どうぞ!
「ケーキから!!人が飛び出してきた―!!」
「……!!」
「これはすごい演出やネン!!」
「違う!!ル・フェルド!!これはビック・ニュース!!あいつは”最悪の世代”の海賊!!”麦わらのルフィ”だ!!!」
「なぜここに!?なぜ何人もいる!!?」
― ゴゴゴゴゴゴゴ… ―
「プリンちゃんしっかり!!」
「……!!」
サンジはプリンを抱えケーキ上部の祭壇から月歩で脱出。
「始まった…!!一瞬の勝負だ!!頼むぞルフィ!!」
「”麦わらのルフィ”達は囚人図書室で死んだのではなかったのか!!モンドール!!」
「…!! やっぱりウソだったか!保身に走りやがってオペラの兄貴!!」
スムージーが声を上げ、モンドールが悪態をつく
「逃げろー!!ケーキが倒れるぞ―!!」
― わああぁああぁ… ―
「何なんだコイツら―!!」
「……!! ”麦わらの…ルフィ”だってェ~~~!!?あの野郎…!!!」
ビッグ・マムの目は血走り、体がガタガタと震えだしていた。
「ケーキが…!おれのケーキがぁ…!!楽しみにしてたんだぁあぁあああぁぁ…!!!」
「ママ!気を確かに!!お気持ちは察しますが…」
「料理長お逃げに!!ママの様子が変です!!」
数人のコックがシュトロイゼンを抱えて、ビッグ・マムから遠ざける!!
「…新しいケーキを持って来いよ…!!」
「無茶な!!?」
「Life!? or WeddingCake!?」
「!!?」
会場がどよめく!!
「『魂への言葉』だ!!寿命を取られるぞ!スクープだ!!人間が必ず持つ生への執着に話しかける!!」
フラッシュが焚かれる!!
「わずかでも死を恐れたら…見ろ!出た!!あれが寿命だ!!」
「ぎゃー!!」
「ヒー!!」
「冗談じゃねェぞォ~~~~~~!!!おれの楽しみを奪う奴らは全員寿命を奪ってやる!!!」
いやいやいや…!確かにケーキは倒れたけども…まだ下半分は無事なんだけど?
とりあえず、8号のホールケーキを100個分は切り出して成型して箱に入れて保管した。後でゆっくり食べるんだ!!
箱はあと100個ある!!後でサンジの造るケーキも持ち出すつもり!!(時間止めでも必ず手に入れると決めている!!)
「どいつだ!?”麦わら”は!!!」
― ドシャァン!! ―
「ケーキが倒れたァ~~~!!」
「どれが”麦わらのルフィ”だい~~~!!?よくもウエディングケーキをォ~~~!!!」
「おれだァ~~~!!!」
だ・か・ら…!!
あ~~~!ぶん殴ってやりたい!!
おめーは、ウソつく事が出来ないんだから、せめて黙れや!バカたれが!!!
なぜかベッジが目を剥いて驚いているのが見える。そういえば、そんな表情してたわね!
「許さないよ麦わらァ!おめぇをひねり潰す!!」
ルフィが写真立てを狙う!!ベッツは暗殺の準備を確認する!!そして…ビッグ・マムがゼウスとプロメテウスを活性化させて構える!!
「!!!」
― ドン!! ―
ルフィはカタクリの蹴りを察知して避けたのだが…蹴りの軌道が変化してルフィを捕まえていた。
「本物はコイツだ!!(コイツ…おれの蹴りを避けようとしやがった!?)」
「…!!ぶへ!!」
「そのほかは、ブリュレの能力によって姿を変えられた島の動物達!!気に留めるな!!」
「そうか!!ブリュレ…!?じゃあ…!!」
「何だコレ!!手足が埋まって…!!抜けねェ!!何の能力だ!?」
「カタクリィ!!手助けのつもりか!?息子の分際で出過ぎたマネは…!!」
「…違うママ!!こいつの狙いは『マザー・カルメル』の写真だった!!」
「!!?」
「…それが重要だと…なぜ知ってる?それを知るのは身内のみの筈!!(まさか彼女が?)」
「…」
「吐け!!誰に聞いた!!」
「うわああああ」
「ルフィ!」
「任せいペドロ!!」
「!!」
「”
ペドロが飛び出そうとしたが、ジンベエが呼び止め、そして
「…いちいちおれの解説をするな!」
カタクリが嘆息しながらつぶやいた…
― ドォン!! ガシャアン!! ―
「わ!!」
ジンベエの放った紅茶がルフィに当たり、その拘束を解いた。
「カタクリは特殊な超人系!!”モチモチの実”の能力者!水気がありゃあ逃れられるが、触れぬ事じゃ!!」
「ジンベエ親分だ!!!」
「ジンベエ!!?」
「マザー・カルメルの話をルフィにしたのはわしじゃ!傘下におったら噂くらい聞くのでな」
「おめェ 脱退は保留にしてたよなぁ?…それにケーキ壊しの犯人をかばった!!これは完全に謀反ととっていいんだな!?」
「ぜひそう受け取って貰おう!!ここをやめて”麦わらの一味”にわしは入る!!」
ビッグ・マムがジンベエに向き直り言葉をかける。ジンベエはここぞとばかりに脱退の意志を伝えた!!
