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どうぞ!!
『礼は言わねぇぞ!…くれない?』
「若様、くれないは…消えました」
『…まぁ、見えなかったのは仕方ねぇ…!言ってなかったが、ヤツは黄猿よりも速い。』
「!!?」
『今の所ヤツに速度で勝る者はいねぇからな。しかし…(そうなるとシーザー奪還は無理だな)』
「…」
『とにかく…そこに居ろ!迎えに行くぞ!!』
モネとの通話を切り、ドフラミンゴは電伝虫を持ったまま。窓から飛び出しドレスローザを後にする。
パンクハザードへと向かう途中、飛びながらバッファローへと電伝虫を繋ぐ…
『実は…鉄の警備兵に邪魔されていて…!!』
「お前らは無事なんだな?
~ 移動中のトロッコ ~
こっそりと私が戻ると、これから外に飛び出す少し前だった。
「誰か、風を起こせる者はいねェか?出口にもガスが待ち受けてるハズだ!」
「えー!!?そんな特殊能力者簡単にいるかよ!!」
「あ…私できるけど?」
「いんのかよ!!!」
「イオリもできるわよね?」
「まあね」
「マジか!?なんだおめぇら一味!!」
「あ―!!出口が見えた!!!」
「出口の先は…ガスが晴れてるように見えるんだけど?」
「くれない屋!外の様子がわかるのか!?」
「50km圏内なら(シルフを通して)見ることも出来るからね」
「ご…50Kmだとぉ!!」
ウソップが驚いてる。海軍に聞こえないように言ったのに、なんで大声で叫ぶのかしら?
まぁ、会話は聞こえてないだろうから意味不明だろうけど…
「またレアな能力身につけやがったな!さらに厄介になりやがって…」
「同盟結んでよかったでしょ?」
「…お前に借りを返す事がさらに難しくなったって意味だ!!」
あら、そうですか?
私としては、ゆっくり(ちょっとずつ)返してもらうのが理想なんだけどな?
「飛び出すぞ―!!!」
「風を送れ、ナミ、イオリ!!表は毒の世界だぞ―!!」
だ・か・ら!!
ガスは晴れてるって言ったじゃんよ?何を叫んでんのよ!ネガティブ長っ鼻!!
とりあえず、ナミと私は線路の先の出口に向けて風を送る。出口付近にあったケムリのようなもの(毒ガスではなく爆風によって舞ったホコリ)を吹き飛ばした。
「出ェたァ~~~~~っ!!!」
「わああぁぁぁあああ!!」
「え!!?」
「!!?」
子供たちの歓声に、敵の2人が驚いたようだ。
「あ!!」
そして、ルフィがフランキー将軍を見つける。
「やっと来たかあいつらァ!待ちくたびれたぜ!!」
「おお!!あれ見ろ!!!」
「うおお~~~!!!」
「「ショーグンだァ~~~~~!!!」」
ルフィ、チョッパー、ウソップが目をキラキラにして叫んでる。
「え?」
その声に反応して、子供たちと海軍兵士が将軍を見つける。
「「「!!?」」」
キャアアァァアァァ!!
