イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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ドレスローザ編に突入です。

この話、
パンクハザード編なのか?
ドレスローザ編なのか?
微妙ではありますけれど、こっちに入れました。

と、いう事で…
連日投稿終了です。
本日より、平常運転に戻ります。

どうぞ!!







11-ドレスローザ編
11-282話:ドフラミンゴ現る


「おい、急げ!!」

 

 防護服を身に着けたG-5の面々が、逃げる途中で毒で固められた仲間達を救出する為に島の中へと入っていった。

 茶ひげが着れる防護服もあったようで、同様に島の中へと消えていく。

 

 海岸には、バッファローとベビー5の首なしの体が置かれ、拘束された状態で”ばたばた”、”くねくね”、動き続けている。

 

 すると、遠くから キー…ン という音が…

 

「ん? あ!! あれ!?首が飛んでくる!!」

「あァ!?んなバカな」

 目の良い海兵が飛んでくる物体に気づく。

 

「!!?」

 

「ほ…本当だ首が!!!」

「「飛んで来たァ~~~~~!!!」」

 

 ― ガシン! ―「ウ!!」

 ―ガシィン!! ―「あ!!!」

 

 それぞれの体に、それぞれの首がくっついた。

 そして、首が飛んできた後に風が吹き抜ける…

 

「え!?」

 

「! あいつは…!!」

「ド!!ドフラミンゴォ~~~!??」

 

 突然、ドフラミンゴの近くに居た20数名の海兵達が泡を吹いて倒れた

 

「フッフッフッフッ!!」

 

「…!!」

「覇王色の覇気!」

 

「てめェ何すんだァ!!?」

 

「誰もいねェな…!船もねェ…!!」

 

「七武海が海軍に手を出した!?」

 

「ついさっきまで…、ここに海賊達がいた筈だ!奴らはどこへ行った!?」

 

「……!!」

 

「よくも同志達を!!!」

 

 ― ジャキキン!! ―

 

 銃をかまえるG-5

 

「よせ!お前ら!!!」

 

「スモーカー…!!!ローはともかく、”麦わら”はただの海賊!!どこへ逃したんだてめェらァ!!!」

「ぎゃああああ!!」

 

「クソガキ共はどの方角へ消えたァ!!!」

 

「そのへんで止めてもらおうか!!残念だが…やつらは『ピースメイン』だ!!」

 

「…ここは新世界だぞ!!?」

「そうだ!新世界ではピースメインの扱いは海軍に一任される…どう判断しようがおれの勝手だ!!」

 

「…てめェとは意見が合わねェようだな!!」

 

「そりゃうれしいねェ、ジョーカー!すんなり見逃しちまって…!ヴェルゴ基地長に文句を言われそうだ!!」

「…もういねェだろ!!?お前…少し知りすぎたよなァ…!!!」

 

「スモや…」

 

  ― キシャァァ!!! ―

 

「スモ中将~~~!!!」

 

 

 

 ~ その頃、サニー号は快調に進んでいた… ~

 

「ひゃーっ!!」

「岩礁をよく見張って!!」

 

「なんか坂道になってねェか!?この海~~~!!速ェ~~~船が速ェ~~~!!」

 ルフィが面白がって海を見渡す。

 

「”海坂”だ。よくある」

「ねェよ!!」

 ローの答えにウソップがツッコんでるけど、ここは新世界の海なのよ?ローの言うことのほうが正しいと思う…

 

「ナミ!!どこだっけ今から行く場所」

「ドレスローザっていう国よ!このまん中の指針をまっすぐ進まず遠回りに辿れってトラ男君が」

 

「ド…ドレスローザ!?」

 

「知ってんのか?」

「せ…拙者達…いや拙者が行きたい島というのはまさにそこでござる!!おぬしらもそこに用が!?」

 

「うん、たぶんな!トラ男!さっき誰と喋ってたんだ!?イオリも一緒に…」

「ドフラミンゴだ」

 

「ドフラミンゴォ―!?”七武海"の!?一番ヤベェって奴だろそれ!!」

 ウソップが騒ぐ…

 

「もう作戦は始まってる」

「何だ作戦て」

 ローが言うとゾロが聞いてきた。まだ同盟の話もちゃんとしてないもんね?

 

「そうだ、作戦教えろ!!よし、みんな集まれーっ!!」

 ルフィが叫びみんなが集まった。

 

「「同盟組んで『四皇』を倒す!!?」」

「『四皇』か!いいな、それ」

「よくねェよ!!」

 全員が驚き、ゾロが賛同、ウソップは反対?

 

「待て待て!!とにかくみんな落ち着け!!ルフィ!知らねェ奴らに同盟の話を」

「よし!ウチとトラ男の海賊団で同盟を組んだぞ!!仲良くやろう!!ししし!!」

「……」

  ― ばんっ!! ―

 と、満面の笑みでローと肩を組むルフィ…一方ローは複雑な表情をしている。

 ってか、同盟の話それで終わりっすか!?

