イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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12-308話:その先の冒険

 - えええええええええ…!!! ―

 

「モモの助の父ちゃんが…!!!ゴールド・ロジャーと『ラフテル』に行った!!?」

 

「お前の父ちゃん、海賊王の船員(クルー)だったのか!?」

「…!!」

 ルフィが問いかけるも、モモの助は涙をぬぐうだけだった…

 

「世界の秘密を知った人…!!レイリ―さんとも一緒に…」

 ロビンも驚いている。

 でも…本当にそうなんだろうか? 歴史の全ては既に揃っていると?

 いや…レイリーさんがウソを言っていたとは思えない。

 だとすると…笑うしか無いという財宝が、それを示していたりするのだろうか?

 

 考えたところで今は答えが見えるはずもなし…

 か…

 

「ワノ国は鎖国国家!世界の秘密を知った所で罪とは言わないんじゃないの?」

「だが、おでん様は…」

 

「国外に行った事は罪かも知れないけど、『カイドウ』を招き入れた”将軍”がとやかく言える立場じゃないでしょ!」

「…」

 

「そもそも自分たちの正当性を示すためか知らんけど、今の教育は酷すぎる…」

「おぬし…ワノ国の現状を知っておるのか!?」

「まぁ…ちょっとね…」

「…」

 

「その”世界の秘密”ってのを部下から聞き出す為に!!カイドウと繋がってたドフラミンゴもシーザーもお前らを捕らえようとしてたんだな」

 

「左様でござるが…!!おでん様は秘密を我らに背負わせようとはせなんだ。拙者達は何も知らぬ!!」

「ああ…もっとも知っておっても口は割らぬがな!!」

「…」

 たぶん違うと思うわよ?

 カイドウが知りたいのは、ラフテルの場所だと思う。ロード歴史の本文の指し示す4つの場所とも言えるかも?

 

「知ろうが知るまいが追手は止まぬ!!ならばそれがし達に残された道は!!戦う事のみ!!!」

「おでん様が残された言葉はたった一言!!」

 

「「”ワノ国を開国せよ”!!!」」

 

「!!?」

 

「主君おでん様の盾とならねばならぬ我らが…!!あろう事か一転、命を守られて!!生き恥さらした今!やるべきは!!命を賭して主君の無念を晴らす事のみ!!」

 

「ワノ国の『将軍』を討ち!!!閉ざされた国を『開国』する事!!!」

 

「それが我らの志願でござるっ!!!ワノ国は今!!手を組んだ『将軍』と『カイドウ』の手により、ほぼ制圧状態!!」

 

「何と…」

 

「今、国ではわずかな反乱の意志をかき集めておるが、まだまだ敵の”大軍”に対して多勢に無勢!! 勝機は見えぬ」

 

「 ― だが勝たねばならぬ!!!したがって…共に戦ってくれる同志を募る為、我らは海へ出たのだ!! ― まずはこの「ゾウ」を目指して!!」

 

「 ― ああ、『光月家』と『ミンク族』は古くから何かあれば運命を共にすると契りのある両族…!!」

 

「何よりわしとイヌはおでん様の直属の家臣!!雷ぞうが来た日から戦士たちもみな腹を決めちゃあるがじゃ!!!」

「 ― しかし、いざ戦ってみれば…たかだかカイドウの一軍隊、ジャックの軍団に対してこの結果!!」

 

「おい!!そりゃ敵が汚ェ”兵器”を使いやがったから…」

 

「卑怯な敵が反則負けになるならいいが…」

「う…」

「フフ…だが次はそうはいかんさ!!一度目の轍は踏まぬ!!!奥の手もある ― 次、戦うならば、ミンク族の”真の力”をみせてくれる!!!」

 確かに…この二人のスーロンとは闘ってみたいかも…後でお願いしてみようっと!!

 

「… ― して、頼みが!!ルフィ殿!!」

「!?」

「そしてロー殿!!」

「!」

「命を救われなお物願いなどおこがましいが…!!おぬしらの強さには毎度圧倒されるばかり!!所志道連れもご縁なれば、ワノ国の『将軍』及び四皇『カイドウ』を討つ戦に!!どうか助太刀願いたい!!!」

 

「…」

 

「うおー!!やった!!こりゃ願ってもねェ話だぞ!!!”侍”達に”ミンク族”!!ウチにとってもすげェ戦力だ!!」

 ウソップを筆頭にみんなが喜んでるけれど?あんた達、いい加減にルフィの性格わかれよな!!

