― ドレスローザ 海岸 ―
「着いたァ~~~!!!」
ルフィが両手を上げ広げ大声で叫び、笑う。
「声がでけェっつってんだろルフィ!ここはもう敵地だぞ!!!」
相変わらず
「アウッ!今週のおれはスーパーだぜ!!工場の1つや2つ!さっと見つけてドカンだ!!!」
正直、フランキーの戦闘力がよくわかんないんだよねェ…ミサイルやレーザーに気配なんて無いし、原作と同じ改造なのかもわからない。一つ言える事は、収納貝を持ち歩いているので、エネルギー補充には事欠かない事。つまり、球数制限は原作に比べて格段に高いという事。
そうそう!覇気を鍛えることで自然の雷やレーザーにもある程度対処出来る事がわかった。もちろん能力者のそれと比べると対処方法はそれぞれ違うので、簡単な事ではないですけども…。
だから現在、私はナミの雷もフランキーのビームにも対処可能だと思います。
今度、修練場でやってみようと思ってる。それにナミの場合、技と一緒に覇気を使えば私のような覇気使いに対してもダメージを与えることが可能なのかも確認もしたい。
レーザが覇気で対処が可能であれば、もしかしたらフランキーも覇気に興味を示すかも?
いや、フランキーの事だから、覇気にも負けないレーザーを開発しようとするかもね?
それともベガパンクが開発するかしら?
「いい事思いついたぞっ!!飛べ!!モモ!!」
「重いっ!!のけい!!せっしゃとべぬし!!島へは入らぬ!!父上の申しつけゆえ!!」
ルフィが竜の姿のモモの助にまたがり叫ぶ。モモの助は暴れている。
「何言ってんだよ~~~!!お前飛んだじゃねェか!コイツ飛んだんだよ!」
「翼も無いのに?」
モモの助は竜宮城で見た竜に似ている。おそらく東洋竜だと思う。
「だから言うておろう!せっしゃはその事は覚えておらぬ!!…ま…万が一とべたとしても…!!」
(名は?)
「そ…そんな恐ろしいこと…!!せっしゃ二度とせぬ…!!」
「?」
「空など飛んでたまるかァ!!!」
「?なんだ、高い所コエーのか?」
「きさま無礼でござるぞ!!武士にコワイものなどない!!!」
「痛だだだだだ!!やめろコンニャロー!!!」
― ドカン!! ―
「ぶへ!!!」
ルフィと竜になったモモの助は掴み合いの喧嘩をしだした。
「何がブシだ!!おれはいつか『海賊王』になる男だバーカ!!」
「ふんっ!!ではせっしゃはいつかワノ国の『将軍』になる男でござる!!あほうが!!」
「何を!?うなぎィッ」
「ズが高いぞ!さるっ!!!」
「ルフィさん、相手8歳ですよ」
「やめい モモの助!!!」
「!!」
「…恩人であるぞ!!すまん!!ルフィ殿!大目にみてくれ」
錦えもんが二人のケンカに割って入る。
「童なれどワノ国の武士!気位が高い…!!しかし、わずか8歳相手にムキになるおぬしもどうだ」
「おれは意気地なしが嫌いなんだ!」
「…!!ちくしょうおナミ!!サルのヤツが」
竜の姿でナミの胸にばふっと顔から飛び込むモモの助…
「よしよし」
モモの助の顔がデレてる…
「「「キサマ離れろォ!!!」」」
怒っているのはルフィではなくサンジ、ブルック、錦えもん
「何なのよ!」
「親が親なら子も子だ!!武士ってのは下心丸出しだな!!」
「心外にござる!!」
「錦えもん、さっさと町へ行こう。変装服はどうなった?」
「そうでござった!ドレスローザは皆この様な衣装にござるゆえ、町に溶け込める様おぬしら変身させてしんぜる!!」
そう言って ”男は衿シャツ”、”女は丸出し”と書かれたイラストを見せて説明する錦えもん…
「
あ~あ…バカだなサンジ…
「ウソをつけ!!!」
哀れ…!ナミにボコられ、沈むサンジと錦えもん…
私が行ったことあるって言ってんのに、バカなこと言うからだよ…
「おい!お前にこいつを渡しとく!!」
「?」
ローがナミに声をかける。
「ビブルカード?」
「さっき話した「ゾウ」と言う島を指す。おれ達に何かあったらそこへ行け!」
「おい!何もねェよなァ!!」
「さァな」
ウソップが慌てて聞くも、ローは冷たく返すだけ。
既にここは敵地と言っていい場所だ。何もないわけないじゃんね?
