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CPのいくつかの部隊は、常にあちこちにあるといわれる反乱軍の拠点の索敵などを行っている。
そのうちの一つの部隊から、反乱軍の拠点と思われる場所の報告が入る。
既にもぬけの殻となった場所ではあるが、その島に古代遺跡のようなものが見つかったとの事。
小さな島が密集するその外側に、整備された港のような場所があり、そこに大型の船を置き、小型の船で基地のある比較的大きな島へと移動していたものと考えられる。
これを見るだけでも反乱軍の資金源がたいしたものだと伺い知る事が出来る。あるいは何かの特殊能力者でもいるのかもしれない。
古代遺跡のようなもの。と聞いては放置する事も出来ない。
さっそく部隊が編制され遺跡の調査が行われる事となった。
なんか楽しそう!!
と、カノン様が同行を希望した。
既に反乱軍は居ないので危険はほとんど無いとの連絡により、五老星も承認した。
本当に五老星はこの娘に甘い。
普通ダメでしょう?
まぁ、私が言ったところで聞かないでしょうけどね。
結局、護衛の5名が調査を兼ねてカノン様に同行する事となった。
~ ~ ~ ~ ~
目的地までは数日間を要した。
この船は、高速艇よね?
マジっすか…
ものすっごくおっそい!船に乗ってる時間がとてつもなく永く感じてしまう。
これはマズいわ。
なにか時間つぶし的な事を考えておかないと、航海がヒマすぎて仕方がないぞ?
ユナから聞いてるリリスの言葉が身に染みるわ。
リリスが言っていたらしい。
”ユナの高速移動を体験すると船の移動は遅くてかなわん!”との事だ。
まったく関係ない話ではあるが、ユナは時々リリスから、『いいモノが出来た!』と呼び出され、タクシー代わりに使われる事があるらしい。
「今日はここに行きたいんじゃ!!」
地図を見せてはユナに催促するリリス。
「リリスあなたねぇ!私の事、タクシーかなんかと勘違いしてない?私だって仕事があるんですけど?」
「ちょっとだけじゃん!!パンクハザードに来るだけでも船なら往復1週間はかかるじゃろ?それを考えたら早いもんじゃ!!」
「呼び出したあんたがそれ言う?」
「だって!ユナ嬢との移動を体験したら、船での移動は遅くてかなわん!」
「だってじゃない!っての!!」
確かにね。私たちは世界中のどこへでも、数時間あれば行く事ができる。
それを考えるとたとえ高速艇であっても船の移動は確かに遅い。
ちなみにリリスはユナの高速移動については、他のベガバンクと共有していないらしい。
どういう仕組みかは知らないが、情報の共有は教えないという選択も可能なようだ。
そんな事をするから、ヨークの暴走に気づけなかったんじゃないの?
専用の強化カプセルがあるらしく、リリスを縮小してそれに入れ、マッハで目的地まで運ぶのだそうな。
タクシー代というわけでは無いが、商品開発を頼めば優先的にやってくれるようで、無下には出来ないと言っていた。
ベガバンクにいいように使われないか、少し心配ではある。
さて、そろそろ目的地。永かったなぁ…
整備された港に船を着け、そこから小型の船で拠点のあった場所へと移動。
これくらいの距離なら月歩で移動しても問題なさそうね?
拠点となった建物の他に遺跡のような建造物が2つほど。建物には地下室もあるみたい。
3ヶ所をそれぞれ2名づつで確認する事になった。
私は遺跡を見たいと言って、エージェントが一人ついてくれた。
「カノン様なら一人でも問題ないんでしょうけど、五老星からきつく言われてるんですよ。ちゃんと護衛しろって。」
過保護なのか監視なのかは知らんけど…。
まぁ監視じゃないでしょ。監視されてたらたぶんもっと怖がられてるだろうし。
最近
別に、監視されていても問題ない。
普通に見るだけでも録画されてるから後で確認できるわけだし。
ってか、この場所わかってたんだから、私が来なくても確認できたんじゃね?
失敗したわぁ…なにか別の目的考えないと、ここに来たのがもったいないわ!!