 

「断る!!!」

「やっぱりね…」

 

「!!!え~っ!!何でだよ~!!!」

 チョッパーが涙を流しながら訴える。

 

「おめェは!何納得してんだよ!!」

 ウソップは私に抗議して来た。

 え~だってさぁ…!ルフィのこの反応はいつものパターンじゃんよ!!

 

「ルフィ!何言ってんだァ!?てめェ正気化ァ!!?ちょっと待っててくれ!今のナシだ!!すぐシメるから!!!」

 

「ルフィの言う事、一理あるわ」

「え?ナミ!!?」

 

「交渉してくる」

「違う違う!やめろー!!!」

 目がベリーになってるナミをフランキーとチョッパーが止める…

 

 私は溜息を吐いてウソップに押さえつけられているルフィに言った。

 

「私たちに助力を頼むのは、錦えもんじゃない…!!そうでしょ?ルフィ!!」

「「「!!?」」」

 

「ああ、そうだ!!お前は飾りかよモモ!!!」

「!?」

 

「お前が言えよ!!偉いんだろうが!!!こんなすげェ奴らの”大将”なんだろ!!?」

「!!!」

 

「泣いてるだけか!!!」

「…!!」

 ルフィの怒鳴り声に”ビクッ!!”ッとするモモの助

 それを見てナミが怒る

 

「いい加減にしなさいよルフィ!!こんな時まで8歳の子供にムキになって!!」「…!!」

 ウソップに羽交い絞めにされている為、思うように後ろに下がれずビシバシとビンタを受けるルフィ

 なんか可愛そうになってきた。そのうえ誰も味方になってくれないみたいだし…

 

「ルフィさん!”跡取り”というのは成人するまではそれ程しっかりする必要はないものです。周りの大人がちゃんフォローを…」

「違うね!」

「「!!?」」

 ブルックまでルフィを責めるなんて…仕方がないのでフォローに回ると全員の視線が私に集まった

 

「”こんな状況”だからこそ、しっかりとした『旗印』が必要なのよ!!モモの助がその”おでん”に代わる主君だと言うのなら、その責務をしっかり果たせなきゃダメよ!!そうでなきゃ、ここにいる直属の家臣達ならまだしも、おでんに忠誠を誓ったというワノ国にいる家臣達全員をまとめることなんて出来やしないわよ?」

「「!!?」」

 

 もっとも…ルフィはそんな事までわかっちゃいないだろうけどね!!

 

「やはり…イオリ殿は…」

 

 モモの助が涙を流しながらすたすたとルフィの前に進み出る…

 

「ルフィ…」

「!」

「……!!カイドウを倒しだい!!!」

 ぼろぼろと涙を流しながら…けれど懸命にルフィに訴えるモモの助…

 ルフィはまっすぐにそのまなざしを受け止めた

 

「……」

「カイドウは親の仇でござる!!うぅ…!!母上も殺されもうした!!…ぐしっ!」

「!!?」

 

「せっしゃだって早く大人になって!!強くなって!!父上と母上の仇を討ちたい!!家臣もみなまもってやりたい!!!」

 

「……!!モモの助様…!!」

 

「そのお気持ちで…充分じゃき…!!」

「歳…取ったなゆガラ」

「黙れ」

 

「されど、体も小さいゆえ…!!むりでござる!!だからいっしょにたたかってほしいでござる!!」

 モモの助が膝をつく…

 

「ルフィ!!!このとおり…!!おねがいするでご ブ!!」

 モモの助が頭を下げるのをルフィが止めた

 

「!!?」

 

「よくわかった!!」

「!!」

「手ェ組もう!!『同盟』だ!!カイドウの首はおれが貰うぞ!!!」

 ルフィがモモの助の前に手を差し出す。

 

「…!!…? かたじけのうござる!!かたじけのうござる!!」

 モモの助は両手でぎゅっと握り拝むようにして感謝の意を示した。

 

「違うよ!!『がしっ』てやるやつだ『がしっ』て!!」

 

 ナミ達がにっこりと笑って二人を見ている。

 

 たぶん今、難しい顔をしてるのは私だけだろうな…

 

 さっきはああ言ったけど、それを見ていない(・・・・・・・・)家臣達にとって、モモの助は旗印に成り得るのだろうか?

