イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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リベリオンβさん、誤字報告ありがとうございます。

またも、人の名前を間違って覚えて(・・・)いました。
 正:イッショウ
 誤:イッシュウ

たぶん、また間違うかと…
      ↑↑↑
      宣言した!!?







11-287話:三枚のカード

 さてっと…!王の大地を中心にして…って…

 

「移動するんだっけこれ?」

 まぁいいか、だいたいで…

 

 縮小を解除したら、高さ20mほどになる海楼石製の格子の壁を組み付けながら地面に埋め込んでいく…

 この国は、ほぼ円形の大地になっている。直径はおよそ120kmほど。直径50kmもあれば十分でしょう。それにしたって、けっこうな時間がかかりそうね…

 いやぁ、マジで土の精霊を手に入れといてよかったわ。そうでなきゃ前もって準備しとかないといけないところだっだもんね。まぁ、いざとなったら『短縮』使うけど…

 

 ちなみにサボとも会った。恐らくもう、ルフィと入れ替わっている頃だと思う。

 

 

 ~ 食べないでね? ~

 

「ああ!エースからも連絡があった。イオリもルフィと一緒に白ひげと約束したんだって?」

「頂上戦争の原因とまで思ってたみたいだからね。話し合いの結果、私が保管する事になったのよ!」

 

「まかせとけって!!それに、おれが狙ってる実は自然系か幻獣種だから、食いやしねェよ!!」

「まぁ、サボはそのままでも十分強いからね!」

 

「…食わねェほうがいいかな?」

「食っても食わなくても、サボはサボだよ。」

「そ、そうか!」

 

「いい実が見つかるといいわね?」

 

 ~ おう! じゃあ、『グラグラ』は任せとけ!! ~

 

 入れ替わりの際にルフィがボロボロに泣く場面は無いと思う。久しぶりの再会に喜ぶ事でしょう。

 

 さて、もう一つ確認したいこともあったんだっけ…。

 

 時間的に花ノ国のサイがオモチャにされる頃…

 私は幹部棟の近くに送ったシルフを通して様子を覗いた。

 そして、サイが猿のオモチャに変えられる場面を見た。

 

 すると…

 

 ”記憶が消去されるのをキャンセルしました。”

 

 目の前に、数秒間透明のモニターが現れ文字が表示された。

 Yes/No ではなく、確定情報で…

 

 お~!すっげ~!!

 

 その昔、エイタが言ってた通りじゃんよ!!

 

 私には、ホビホビの実の影響は皆無らしい。

 

 いや別に…サイの事はシルフで見てただけで、実際には会った事も無いんですけど?

 

 まぁ、いいや!見た事があるだけの人ですら記憶から消えないのであれば、仲間の記憶が消えるハズもなし。

 でもあれね…。その状態がみんなにわかるのどうなのさ?

 

 たとえば、ロビンが玩具にされた場面で、私がロビンを覚えていたとしたら?

 ロビンからすれば嬉しいだろうけど…その後、私は変な子認定されません?

 

 どーしましょ?

 

 忘れないけど、忘れたフリしとく?

 

 なんとなく、その方がいい気がするわ。主に私の精神衛生面的に!!

 そうしとかないと、裏で何言われるかわかったもんじゃないからね!!

 

 ちょっとそこの君!!(←誰?)『今更?』とか思わないで頂戴!!

 だからこそ(・・・・・)なんだよ!!

 

 それはそれとして…。

 

 私は作業を再開した。

 

 しばらく作業を続けていると、ナミから電伝虫で連絡が入った。サンジが状況を全員で把握しようと電伝虫会議を提案したらしい。

 

 

『サンジかー!?おれだぞ~~~!!』

『ルフィ』

『こちらウソーップ!!』

 ルフィ、ナミ、ウソップの声が聞こえる。

 

「複数の電伝虫での通話とは考えたわね!!こっちもちゃんと聞こえてるわよ!!」

 この会議、私もけっこうしてるけど…

 

『 ― これでロー以外は全員いる筈だな!各自状況を教えてくれ!!』

 会議の主催である、サンジが仕切る。ホームであるサニー号に居るわけだし、妥当でしょう!

 

『アウ!!こちらフランキー!!ウソップとロビンが一緒だ!!おれ達は今、この国の反ドフラミンゴ体制”リク王軍”と一緒にいる』

『軍隊!?』

『小人のな!』

『小人!!?』

 

『ルフィ!おれ達コロシアムの前で妙な兵隊に会ったよな』

『うん!!小人って!?』

『あいつは実はこの軍の隊長だった!!まさに今日、ドフラミンゴを倒そうってんだ!!』

 

『あっ!!それだ!!オモチャの兵隊!!レベッカが止めたがってたのそいつだ!!おいフランキーその軍隊止めろ!!』

『アホ言え!!!おれが言いてェのはその逆だ!!お前、あのレベッカと話したのか?』

 

『うん、それがメチャメチャいい奴でよー!!金ねェのに弁当3つもおごってくれたんだ。なのにお前、あいつが試合に出たとたん客の奴らムカツくんだよ!!』

『それはおれも同意見!!トラ男の作戦は承知してるつもりだ!”工場”を壊しドフラミンゴはあえて生かして利用する!だが、今日ドフラミンゴを討とうとしてる奴らはどうなる!おれ達にとっちゃドフラミンゴ勝利の方が好都合か?』

「…」

 

『ルフィ!お前が何と言おうとおれはやるぞ!!一見楽しげなこの国には深い闇があった!!!ウス汚く巨大な敵に挑む、この勇敢なるちっぽけな軍隊をおれは見殺しにできねェ!!!』

 フランキーが覚悟したように話す。

 

 でもね…?

