この章のナミが気に入ってたりします。
そして、(ついに?)ユンアの登場です。
どうぞ!
「ほうほうほう、そうでありましたか!これは失礼、てっきり敵船かと ― ではあの船は海賊から奪った船という事ですな!!」
「そうだ!」
「あ~~~っ!!もしや何か甘~~~い物が積んであるので?」
「勿論だ!!」
「それはママがお喜びになりますねー!!」
「サプライズなんだ…!あの船の事はママに報告するな!」
「あ~っ!それ素敵ですねー!うほほほっ!わっかりました―!!ぺコムズ様小粋~~~っ!!」
サニー号は検問を抜けた後、カカオ島に到着する…
「見ろチョッパー!!色んな奴らがいるぞ!!」
「すっげ~~~!!」
「しかも、レンガも家も全部!!チョコでできてるぞー!!!」
「チョコの町~~~っ!!!うおー!夢みたいだーっ!!!」
「チョコ噴水!!噴チョコ!! チョコの湯!? チョコの服屋!?」
「わお!かわいいっ!」
「ナミ素敵~~~!!」
「!」
ミニスカートを履いたナミの足元にブルックが滑り込む
「どお?海賊に見える?ブルッ…」
「え?」
足元で紅茶を飲むブルックにナミが気づいた
― ガガガガッ… ―
「ふむわよ!!」
哀れ… ブルックの頭は地面にメリ込むほどに踏まれていた
「ホールケーキアイランドまであと1日かかる。食料を買いだして来い!」
「わかった!」
「ぺコムズ!ここにはいろんな人種がいるみたい!!ミンク族もいるよ!とってもワンダーランド!!」
「それこそがママの夢なのさ!!世界中の全種族が差別なく暮らせる国…!!」
「え…!?」
「いや…この世の全てだ!!もはやここは”大国”だと思え!! ホールケーキアイランドの周りには34の島が点在し、それらを34人の『大臣』が治めている…! その海域の総称をこう呼ぶ!!『
「トットランド…」
「ここは『チョコレート大臣』の治めるカカオ島『ショコラタウン』!!町は全てチョコでできている」
「おいしそ~~~!!」
「チョコレート大好き!食べていいの!?ぺコムズ!」
「この町ではチョコは好きなだけ食ってもいいが、屋根の”瓦チョコ”は法に触れる!!雨雪を凌げなくなるからな!!窓ガラスは『キャンディー大臣』、柱は『ビスケット大臣』の管轄だ!!その他もろもろ、チョコ以外は私物または、公共物になる」
「よくわかんない!」
「休憩じゃねェんだ!すぐに戻れよガオ!!おれは顔が障すから船にいるが、チョコは大好きだ!!土産を頼む!!」
「はーい」
「おい麦わら!!行くんならぐずぐずしねェでお前らも変装を…?」
「ルフィ達ならもう町へ行ったわよ?」
「えェ!!?」
「おい!!お前らをおれが連れて来たとバレたら、おれァどうなると思う!?慎重に動け!!」
「大丈夫よ!場所ならすぐわかるから!!」
「?」
「
町の方から叫び声が聞こえ、ナミがつぶやいた
「あっちね」
「フザけんな!!!」
町の中では半壊?したカフェの周りに人だかりが出来ていた。
「壁のチョコなら後で足せるからいいものを!!カフェがなくなってしまったじゃないか!!お前達が手を出したものは!!キャンディ、マシュマロそれにアーモンド!!ジェリービーンズ!!」
「げふ」
「これは犯罪”器物摂食罪”だ!!!取り調べる!!署まで出頭願おうか!!!」
「でもよ、おっさん!これには深い理由が…」
「ほう…言ってみろ!!」
「「うますぎた!!」」
「よーし、そうきたかアホ共!!!連行だ!!!」
「マズイ!!逮捕されるぞ」
「乱闘はダメですよペドロさん」
「待って!!チョコポリスさん」