 

「8歳相手にムキにはなれど、モモの助様を最も一人前に見ておるのはルフィ殿かも知れんな…」

「確かに…これが筋だ」

 

「麦わら屋!おれへの筋はどうした」

「ん?いいだろ?」

「いいけどだ!!」

 

「よーし!!おれ達は!!『四皇』カイドウをブッ飛ばす為の!!”忍者海賊ミンク侍同盟”だ!!!」

「長ェな!!」

「忍者いるの?」

「「それはいるだろ!!!」」

 

「お前ら!!もう二度と頭を下げるな!!手もつくな!!『同盟』っていうのは”友達”の事だ!!!」

「違う!!」

 ルフィの発言にローが異議を唱える。やっぱりルフィにとっての『同盟』ってのはそういう感じか…

 

「それから同盟は組むけど条件がある!!」

「ふむ ん? いや、それは組む前に言う事ではござらんか!?」

 

 現在、あんた達にそれを口にする資格は無いと思うけどね?

 私以外は知らん事だからどうでもいいが…

 

「ウチは今、仲間が一人欠けてんだ」

「あァ サンジの件か…!!」

 

 

「何だと…!!ビッグ・マムに!?聞いていないぞ!!」

「ゆガラが寝ゆう間の事じゃき」

 

「おれが連れ戻して来るからそれまで戦うの待ってくれ!!そのかわりサンジは強ェぞ!あいつが帰って来たら千人力だからな!!」

 

「そうか…それは頼もしいが…大丈夫か!?相手は『四皇』ビッグ・マム!!」

「別に戦うわけじゃねェから平気だ!!ペコマムシと行くよ」

 

「おれは2千人力だがな」

「ハイハイ」

 さっきのルフィの発言(サンジが千人力って事)に対抗したゾロの頭をナミが”ぽんぽん”する。

 なんか見てて微笑ましいな?

 

「ペコ…マムシ??」

「あぁ、ぺコムズの事よ!」

 ってかなんでだよって話だよ! ローがトラ男はまだわかる。ぺコムズは何で文字数増やすかな?

 

 さて…原作だとそろそろジャックの艦隊がゾウを見つける頃だ…

 一応監視はしているけど、まだ私が感知できる範囲には入っていないようだ。

 

 しかし、いつの間にビブルカードを用意したのやら…

 

 あ~そうか!爪を送れば作れるか!!

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 

 私たちはくじらから出て広場へと向かっていた。

 

「そうか!!見覚えのある麦わら帽子やと思うた!!」

「イヌアラシもそう言ってたな!!みんなシャンクスの事知ってんのか!!」

「二人も一時期ロジャーの船に乗ってたのよ!」

「!?」

 

「えー!!?お前らも海賊王の船員(クルー)なのか!?」

 

「 ― それも言い方ひとつだが…」

 

「私らの船での錦えもん達みたいな感じよね?」

「ああ、我らは常におでん様の従者として船に乗った」

「!」

 

「”白ひげ”のモビーディック号に乗っていた時も」

「は?」

 

「そこからおでん様がロジャーにスカウトされた時もいつもそばに」

「ちょっと待て待て!!”白ひげ”!!?」

 

「世代で言えば、我らはシャンクスやバギーの様な”見習い”達に近い若造だったのだ」

「おい待てストップストップ!!頭の中が追いつかねェ!!」

 

「しかしわしら二人は『ラフテル』へは同行しちゃあせんぜよ」

 

「……!!!…!?え~とまず…白ひげの船におでんとイヌとネコが乗ってて…!?」

 

「いやァ思い出すにゃあ!!楽しかったぜよあの頃は!!!見た事もない人種!!地理!!気候!!空に浮かぶ雲の海!!」

「海底に浮く島!!陽光!! 毎日が胸が!!心が躍った!!懐かしき冒険の日々!!!」

 ニャ―ニャー ワンワン!!と二人が肩を抱き合って楽しそうに話す…

 

