イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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ドレスローザが元の平和な国に戻ったら…

経済も、元に戻って貧しい国に?

でもね?

とっても魅力的なモノがございますのよ?
それは綿毛のようなモノ!




どうぞ!



11-293話:ドル箱?

 王宮では、ローの腕が斬られて横たわった骸に銃弾が打ち込まれていた。

 

  ― ボッカァ…ン!! ―

 

「え!!?工場が!!!」

 

「地下から出てきた工場が爆発したぞ!!!」

「何が起きてんだ!!?」

 

  ― どよよ!! ―

 

 民衆がどよめく

 

 

「んねーねー!ピーカもやられ、工場も吹き飛んだぞドフィ!べへへへへ!!だが、敗者も復活する!!工場も再生する!!ぬか喜んでいろ!!!こっちには”マンシェリー”がいるのだ!!!」

 

 はい!ざんねん!!姫はもう救出済みなんだなァ~!!

 

 

 

  ― 4段目王宮前「ひまわり畑」 ―

 

「レベッカ様~~~!!」

「イオリンド~~~!!ご無事れすか―!?あ!!ロビランドもいるれす!!」

「!」

 姫を救出したレオ達が戻ってきた。

 

「はっ!!もしかして隊長!?隊長なんれすね!!」

 キュロスを見たレオが驚いたような、感激したような顔で問いかける。

 

「ああ、姫を救えたんだなレオ!」

「何てりりしいお姿!!銅像にそっくりれす!!」

「いや、逆なんだが…」

 

「おケガはございませんか?すぐに治してさしあげられますよ!!」

 レオの後ろから女の子が進み出てキュロスに話しかけた。彼女がチユチユの実の能力者ね?

 

「いや、大丈夫だ!!キミがマンシェリー姫だな!まず、キミが無事でよかった。辛かったろう?…能力を使ってくれる気なら、それを必要とする人達は国中にいる!!」

 

「 ― !!え!? …これがドレスローザ…!?状況はレオ達に色々聞きましたけど…こんなにひどい事になってるなんて…!!!」

 

「だが、工場の破壊にも成功した様だ…!戦いはもう正念場!!この国をリク王の手に取り戻せるか、再び絶望の国へと転落するか…!あの男がいる限り安心は出来ない!!希望は今…ある海賊達の手に委ねられている…!!」

 

「ルフィランド、ローランド…」

「あの二人が頼みの綱だ」

 

「ルフィ…トラ男君」

「ルーシー」

 

「海賊…?」

 

 

「 ― あの王宮の最上階で ― 」

「…」

 

 たった今、そのルフィがベラミーを撃破してドフラミンゴの前に現れたところだ。

 私はルフィの閉じ込められていた部屋へと移動した。そこにはベラミーが倒れていた。

 

「まったく…!」

 ベラミーもベラミーならルフィもルフィだ…!!

 

「頭、陥没してるし…」

 手加減が出来ないっていうのも困りもんよね。とりあえず命に別状はなさそうだけど…

 

 バネの特性は全身にあるのかしら? だとしたら…うまく鍛えれば凄い事になるかも?

 まぁ、それは後でいいか!!

 

 ベラミーは2段目にでも置いておけばいいかしらね?

 さて…

 

 

 ローがドフラミンゴに腕を切られた時から、私は腕の傷口の周りに冷気を送り続けていた。それはもちろん、傷口を少しでも仮死状態に近づけておく為だ。恐らくローはその異変に気づいて居るだろう…

 

 本来であれば、既に鳥カゴは収縮を始めているタイミングだけど、横に張った輪のお陰で収縮は止まっている。

 そろそろドフラミンゴも気づくだろう。そうなれば支点を変えて収縮しようとするはずだ。

 そんな事をつらつらと考えていたら、王宮で爆発が起こった。

 

「王宮から大きな炎が!!!」

 原作通り、トレーボルが自爆したようだ。

 

「ルフィ!!…ドフラミンゴ!!」

 

「ルフィらんど…!!!」

「大丈夫れしょうか!!?何かぼくらも加勢を!!」

 

「いや、手は出さない方がよさそうだ…!!」

「ええ、正直足手まといになるわ…!!見て!!ドフラミンゴと同じ『王下七武海』の称号を持つ、トラファルガー・ローでさえあんな姿に!!!」

 

「!!」

「ローランド!!!」

 

「ルフィ!!トラ男君をこっちへ!!」

 

「ロビン!助かる!頼む!!!トラ男はもう充分ミンゴを追い込んだ!!」

 ルフィがローをロビンに投げて渡す

 

「うそ!!腕がっ!! ”スパイダーネット”!!」

 ローの腕が切れている事に驚くロビン。まぁそりゃビックリしますよね?