「ん?」
「は…これは…オーナー!! ご覧ください!!あなたの店が…!!」
そこに現れたのは空飛ぶジュータンに乗った女子二人…
「ジュータンが飛んでぶ!!」
「まあ!!何て事っ!!」
「更にピンチ!!店のオーナーさんが!!」
「まだ、だいぶ残ってますね…」
「ほんとよ!!こんなに残して!!約束が違うじゃないの!!」
「!?」
「もう!!」
「ん? どういう事ですかな?ユンアさん!!」
チョコポリスがオーナーとは違う、栗色の髪の女性に問いかける。ユンアと呼ばれたその女性はチョコポリスに事情を説明した。
「ここの…ジャムとビスケットとチョコのハーモニー!!自信作なのに!!」
「??」
「さ!食べて」
「!!」
「おいしい?」
「「んめェエェエェェ…」
二人がもんどりうって倒れる。
「これは失礼!!賞味期限による解体業者でしたかっ!!」
「プリン様が思い立って手配されたのですが…どうやら新人さんだけで来られたみたいですね。」
「そうだったのか!!困るよ君たち!作業中は看板を出してくれなきゃ!お客もまだいたしねェ…。まぁ新人さんじゃ仕方ないかな? それでは本官はこれにて!!」
「ええ、ご苦労様!!皆さんもお騒がせしてごめんなさい!!」
「何だ事件じゃないのか」
「あ…そうそう、この度のご結婚、おめでとうございますプリン様!」
「!」
「式も近いのに店回りとは勤労も程々に…皆あなたの幸せを願っていますよっ!!」
「ありがとう!!」
「…」
「救われたみたいルフィ達」
「誰、あの優しい子…それにもう一人の子(なんか…似てる?)」
「運が強いな」
「ヨホホそれも未来の海賊王の実力です!!」
「あっ ねぇ、あの子がこっち見てるよ!!」
「ユンア、どうかしたの?」
「あ、いえ…。あちらに、この人たちのお仲間さんだと思うのですが…」
ユンアが自分を指さすキャロットを見ながら言った。
「…そのようね…。あの方達も工房にお連れして!」
「はい、わかりました」
~ ~ ~ ~ ~
「いやー…プリンって言うのか名前!ありがとう助かったよ!!」
「いえそんなそんな!!お礼を言うのは私の方よ!!」
「何で!?」
「い…言ってくれたじゃない!!『うますぎた』って!!キャー!!」
「料理人にとっては最高の褒め言葉ですからね!」
「あ…あのお店のチョコは…!!私が新しく考えた調合でねっ!」
「…」
「口溶けどうだった?ココアバターに高純度のてん菜糖の甘みにミルクを加えて29℃で3日3晩練ったのよ!!おいしいって言ってくれて、私泣きそうなのホント!!」
「な!!なんっっっっていい娘!!!」
「チョコ作るの好きなのか?」
「おれは甘いもの大好きだぞー!!ここは町中チョコの香りで天国だな!机もチョコだ」
「うふふ、よかった!!」
「…本当はゆっくりお礼を言いたいんだけどプリン、私達用があって…」
「そう?残念…じゃあ、紅茶を一杯だけいかが?お口の中が甘いでしょ?」
「では私が…」
「お名前まだきいてなかったわね」
「おれルフィだ!海賊王にな…」
「ちょっとっ!!…」
「「…え!?」」
~ ~ ~ ~ ~
ユンアがことの次第を説明する。ルフィ達は自分たちを助けてくれたプリンがサンジの結婚相手だという事を知った。
「え~~~~~~っ!!?」
「サンジと結婚するビッグ・マムの娘って、お前なのか!!?プリン!!!」
「羨ましい~!!美しすぎる妻~~~っ!!!」