 

 ルフィがこの国の人たちと関わった時点でドフラミンゴとカイドウをぶつけるって話はチャラなんだよ!!

 

 それにね?

 

 私は知ってる事だけど、工場を破壊してこの国を出たとしても、マンシェリーを救出できなければ工場は復活してしまう。マンシェリーを救出する事は、ドフラミンゴファミリーと戦う事を意味する。

 

 つまり…!!

 

 そもそもの話、ドレスローザのイベントクリア条件は、ドフラミンゴファミリー撃破だったのです!!

 

 

『 ― よし、引き返すか…!!』

『え~~~っ!!?だと思ったけど!!』

 フランキーの言葉に反応してサンジが声を出す。ナミとチョッパーも驚いてるけど不服はないようだ。

 

『フランキー!!好きに暴れろ!!!おれ達もすぐ行く!!!』

『アウッすまねェ!!!』

 

「そう言うと思った。サンジ、戻るなら見聞色で周りを探知する事を忘れずに居て頂戴!!それとナミ!ミラージュ・テンポで船を隠しながら移動する事は可能?」

『ええ、できるわ!そうか、そうすれば見つからずに進める!!』

 

「さっそく隠して頂戴!!」

『うん、わかった!!』

 

  ― ズズゥ…ン… ズバァ…ン!! ―

 

『何かそっちすげェ音が聞こえるぞ!!』

 ウソップが言う

 

『ん?何だ!?町が…』

 ゾロが応える

 

「悲鳴も聞こえるわね…」

 私はシルフを飛ばして、ルフィ達の近くの様子を探る事にした。

 

『んん??』

 

― ドカァン!!! ―

 

『!!? おわァ~~~っ!!』

 

『トラ男!!』

『ドフラミンゴ!!!』

「…」

 原作通りといえば原作通りだけど、ドフラミンゴのダメージが少ないような?

 もしかして、ローが一方的にやられた感じ?

 

『おい!!トラ男!お前何でミンゴと…!!!』

 

  ― ドン!! ドン!! ドン!! ―

 

『アァ!!!』

『トラ男ォ~~~!!!』

 

『おい!!今の爆音と銃声何だ!?トラ男がどうしたって!?』

『そっちで何が起きてんだ!!?』

 ウソップとサンジが叫ぶ

 

「ローが…今!ドフラミンゴに銃で撃たれたわ!!」

『『えっ!!?』』

 

『イオリ、おめぇ見えてんだな?説明はまかせた!!行くぞキン!!』

『承知した!!』

 ゾロと錦えもんが叫ぶ

 

『何がどうなってんだ!!?』

「…状況はあまり良くないわ…!海軍大将も現れた!」

 

『大将ォ~~~!!?』

『大将が今、ドレスローザ―に来てんのかァ!!?』

 

「まぁ、呼んだのはローだけどね…。サンジ達は賭博場で強そうな盲目の人に会ったでしょ?彼がそうよ!」

『あのおっさんが…大将!?』

『何それ!!どういう事!?』

『まさか、ドフラミンゴは海軍を味方に!?だとしたら敵の数は未知数になるわ!!』

 ナミが混乱したように言い、ロビンは戦力を分析する。

 

『こちら錦えもん!ロー殿を連れ去られたァ!!』

『えェ~~~!!?』

 ゾロ達が海軍からの攻撃を受ける

 

『おいルフィ!!!早く出口を探せ!!おれ達ァこの辺りを逃げ回って待ってる!!』

『わかった!!急ごうトラ男の声、まだ消えてなかった!!』

 

「とりあえず、頭は撃たれてないみたいだからローは無事だと思うわよ?例の服を着てるからね!!」

『そうか、良かった!!』

 

『ギィヤァアキ~~~!!!』

『今度は何だ!!?ブルック達だ!!』

 

「見えてないんだから叫んじゃダメよ!!バレなきゃ通り過ぎるはず!!あっ、ヤベっ…!見つかるかも?」

『?』

 

『何だおい!!サニー号はどうなってんだ?そもそもイオリ!おめェは何処に居んだよ!!?』

 

「サニー号の近くに海賊船が現れたのよ!ビッグ・マム海賊団の船がね…!!」

 