「ロ・ボ・だ―っ!!!」
「「きゅうきょくだぁ―!!!」」
「…」
男共及び男の子の反応とは真逆に女の子とたしぎ、ナミ、ロビンは無表情…
ちなみに、私、ゾロ、サンジも特に興味を示していない。
ローはどちらかと言えばその場に居る、ドフラミンゴファミリーの2人にこそ目を向けていた。
「バッファロー!!お前は…ベビー5か!!?」
「…ロー!!…あなた本当にジョーカーに盾つく気!?」
「この裏切り者がァ!!ジョーカーはお前の為に、まだ”ハート”の席を…」
「ん?誰だ?あいつら友達か?」
「 ― いや ”敵”だ!!!」
敵だと聞いて、この場にいる全員が2人に威圧的な目を向ける。
フランキー将軍一人?を倒せなかった2人が、このまま私たちを迎え撃つのは困難だろう。
- ドヒュン!! -
バッファローが、ベビー5とシーザーを乗せて飛び立った。
「一味勢揃いに海軍G-5!分が悪すぎる!!!」
「うお…お…お、何事だベビー5」
「とにかく、シーザーを若の下へ!!!」
「シーザーを奪って逃げた!?よォし任せろ!!飛ぶ敵は狙撃手の仕事!!」
「 ― あいつら」
ローがルームを作ろうとする。
「おいおい、ウソップが任せろって言ったろ!」
「鼻が長ェからって、ウチの狙撃手ナメンじゃねェぞ!!」
「!!」
ルフィとゾロがそれを止めた。
「バカいえ、万が一にもあいつを逃がせば作戦は…」
「同盟組んだんでしょ!?少しは信用してほしいわ!!」
「!」
ローが文句を言うと、すかさずナミも止めに入る。
「あ?同盟って何の事だ?」
「海賊同盟よ!ルフィがローと組むってさ!!」
ゾロの疑問には私が答えた。ゾロはルフィや私が決めたなら、文句が有っても基本受け入れるからね。
「私も逃げてばっかで、攻め足りないのよね!!」
ナミの言葉に、ローが私を見る。
「まぁ、任せてやってよ。大丈夫だから!」
「…」
実際、原作よりも間違いないんだよね?
ウソップは武装色も使える上に海楼石の錠も装備している。ナミの見聞色も相手の動きの先を読めるレベルだ。
「戦意を失い遠くにいる敵なら怖くないのよ!!!」
「しかも手負いで背を向けた敵ならなおの事!おれに任せろォ!!!」
「…いいから早くやれ!!」
原作通り、ナミの雷で撃墜して、ウソップの追撃によってバッファローとベビー5は沈んだ。
さらに海楼石の錠によりシーザーも捕縛された。
「どうだ、やるだろあいつら!」
ルフィがローに自慢げに言い放つ。
「…よし、第一段階は成功だ!!」
*--*--*--*--*
スモーカーが何か言ったらしく、海軍達が地面にかもめとドクロの絵を描いて、その間に境界線を引いていた。
「いいか海賊どもっ!!タンカーはお前ら海賊チームのもの!!これは正義と悪の境界線!!この線からこっちへ入って来るな!!わかったか麦わらの一味!!」
「誰がこんな仕様もねェマネしろと?海賊どもと馴れ合うなと言っただけだ!!」
「やるなら徹底的に!!でしょスモ中将!!!」
「なお!!医療班に境界線はナシとします!!!」
「バカ共が!奴らはピースメインだ!!」
「!!? あっ…そうか!!」
「まぁいい…『G-5』の基地に連絡が取れた。おれ達は迎えの船をここで待つ」
「へい!!」
海兵の中に子ども達全員と同じ血液型の人が居たのは幸いだった。血液採取はチョッパーにお願いした。
ローの治療の際、処置室には私も一緒に入った。処置がしやすい程度に子供達の大きさを調整する為だ。
ローの手際はすばらしかった。自身の珀鉛病を治したのだからこれくらいはお手の物だとは思っていたが、恐らくかなりの経験を積んだに違い無い。ある程度大きい方がやりやすいと言うので、小さい子の場合はローを少し小さくして対応した。
途中、チョッパーが覗きに来て悲鳴を上げていたけど、ルーム内だからローのメスさばきによって死ぬ心配は無い。知らなきゃびっくりするだろうけど…
あれ?そう言えば、バラバラになった錦えもん見てないんだっけ?
「子供達の大きさはっと…子供達の記憶だから正しいかどうかはわからないけど…」
処置が終わった大きな子供たちは、子供たちの記憶を探り、連れてこられた時よりも少し大きめに小さくした。年数が長くよく覚えていない子らは、歳を聞いて適当に小さくした。
大きくなっていた子どもたちは細胞自体が大きくなっていた。だとすると、薬が抜けたからと言って戻る事は無いのでは?
