったってのが正しいか?)」

 

 

 

 ヴェルゴは『SAD』製造室へと月歩で向かう。

 

「あのガキ…!頭の中に最悪のシナリオを描いてやがる!!”新世界”を滅茶苦茶にする気か!!!」

 

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 

 

  ― ビーッ!! ビーッ!! ―

 

 扉が閉まる際になる警報が鳴り響く。

 

「待て待て!閉まるな扉~~~!!!」

「中にまだニセヴェルゴと戦ってる”黒足”の兄ちゃんが!!!」

 

 閉まりゆく扉を必死で止めようとする海兵。しかし…

 

  ― ズズゥ…ン!! ―

 

「ああああああ~~~!!!閉じちまったァ~~~!!!」

「ダメだもう!!扉の向こうは殺人ガスが充満してる!!黒足ィ~~~~~!!!」

 

『全棟へ!繰り返します!!裏切り者トラファルガー・ローが現在…』

 

「黒足の兄ちゃ―ん!!!」

「あんちゃん…!!」

 

 海兵達が騒ぐ中、起き上がり、上を見上げるたしぎ…

 

「…!」

 

「あっ!!アレは!!」

「お~~~!!黒足のあんちゃーん!!!」

 

「大丈夫か~!?海軍のォ~!かぁわいぃ子さぁ~~ん!!」

 

「ウォー黒足ィ~~~!!!よかった生きてて~~~!!ありがとなお前~~~!!」

「黙れテメェら!いいか!!おれは黄色い声援しか受け付けてねェんだ!!」

 と言いながら、抱えていた海兵を下ろすサンジ。

 目をハートにして現れたときは驚いたものの、たしぎはサンジに感謝の視線を向けた。

 

「しかし何なんだ!ありゃ、お前ェらの上官だろ!?血相変えてどこかへ消えたが…」

「バ…バカいえ!あんな野郎ヴェルゴ中将なもんか!!ニセ物だ!!そうだろ!?大佐ちゃん!!」

「……」

「(…)」

 

「ニセモノに間違いねぇよ!本物のヴェルゴ中将に指銃を撃たれたら2・3日は動けねぇ!!」

「えっ!!?」

 サンジはヴェルゴの言葉を思い出す…

 

 《さっきから…邪魔をしていたのは…いや、違う…キサマじゃない》

 

「…」

 

「ええ!!勿論です!!本物の彼はあなた達にとって親も同然の人物…!!あんな事する筈がない!!それより急ぎましょう!子供達を助け脱出を…!!!」

 

「お…おう!!!」

 

 

 ~ B棟内 茶ひげバス利用組 ~

 

「あのでけェ竜より厄介だな!すばしっこくて…!!」

 ゾロが茶ひげの背中で寝転んで、建物の天井付近を飛ぶ竜を見ながら呟いた。

 

「寝転んどる場合か!竜を止めろ!!『海賊狩り!』」

 原作と違い、竜は困惑しながら建物のあちこちに噛みついている。

 

「どういう訳かヤツの吐く火は引火しねェが、あちこち噛み付かれて設備がボロボロだ!!ヤツを放置して壁が壊れたら外の殺人ガスがなだれ込み誰も生き残れねェ!!!」

 

「ねぇ、イオリ?もしかして竜の炎は…」

 ロビンが何かに気づいたように聞いてきた。私はロビンとナミにだけ聞こえる声で説明する。

 

「この前、炎と土の上位精霊を負かしてね!」

「まぁ!!いつの間に?」

 

「せっかく手に入れたんだから、って事で試してるってワケよ」

「ふーん…なんか私の天候棒よりスゴイんじゃないの?」

 

「天候棒と違って対価は必要なんだけどね?」

「対価?」

 

「精霊界とこっちの世界を行き来するにはこっちの世界の”(エサ)”が必要なのよ。精霊使いはそれを与える事で彼らを使役するわけ。今回の場合、竜の炎をその対価として使わせてもらってる。だから引火しないのよ。」

 ぶっちゃけ、対価はトットムジカに集まる負の感情のエネルギーだけで充分賄える。だから今回の竜の炎は臨時ボーナスのようなもの。イフリート(炎の魔人)も張り切っちゃってまぁ…

 

「…じゃあ、竜の炎は精霊たちの”エサ”になってるって事?」

「そゆこと!たぶん、一番びっくりしてるのはあの竜じゃないかな?」

 

「でしょうね…炎を吐いた途端にそれが消えるんだもの。面食らって当然だわ」

「だから怒ったようにあちこち噛み付いてるんじゃない?まぁでも、イオリにだけ活躍されるのもしゃくよね!私も天候棒でちょっとやってみようかな?」

 

「だが待たれよ皆の衆…!!”竜”と聞けば拙者、黙ってはおれぬ!!その存在に遺恨あり!!必ずや拙者の手で!!!」

「いえいえ私だってあの竜、許すわけにはいきませんよ~~~!!!」

 錦えもんとブルックが竜討伐に名乗りを上げる。

 エルは?…寝てますね。さっきの何だったんだろ?