 

「ニコ・ロビン…!!余計なマネをするな!!そいつはまだ息がある!!退場じゃない!!!」

 ドフラミンゴがローに向かって指を構える。

 

「ドフラミンゴ!!」

 キュロスが叫ぶ。

 

 私は剃刀でネットで受け止められたローと腕を持ってロビンの隣に移動した。

 

「!!?」

 

「イオリ!!?」

 

「くっ!!ここへ来て!!?…笑えねェなァ!!くれないっ!!!」

 ドフラミンゴが”弾糸”を放つ…

 すぐさまルフィがドフラミンゴに蹴りを入れた。

 

 弾糸はキャベンディッシュが対処するところだけど…

 

「”金の…”!!」

 

  ― パァン!! ―

 

 覇気を纏わせた風の渦を弾糸にぶつけて破壊した。

 

「何だと!!今のはキミが!!?」

 庇ってくれようとしたキャベンディッシュが、駆け抜けながら聞いてきた。私は静かにうなずいた。

 

「…!!キャベツ君!」

 ロビンが叫ぶ。

 

「眠っていたよ…!!まだ決着はつかないのか麦わらァ!!!」

 

「キャベツ!!イオリと一緒にみんなを安全な場所に連れてってくれ!!」

「!バカいえ!!ここでドフラミンゴに(まみ)えたからには、ぼくも一太刀…!!」

 

「みんなを頼んだ!!」

「キャベンディッシュ!!ローの手当をしたいの!!少しの間だけ私を守って頂戴!!」

 キャベンディッシュの言葉を無視してルフィが告げる。それにカブせて私も彼に頼み事をした。

 

「…!!(頼んだ & 守って頂戴 → 信頼 → 人望 → 人気 → 麦わらたちはぼくのファン!!)…くっ!!ファンの頼みか!断れないな!!」

 

「くれない屋…冷気はお前が?」

「まぁね…!とりあえず治療するわよ!!」

 

「何とかなるのか!?イオリンド!」

「切り口がぐちゃぐちゃれすよ?」

 キュロスとレオが聞いてくる。

 

「大丈夫よ!『献ポポ』があるからね!!」

「「!!?」」

 そのためにずっと冷却してたんだから…

 

 私はちぎれたローの腕の斬られた部分が露出するように服を切り、洗って消毒した後、傷口を合わせて献ポポで表面と骨を接合した。

 そして、繋いだ部分に手を当てて、見聞色と透視で腕の組織を見ながら血管や神経を念動力で接合し、そこに生命帰還の力を送り込む。すると細胞が活性化して再生活動を開始する。

 そこでまた献ポポを使ってその再生を加速させた。

 

 ダメなら仙豆を使うつもりだったけど、これでなんとかなりそうだ!!

 

「フゥ…!なんとか腕は繋がったけど…どうかしら?ロー、腕は動きそう?」

「…動…くっ!!」

 ローが指、手首、肘関節の順にゆっくりと腕を可動させる…

 

「まだ…力は入らねぇが、…大丈夫そうだ!」

 

「す、凄いれす!!献ポポの使い方が見事なのれす!!」

「でもその献ポポ…私のではありませんわ!いったい??」

 

「あなたの何代か前の『チユチユの実』の能力者のモノだと思うわ!回復アイテムの一つとして、私が生まれた時に貰ったの!!」

 実はあんまり減ってないのですよ。仙豆と仙豆から作った回復薬の方が出番が多くてね。

 このイベントが終わったら、マンシェリーにも作ってもらおうかしら?

 回復薬のかわりに使えそうだし、仙豆よりも手に入りやすいかも?

 

「まぁ!それは貴重な!!でも、だとすると…献ポポは作って保管しておけば、ずっと使えるモノなのですね?」

 

「う~ん…」

 それはど~なんでしょう?

 

 私は首を傾げて見せた。

 

 以前の能力者の献ポポが、能力者がいなくなった後も使えるという事は、どうやらマンシェリーも知らなかった事らしい。

 献ポポのもと(・・)は能力者の力ではなく人の治癒力そのもの。能力者は献血のように治癒力を人から採取して綿毛に変える。綿毛にしてしまえば、能力者が居なくてもそれは使えると思うけど、綿毛のままで放置した場合、それがどれだけの期間、治癒力を保った綿毛として存在し続けるのか?それは調べてみないと分からない。

 私が手に入れた綿毛は収納貝に入っていた。要するに劣化しない状態で保存されていたわけで、その辺はなんとも言えないのですよ。

 彼らに収納貝をいくつか譲る事は可能だけど…

 

 !!