「サンジさんの仲間!?ウソでしょう…!!? ― でもよく見たら見た事ある顔”麦わらのルフィ”!!ママの傘下にも入ってないあなた達がどうやってタルトの検問を通過したの!? なぜここへ来たの!?こ…殺されちゃうわよ!? ここはもうママのナワバリで…ママはとても恐い海賊!! あっ!!でも知ってる!!あなた達も恐ろしい海賊!!」
ルフィ達を心配しているように話していたプリンだったが、相手が”麦わらの一味”だと思い出し、ユンアの後ろに隠れた。
「待って!落ち着いて!!乱暴しないから!!」
「ルフィ こいつらをどうする」
「キャーッ!!」
― キキィン ―
ペドロが剣を抜き、プリン達を捕まえようとすると、ユンアがナイフで応戦した。
「ぬっ!!」
「プリン様に狼藉は許しませんよ!!」
「ちょ…ちょっとユンア…」
「ペドロ!!!剣を納めて!!ごめんなさい!過敏になってるの!!」
*--*--*--*--*
「…そう、サンジさんを…連れ戻しに来たの。やっぱり合意じゃなかったんだ…」
全員落ち着いたところでユンアが淹れたお茶がふるまわれた。
「ママは身勝手だから…私達子供の結婚も海賊団の強化の為に利用するの。私達は自由な結婚なんて諦めてる。諦めるか逃げるしかない。私の大好きだった姉さんも自由な恋愛を求めて海へ飛び出したわ!求婚の旅へ!!」
「…求婚の…!?」
「ちょっと興味で聞くんですが、あなたはシャーロット家の三十五女とありました。ビッグ・マムには娘さんが35人も!?」
「ええ、娘39人、息子46人 私達は85人兄弟よ!」
「!?」
「父親はバラバラ…ママの夫は43人いて、一緒に居たなら129人家族」
「ひゃ…129人!!?」
「兄や姉達にはもう子供がいる人達もいるから、ママの血縁と言えばもっと大所帯よ。ビッグ・マム海賊団は本物の家族を中心に構成されてるの!」
「ひゃー」
「なんと…まさにビッグ・マム!!」
「ところで…副船長さんは一緒じゃないの?」
「ん?お前、イオリの事知ってんのか?」
「まさか!プリンはあの娘と知り合いとか?」
「ううん違うわ。あなた達の海賊団では船長と並んで有名でしょ?ちょっと興味があっただけ…」
「…」
プリンはカタクリから聞いていた。イオリは相手の思考を読むことが出来るという事を…
未来を見れるカタクリの見聞色もすごいが、イオリの見聞色は彼女にとって脅威だった。
しかも彼女はカタクリと同じく未来も見れるという。加えてカタクリですら彼女の未来を見る事が出来なかったらしい。
その上…
「(カタクリ兄さんは言っていた。彼女の強さは食い煩いの時のママをも凌駕するって…)」
「…それでおまえ、サンジにはもう会ったのか?」
「え…え、ええ一度!眉毛はぐるぐるだけど、とっても優しくて紳士で!!目はハートだけど、お菓子作りにも詳しくて色々教えてくれたの!!趣味も合うし男らしいし!!足が黒いらしいけど、強くて頼りになる!!」
「だろーお前ェ~~~~~!!」
「黒足ってそういう意味じゃねェぞ?」
「わかってんなー!!あいついい奴なんだよー!!」
「もしかしてサンジ君の事好きになっちゃった?」
「す!!す!!すきって言うかその、だって…!!ママの決定は絶対だし、結婚するならやっぱりその…」
「私も大好きだよサンジ~~~~~一緒だね~~~」
「そんな、大好きだなんて!!」
「これは想定外中の想定外っ!!こうも素敵な娘さんがお相手だなんて…!!そりゃサンジさんの目もハートですよ!!!」
「縛りつけておくべきだその女共!!」
「!!?」
「おれ達がここにいる事を喋るぞ!こんな入口の島で情報が漏れたらサンジのいる場所へなんて到底辿りつけない…!!」