 

 ※後でチョッパーに聞いてもらった所、実は竜の肉が食べたいだけでした(^^;

  染まってきたなぁ…

 

「見ました!?さっきの彼の悪意!!私を食べようと突進してきて…!!目の前でがっかりするというあの侮辱っ!!」

「食う”身”がねェからなァ…」

 

「骨だって栄養ありますもんね!!!」

「わかったよ!覚えとくよ…」

 

「錦えもんさん!ここは私にやらせて貰いますよ!!」

「何を申す!貴殿が下がっておられよ!!」

「いいえ私が!!」

「拙者が!!」

「ワタシが!!」

「拙者が!!」

「「ワタ者が!!!」」

 

「かかれ~~~かかれ~~~…ニンニンニン…ニンニンニンかかれっ!!」

「?何しとる…」

 茶ひげがナミに問いかける

 

「サムライのマネ!」

「ニンジャだぞそれ!」

 いいのよウソップ!ワノ国の戦士の総称がサムライなんだから!!

 

「来た!!雷雲の罠(サンダートラップ)!!!」

 

  ― バリバリバリっ!!! ―

 

「グリャアァァアアァ!!」

 

「あ―!!!ワタ者の標的―!!」

「な!!何と大乳娘!忍術使いであったか!!」

「やめてその呼び方!!」

 原作では『乳バンド娘』と呼ばれてたけど、服装が違うのでこんな呼び名になったみたい。

 以前なら、『あ゛!?』って言ってたかもだけど、ナミやロビンに対するこの手の発言には反応が微妙になってます。理由は…聞かんといてくれ!!

 

「くらえ!世界一臭い花!!!必殺”緑星!!!”ラフレシア”!!」

「クロロォ~~~ェ!!!」

 

「うおー!!!妖怪大天狗殿もやはり妖術を!!!」

「誰が妖怪だ!!!」

 

「四十輪咲き(クアレンタフルール)!!『四本樹(クアトロマーノ)』!!ホールド!」

「!!!」

 

  ― がきっ!! ―

 

「花魁まで忍術を!!?」

「……」

 

「あ~!!落ちる!!とどめは私が!!」

「いやさ、拙者に任せあれ!!!」

 

 落下しながら2人を睨み火を吹く竜。私は錦えもんの技が見たくて、炎を止めるのをやめた…

 

「えっ?火が出た…」

 

「拙者の後を行け!!屍殿!!狐火流…焔裂き!!!」

 

  ― ザン!! ―

 

「!!?」

 

「…また火を切った」

 寝ころびながらゾロがつぶやく。もしかして、錦えもんの流派ってエースの天敵だったりして?

 

「お見事!!」

「お粗末!」

 

「”革命舞曲ボンナバン”!!!」

「”火柳一閃”っ!!!」

 

  ― ドシュ!!! ―

 

「グリャアアァアアア…」

 

  ― ボゴォン!! ―

 

「あ…、誰が屍ですか!!!ん?あ…屍でした…」

 ブルックはひとり、ノリツッコみをかます…

 

「いよっしゃー!!倒したぞォ―!!!」

 ウソップは茶ひげの背中で喜んでいた。あれ硬いって言ってたけど、それはきっと皮膚のことよね?

 あ~でも、解体する(バラす)のは、もすこし後にしといた方がいいかもね!

 

 

「コノー!!『骨は美味しい』って言ってみなさい!!」

 

「早く乗んなさいっ!!」

 

「忌々しいコノ!!竜め!!!」

「ん?チョットチョット!!私はともかく錦えもんさんあなたなぜ!?そんな…竜を親の敵みたいに!!」

 

「…ハァ…ハァ 親の仇…!!同然にござる!!!」

「…??」

 

「ああああ待って下さーい!!」

 

 さて、竜を回収しますかね!