ベガパンクが細胞を小さくできるなら、その後で大きさを調整していけばいいでしょう。何年かかるかわからんけども…
放おって置いたらこの子達は迫害されるか何かの実験体にされるだけだろう。珍しいからと天竜人などに目をつけられたらたまらない。
「ま、こんなもんでいいでしょ!」
「くれない屋。お前んとこの船医がおれを呼んでるようだが?」
外からチョッパーが「ロ~~~!!出てこい!!」と叫んでいるのが聞こえる…
「もう処置は終わったって教えてやってくれる?まっとうな医者からするとローの治療は理解できないだろうからね?」
「お前と組めば、医療業界でもイケそうな気がするな?」
「そんな気なんて無いくせに…」
「まぁな…」
子どもたちが次々と起き上がる中、ローがチョッパーの待つ甲板へと向かう。
しばらくするとチョッパーが走ってきた。
「イオリ~!!」
「あーっ!!たぬきちゃん!!」
「たぬき君―っ!!」
歓声を上げて、子どもたちがチョッパーを出迎える。
「み…みんな無事か―!!?」
「今、フカフカ頭の兄ちゃんが体の中の悪い薬、取ってくれたんだよ―!!コワかったけど何だかスッキリした!!」
「おなかすいた―!!」
「体がバラバラになって面白かったんだよ」
「そ…そうか」
チョッパーは子供達の話しを聞いてほっとしたようだ。
「それに見て!!くれないのお姉ちゃんが小さくしてくれたの!!」
「…」
「まだ目を覚まさない子もいるんだけど…フカフカ頭の兄ちゃんが言うには精神的なものだろうって…」
「マスターがそんなに悪いヤツだったなんて知らなかった」
「ぼんやりだけど…みんなが怒って暴れ出したの覚えてる…」
「ねぇたぬき君!わたしたちもう大丈夫なんだよね!?」
「いっしょにおうちに帰れるよね?たぬき君」
「トナカイだけど…」
ビスケットルームにあった大量のキャンディは小さくして燃やして処分した。
シーザーの思考を読んで処方箋の書かれたノートも実験結果を記録したファイルも同様にだ。
「もちろんさ!!帰ろう。悪い夢の世界から!!」
「オレンジのお姉ちゃんはどこ!?」
「私たちお礼が言いたいんだ!!」
「あのお姉ちゃんが家へ送ってくれるんでしょ!?」
「さぁ、どうかしら?」
「「え~!!どうして?くれないのお姉ちゃん!!」」
「それはね…!」
「こんにちは」
「「?」」
「あとは任せて大丈夫よね?」
たしぎの気配を感じたので振り向いて声をかける。彼女は軽く頷いて私とタッチをした後、子供たちへと向かった。
「ここから先は、私たち海軍がみなさんのお世話をします!」
「「!?」」
「えー!!やだー!!」
「ロボはー!?」
「ゴムはー!?」
「ぐるぐるはー!?」
子供達のブーイングが響く中、私とチョッパーはその場を後にした。
~ ~ ~ ~ ~
「ん~~~!いい香り!サンジの奴何作ってんだ!?楽しみだ―!!おっ!どうしたイオリ?」
ウソップの問いに、私はナミを指さし彼女に用があるのだとジェスチャーで答えた。
「ナミ!子供たちだけど、たしぎにまかせていいんでしょ?」
「…うん!海軍に任せちゃった!!『助ける』なんて出しゃばっても自分が海賊じゃ、あの子達の親も迷惑だもんね…」
「まァ、いつもの様に誘拐の罪でもなすりつけられるのが関の山だな。正義の味方に任せる方がいい」
「そうね、…それに…」
《 お願いします!!子供達の事、私に預けて下さいっ!!! 》
「私、女海兵さんのまなざしに弱いんだ」
「女海兵~~~?」
「安心できる」
「ベルメールさんの事でも思い出した?」
「そうか!そういやお前の母ちゃん海兵だったな!!」
「今ではコノミ諸島近海の海軍支部の統括支部長だもんねェ~!」
「マジか!!?」
「助けて貰うなら強く優しい女海兵に限る!」
「もっともだ」
「ふ~ん…じゃあ今後から、私は二人の事は助けなくていいわね?」
「「いや、それはちょっと…」」
ですよね~