 

「反対の人―っ!!」

 ウソップが言って ―ハイ!!― と自分で手を挙げる。

 後ろの方でチョッパーとナミがそれにならう

 

「反対したらどうにかなるんですか?」

「どうせルフィが決めたんだろ?」

 つまり、それは何を言っても無駄である事を示す。まぁ、ウソップもわかった上でやってるんだろうけど…

 

「忠告しとくが、お前の思う『同盟』とルフィの考える『同盟』はたぶん少しズレてるぞ。気ィつけろ!」

「……」

 サンジがボソっとローに忠告してるけど…

 いやぁ~…少しどころじゃないと思うわよ?

 

「だからルフィが誘拐誘拐ってガラにもねェ事言ってたのか…この変な羊捕まえて料理してくれと言われても、さすがのおれも困る所だった…」

「…シュロロロ 何を貴様ら、こんなコトをしてただで済むと思うな…!!とんでもねェ大物達に狙われるど…バカ共め!!!てめェらの愚かさを知り゛…死ぬがいい!!!」

 

  ― ガンッ!! ―

 

「だぺァ…!!」

 サンジの蹴りがシーザ―の顔面を捉える…

 

「何すんだよサンジ!今治療中なのに!!!やるなら終わってからやれよっ!!」

「終わったらいいのか?」

 チョッパーの言い分は正しい!治療は敵味方関係ないけどその後は知ったこっちゃないからね?

 

「大物に狙われてんのはあんたでしょうに…」

「?」

 

「パンクハザードでお前らに頼んだのはシーザーの誘拐。おれは『SAD』という薬品を作る装置を壊した…。”新世界”にいる大海賊たちは大概海のどこかに”ナワバリ”を持ち、無数の部下達を率いて巨大な犯罪シンジケートの様に君臨している。まぁ、おめェら二人には言うまでもねぇが…。とにかく今までとは規模が違う!!一海賊団で挑んでも船長の顔すら拝めやしねェ!!」

「…」

 周りを見てみると、ルフィはいつものように聞いちゃいない…。女性陣は紅茶を飲んでるしウソップは何か作業をしている。ブルックは寝てるし、ゾロは…あら、めずらしい。とりあえず聞いてるのかな?

 

「 ― だが、あくまで裏社会 海軍に目を付けられねェ様に必要な取り引きは闇の中で行われる…!!その中で最も信頼と力を持っている男がドフラミンゴだ! 闇の名を”ジョーカー”」

「…」

 

「さらに今、”ジョーカー”にとって、最も巨大な取引相手が『四皇』”百獣のカイドウ”」

 

「んな!!!」

「……!!!」

 

「どうした?」

「いや…!!何でもござらん!!続けてくれっ!わ!!何でござるこの竜!!モ、モモの助はどこだ!?」

「そいつだよ」

 

「は!?ああ!!そうでござった!そうか…こうきたか!!」

「…」

 

「おれ達が狙うのは『四皇』カイドウの首だ…!! ― つまり、こいつの戦力をいかに減らす事ができるかが鍵!!今カイドウは”ジョーカー”から大量の果実を買い込んでる。人造の動物系悪魔の実『SMILE』だ」

「!?」

 

「”人造”って、そんなもん作れたら…際限なく能力者が増えちまうじゃねェか!!」

 

「そういう事だ。人造なだけにリスクはある様だが、現に今、カイドウの海賊団には500人を超える能力者がいる。」

「!!?」

 ローの言葉を聞いてルフィが目を輝かせる。逆に慌てているのは例の3名組だ…

 

「やめたい人っ!!!ハイ!!」

「「ハイ!ハイ!ハイ!」」

「黙ってろ!」

 3人は顔を青くしながらゾロに怒られてる。

 

「 ― だが、もう能力者が増える事はない」

「!」

 

 

 

「へー コイツが!?」

「シュ…シュロロ…」

 一気に注目を集め、頬を赤らめるシーザー… こんな小人数で満足出来るのに何しちゃってんだろうね、この子…

 

「お前が悪魔の実の元を作ってたのか!すげーな『SAD』!!」

「元凶だぞ!ホメんな!!」

 

「ベガバンクの発見した”血統因子”の応用だ」

「何だ、すげーのベガパンクか…」

 さめざめした感じでため息を吐きシーザーに背を向ける面々…

 

「黙れ貴様ら!じゃあ作れんのかよォ!!アホのクセに!!」

 

「ジョーカーはもう終わりだ。」

 言って、ローが私を見る。私は頷いて先を即した。

 

「こっちはもう次の一手に動く。ドレスローザのどこかに『SMILE』の製造工場がある」

「…それを見つけて潰せばいいのか」

 フランキーが応える

 

「その通りだが…敵は取り引きのプロだ。油断はしない」

 

「お前の行きてェのもここか!?キン!!」

「いかにも!同心が一人…!!!掴まってござる!!!」

「!?」

 

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 

 

「「!!?」」

 ドフラミンゴの糸を十手が止めた。鋼鉄をも切り裂くその糸が止められた事にスモーカーが驚いている。

 