 モモの助の話が出た時に見せてあげれば、ここまで戻る必要も無いだろうから…

 

 

「あれ!?ちょっとねェ!!あそこ見て!!チョッパーが飛び跳ねてる!?」

 

「アチョー!!」

 

 子供達の行く手を阻むため、カンフースタイルをベースにガードポイントなど、工夫しながら頑張るチョッパーがそこに居た!

 その判断は正しい。一人で対処する際に怪物になったら3分後には突破されちゃうもんね!

 

「何やってんだあいつ!」

 

 

 

「辛いのはわかるけど、それと闘わなきゃダメなんだ!ここは通さないぞ!ビスケットルームに入っちゃダメだ!」

 暴れる子どもだち…。ただし大きな子供達は居ないので怪物にならずになんとか抑えられている様だ。

 茶ひげから降りた私たちはチョッパーと合流した。

 

「チョッパー!!!この子供達は!?」

「モモの助~~~!!」

「あ、みんな!!協力してくれ!!この子達をこの先のビスケットルームに行かせないようにしてたんだ!!」

 

「ウソップ!!」

「おう!また眠らせりゃいいんだな!? 必殺!!!爆睡星!!!」

 

  ― ボワン…!! ―

 

 ちなみにチョッパーは私が剃で救出した。なので、眠らずに済みました。

 

「状況を話せチョッパー!!!」

「よかった…みんな来てくれて…!!!シーザーは子供達をでかくて凶暴な兵士にしようとしてるみたいなんだ!大きな子供がいたら手に追えねェとこだった…」

 

 私は子供達を小さくして、先の子供達とは別の収納貝へ入れた。閉じた貝を開けて爆睡星の効き目を薄れさすのは、この件がすべて片付いてからでいいと考えたからだ。

 …ん?

 あれ?そうすると、モネの登場の仕方が変わるのかな?

 

「ここを左に行くとビスケットルームがあるみたいなんだ。もしかしたら他にも子供達がいるかも…」

「行ってみましょう!全員助け出さなきゃ!!」

 

 私たちはビスケットルームへと移動した。残念?ながらそこに子供達は居なかった。でも…

 

「誰も居ない…」

「さっきの子供達で全部だったのかな?」

「モモの助ェ~~~!!」

 

「ちょっと待って!!」

「え?」

 私は目を閉じて意識を集中した。ここまで来れば子供達を探すのは簡単だ。ここに連れてこられた子供達は普段、この部屋と処置室を移動するだけのハズだ。実験などで他の建物に行く事も無いとはいえないけど、シノクニの実験が行われている現在、子供達の実験を並行するとは思えない。ならばここを中心に気配を探れば大丈夫だと思う。

 

 見聞色でこの周辺の気配を探り、シルフを通して辺りを見れば、漏れなく子供達の居場所を探ることが可能だろう。

 小さい気配はほとんど感じないから、既に救出した子供達でほぼ全員じゃないのかな?

 モモの助は別だっけ?

 

 ルフィの近くにある小さな気配がそうかしら?

 とりあえず…

 

「さっきの子達以外だと、あと10人…かな?」

「何でそんな事までわかんだよ!?まさかそれも見聞色か?」

「鍛えたら、そこまでわかるものなの?」

 

「さすがに見聞色だけじゃ無理ね。見知った気配なら可能かもしれないけど…」

「じゃあなんだよ?」

 

「見聞色で気配を探って、精霊を通して”見てる”のよ!」

「?」

 

「詳しい説明はあとでするわ。9人がこれから向かう先の医務室みたいな場所に居る。そしてもう1人は…何だこりゃ?」

「?」

「どうしたのイオリ?」

 

「…ルフィと一緒に居るのは…竜?…それがルフィと…喋ってる!?」

「「はぁ!?」」

 さっき倒した竜は西洋竜…それとは違う。翼の無い、これは…東洋竜?

 ってか、色がピンクだけど、これは…

 

 

「あなたが”くれない”ね?子供達はどこ?今すぐ子供達を返しなさい!!」

 突然、奥の出入り口から声が響く。このタイミングで現れるとすればモネしか居ない。

 私以外はそんな事は知らないだろうけど…

 

 しかし、私をご指名とは…

 

 見ると、子供達は居ないというのに原作通り、雪で出入り口を塞いでいる。私たちを始末出来ると思っているのかしら?

 

「…何だ?ありゃ…」

 ゾロがつぶやく…

 

「あ~~~!!あいつだ!!ほら見ろおれが言ってた『鳥女』ァ!!!」

 炎のエリアで彼女の姿を見ていたウソップが叫んでいた。

 

 

 

 

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