そうこうしている間に、エージェントが遺跡の中の映像を撮って、一通り回り終わった。
船まで戻ると、他の場所の調査をしていたメンバーも戻って来ていた。
拠点とおぼしき建物には特に何もなかったみたい。
2つあった遺跡については映像を五老星に確認してもらって、速やかに破壊すべしとの判断が下った。
「これから作業となると、夜中になってしまいますね。とりあえず今日は火薬類をこの島まで運んで、ここで一泊。明日、早朝から設置と爆破という事にしましょう。」
「えっ?まだお昼すぎじゃない?」
「さすがにあの建物を破壊するとなると、本船から火薬を全部運び込まないといけませんからね。それだけで夕方になりますよ。」
「ねえ、まだ
「?…つながっていますけど?」
「
「?」
『カノン様?消すというのはどういう事ですか?』
「えっとねェ…この島を破壊すればいいのよね?ちょっと試してみたい技があるの!使ってみてもいいかしら?」
~ パンゲア城 権力の間 ~
『ちょっと試してみたい技があるの。使ってみてもいいかしら?』
カノンの問いかけに、五老星たちは顔を見合わせる。そして、5人が私の方に視線を向ける。
「カノン様は、何を言っておられるのか?」
「何か知っているか?」
五老星から意見も求められたけど… 言っていいのかしら、あの娘の力について…
ってか、カノン様はいったい何をする気なの? 試したい技ってなに?
それにさっき、島を消すとかって言ってなかった?
「五老星…カノン様はですね…とてもお強いのですよ。想像を絶するほどに…」
「「は??」」
「何をされようとしているのかはわかりませんが、私があれこれ言うより、実際に見ていただいたほうがよろしかと…。」
「…ふむ。…カノン様が言われるのだ。」
「あの場所は近くに人もおらんのだろう?」
「好きなようにやっていただくのも手か…」
いやぁ、好きにやらせちゃったら大変だと思うよ?まぁあの娘がそんな無茶するとも思わないからいいけどね。
~ ~ ~ ~ ~
許可が出た。
やったね!ここに来たのが無意味じゃないかと思ったけど、逆にここに来てよかったわ!!
カノンは、一緒に来た連中と共に本船に戻ると諸島からかなりの距離にまで移動した。
「ずいぶんと離れましたね。」
「ごめんなさいね。初めて使う技だから安全圏がよくわかんないのよ。もうちょっと手前でも大丈夫だと思うんだけど、波とか破片とかも心配だから。危険だったらすぐに戻って、この船は私が守るから安心して?」
「なにするんですか?島を消すって言ってましたけど?」
「まぁ、見ててちょうだいよ。私も楽しみなの!!」
満面の笑みを浮かべるカノン様…
居合わせたCP0はほっこりとした気持ちに包まれた。
ああ、この微笑みは本当に天使だ。目が笑っていないと地獄だけど。
そして、カノンは一人、船から飛び立ち剃刀で目的の島の上空へと移動する。
~ 再び、パンゲア城 権力の間 ~
「しっかりと映せよ。カノン様が何をなさるのか」
「映像電伝虫をもう1つ使え!カノン様のアップを頼む!」
こいつら…イベントか何かと勘違いしてねェか?アップってなんだよアップって。見とれてんじゃねェよ!!
これから起こる事に集中しろっての!!
しかし、この娘…満面の笑みだよ。そりゃ五老星もうっとりするわ。
知らんよ?腰抜かしても…
~ ~ ~ ~ ~
― ゴゴゴゴゴ…… ―
「こ、これは…覇気?」
空気が突然重くなったように感じる。これは…修練場で感じるものとは比べものにならないほどの威圧…
いや、これは覇王色ではない。しかし、武装色でこれほどの圧がある気配を今まで感じた事が無い。
この船に乗るエージェントは5名。それ以外は一般船員(職員)だ。
恐らく彼らはこの重圧をそれほど感じていないだろう。ある程度、力を持った者しか感じれない気配ではある。
ただし…空気が変わったという事くらいはわかるようで、中には顔を青くしている者も居る。
音だけならば、恐らく、映像電伝虫を通して五老星にも聞こえているだろう。
『アップの画像を少し引け!カノン様の全身が映るように!!』
五老星の指示が飛び、顔のアップから全身へと映像が変わる。
カノン様が下に向けた手のひらの先に、黒く大きな球体状の塊が見える。
あれが……覇気?