「お前らさっき、殺し合いしてたよな?」

 遠慮しがちにウソップがツッコんでいた

 

「じゃあ、錦えもん達も”白ひげ”の船に乗ってたのか!?」

「それはないでしょ!」

「なんでだ?イオリ」

 

「ワノ国は鎖国国家だって言ったでしょ?むしろ錦えもん達家臣はおでんを止めるのに必死だったんじゃないの?」

「左様、拙者達はずっとワノ国に!!イオリ殿の言う通りおでん様が海賊の船に乗り込まぬ様に止める立場!!」

 

「鎖国国家のワノ国においては海外に出る事自体が罪!!かたやおでん様は閉ざされた自国の法にずっと疑問を持ち続けた異端児だったのでござる!!!」

 

「拙者達も”白ひげ”やロジャー達とは彼らがワノ国に上陸した折に面識はある」

「…」

 

「義理堅く悪い人間とは思わんが…海賊船に”大名”が乗り込むなど前代未聞!家臣としては…」

「とにかくじゃあ、みんなシャンクス知ってんだな!!レイリ―も!?」

「おお!勿論」

 

「ロジャーの船に乗ったんなら、それはおれの船造りの師匠!!トムさんの造った『オーロジャクソン号』だぜ!!」

「!! なんと!!船大工トムの弟子か!!」

 

「では勿論…船医クロッ…」

「待ってブルック!!」

「!」

 

「話割ってごめんね!ちょっと確認しときたいの!!航路の事、心配になってきちゃって」

「ん?」

 

「これ!”記録指針”の記録!!今、辿ってないけど…いいの?」

「…」

 

「私達はトラ男君に会って偶然ビブルカードでこの『ゾウ』へ来て…!!偶然”ロード歴史の本文”の情報に辿り着いたけど…!!確か…双子岬でクロッカスさんと一緒にイオリが言ってたわよね?”記録”を辿れば最後には全ての航路が一本にまとまるって…!私…そこにラフテルはあるのかと…」

 

「クロッカスか!懐かしいにゃあ!!クロッカスは元気かよ!!?」

 

「元気だったぞ~~~!!会ったの2年前だけど!!」

「奴は昔、ずっとある海賊団を探しよって」

「それ全滅した私の海賊団です!!」

「え~~~~~!!?」

「ちょっと!聞いてる!!?」

 

「あァ、話はわかった ”記録”を辿った先に興味があるのなら行ってみればいい…その3本の指針が全て一つの場所を示す航路はある!! ― ただし、ゆガラ達はこれまでの旅ですでに、その先の冒険(・・・・・・)を始めているのだ!」

「え?…どういう事!?」

 

「本来ならばその”記録”の終着点で初めて気づくのだ!”歴史の本文”と”古代文字”の『謎』に…!!」

「!!?」

 

「…イオリは知ってたの?」

「”記録”を辿るだけじゃ『ラフテル』に行けないって事はなんとなくね。だってそうでしょ?”記録指針”だけで行けるなら、そもそも辿り着いたのがロジャー海賊団だけって言われてるのがおかしな話じゃない?」

 

「確かに…言われてみればそうね…」

 ロビンとナミが聞いてきたのでちゃんと答えた。でも、よく考えてみればわかる事だよね?

 

「ロジャーはそれを生み出した文明と、見えぬ最後の島『ラフテル』の存在に気付き、大きく冒険をやり直した」

「!」

 

「クロッカスも海賊王の船員 ― 全てを知る者の一人だ」

「…」

 

「その麦わら帽子を引き継いだ、ゆガラ達にウソはつかんだろう…」

「…」

 

「ゆガラ航海士か? しっかりしているな…!!」

「!!」

 

「大丈夫!道は間違えてはいない!このまま進め!!!」

「うん!!」

 

「おいおいお~い!!何だか知らねェけどすげェだろウチの航海士はよー!!」

 わははと笑いながらルフィが言った。

 ”ばんばん”とナミの背中を叩いてるけど…大丈夫かしら?