『ビックリして心臓止まるかと思いました。わたし心臓ないんですけどヨホホ…』

『イオリに言われて隠しておいてよかったわ…まさかこんなところで四皇の船に遭遇するなんて…』

 

『ビッグ・マムの船ェ!!?どういう事だ!!?ビッグ・マムものってんのか!!?』

 どうでもいいでしょ?そんな事…

 

『わからねェが魚人島で会ったあの二人組ものってる!!』

 

「ナミ!!どうでもいいから早くマムの船から離れて頂戴!!」

『大丈夫よ!あっちからは見えないもん!!』

 

「ダメよ!!そこにはシーザーが居る!!」

『『!!?』』

 

『ママ!!シーザーの気配を近くに感じるガオ!!』

『見えずとも、麦わら一味の船が近くに隠れているでソワール!!一旦沈めてシーザーだけ引き上げるのだポン!!』

 

『どうやら見つかったらしい…イオリちゃんの言うように奴らの狙いはシーザーのようだ!!』

 迂闊だった…!

 シーザーは海楼石の錠をしているから気配が違うと思ったのに…

 

 考えてみれば、マムの所に居た時に錠に繋がれたことがあれば気配は知れる。

 でも…これはこれで良かったのかもしれない。

 

『えらい人気者だなオイ悪の科学者!!あれもお前の助け舟か!!?』

 

『助けてくれ~~~っ!!』

『あァ!?』

『ビッグ・マムには捕まるわけにいかねェ!!おれァあいつから…!!”研究費”をダマシ取ってたんだ…!!』

 

『イオリはそれ、知ってたの?』

「散々思考を読んだからねェ…」

 原作知識が無かったとしても、ちゃんと確認できました。

 

『撃って来ますよ―!!』

 

『大丈夫かサンジ!!だがオイ!!四皇なんてこの国に引っ張って来んなよ!?国中がパニックになって兵隊達の作戦が狂っちまう!!』

 

「まぁ、マムは乗ってないけどね…」

 あの二人ならサシでやればゾロやサンジでも勝てると思う。今の力で言えばドフラミンゴの方が遥かに強い…

 それにパニックに乗じて作戦を進めるという手も無いわけじゃない。

 

 それよりも…

 

 この状況でシーザーをドフラミンゴに返したらどうだろう?

 マムの部下にドフラミンゴを襲わせたら?

 

 うまくやればマムとカイドウの全面戦争に持ち込む事も不可能じゃないかも知れない。

 

 私がセンゴクさんやおつるさんの立場だったら間違いなくその策を取るだろう。

 マムとカイドウ、そしてドフラミンゴが居なくなれば世界はかなり平和になるんじゃないかしら?

 

 でもダメね…

 そしたらいずれ、こま(・・)が足りなくなるかも知れないし…

 

『ん!?そういや何で船にシーザーがいるんだ!!?』

『交渉が決裂したらしい!!でなきゃトラ男があんな目にあうか!!』

『ローがシーザーを次の島へ運べというからのせてるんだ!!!』

 

「サンジ、ナミ!!ドレスローザには戻らない方がいいわ!!」

『私もイオリと同意見!!サンジ君!!私達、戻らない方がいいと思う!!』

『!!?』

 

『戻るのが怖くて言うんじゃないの!!ルフィ聞いて!ドフラミンゴと奪い合うカードは3つよ!!「シーザー」「SMILE工場」そしてなぜか「モモの助」!!「SMILE工場」はまだ破壊できてないから向こうの物だけど、残りの2つのカードはここにいる二人よ!!トラ男がドフラミンゴと戦ってたのはこの「カード」を敵から遠ざけるための囮!!もしかしたら「工場破壊」の時間稼ぎでもあったかも知れない!!そこまでしてトラ男が守った「カード」を、私達が差し出しに行くようなマネしたら…あいつ、報われないじゃない!!!』

 

『…そうだな、わかった!!トラ男はおれ達が必ず奪い返す!!!』

「なんかすごく…フォローが面倒な気がするんだけど?」

 

『サンジ!!ナミ!!チョッパー!!ブルック!!モモ!!お前ら先に”ゾウ”に向かってくれ!!』

『…そういう事ならわかった船長!!じゃあ、一つ許可をくれ!!』

『!?』

 

「マムの船への反撃ならOKでしょ?ルフィ!!」

『!!?』

 

『ああ!いいぞ!!』

『『えぇ~~~~!!!』』

 

『さっすがイオリちゃん!!おれの気持ちをわかってらっしゃる!!』

『サンジ君!?もう!なんて事言うのよイオリ!!』

 

「確実に逃げられるようにする為の一手よ!」

『もうケンカは売ってあるしな!!』

『へへっ!!確かに』

 

『それは危険~~~!!』

『やめて~~~!!』

 

『じゃあお前ら!!「ゾウ」で待ってるからな!!』

 

『おーし!!「工場破壊」はこっちに任せろ!!!ウォ~~~』

 

『みんな無事でな!!!おれ達は王宮へ行く!!ドフラミンゴをブッ飛ばしに!!!』

 

 

 

 

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