その前にウソのタイトル持ってきちゃいました。
原作83巻の最初かな?
どうぞ!
「あれ?」
「ぺコムズ!?」
船に戻るとぺコムズの姿が消えていた。船中を探してみるが見つからない…
「ぺコムズいた!?」
「おかしいですね…」
「うんこかな!便所は!?」
「おーい!!トイレにメッセージが!!」
「「!?」」
床に『ひきかえせ』と文字が書かれていた…
「!!!”引き返せ”!?」
「これ、ぺコムズが書いたのか?」
「ほかに誰がいるの!?」
「侵入者かな…」
「ぺコムズは誘拐されたのかな!?」
「我々の事がバレた可能性もあるぞ…」
「何にせよただならぬ事態…!!」
「引き返せって事は、引き返さなきゃ何かが起きるぞって事だ!」
「うん」
「よし、みんな!それをしっかり覚えとけ!!進むぞ!!!面白くなってきた!!」
「「!!!」」
*--*--*--*--*
「…」
何がウソで何が本当なのだろうか?
- 大好きなお姉さん… -
ローラの事が好きだというのは。本当だと思う。
だからこそ、ローラに帰ってきちゃダメと伝えたかったのだろうから…
お菓子をおいしいと言われて嬉しかったのも本当だろう。
そして、この地図も…
「ホールケーキアイランドまで見つからずに行けるルートというのは本当だと思うのよね…」
教えてくれた時点では!という事だろうけど…
ルフィ達がプリンのお店を食べたのは偶然だ。つまりショコラタウンでプリンと遭遇したのは偶然だと考えていいと思う。
ビッグ・マムにしても麦わらの一味がここに来る事は想定外だろう。だから
しかし…
到着地点が知れているなら、待ち伏せして、そこにワナをしかけるのが効率的だ。
ロビンと一緒にイオリから、
「完全に私達はとばっちりよね。でも…」
だからこそ、サンジ君は絶対に助け出さないと…
ナミには気になる事があった。あの話を聞いた後のロビンとのやりとりである。
「全員で行くのは無理だとして、イオリは一緒に来てほしかったんだけどなァ…」
「それなら問題ないわ。大丈夫よきっと。フフ…」
その時も頭に『?』が浮かんでいたが、一体あれはどういう意味だったのだろう?
「ぺコムズ心配だな…やっぱ探そう!」
「ありがたいが、それは難しい…―タフな男だ心配ない」
「そうだけど…」
「とにかく!まず私達は敵に見つからず『ホールケーキアイランド』へ着かなきゃ!!」
「 ― 変な地図だなそれ」
ナミがプリンに渡された地図を見ながら話す。その地図をルフィが見て言った
すると、見張り台からペドロの声が…
「おい!島が見えたぞ!!」
「!!」
「わーい着いたの!?今度はどんなおかしの町かな」
「甘ェかな!?」
「次はおそらく『ジャム』でできた町かしら…上陸はしないわよ!」
「「え~~~っ」」
「島が見えたら近づかずに『記録指針』の『2』へ舵をきる」
「甘いのにか―!?ナミ―!!甘いのに上陸しないのかー!?」
「あっちね!ルフィ面舵!!3時の方向へ!」
「そうだぞチョッパー!!キャロット!!サンジの方角に!!サンジを迎えに行くんだ!!面舵いっぱーい!!!」
― ギャルルルル!!! ―
ルフィが煙が出る勢いで舵を回す…
「回しすぎっ!!!」
「下手ですね~ルフィさん」
「お前もヘタだろブルック!」
「島に近づく前に次の島へ方向転換する事で、敵の監視網をすり抜けられるんだって!」
「成程!そうやって見るんですねこの地図」
「できる?」
「お任せを!」
「じゃあ私、ごはん作ってくるわね」
「よろしくお願いします!!」
「ナミ!!肉多めに頼むぞ!!」
「はいはい…」
「代わって!ペドロ―!私も働きたい!!」
「そうか…」
「ん?ねェ、海がグレープ色!!」
「 ― ああ、ここらにはジュースの流れる島もある。害はない」
「えー!?ジュース!?楽園が止まらねェ!!」
島を見てチョッパーは涙を滝のように流す…
「チョッパーは何、泣いてんのよ!!ペドロは何でこの辺に詳しいの!?」
「…一度…来た事がある」
「え!?」
「あ!!みんな!!前方に…!」
見張り台からキャロットが叫ぶと…
― ざばっ…!! ―
突然、海面が盛り上がったかと思うと巨大な何かが顔を出した。
「!!!?」
「大ムカデ―!!ルフィ!!仕事よ!!」
「よしきた!!」
ナミとチョッパー以外が迎撃にあたった…
― 一方… 『ホールケーキアイランド』 ―
「マズイぞ!!ママの”持病”が出た!!