「え!?」
ジンベエの言葉にルフィが笑顔を見せる
「何というビック・ニュース!!元七武海ジンベエが!?”麦わらの一味”に!!」
「ウチをやめたその後は好きにしやがれ!!だがここを抜ける事への”落とし前”はつけて貰うよ!!おめェも恥を背負って生きたかねェだろ!!?」
「ああ…!他の誰にも手をださんと約束するなら…!あんたがとれるだけのわしの”寿命”を差し出そう!!」
「!!?」
「おい!何言ってんだジンベエ!!死んだら仲間になれねェよ!!」
「寿命は大好物さ!!成程…嫌われたもんだね!居たくもねェ場所にいるくらいなら死を選ぶか…同情はしねェぞ!!!それで手を打とうじゃないか!愚か者!!Stay!? or Life!?」
「ライフじゃ!!!」
どよよっ…
招待客がどよめく…
「まさか!ここでジンベエが!?」
「?」
何も変化が起きないので、ビッグ・マムが困惑する…
「!?」
「Stay!! or Life!!」
「……」
「?」
「まさか…!!」
「魂が出て来ねェ!!ウソだろ!!?1mmもママにビビッてねェんだ…!!」
「わしは元々あんたを恐れとらん!!(当たり前じゃろう?この2年!!わしらを鍛えたのは誰だと思っとる?)未来の『海賊王』の仲間になろうっちゅう男が!!『四皇』ごときに臆してられるかァ!!!」
「!!!?」
「どうやら寿命は
「!!?」
「ママが寿命を取れない…!!?」
「これにてビッグ・マム海賊団を辞めさせてもらう!!! ― どうもお世話んなりやした!!」
「……」
「まさか作戦中に…!!」
キャロットとナミが驚き、チョッパーはぼろぼろと泣いている…(うれし泣き!)
「やった~~~!!!」
ルフィは喜び!反対にビッグ・マムは…
「ハ~~~ハハハマママ!おめでとうジンベエ…!!!だったら今から敵だよなァ!!!」
「!!」
「わァ!!きたねェ~!!!」
会場がジンベエの脱退劇に気を取られている間に…ルフィの人形に扮したブルックが写真に近づいていた
― ドン!! ―
ゼウスとプロメテウスを駆使してビッグ・マムがジンベエを襲う!!
「ジンベエ~~~~~!!!」
ルフィも一緒に応戦する。もっとも…
「(どちらの攻撃もわしらにとっては慣れたもんじゃ!!)」
既にこの手の攻撃は、何度となく訓練で
ルフィには、それが何のための訓練なのか不明だったろうが、ジンベエはそれがこの為である事を知っていた!!
四大
炎のイーフリートを使役すれば蒼炎(エース)と同等レベルの炎を操る事が可能!
風のジンと土のベヒモスを駆使すれば彼女に死角は無い。さらには付随する精霊たちの種類のなんと多い事か!!
彼女はそれらを操り悪魔の実、最強と言われる自然系の能力者達とほぼ同じと思われる技を繰り出すのだ。
その上!!
イオリの覇気は3種全てが1/4ですら最強レベルである。さらには間接的に触れていれば発動出来るというミニミニの能力!!
それら全てを駆使した彼女の技の多さは無限と言っていい。
ルフィは勿論、ジンベエや太陽の海賊団のメンバーも、イオリの多彩な攻撃にさらされているのだ。
四皇だろうとその攻撃に怯む事は無い。
「ヨホホ!」
― パリン! ―
ブルックがハンマーで叩くと、真っ二つに写真が割れた!!
「見ろあそこ!!」
― どよよっ!! ―
「!!?」
「あ…!!」
会場がどよめき、リンリンが
「何だあいつ!!マザー・カルメルの写真を…!!」
「!!!」
「割りやがったァ~~~!!!」
「「よし!!」」
ルフィとジンベエがガッツポーズをしてるけど……
だからさぁ!状況判断は都度都度やらんとあかんのよ!!
今の状況で、そこまでやったらダメじゃんね?
写真は割るのではなく、落とすだけで良かったんだよ!
それならばテーブルの脚に少し細工をするだけで可能だったのに!!
結婚式の誓いの言葉の前にそのタイミングを持ってくれば、ビッグ・マム暗殺は成功していたと思う…
①サンジの暗殺に失敗!
②ルフィがケーキから飛び出して、ウエディングケーキが破壊されてしまい食べられない!!
