イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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昨日はハーメルンが何やら攻撃を受けていたらしく
接続できない状況が続いておりましたけども…

もしかして、このページが削除されたとか、
拒否られてるのかと思ってちょっとドキドキでしたけど
復旧してよかったす

ドレスローザ編も残りわずか!
(あと5話くらい?)

どうぞ!








11-296話:土下座

 ドフラミンゴは地下の交易港まで落ちて沈んだ…

 一方のルフィはまた覇気が底を尽き、ギア4が解けて萎んで落下した。ここは原作通りローがシャンブルズでルフィを地面付近へと落としたようだ。私がドフラミンゴの所へ行く前に、回復薬を飲ませておいたのでルームを使うのに支障はなかったと思う。

 

「空に誰もいないぞ!!」

「どうなったんだ!?」

「今、何が起きた!?教えてくれ!!ギャッツ~~~!!!」

 

 ギャッツはドフラミンゴの攻撃を受けていないので、大声を出すのは問題はない…

 

『見ろ…お前ら!!!空を見よ!!!ドレスローザ!!!』

「あ…」

 ギャッツの声を聞き、人々が空を見上げる…

 

「鳥カゴが…消えてく…!!」

 いつの間にか上空にあった横軸の輪も、街を囲んでいた柵も消えていた…

 

『消えていくのは「鳥カゴ」か!! ドフラミンゴの”支配”か!!! 戦いの後の風景は破壊された街か!! はたまた…もはや操られる事のない自由の地か!!』

 

『「ドレスローザ国防戦」!! 海賊「ドンキホーテファミリー」2千人!! VS この地に居合わせた「運命の戦士達」!!! その大将戦!!「王下七武海」ドンキホーテ・ドフラミンゴ VS 剣闘士ルーシー…』

 

  ― ブツッ!! ―

 

「「!!?」」

 

「何だ?どうした?」

「なんで放送が切れたんだ!!?」

 

 ギャッツの隣には黒装束の女が居た。アシスタント達はオロオロとしているばかり。ギャッツはボロボロと泣きながらもマイクが切られたことに抗議の目を向けている。

 

「ちゃんとしゃべれない状態で放送を続けようとしたので、スイッチを切らせていただきました!!」

 ギャッツは涙を流しながらも聞き取れない文句を言っていたが、女は肩をすくめて辛辣な言葉を吐いた。

 

「そんな状態で放送するのは視聴者に失礼です!!それでもプロですか!?」

「!!?」

 言われてギャッツは泣き止んだ。少し怒ったようにも見える。

 そして放送再開…

 

『ひょ…勝者は…!!ルゥ―~~~!!シィィィ~~~~~!!!』

 

 ~ ああぁあ わあぁあぁああぁぁ…!! ~

 

 ギャッツがどうだとばかりに振り向くと、黒装束の女の姿は消えていた…

 

 

「終わったわね…」

 まだイベントはいくつか残ってるけどね!!

 …結局ルフィは原作通りか…。完全に体力も覇気もスッカラカンになるまで使い切ったみたいね。それでこその成長速度なんだけど…

 

 別に…ドフラミンゴの統治が悪いってワケじゃない。むしろマトモな統治と言えなくもない。もちろん奴隷化と闇の取引が無ければの話だけどね?

 

 原作通りリク王の統治が復活すれば、この国は平和な国になるんだろうけども…

 献ポポ…やっぱり何とかできないかしら?とりあえず、ユナには連絡しときましょう!

 

 さて、後片付けでもしますかね…

 

  ― カシャカシャ…カシャ、カシャーン!! ―

 

 私は今、国を囲んでいた柵を回収中…。組み付けるよりもバラすほうが簡単なので設置するときに比べれば手間も少ない。回収しておけば他にも使いみちがいろいろある。

 ちなみにパンクハザードで殺し屋ペアを閉じ込めるのにも使った。組み付けと拡大率を変えれば牢屋にだってなるんですよ。

 

「…」

 

 

 

 

 

 

「かなり強くなったつもりだったのによォ…ハァ…やっぱ…まだ敵わねぇな…」

「まだ!?…お前が今のおれに追いつく頃にはおれはもっと強くなってるさ!!」

 