「急ぐのだボン!!今回の『お題』は何でソワール!?」
「クロカンブッシュ!!!」
「…シュークリームを積み上げたあの”飾り菓子”か…何て難題!!」
「いや待て、都のホテルに確か…!!シュークリームの団体客がいたジュテーム!!」
「 ― それが…今朝チェックアウトを」
「作るしかないのか!!シェフは何と!!?」
「生地にこだわりたい!!アーモンドを手配してくれ」
『 ナッツ大臣に連絡を!!』
『 現在ママは「スイートシティ」へ向かっている模様!!』
『 ここへ来るのか!!”首都”だぞ!!ママの城もある!!』
『 話など通じないさ”発作”で我を忘れている!!』
『 !!”首都”にいるユンアさんに連絡をするでアモール!!彼女の手料理で時間を稼ぐのだボン!!』
『 ママがスイートシティに到着!!』
「ママの食い煩いにも困ったものだボン!!」
「”発作”は突然来るからな!!」
「コレが食べたいと頭に浮かんだものが口に入るまで破壊が続く…!!」
「とにかく急け!!」
『 ユンアさんが手料理を持って到着しました!!ママが!!ママが座って食べています!!!』
『 おいち~~~の!!!』
「「おぉ!!~~~!!!」」
「よく噛んで食べてくださいね?」
「は~~~い!!」
「一体…この料理が何だというんだろうなぁ…」
「今日はハンバーグと目玉焼き…それと野菜スープか…」
「美味しいとは思うけど…”食い煩い”が一時的にとはいえ治まるなんて…」
原作ではモスカートが寿命を取られる場面だが、ユンアのおかげでかなりの時間を稼ぐことが出来た。
30分で出来上がるという事だったが間に合わず、再発しかけた食い煩いはジンベエによって解消される事となる。
「おお!!首都に被害はほとんど出てないようじゃ!!」
「え!?ジュースの川から誰か来る!!」
「!?あれは!!」
「みなどいていろォ!!!」
「ジンベエ親分だァ~~~!!傍らに!!『クロカンブッシュ』!!?」
「受けとれ」
― ポイ ― ― がぽっ!! ―
「!!」
「お~~~い~~~しィィ~~~!!!」
「!!!」
「やったぞ!!ママの癇癪が治った~!!!」
「これこれ~~~!!!」
「ありがとう!!ユンアさん!!ジンベエ親分~~~!!」
「ご苦労じゃったなユンア殿」
「ジンベエさんこそ。私は作った料理をお持ちしただけなので…。では戻りますね!」
「ふい~~~おや~~~?おれの忠実な海の戦士!!ジンベエ~~~ この前は”歴史の本文”の手土産、見事だったよ!読めやしないがね ハ~ッハハママママ…どうした今日はこんな所で」
「わしゃ今日はあんたに大切な話を聞いて貰おうと思いここへ」
「………… ― ウチ、やめたり…しねェよな」
「!!?」
~ ~ ~ ~ ~
― 数時間前 ―
「”麦わらのルフィ”はいずれ世界を変える男なんじゃ!!!まだ若いが!!この海の王になるのは現『四皇』の誰でもない!!”麦わらのルフィ”じゃとわしは確信しとる!!!」
「まぁ当然だ。イオリさんのいる海賊団の船長なんだからな!!」
「わしゃあ、あの一味の力になりたい!!”麦わら”の船に乗り、この命、あの一味の為に使いたい!!!結果それは、魚人族が真の自由を勝ち取る旅にもなるハズじゃ!!」
「ルフィ君とイオリさんの話ならこの2年、お前からさんざん聞かされた…今なお魚人島が四皇の名の下に守られているのもイオリさんのおかげ… おれはなんで、お前がそうしないのかずっと疑問に思ってた!!」
「ホ…ホントか?わしゃそんなに話したか」
「ふふ…行って来いよジンベエ!!」
「……ええのか…!!!」