 

「し…しっかりしてるだなんて…自覚あるけど…!!」

「いよっ!!次期海賊王の航海士!!」

「ゆガラ達楽しそうやにゃあ、さっきから…」

 さっきからずっと、ルフィはナミの背中をたたき続けている。やり過ぎじゃないの?

 あかんやん?

 

「ばんばん痛いわ!!」

 

  ― ギャアアァァ…!!

 

 あ~あ、やっぱりか!ルフィがナミにボコボコにされてる…

 

「しかしおめェら”伝説”と繋がりすぎてて、レイリ―と会った時みてェに頭クラクラするよ」

「せっしゃもロジャー達に会ってはおるが、記憶はあいまいでござる。わかかったゆえ…」

 

「成程…曖昧ってウソつけ!!ロジャーは20年以上前に死んでるよ!!誰と勘違いしてんだ!?」

「…」

 

「ゴロニャニャニャニャ!!おでん様の冒険は濃厚じゃき!いずれまとめて話しちゃるぜよ!!」

 

「さて…!これからまたカイドウと戦うまでにやる事は多々ある!!準備が必要でござる!!!先ほど話した様に『ワノ国』においても現在共に戦う”侍”達を募っておる所!!」

 

「その間にわしらも会いたい男がおるぜよ!戦力が増えて困りはせんきにゃあ」

「誰だ?」

 

「元”白ひげ海賊団”一番隊長”不死鳥マルコ”!!!」

「!!?」

「…」

 

「マルコ!!? そうか!!おめェら友達なのか!!加勢してくれんのか!!? いや!! ― でもあいつら『白ひげ連合』としてまとまったんじゃ?」

 

「まァ期待はするな…会ったとしても望みは薄かろう」

 

「おれ知ってるハズなんだけどな…マルコか…」

「あんたはねェ…」

 結構鍛えてもらっただろうに…

 

「パイナップルみたいな?」

「あ~!あいつか!!!」

 ロビンもなんて例えを言うんでしょう?しかも、それでルフィに伝わってるし…

 

「白ひげ亡き後、新たに立ち上がった『白ひげ連合』は『百獣海賊団』の仕掛けた侵略戦争に勝利し、それにより『蒼炎のエース』は新たな『四皇』に名を連ねる事になった。その後は白ひげが健在だった頃と同じくお互いの領域を侵す事はなくなっていると聞く。もし隊長が我らに加勢するとなれば、それは即ち『四皇同士の激突』を意味する事になる…。軽々しく要請を受け入れてはくれまい!」

 

「話をするだけでもしてみるき!『白ひげ連合』は複数の海賊団の集まりじゃいう話じゃけ、普段は別々に行動しちょるようじゃ!マルコが居る場所には少々心当たりがあるぜよ!!」

 

「しかしすげェなお前らの兄貴!!あのエースが今や『四皇』かァ…」

あの(・・)ってのは?」

 ウソップのつぶやきにフランキーが反応した。アラバスタの頃の事だから、会ってないもんね?

 

「アラバスタの騒動の時に、エースとみんなが合ってるのよ!!まだロビンも船に乗ってない頃の事よ」

 

「そういやあん時、イオリがキレ…て…?」

「「!!…」」

 アラバスタでのエースとの一幕…。その場に居合わせたメンバーが、イオリがエースをぶん殴った光景を思い出す。

 それと共に思い出すのはその前のリトルガーデンでのルフィの事だ!!

 ゾロ、ウソップ、ナミが揃って顔を青くする。

 

「どした?」

 

「やべェ…おれ今”『四皇』って大したことねェな”って思っちまった…」

「私も…」

 いや別に…それはそれでいいんじゃね?

 

 

「…つまり、わしらにしてもまだ準備する時間は欲しいがよ」

「そうか!わかった!」

 

「じゃあ一度別れて集まる場所を決めねェとな!!」

「拙者達はワノ国にて同志達を増やし作戦を練る!!」

「戻って大丈夫か?将軍に狙われてんだろ?」

「国の同志が心配ゆえ…」

 

「ウチの潜水艇があれば航行中は安全だ!!後は島に隠れる場所さえあれば…」

 

「将軍及びカイドウの支配下に無い地区が一つござる。そこを治めるイチユリ殿と申す者と、我らは既知の間柄でござる。なんとか連絡が取れれば良いのだが…」

 