 

 あれあれ?これって、もしかして……

 

 それをパッケージして、商品化とか出来たりすんじゃね?

 運搬貝(キャリー・ダイアル)(※廉価版の収納貝の呼び名)に入れとけば劣化せずに保管させることが可能じゃんね?

 なんかドレスローザがやべー事(ドル箱)に…!!?

 

 真面目な話、それやるとしたら、管理はきちんとしないとダメじゃんね?医療関係にだけ流れればいいけど、絶対軍事関連に流れそうな気が…。それはそれで、バカ売れしそうだけど、軍部が独占する事も有り得るし、四皇なんかに目をつけられても大変だ。

 何か考えないとダメそうね。とりあえず、一旦商品化は断念しとくか……

 う~ん…残念!!

 

「くれない!!もう平気か?」

 あらやだ!!ちょっとトリップしちゃってた?

 

「え、ええ、ありがとう!キャベンディッシュ!」

 

「礼には及ばない!!しかし、キミが… ところで、すまない!あとで本にサインを貰いたいのだが…、それは可能だろうか?

「いいわよ?後でね!!」

 

「ありがたい!それでは後で!!」

「「…」」

 おやまぁ、キャベンディッシュもファンですかい?

 やっぱりロボットシリーズが?

 もしかして…これからあちこちで、サイン求められたりするのかしら?

 まぁ、別にいいんだけどね。

 

 

「みんなを安全な所へ!!下の段にバルトロメオがいるハズだ!!奴の能力ですぐ下へ!!」

 

「ロビンせんぱーい!!」

「ロビンさん!!バルトロメオが階段を作ってくれた!!」

 

「さぁ、行こう!!」

 

「ローはどうする?私はここで二人の戦いを見てようかと思うんだけど?」

「え!?何を言ってるんだ!」

 

「お前が残らなくても残るつもりだった!!」

「トラファルガー、お前まで!!?」

 

「13年間…おれはドフラミンゴを討つ為だけに生きてきた…!!」

「!!」

 

「やれる事は全てやった!後は…!”麦わら屋”に託すしかない…!!あいつが勝つのなら、おれはここで見届けたい…!!! ― もし負けたなら…」

「負けないわよ!」

 

「「!!?」」

 

「ルフィはうちの船長よ!船長の勝利をクルーが疑うわけがないじゃない!ローも同盟を組んだんだからルフィの勝利を信じて頂戴!!それに、あいつは2年間みっちり、伝説のクルーや現四皇の一人に鍛えられたんだからね!?」

 

「お前にも…だろ?悪かった。疑うつもりはねェんだが!おれがあいつをこの戦いに巻き込んだのは間違いねぇ!!!おれには見届ける義務がある!!」

 

「トラ男君!!『同盟』の船長の立場は対等の筈よ!!ルフィは、ルフィの意思でここにいる!意思のないケンカはしない人よ!!」

「それでもだ!おれはココに残る!!置いていけ!!!」

 

「はァ…。説得はムリなようだな。まぁ超新星が二人もいれば、心配する事も無いか。わかった!それじゃ、ぼくは他のみんなを安全な場所へ連れて行こう!!」

 おや、以外な展開? ”台風の目”のくだりがなくなっちゃった?

 まぁいいが…

 

 

 ローが国を覆う鳥カゴに目を向ける。

 

「鳥カゴの事なら心配いらないわ!手は打ってある!!ルフィが焦って勝利を急ぐ事も無いはずよ!」

 まぁ、あいつは別の意味で勝負を急ぐ必要はあるかもだけど?

 

「「?」」

 

「…あれか? 多分…あれじゃムリだ!!」

 ローが、鳥カゴにかかった横線を見上げて言った。

 

「でしょうね」

「!?」

 あれだけ(・・)じゃ、鳥カゴが縮むのを完全に止める事は出来ない。そんな事は分ってる。

 その為に(・・・・)、ミリオン島まで見に行ったんだもの!!

 いやまぁ…移動でやらかしましたけど……

 

「楽しみね!ドフラミンゴの驚く顔が目に浮かぶわ!!」

「「!!?」」

 

 

 

 




よし決めた!!
献ポポは、FSSで独占させてもらいましょう!!
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