「誰が文句を言う資格があるってんだ船長!!ネプチューン軍の兵士だったあんたが海賊になったのもマリージョアから逃げ出した元奴隷のおれ達と共に戦う為!!”七武海”になったのもおれ達”魚人族”の立場を向上させる為!! ― そしてこのビッグ・マム海賊団の傘下に入ったのも!!故郷『リュウグウ王国』の将来的な危険を取り除く為のイオリさんの策…!船長はいつでも誰かの為に人生を選択してきた!!もう充分だジンベエ!!」
「そうだ自由になってくれジンベエさん!!」
「これからは!!自分の為に生きてください!!!」
「……」
「行って来いジンベエ!!」
「そうだジンベエ船長!!おれ達ならしっかりやっていける見くびるな!!」
「…みなすまん!!」
「 ― しかし、そうは決めてもビッグ・マムが船長を簡単に手放すとは…」
「おれ達にも怒りが飛び火してきたら逃げるしかねェなわはは!!」
「 ― だがアラディンさんはどうする?」
「プラリネ姐さんと結婚してビッグ・マムと血縁結んじまったしなァ」
「…」
「おやおや!!みんなあたしの事心配してくれてるの?シャシャシャ!」
「うお!!姐さん!!まさか今の話聞こえて…」
「安心おしよ!!今の話は結婚後すぐにイオリさんに聞かされてるんだ!!」
「「えっ!!?」」
「あの人にかかったらカタなしさ!!あたし達の考えてる事が全部わかっちまうんだから、ねェ、アンタ!!」
「…なんで二人そろって顔赤くしてるんすか?」
「「いいだろ別に!!」」
「すまんなワダツミ…連れてきて早々に」
「いーらいーら!!みんなと一緒でおれ楽しいろ!!」
「 ― しかしプラリネ やはりママは…わしを…わしらを許さんと思うか?」
「そうね~前例はなくもないけど…傘下をやめたいって言った奴は全員死んだわね!シャシャシャ!!」
「「!!?」」
― ”ホールケーキ城” ―
「出ていくんだねェ…ジンベエ…!!」
「どうして親分!?」
「行かないで親分!!なぜ行くの!?」
「黙れ!!! 去る者に理由なんか聞くな!!見苦しい!! そんなもんどうだっていい…!!!海賊なんだ!好きに生きるのが一番さ!! ― だが…親子の杯を返されるのは親の恥だよ!!ジンベエ…おれはお前という一大戦力を失うのさ…!!」
「…ええ、まァ…」
「”まァ”じゃねェ!!お前も何かを失えよ!!!それが”落とし前”ってモンだ!!!ママママ…」
「ルーレット持って来い!!!」
「え…!?」
「ハ~~~ハハハハ… さ~~~お前が失うもの!!!な~~~んだ!!?」
「…なるほどのう…少し…考えさせてもらいます!!」
~ 夜 サニー号では… ~
「甘え~~~!!」
「いいじゃねェか!もうここで止まって寝よう」
「イヤよ!!またアリが襲ってきたらどうすんの!?」
「日中日が差せばまた対流するんだが、夜の内は冷えて海が固まってしまう」
「早く教えてよねそういうの!!溶かして早く抜け出すのよ!この”水あめ”の海から!!」
「おう!!」
「もう!イオリが居たら楽だったのに!!」
「あのアリの大軍も眠らせただけですから!」
「起きたらまた大変だね!」
「おれは昔、あの海アリ達に船を食われた」
「こわっ!!」
「昔ってお前、何しにここへ来たんだ?」
「ペドロは昔ぺコムズと一緒に海賊やってたんだよ!」
「え!?そうなのか!?」
「世間知らずでな。探検家のつもりだったが賞金首になってしまった。ぺコムズ達と一緒にいたのは途中までだ」
火を焚きながら海を溶かして前へと進む… ペドロは言葉を続けた
「ゆガラ達になら言えるが…”歴史の本文”を探していたんだ…!!」
「!?」
「ネコマムシの旦那の役に立ちたくて…!!とうとうビッグ・マムのナワバリに足を踏み入れたのが最後の航海」
「!」
「おれはここで一度敗れている!!!」
「!!」
「あまり話した事はないが…」
「そうだったんだ」
「……」