「てめェ…!!」

 スモーカーの手には十手が握られていた。その手を後ろから動かしているのは黒装束の女だった。

 

「…これは!!?」

「全て海楼石製です。柄の部分には別の素材でコーティングされてますので貴方でも使えます!!主より、あなたへ渡すように言われて持ってきました。普段お使いの十手より強度的にも高いはず!!」

 

「おめェ…”カザマ”か?」

「…」

 

「黒装束の女があちこち嗅ぎ回ってるって情報がある!そいつの主は、カイドウがお気に入りの刀工ってェ話しだ。あの女の目的は何だ?一体、何を考えてる!!?」

 

「何のことだか…。それより、あなたはここに何しに来たのですか?」

「?」

 

「知った口をきくじゃねェか…気に入らねェなァ!!」

 ドフラミンゴが五色糸(ゴシキート)で女とスモーカーを切り裂こうとかまえる…

 

「あらら…ちょっとごめんな(あん)ちゃん!そこどいてくれるか」

「え…ええ!!?」

 G-5の面々が驚きドフラミンゴが振り向くと、そこに居たのは…

 

「カザマちゃん、おひさし~!元気だった!?」

「はい、あなたもお元気そうで…」

「「!!?」」

 

 

「あ…青キジ…!!!」

「「……」」

 

 ドフラミンゴは青キジを無視して攻撃を仕掛ける。”カザマ”は微動だにしない…

 

  ― バキン!!! ―

 

「!!!」

 

 ドフラミンゴの手はカザマの目の前で止まっていた。ドフラミンゴの体と辺り一面が凍りつく。しかし、”カザマ”とその後ろにいるスモーカーの周りだけは凍っていなかった。足元には小さな炎が見える。

 

「…」

 

「ひィ!!!」

「若ァ―ッ!!!」

「若様」

 

  ― バリィン!! ―

 

 ドフラミンゴが氷を砕き、振り向きざまに青キジを睨む…

 

 ハァ…ハァ…

 

「…よ、よかっただすやん!!体の芯まで凍っちゃいなかった…!!」

 

「お前と戦う気はない…フッフッフ!!!しかし…こいつらの口を塞げねェんなら、おれも取るべき行動を変えねェとな!!」

 ドフラミンゴはスモーカー達に背を向け仲間の方へと歩きながら言った。そして振り向き、邪魔に入った男に問いかける。

 

「一つ教えてくれるか?お前今…何者なんだ?クザン!!いい評判は聞かねェぞ!!」

「…」

 青キジは答えず、しばし二人は見つめ合う。

 

「…なんでてめェの周りだけ?…青キジの能力じゃねェだろ!」

「答える必要ありませんね…」

「いけ好かねェ女だ!!フッフッフッ!!!」

 

 バッファローとベビー5と共にモネを救出して、ドフラミンゴは飛び去った…

 

「カザマちゃん、来て早々に悪いんだけど…」

「問題ありません。私の用は済みましたので失礼させて頂きます。では!」

 

  ― ドロンッ!! ―

 

「「き、消えた!!?」」

 

「「…」」

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 

 

最初(はな)っから…世界政府が全てとは思っちゃいねェよ…海軍に所属しなくても実行出来ることはある。逆に、所属しねェから見えてくるもんもある…」

 

「あんた…さっきのあの女…」

「カワイイだろあの娘?あちこちで合うんだよなぁ…おれも顔見たことないけど…」

 

「…あんたたちが現れなけりゃ…おれァ死んでた」

「フフフ…んん…ここへ来たのは縁ってやつだな。あの娘にしてもきっとそうだ。」

 

「何しにここへ…?」

「…あの娘とお前の顔を見によ」

 

「…なぜここがわかった」

「!?」

 

「あんたがあちこち流れ歩いている事は耳にしてる。ドフラミンゴも言ってたが、後ろ暗いうわさも聞こえてる…。アンタ今…」

「!!? も…元大将が…後ろ暗い!!?」

 

「おめェら、アブネェからあっち行ってろ!!」

「だァッ!!!」

 

 ざわざわとスモーカーと青キジを遠巻きにするG-5…

 

「……」

「おれはおれよ…スモーカー」

「…ならいい…」

 

「 ― とにかくお前ら…ドフラミンゴから目を離すな!奴は『七武海』にしてドレスローザの現国王…九蛇の蛇姫とはまた違った極めて異例づくしの海賊だ!サカズキに伝えて『大将』達を動かせ!!最悪の場合、歯車はみるみるくい違い…サカズキの新『海軍本部』始まって以来のドデケェ山になる!!」

「!!?……」

 

「忠告はしたぞ」

 クザンは立ち上がり、G-5に向かって顔の前に人差し指を立てて言った。

 

「オイ!!お前ら!!!おれに会った事は…えーと、アレだ!何だ…忘れた。もういいや!」

「「アンタに会ったの内緒にするよ!!!」」

 

 

 

 

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