「何ひどい事言ってんのよペドロ!!」
「そんな事が出来るとでも?」
「ミンク族を舐めるなよ!!」
ユンアがナイフを構え、ペドロが剣に手をかける…
「ユンア!やめて!!」
「ペドロもよ!!」
「 ― じゃあどうやって口を塞ぐ!忘れるな!そいつはビッグ・マムの娘だぞ!!」
「そうだけど!! プリンだって母親が恐いって言ってるのに」
「だからこそ報告する」
「……」
「私!今ならまだ忘れられる!サンジさんのこと…」
「プリン様…」
プリンはペンを取り、何かを書き始めた…
「『万国』のみんなは、私の結婚を祝福してくれてる。ヴィンスモーク家の人達もそう。ママもウエディングケーキを楽しみに…!! ママの命令には逆らえないから自由な結婚はできないけど ― 私は子供の頃から楽しみにしてた…!私の結婚相手はどんな人だろうって…」
「…」
「 ― そしたらサンジさんが現れた!!夢かと思う程素敵な人で驚いた…でも、彼は最後に実はこう言ったの」
”君と結婚したいけど、それはできないんだ…おれは仲間達の下へ帰りたい”
「「えええええええ!!?」」
「サンジが!!!女をフッた~~~~~~!!?」
「でも…!そうか!!やっぱり、あいつも冒険してェんだ…!!」
「それは一方的な気持ちじゃなくて…!!あなた達も現に命をかけてこの万国に彼を迎えに来た!!いくらママの決定でも、結婚を後悔してる人と一緒にいるのは私もツラい!!あなた達から彼は奪えない。このルートを通って来て!!これは私達兄弟しか知らないママの目を盗める唯一の航路」
「サンジの居場所か!?」
「ママは絶対にサンジさんを逃がさない…!明日ホールケーキアイランドの『南西の海岸』で会いましょう!!私、そこへサンジさんを連れて行くわ」
「…」
「いいの!?ビッグ・マムから罰を受けない!?」
「実の娘よ!私の心配はいらないわ!ここは敵地。自分たちの身を心配して!相思相愛はあなた達の方だもんね! ― ちょっと残念だけど…次に現れる私の結婚相手は…もっと素敵な人かも知れない!」
「!」
「ど!!どこまでいい娘!!これが本当に『四皇』の娘!?」
「…あっ!」
― ママがスゲー海賊って…もしかして、ローラの性は『シャーロット』? ―
「思い出した!!」
「ん?ナミ、どうした?」
「ねぇプリン!さっきあなたの言ってた大好きなお姉さんって…もしかしてローラの事?」
「「!!?」」
「えっ!?どうして!!?…知ってるの?会ったの?今どこに!!?」
「えっ!あ、こめん。会ったのは2年前の事で…”ママに会ったら元気だって伝えて”って頼まれてたの!」
「そう…連絡がつくなら戻ってきちゃダメって言いたかったんだけど…」
「えっ!?それは…どういう…」
― ドンドン!! ―
「!?」
「プリン様!!お迎えにあがりました!!」
プリンの迎えが来た事で、原作通りルフィ達は裏口から出る事になった。
ただし…
原作と異なる事がある。
いくつかの小さな疑惑…
プリンはイオリは一緒かどうかを気にしていた。もしかしてそれは内面を覗かれたらマズいからなのでは?
ナミはプリンを疑い始めていた。
実の娘だから心配いらないと言ったのに、ローラには帰ってきちゃダメとはどういう事か?
自由を求めて飛び出した娘の事を、ビッグ・マムは許さないのではないか?
彼女は『ママの命令には逆らえない』と言っていた。
もしかすると、ビッグ・マムの命令は、結婚ではないのかも知れない…
―
ゾウでぺコムズと話をしていた時の、イオリの言葉が気になりだしていた!!