「さすがは革命軍のNo2ってとこか?」

「シャハハハハ!!パージェスはスピードと見聞色が課題だからな!」

 ガレキの後ろから2人の男が現れた。

 

「ゴム対策はバッチリだったんだぜ?まぁあの”ギア4”を使われたらムリだったけどな…」

 

「お前らとも1年ぶりか?かなり鍛えられたんだな…」

「サボさんも」

 

「ああ…ドラゴンさんにな。たまにイオリとも組み手をさせてもらったよ!! しかし…シリュウは、また随分と雰囲気が変わったんじゃないか?」

 葉巻をくわえた男とノコギリ状の鼻をした男たちにサボが言った。

 

「まぁ、海軍に居たときに比べりゃ格段にストレスが減ったからな!!もっとも別のストレスがあるがよ?」

「姉貴が聞いたら怒りますよ?」

 

「全て終わったみてェだ…」

 サボが鳥カゴの消えた空を見て言った。

 

「ビゼンは来てんのか?」

「いえ、来てません。今は海都も空けてます。」

 

「なんでも別の”役”で忙しいようだぜ?なのに週に1回はきっちり海都に現れやがる…訓練に手抜きはさせねぇとよ!!」

「ははっ!そりゃ大変だな!!」

 

「どころで、さっきから何度も電伝虫が鳴ってるが?」

「ん?ああ、気にしてなかった…」

「「いや、気にしろよ!!」」

 

  ― ガチャッ ―

 

『もしもし!サボ君?キミ一体どこにいるの!?ルフィ君を助けに行ったんじゃなかったの!?ずっと電伝虫してたのに全っ然出ないんだから!!』

「そうか、気にしなかった」

『気にしな…』

 

「ところでコアラ!イオリからもらった『リスト』の確認は終わったのか?」

『もお!そんなのとっくに終わってるよ!!』

「じゃあすぐに船を呼んで…」

『呼んだよ!!』

 

「それなら一旦地下でハック達と合流しよう」

『地下でハック達とキミ待ちだよ!』

  ― ガチャッ ―

 

「おいおい…そのタイミングで切るか?」

「ん?ああ、おれの要件は済んだからな!!」

「…」

 

「ところでさっきの話…本当なのか?」

 

「ええ…もしも連合が成るなら同盟の打診をしても構わないと…」

「ふーん…」

 

「「…」」

 

 

 *--*--*--*--*

 

 

 イトイトの実の影響が無くなり、市民達を守っていた海兵達がドフラミンゴファミリーの捕縛に動き出していた。

 

『ドンキホーテファミリー…!! 幹部8名…最高幹部3名確認!!』

 

『きをつけろ!!幹部達はほぼ全員が能力者だ…!! 確実に海楼石で取り押さえろ!!』

『はッ!!』

 

「『本部』への連絡は!?」

「いやそれが…!!イッショウさんが、まだ報告するなと…」

「??」

 

 ~ その頃…隣国では… ~

 

  ― 隣国 ― アップルナイン島 ―

 

「ドレスローザから放送があるそうだ!!」

『 ― ザザ ―』

「何だ!?」

「ドフラミンゴ王の話か…!?恐ェな…」

 

「ドレスローザが映ったわよ?私の後ろの声…ちゃんと聞こえる?」

『もうそんな時間か…うん、ちゃんと聞こえてるわ!ありがとう!!』

「ここに置いておくわね?」

 そう言って栗色の髪の女はベンチの下に電伝虫を置いたままその場を後にした。

 

「先ほど、プリン様がお探しになられているとの連絡が!!」

「あら、何かしらね?」

 

 

『 ― ザ… ― こちらドレスローザより…隣国3島へ放送中…!! ― ザザ ― 私は…

 海軍中将…!! ― ザ… ― メイナードである!!』

 

 映像電伝虫の画像をタブレットで覗き見る…どうやら旧・王の大地付近を映しての放送らしい…

 幹部達との戦闘が行われた場所が後ろに見える。被害状況が一番酷いところだとも言える…

 

