イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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幻の島、ゾウに到着しました。


ところで、
ベポやペコムズは、誰のビブルカードを持ってたんでしょう?
家族かな?

でも、その人が亡くなったりしたら、戻って来れなくなるんじゃね?

象のビブルカードって作れないのかしら?
たぶん、爪以外でも作れると思うので、作っといたらいいじゃんね?

ってなわけで、イオリはナイショで象のビブルカードを作ります。

何に使うかって?
それは

ひ・み・つ!!



登象回です。

どうぞ!







12-301話:象の背の国

「うおおおおおおお~~~~~!!!」

 

  ― ううおおおおおおお… ―

 

 バルトクラブの面々がサニー号を見て歓声を上げる。しかも全員そろって大声で…

 

「うるせェな!!!」

 ゾロが文句を言っている。私も共感してますよ。さすがにこの人数だとウザすぎる!!

 

「これが…!!”麦わらの一味”のご神体を運ぶ…”偉大なる船”!!!『サウザンド・サニー号』先輩!!ありがたやー!!ありがたやー!!」

「拝むな!!!」

「…」

 手を合わせて拝む面々にウソップがツッコむ!!

 ってか、ご神体て…

 

 サニー号も彼らにとっては先輩らしい。確かに私たちの仲間ですけども…。

 あら、それだとメリーは大先輩かしら?

 

「よかった!間違いなくゾウには辿り着いてたわね…」

「ビッグ・マムの手からはうまく逃れた様だ。目立つ外傷もねぇ!」

 ロビンとフランキーが船を見て安堵の息を漏らしている。

 

「おーいサンジ~~~!!ナミー!!チョッパー!!ブルック―!!モモ~~~!!あと誰だっけあのガス」

 ルフィが叫ぶ。

 

 あんたさぁ…いい加減にこういう時、見聞色使いなさいよ!!いや、それは他の全員にも言える事か…

 

「船には誰も乗ってないわね。全員で上陸したんだと思うわよ?あれ?」

「…どうしたの?」

 私は見聞色で探った船の事をみんなに言った。気になったのは、このゾウに感じられる知った気配が2つ足りないことだ。

 

「いいえ…」

「??」

 そうか…!この距離じゃ、みんなの見聞色じゃまだ無理か…

 相殺してる者を見つけるのも難しいもんね。

 

 

 

 

「船は特に異常なしだ!!内にゃ誰もいねぇ!」

 私たちが上陸準備をしているうちに、フランキーがサニー号内を見回ってくれていた。

 

「くれない屋の言うように全員上陸したんだな」

 

「じゃあみんな!気をつけて行って来い!!」

「バカ!おめェも行くんだよ!!」

 

 カン十郎が甲板に絵を書き始めた…

 

「先輩方!!足りねェ物はねェべか!?」

 ようやく絵が書き終わろうとする頃にバルトロメオが叫ぶ声が聞こえた。誰も気にしちゃいないけど?

 

「このまんまついてって、夢の『麦わらオールスターズ』を一目拝見してェけんど!とても神々の冒険のお邪魔はでぎねェし!!おらたづの幸せバロメーターはすでにフルスロットル!!」

 みんなのスルースキルがすごいわね…。

 原作を見て、私は聞こえないくらいの声だと思ってたんだけど、めっちゃ聞こえているじゃんよ?

 

「いづかまた!お会いする日までには!!おれたづ全員っ!!『麦わら傘下』の名に恥じぬ実力を身につげて参上仕りますゆえ!!そん時、もしお役に立てましたならば!!残る四枚の”神の雫(サイン)”!!頂戴できますれば至極光栄に存じますだべェ!!!」

 

 大丈夫よ?私がきっちり訓練してあげるんだから!!