しかもウソップはローと一緒にいくんだから!!
「これは仲間の描いた地図だ」
ローが略図のような地図を出す…
「わっ下手!」
「今この辺だ…!!」
「シーザーを引き渡すチームはドレスローザを通って、北にのびる長い橋を渡り『グリーンビット』へ進む!」
【シーザー引き渡しチーム】
シーザー・ロビン・ロー・ウソップ
「船で行きゃいいだろ!全員で!!」
「船じゃ不可能らしい…」
「…あら、それは楽しみ」
「あ…安全に頼むぞオイ!!」
【サニー号安全確保チーム】
チョッパー・ブルック・ナミ・モモの助
「カン十郎…!!無事だとよいが…」
「ねェ!!敵が来るってどういう事!?」
「え~っ!?船番安全じゃないんですか!?」
「そりゃここは敵の本拠地だぞ?でも船番はサンジも一緒だから…あれ!!?サンジ!!?」
「麦わら屋達はどうした!!?あいつら作戦のメインだぞ!!」
「おい!!おれ達の事は、誰が守ってくれるんだ!?」
「ねぇ…トラ男くん!イオリがどのチームにも入ってなかったけど…?」
「ああ、ヤツは一人で動く。こっちに有益な情報を掴んだら連絡が来る事になってる。」
「ふ~ん…(大丈夫なのかな?)」
「…」
~ いいのか?くれない屋!仲間たちにこの事を話しておかなくて… ~
「今の話がアタリだとしても、やることは何も変わらないでしょ?言っても不安を煽るだけの情報は黙っていた方がいいわ!」
「…そういうもんか?」
「うちのメンバーは強さの割に
「確かにな…。特にナミ屋の武装色には驚いた!!」
「でしょ?正直私も驚いたわ。あの娘が体力つけたらちょっと怖いと思うもの…」
~ とりあえず私は単独行動させてもらって、いろいろ探ってみるわ。何か掴んだら連絡する! ~
「イオリは…
「「?」」
ロビンのつぶやきにナミとウソップが首を傾げていた。
~ この国を訪れた者たちはいくつかの事に心を奪われるだろう
一つは芳しき花々とこの国自慢の料理の香り ~
「「いい匂い~~~っ!!」」
~ また一つは…疲れを知らぬ女達の情熱的な踊り ~
「いい匂い~~~!!!」
~ そしてもう一つは… ~
「コラーまて!!返せー!!!」
「ワンワン!! ワフワフ!!」
「待ちなさい!!マリオ 返しなさーい!!」
「?」
「私の腕を―っ!!返しなさーい!!」
「「!!?」」
「まったくもー 困ったコ奴だ!綿が飛び出しちまうよー!!」
ルフィ達の目の前を、
「ぬ…ぬいぐるみ…?」
「こんにちは兵隊です!!あれあれ?キミ達どこかで~…お会いしましたかねー?んー見た顔だ… あ!そういえば今朝の新聞に… いて!!しまった糸がからまった!!助けてー!!」
「こいつらオモチャ…??」
「ちょっとちょっと助けてよキミー!!」
― もう一つ旅人を驚かせるものは町に溶け込みごく自然に人間と共存する命を持ったオモチャ達の姿である ―
「…!?」
【工場破壊&侍救出チーム】
ルフィ・ゾロ・サンジ・フランキー・錦えもん
オモチャ達を見て「ポカ~ン」とするルフィ達…
「わァー 男が刺されたぞー!!」
「!!?」
「ああ…またか」
「…またって何だ?連続通り魔でもいんのか?」
「いえ、この国の女性達は恋に情熱的で嫉妬深く、男の裏切りにあったりするとよく人を刺します」
「コエェな!!!」
「美しい人程まー刺してますよホント!」
― ここは愛と情熱とオモチャの国 その港町 『アカシア』 ―
「う~ん!!オモチャ動いてっけどまぁいいか!!とにかくメシだ!!」
ルフィ達は酒場へと移動した。
「拙者、この様な場所で油売っておる場合ではない!!」
「まァまァ落ち着け、確かに時間はねェが…闇雲に走るよりは情報を掴むべきだ」
錦えもんの能力で少し変装した一行は、席について酒を飲んでいた…