「私達…その娘の事知ってるけど? ねぇ、イオリ!」

「なんと!!?それはまことでござるか!!」

 

「ええ、本当よ!!とりあえず、錦えもん達の事は知らせておくわ!!」

「知らせるって、おめぇ…」

 

「わしは部下を連れてマルコと会ってくる。集合はワノ国じゃな!錦えもんのビブルカードを作ろう」

「うむ」

 

 

「来たぞ!!雷ぞう殿だ!!」

 わああああ…

 

「!!?」

 

「雷ぞう殿―!!おかえりー!!!」

「無事でよかった!!」

「縛られた手は痛くないですか!!」

「閉じ込めて悪かったな―!!雷ぞう!!」

 

「宴にしよう!!!」

 

「雷ぞうさんの無事と!!!二人の王の手打ちの祝いと!!無事落ち合えた光月家の祝いだァ~~~!!!」

 

「おのれミンク族…!どいつもこいつも!!!忍法…”大好きの術”~~~っ!!!」

 

「やったー宴だァ~~~!!!」

 

「待ちなさいルフィ!!!宴はもう充分でしょ!?」

「グエ!!!」

「船出すわよ!!サンジ君の事、手遅れになってもいいの!?」

 

「!?え!?何でお前まで」

「私も行くに決まってんでしょ!?責任感じてるし…第一この新世界の海を航海士なしであんた渡れるの!?」

「あ」

 あ じゃねーよ!おめーはいっつもそんなんかい!!

 

「おれも行くぞ!!ぺコムズは重傷!!医者がいる!!」

「あ」

 なるほどね…。ぺコムズの傷を仙豆や回復薬で治させてくれなかったのはコレの為ね

 

「それに落ち込んだりした時、誰が音楽を奏でるんですか!?」

「あ」

 そこが一番大きな『あ』なんだね?

 ルフィの音楽家へのこだわりって……

 

「それはいいでしょ」

「ちょっと!仲間外れやめて下さいよ!!一緒に目の前でサンジさん連れてかれた仲でしょう!!?」

 

「錦えもん、こいつら連れてくけどいいか?」

「仲間を取り戻そうとする者を誰が止められようか!本来拙者も同行したい所!!サンジ殿には恩があるのに…すまん!!」

 

「こっそり潜入が微妙になってきたな…式をぶっ壊したらすぐ逃げて来んだぞ!?」

「サンジを頼むぞ!!」

 フランキーが言ってるけど、そんなん無理に決まってんじゃん!!ウソップも何軽く言ってんのよ!!

 

「あ、ルフィ!万が一”歴史の本文”に出会ったら”写し”一枚お願いね!」

「いいぞ」

「買い出しか!!?」

 

「私もイチユリと一緒に『ワノ国』でカイドウの方の”歴史の本文”を調べておくわ」

 

「…!!」

「ん?どうしたイオリ」

 

「…象の前足の近くに大きな気配を感じる…!この気配は!!?」

「!?」

 

「やばい!みんな!!揺れに備えて!!!」

「「「!?」」」

 

「(間に合うか!?)…武装硬化!!」

 私は地面(?)に手をついて意識を集中した!!

 

  ― ズズズ…ズゥン!!! ―

 

「パオオオォオォオォオ…」

 

「おわ!!」

「わー!!!」

「キャー」

「!!?」

 

「わァー!!!島が揺れてる!!!」

「キャー」

 

「パオオオォオォオォオ…」

 

「象主が鳴きゆうぜよ!!何事じゃ!!!」

 ネコマムシが唸る!!

 

「イオリが!!大きな気配を感じるって!!」

「「!!?」」

 

「すごい揺れだ!!今までこんな事は…」

 イヌアラシも驚いているようだ。

 

 そして…

 

「!!え!? 誰の声だ?」

 ルフィは何かの声を聞く!!

 

 

 

 




偉大なる航路(グランドライン)が、いつの間にか
大いなる航路 になってました。

あ~!こいつ、また間違ってやがる…
なんて思われてる感じがひしひしと…

 ネガティブ、ネガティブ フィ~~…ン

 ・・・

 ええ、修正しましたよ。

 ”無駄じゃね?”

 キー!!



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