手のひらから放たれたそれが島に向かって
そして…
― カッ!!! ―
デッキに居た誰もが、その光景に息を飲んだ。
閃光が辺りを包み、大きな爆発音が響いた。
次いで届いた衝撃波が、船を、そしてデッキに居る者たちを、強く…揺らした。
島のあった場所にはキノコ雲が浮かび、小さなかけらが遠くはなれたここまで飛来する。
派生した波で船が少し揺れたが、それを気にする者は誰もいなかった。
そこへ、何事もなかったようにカノン様が帰還した。
~
「なんと…」
「「…」」
映像電伝虫によって映し出された光景を見て、五老星は息を呑んだ。
「か、カノン様が…『カノン』を撃たれた!!」
「「………」」
「いやいやいや、シャレでは済まされんぞこれは…」
「ま、まさか…これほどの力を有しておられたとは…」
五老星があたふたしている。無理もない。
私だってビックリしたよ。そんな程度の話じゃないよこれ!!
私らでもこの衝撃って… あの場に居合わせた子らは大丈夫なんだろうか?
これはまるで…
「…あの~…。カノン様って、実は本名プルトンとかウラヌスとかって言いません?」
その場に居合わせたCP0の一人が、五老星に問う。
「誰が古代兵器だ!口を慎まんか!!」
「むしろ、ウラヌスを凌駕しておるかもしれん…」
《 … 》
えっ…マジで!!?それってつまり…ウラヌスの力を知ってるって事じゃ?
やっぱり、原作での”あれ”は、ウラヌスなのかな?
~ ~ ~ ~ ~
『カノン様、今の技は…!!?』
電伝虫の向こう側でなにやらごちゃごちゃとやっていたようだけれど、ようやく落ち着いたのか五老星が声をかけてきた。
むこうにはフアリも居るし、カザマも居る。後で報告を聞くとしよう。とりあえず質問に答えましょうか。
「気功波よ。覇気を体外で固めて放つの。今のは武装色だけで放った感じかな?覇王色との混合技もあるのよ?」
『ち、…ちなみにですが、全力で放つとどのくらいの威力が出るのですか?』
「そうねェ…。混合技と比べると今のはかなり威力が弱いのよね。」
『『えっ!!?』』
「ざっくりだけれど、混合技だと今の10倍くらいかしら?」
『じゅ!!?………そ、そうですか。えっと…その…カノン様?』
「ん?」
『今後はその…いまの技はちょっと…封印、いえ、…我々の許可なしには使わないという方向で…検討していただく…というのは、いかがでしょう?』
「別に…いいけど?」
なによ、その、しどろもどろな感じ…
『『よ、よろしくお願いしますね。』』
「う、うん…わかった!」
なぜか鬼気迫るような感じで言われたので了承したけれど。
《やっぱりまずかったかしら?》
”問題ないと思いますよ?五老星がチキンなだけです。”
いやいや…そんな事ないと思うわよ?あんた最近、口悪くなってない?
でも、私はこれからまだまだ強くなるつもりだし…
言ってなかったけど腕輪つけてるから、実際には全力なら今の100倍以上だろうし…。
本当の事を言ってないのにあの反応はちょっとねェ…。
あれ?
カザマからの連絡を聞いてみれば、さっきの威力でもウラヌスを凌駕している可能性もあるようだ。だとしたら…
ヤバくね私?
目標の一つではあったけど、既に古代兵器3種揃えられても、たぶん勝てるわ私!! しかも1/4で…。
海王類は100匹程度ならどうとでもなるし、そもそもプルトンとウラヌスそろえるの、たぶん無理だし。
実物を見たらベガパンクならウラヌスに搭載されている武器の複製をつくる事は可能なんじゃないかしら?
プルトンはそもそも船大工が作れるみたいだし。
でもどうなんだろう?島一つを吹き飛ばすような武器を本当に作り出す事が出来るのだろうか?
私が言っても説得力無いか…
『赤い土の大陸』の破壊…。なんとなくだけれどそんな言葉が浮かんでくる。
ミニミニが覚醒した事により、縮小率はさらに1/100になった。
やろうと思えば、この星自体を小さくすることもできるかも知れない。
部分縮小で赤い土の大陸だけを小さくすることも…。
恐らくだけど、赤い土の大陸が無くなれば、偉大なる航路を挟む凪の海域は消える。
偉大なる航路はたんなる海に成り下がる。
つまり…4つの海は呼び名は変わらずとも航海して回ることが出来る1つの海へと変わるのだ。
きっと、それをやるのがルフィなんじゃないかな?
でも…たぶん私、それもう出来るけど?
追記~2024.02.04
カノンの使った技を
『
と命名したいと思います。
着弾(?)した時の音を
ードンッー
にすればいいかしら?
使う事はほとんどないでしょうけど…