「 ― しかし、妙だと思わねェか?仮にもこの国の王が今朝王位を放棄したばっかだぞ? おれァてっきりパニックにでもなってるかと」
サンジが周りを見回しながら疑問に思っていた事を口にする。
「知らねーんじゃねぇか?」
「んなバカな!!」
ゾロが言い、フランキーが応える
「聞いてみよう!おい!おっさ…」
「やめろ!!今朝の一面だぞ!てめェの顔が載ったの!!」
ルフィにサンジがかかと落としして文句を言う。その直後、テーブルに料理が運ばれて来た。
「お料理…お待たせしたとかしないとか!!」
「わー待ってたぞ―!!」
「ドレスエビのパエリア、ローズイカのイカスミパスタ、妖精のパンプキン入りガスパチョ」
「どれもんまほ~~~!!!」
「ん?妖精のパンプキンって何だ?」
「 ― え~~~っこの国では~妖精の伝説が今でも…信じられているとかいないとか ― つまり妖精が出るとか出ないとか!!」
「妖精が出る?」
「そういや、イオリちゃんがそんな事言ってたって聞いたぞ?」
「え~…不思議でしょ?何百年も前からです ― どうぞ旅の人!!お気をつけになるとかならないとか…」
「不思議なのはお前らだろ」
「騒がしいのはルーレットか?」
「ハズレた!!」
「チンピラ共が盲目のおっさんから金をむしり取ってる」
「?」
「いけっ!今度こそ白だ!」
「どうかなァ~~~!!」
「な…何が出ました?見て下さい」
「残念!!黒の29だよ!!」
実際には隣の白の18に…
「今度こそ白!!」
「黒の15!」
実際には隣の白の19に…
「じゃあ次は黒!!」
「ハズレだ白~!!」
(ひでぇなあいつらドンキホーテの面汚しだ…)
「こらあついてねェやどうも」
「ホイ掛け金回収~~~!どうする?もうやめとくか?」
「バッファローさんがいねぇと儲かるぜ…」
「…いや、最後にもう一番!!あり金、全部だ!!!」
「よく言った!気に入ったぞおっさん!!じゃあおれ達はお前の逆に全額つっ込んでやる!!次を当てた方が総取りだ!!!最後に男の勝負をしようぜ!!!」
「ホ…ホントですかい!?じゃあ…白だ!!」
「よォしおれらが黒!!!」
「来い!来い!白!!」
「さァどっちだっ!!」
「どっちですかい?」
「残~~~念だったなおっさ~~~ん…勝負はく…」
「白だ!!!」
ルフィはパスタの皿を持って食べながらルーレットの側まで移動していた。
「!?」
「あァ!!?誰だてめェ!!よく見やがれ黒だよバカ野郎!!!余計な口出しすんな!!!」
「白じゃん、おっさんの勝ちだな!!」
「誰だあいつ!!相手がわかってんのか!?」
「あいつはまた、余計な事に首を突っ込む…」
サンジが呆れながら言う
「ホ…ホントに勝ってやすか?どなたか存じませんがご親切にどうも」
「あー、いいよ!見たまま言っただけだ。よかったな!しかしオッサン、相当つよそ…」
「そういうのヤボって言うんだよ小僧!!!おれ達が黒と言やァ黒なんだ!!そいつはどうせ見えてねェんだからそれでいいんだよォ!!!邪魔な奴だ!消えろォ~!!!」
「 ― こらァいけねェ!!お兄さん達ちょいとどいてておくんな!その人ら地獄へ落ちて貰いやすんで…!!!」
「達?」
…
盲目のおっさんが剣を抜く…
― ゴゴゴゴゴゴ… ―
「え!? ウ… ウガ!! !!?重…おモモ…!!つ…潰れる」
― ベコォォォォン!!! ―
「ぎゃあぁぁぁ」
「わあぁぁぁぁ」
床に大穴が空き、チンピラ達は地の底へ…
「!!?」
「え~~!!?何だあいつァ―!!!何をしたァ~~~!!?」
サンジが騒いでいる。
「すげ―穴があいた」
「…見えねェ事もまた一興!この人の世にゃあ、見たくもねェウス汚ェモンもたくさんありましょう…」