『ご覧いただいているのは、現在のドレスローザ!!!』

 

 

 旧・王の大地付近には多くの国民が集まっていた。

 

「リク王様!!多くの国民がオモチャにされて!言葉をなくしていたんだ!!」

「いやァ頼む…もうよしてくれ!!いかに誤解が解けようと…私は王には戻れない!」

 

「 ― いいえ!!この国の王はあなたしかいないんです!!」

「もう暴力にはうんざりだ!!この国中のみんなが…あなたと同じ考えならどうですか!?」

 

「…待て、リク王家の思想はいざとなれば脆いもの!!それが今回証明されたのだ…」

 

「滅んでも構いません!!!」

「!?」

 

「”戦わない王”として戦争を拒んでほしい!!それで国が滅んだ時は ― 我々もそれでいい!!!」

「……!!!」

 リク王はため息を吐いているけど…

 

 何なんだろうね、この人達は…

 

 民衆とは無責任なものだ…一時の感情で叫んでいるとしか思えない!!

 

 オモチャにされた人はドフラミンゴの統治になってからがほとんどだ。

 つまり…今叫んでいる人たちは10年前…リク王を信じなかった人たちだという事!!

 つまりそれは…暴力を望んだ人たちだということだ!!

 

 恐らく…今それを言われたら、彼らは『それは一時の感情…気の迷いだ!!』と言うだろう…

 では、今はどうなんだ?

 

 将来、それによって問題が起こればこの人たちは平気でリク王を責めるだろう。

『いい人』であるリク王は、それでも国王に復帰するのだろうけど…

 

 なんかムカつく…

 

「貧乏でもいい…!! ― また、ドレスローザを平和な国にしてください!!」

「リク王様!!」

「リク王様お願いします!!」

 

「…がっはっは”戦う王”は耳が痛ェよ!!」

「エリザベロー!!」

 

 そこへ、一人の兵士が走って現れる…

 

「ハァハァ…リク王様!!早く王宮へお戻りを!!近隣諸国の王達より電伝虫が鳴り止みません!!」

「!」

「!?」

 

「わはは…!!おれが一早く王達に知らせといた!リク王が復活するぞとな…!!みんな大喜びだ!!」

 

  ― わああああ…!! ―

 

「プロデンスの王!!」

 

「たった10年でえらく老け込みやがって…戦争をしねェ為に他国全人類をにらみ殺しそうだったあの頃のお前はどこへ行った!?みんな待ってんだ…!!戻って来いよ!奇跡の王、リク・ドルド!!!」

「……」

 

 そこへ…大勢の足音が近づいてきた…

 

「 ― さようでござんす…リク王殿…!!」

「!?」

「ドフラミンゴのこの一件…!!責任の所在をあんたに引き受けて貰っちゃ困りやす!!」

「藤虎!!」

 

「あの凶悪な海賊を”王下七武海”という制度の下…一国の王と認めこの地に君臨させたのは…紛れもねェ『世界政府』にござんす!! 国民の皆々様…!!王家の皆々様…!!」

 

  ― ザザァ!! ―

 数百人の海兵達がしゃがみ込み、膝を折った…

 

「「!!?」」

 

 そして…

 

「政府に代わって!!深く深く、詫びを申し上げやす…!!!」

 海軍大将”藤虎”率いる海軍達が土下座をした!!

 

「「!!?」」

 

「「え~~~!!?」」

 

「本当に…!!!すまん事をしやした…!!!」

「何を」

 

 

 強国ドレスローザの偽りの栄華とその本性…世界最大の闇の仲介人『ジョーカーの失脚』!!

 

 そして、海軍本部『”大将”藤虎の土下座』

 

 居合わせた記者達は、スクリーンに映されたその様子をカメラに収める…

 

「記事にしろー!!ドレスローザで大変な事が起きてるぞォ~~~~~!!!」

 

 カゴの中に閉じ込められていた”大事件”は、今ついに世界へと放たれた!!

 

「あの『海賊同盟』が!!天夜叉ドフラミンゴを討ち取ったァ~~~!!!」

 

 

 

 

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