 

 私は視線を向けずにそう独りごちた。

 相変わらず他の面々は絵に夢中の様子…。

 

「ミミズ?」

「ヘビだろう?」

「足があるぞ!トカゲだ」

 

「”完全なる無視(パーフェクト・スルー)”!!!」

「「…!! でも、そんな全てが幸せ―っ!!」」

 

「…」

 

 

「出でよ!!”昇り龍”っ!!!」

「龍!!?」

 

  ― ずごごごごごご… ―

 

「りゅーうう…」

 

「何だか気の毒な生き物出てきた―!!!」

 

「あのなァ…」

「目には目をと申す!!」

「…」

 

「さァ、龍の背にしがみつけ!!」

「飛ばねェのかよ!!」

「あはは、よーし行こう!!」

 

 う~ん…

 

 このまま一緒に行くと、エテが落ちてきたら、私が錦えもん達を回収する羽目になりそうよね…

 

 よしっ!!

 

「ルフィ!!私はちょっと先にいって様子を見てくるわ!!サニー号は後で小さくして持っていくから心配しなくて大丈夫よ!!」

「おう!わかった!!」

 

 私が月歩で飛び上がると、ルフィがバルトロメオ達に顔を向けた。

 

「じゃあな”ロメ男”達!!送ってっくれてありがとう!!」

 

「( え…今!!おれの名を…!!?)」

「よかったですねーボス!!」

 

「こ…こ、こづらこそ!!ありがとう存じます~!!!どうかお気をつけて行ってらっひゃいばぜェ~!!」

「お前らもな!!またな~~~!!!」

 

「よかったっすねーボス~!!」

 

「じゃあね!!鍛えに行くから楽しみに待ってなさいよ!!」

「「!!?」」

 

「「え~~~!!マジっすか?ボス~~~!!」」

 喜んでいるようだけど、訓練やったらどうなるかしらね?

 

 さて…まずは!!

 

 ルフィ達から死角となるところまで移動してから、私はある場所へと飛んだ。

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 さすがは本物(・・)のニンジャ…

 

 私が思いついたくらいの事だもんね!!既に身につけてる者がいてもおかしくないか…

 

「…なにヤツ!!?この気配…ミンク族ではないな!!」

「流石!!」

 

  ― トンッ!! ―

 

 虚空から黒装束を身にまとった者が現れ、大きな石に鎖で拘束された者の前に降り立つ…

 

「…姿からするに…おぬしも忍びか?」

「古き名を名乗っております。『カザマ』と申します!以後、お見知りおきを!!」

「カザマとな!!まさか…!!?」

 

「いえ…生き残りではございません。技は真似させていただいておりますが…」

「風を…操るか!!? して、ここにはなにゆえ?」

 

「ご挨拶に伺いました次第…すぐに失礼致します!!」

 

「知っているなら教えてくれ!くにもとで…我らの事は…?」

「ウワサ程度には…。将軍はそれを恐れております。」

 

「そうか…。ところでおぬし…誰ぞに仕えておるのか?」

 

「はい。…主の命で他にも2名の方に仕えております。」

「…それは残念…ここまで見事に気配を消せる者に出会ったのは記憶に無い!!」

 

「ライゾウ様には見つかってしまいましたが…」

「おぬしもわしを見つけたではないか!あっぱれじゃ!!…引き止めてすまなんだ…。用が済んだならば居ね!!それでこその忍!!」

「はっ!!」

 

 

 

*--*--*--*--*

 

 

 

「そこまでそこまで―!!!そいつは知り合いなんだ―!!!」

 

「ゴムゴムのぉ~~~」

「知り合いだろうが侵入者!!”モォ~~~”」

 

「”鐘”ェ!!!」

「”頭”ァ!!!」

 

  ― ゴォオォン!!! ―

 

「!!…ウホ…なぜあガラ…『エレクトル』が効かんのだ!!!」

 

「もう力ずくで止めるしかねェな!!」

「そんな事はないわよ!!」

 

「「!!?」」

 

「ヒラヒラしたもの!! & バナナ!! & 肉っ!!!」

 

 ― バサッ!! ポイ!! ブン!! ―

 

「ぬう!?」 ― ドスゥン!! ―

「わーい!!バーナナー!!」

「うぉー!!肉ゥ~~~!!」

 

 牛?は布めがけて突進し、ゴリラ?はバナナを、ルフィは肉を貪る…

 

 いやいや、肉はシャレで追加したんだけど?

 …ルフィが釣れたよ…っとにもー!!