「イヤな思い出があるのにここへ!?」
「おれの経験がサンジ奪還に少しでも役立つのなら本望だ ― それにおれがついて来たのもムダとは言えないかもしれない…」
「?」
「『くじらの樹』にて、二人の王がゆガラ達に”ロード歴史の本文”を見せただろう?」
「うん」
「おれは驚いた…!恩人とはいえ…光月家でもない者にアレを見せるのは、実に26年ぶり…!!ゴール・D・ロジャー海賊団に見せて以来の事だ」
「!!?海賊王」
「ロジャーはその後、『ラフテル』に行き着き”海賊王”と呼ばれた」
「……」
「イヌアラシ公爵とネコマムシの旦那は、その姿をゆガラ達と重ねている。”ロード歴史の本文”が必要となる程の者達と見込んでいるのだ!!!」
「「…」」
「カイドウとの戦いに勝てたら、次はどうする!?」
「えー!?そんな先の事まで考えちゃ…」
「次はビッグ・マムの持つ”ロード歴史の本文”が必要になる!!!」
「!!」
「ならば!これ程のチャンスはない!!ここまで懐に潜り込めたなら…!!サンジ奪還と共にビッグ・マムの”ロード歴史の本文”を奪うべきだ!!」
「!!そりゃ…ロビンにも頼まれたけど…」
「島に着いたらおれに少し時間をくれないか?今度は奪ってみせる!!」
「え!!おれ達の為なら一緒に行くよ!!」
「いや…サンジをしっかりと守ってくれ!取り戻した後も容易じゃないぞ」
「……そっか…!!じゃ頼むよ!!ししし…」
「よし!決まりだ!!」」
「そんな簡単に…」
「あはは」
「…ルフィさんは…
「ん?何だブルック」
「いえいえ
「何だお前、変な奴だな」
「ヨホホホ~~~]
― ガサッ ―
「ん? アリが起きたァ~~~!!」
「ギャアアァァァ…」
………
~ 翌日 ~
「お~~~い!!みんな起きろ~~~!!着いたぞ~~~!!!」
「あ!!」
「わー!!」
「「ホールケーキアイランドだ~~~!!!」」
「ケ~キだァ~~~!!!」
「でっけェ~~~!!!これが”四皇”のいる島っ!!!」
「あの一番高いホールケーキがビッグ・マムの住む城だ」
「城~~~~~っ!!?」
「ナミさん!このまままっすぐですか!?」
「ええ!あの岬が唯一警備網が届かないって…」
「あーっ!!海岸に誰かいるぞ~~~!!?」
「!!」
「ルフィ!!誰が見えたの?」
ナミがマストの上に声をかけるとルフィが飛び降りてきた。
「よっと!!サンジとプリンだったぞ!!」
「もう見えないけど…」
「ほんとだって!!間違いねェよ!!」
「…ねぇルフィ!私はサンジ君が相殺したら、気配を感じられない。ルフィはわかるんでしょ?」
「まあな!!それがどうかしたか?」
「悪いんだけど、今度サンジ君を見つけたら、”姿”じゃなくて”気配”で見てもらっていい?」
「? よくわかんねぇけどわかった!!今度サンジを見つけたら気配で見てみるよ!!」
「お願いね!!」
ルフィは手を伸ばして見張り台へと戻る。ナミは島へと視線を向けて意識を集中した。視認できる範囲くらいは彼女でも気配を探る事が出来る。
「…プリンの気配は感じない…(彼女が相殺を使ってるとは思えないのよねェ…)」
「どうしたのナミ?」
「ううん…たぶん、私達が通ってきたルートは、誰にも見つからない航路だったと思う…」
「?」
ナミはイオリが言っていたウソの極意を思い出す…
~ ウソだけを言うからバレやすいのよ!!だから本当の事の中にウソを埋め込むの!!それともう一つ!絶対バレないウソの極意もあるけどね… ~
きっと…
ワナかも知れない。ううん、これはきっとワナ!!
けど…行かなきゃ何も始まらない!!
「さぁ、準備するわよ!!」
「「おー!!」」
ナミは不安を振り払うように拳を振り上げた。
絶対バレないウソの極意
それは、やってはいけない事なのです。