 

 そこに、どでかいワニに乗ったワンダとキャロットが到着する…

 

「なんと!!!なにゆえガーディアンズの止め方を知っているのだ!!?」

 

「…これでよかったのか…」

 べポ達がつぶやく

 

「あっ…ふぃふぉふぃ(イオリ)!!」

 肉を口いっぱいに入れながらルフィが言う。私の声に気づいてなかったのか? こいつ…

 

「…他の者も動かないで頂戴!!私たちはこれ以上勝手に先へは進まないわ!!」

「「!!?」」

 (……)

 

「ゆティアが…”イオリ”だな? そして、ゆティアが”麦わらのルフィ”か…」

 

「犬?」

「私たちの事を知ってるみたいね?」

 

「私はワンダ!こティアも何もしない!もう抵抗するな」

 

「不思議な奴らばっかりいる国だ…!チョッパーがいっぱいいるみてェだな」

「なるほど…そういえばそんな感じね」

 

「おれ、何もしてねェのにあいつら急によ!!」

 ルフィが私とワンダに言い訳するかのように言った。まぁルフィの行動はいつもの事だからね…

 

「あんたが勝手に行動するからよ!! ”ガーディアンズ”って事は何かを守ってるんでしょ?」

 私はルフィに答え、後のほうはワンダに向かって言った。

 

「そうだ!! ゆティアが入ってはならぬ森へ侵入したから襲われたのだ。」

 ペロッ!! っと、ワンダがルフィの鼻を舐める

 

「わ」

 

「ガーディアンズ!!すぐに連れ出す。許してくれ」

「…ワンダに免じて…退くぞ『ロディ』!『BB』!!」

「…」

 

「?」

「ん?」

 

「全員退け!!!」

  ― ザザザザザザザザ… ―

 

「わ!!」

「え!?」

「!?」

 

「囲まれてたのか!!」

 

「気づかなかった…」

「だから、”くれない”はさっき叫んでたんだ…!!」

「…」

 あいつらは仕方ないにしても、ルフィはもっと見聞色を活かしてもらわないとなァ…

 

「 ― 今が月夜でなかった事に感謝しろ」

「?」

「…」

 

「おいおい、それより麦わら!!おれ達の事覚えてねーのか!?ショックだぞおれ!!」

「覚えてるわよね、ルフィ?」

 

「あっ!!お前、トラ男んとこの喋るクマじゃねェかー!!」

「トラオ!?違うよ、おれ達トラファルガー・ローの部下だよ!!『ハート海賊団』!!」

 

「だからそう言ったろ」

「言ってねーよ!!」

 

「いやー新聞読んでたよ!!驚くニュースばっかで!!おれ達同盟なんだろ!?」

「キャプテンも一緒か!?」

 

「ああ、トラ男なら一緒だ!!」

「だから違うって!!誰だよそれ!!アイアイ~~~っ!!!」

 

「ベポ! ルフィはローの事を”トラ男”って呼んでるのよ」

「「え~!!なにそれ!!」」

「そうなの!?知らなかった!!じゃあキャプテン来てくれたんだな!!やったー!!」

「キャプテン早く会いてェよ~~~~~うおーん」

 

「ってか、”くれない”はおれの名前…覚えててくれたのか?」

「そりゃぁね?」

 

「そうだ!!お前この国の奴なんだろ?町がボロボロだったけどどうしたんだ?」

 ここで私とルフィはこの国を襲った災害の話を聞いた。

 

「滅んだ!? ― だから誰もいなかったのか」

「数百年の歴史ある国の名は『モコモ公国』!つい半月前の記憶を辿れば皆の幸せな顔が浮かぶ…!!」

「…」

 

「この国を滅ぼした者の名は”ジャック”!!!」

 

「ジャックって…!あ~…ここがゾウだけに?」

「知ってんのかイオリ?」

 

「そりゃね…!!」

 

 私がルフィの質問に答えようとすると地面が揺れた!!

 

  ― ズズズ… ―

 

「「!!?」」

「わ!!何だ地震!?」

「『噴火雨』が来るぞ!!木に登れ!!」

 

「 ― いや!!ワーニーに乗れ!!『右腹』へ案内する!仲間達の元へ!!」

「よかった!!そこにサンジ達いるんだな!!」

 

「…」

「……!!」

「ん??」

 

 

 

 

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