③ジンベエが海賊団を脱退!!
リンリンがいろんな事に怒っている!!
そんな状態で写真を割ったらどうなるか?
…そんな事、誰にも分らないだろうに!!
「お…お前、その写真が…一体誰だか…」
リンリンの声は震えていた…
「…!!しまった…!!」
「とんだ邪魔立てを…!!!あいつらサンジを奪い返しにこんな所まで!!!」
「大変だ!!あの日の再来だ!!ママの意識が飛ぶぞ!!」
「…それが誰だか…わかってるのか…!?あァ…!!それにケーキ…」
「やべェ!!ママが!!」
「パニックになるぞ!!」
「その前に”麦わら”達を消せェ!!!」
「来たな!!パニックまで耐えろ!!」
「おう!!」
~ ~ ~ ~ ~
― ドキュン!! ―
「!!?」
「見ろ!!これが私の本性だ!!」
プリンがサンジに向けて銃を撃つ! が、サンジはそれを難なく避けていた
「ショックだろ!?幻滅しただろう!?安心しろよ!お前はもう死ぬ!!そうやって私は!何人もダマしてきたんだ!!」
「自分の事もか?プリンちゃん!!」
「!!?…う!!うるせェ!!てめェなんかに…!!」
「どいてろプリン!!!」
― ドガガァン!! ―
「ぐおあ!!」
「!!?」
「ダイフク兄さん!!?」
「ぐぅ…な…なんだ貴様は!?そいつが死ななきゃ始まらねェんだ!!邪魔するな!!」
「バカかオメェ!!私が邪魔したのはオメェがこの娘を突き飛ばそうとした事だよ!!」
「!!?」
女の言葉にプリンが驚く!!
プリンを突き飛ばそうとしたダイフクは、その女によって突き飛ばされていた。
「この気配は!!?」
カタクリが女の気配に気がついた
「”魔人”」
「レディに!!」
― ガキン!! ―
原作通り、魔人の攻撃をサンジが止める…
「”斬”!!!」
「手をあげてんじゃねェよ!!!」
― ドゴォン!!ドガァン!! ―
「ぐあぁ!!」
異なったのはその後だった。サンジの脚力は魔人と同等以上だった。
しかし、この後の戦闘も考えた上で、サンジは力で対抗せずに魔人の力を逸らして外し、すかさず蹴り飛ばしたのだ。
「お見事!!」
「えっと…君は?」
「気配でわかるでしょ?」
「えっ!?…!!あ…!!」
「イオリ様の言ってた通りね…!写真を割ってから3秒は過ぎてるでしょうに…」
「えっ!?…イオリちゃん!!写真は割れたのか?いったいどうなってる!!?」
エルはビッグ・マムが混乱している事をサンジに伝えた。
同じ頃、ルフィもブルックに同じ事を聞いていた。
「サンジ!!とりあえず奇声が上がるまで持ちこたえるわよ!!」
「ああ!!」
「助けてくれェ~~~!!!」
「!?」
叫び声を上げたのはジャッジだった…
「くそ!!話が違うじゃねェか!!!」
サンジが押し寄せる敵に対応しながら悪態をつく
「これは何の間違いだ!!ビッグ・マム!!!あんたを信頼してた!!!悪の世界にも仁義はある筈!!!」
確かにね…でもそれを『モーガニア』に求めるのも、どうかと思うわよ?
「今更見苦しいぜ父上…体も”アメ”でガッチガチだ!!もう絶対助からねェ!」
「武器は入口でとられた。レイドスーツもねェ」
「まんまとハメられた様だな…高望みだったか? ハハハ…」
「…何がおかしい貴様ら!!!」
「(あいにく息子達から”情”を奪ったのはあなたよ!お父様…自分の死にさえ無感情…我が弟達ながら…人間とは思えないわ。でも…)」
「別に…昨日の事に比べりゃ大した事ねェ!」
「ああ…そうだな。そうか…!彼女にはもう会えねェのか…」
「そりゃぁ残念だ…
「!!?」
「参ったよ!!くくく…こんな不格好な暗殺はない!!これじゃまるで暴力だ!!ペロリン!!なァジャッジ!!…くくく!!何だ、その顔は!!!」
「…!!!」
「これは…ビック・ニュース!!」
「ウソだと…言ってくれ…!!!」
「何だ、ジェルマは消されるのか?ワハハ」
「泣いてる!!」
「私は全人生を!私の全てを!!”北の海”の国々への復讐の為に!!『ジェルマ帝国』復活の為に捧げてきたんだビッグ・マム!!!何か応えろビッグ・マム!!!」
「無駄だ!見ろよママを!!」
「ウエディングケーキ…ジンベエの脱退… マザーの写真…」
「重なるショックで混乱してる!マザー・カルメルの写真が割れたのにはヒヤリとしたが、ママの怒りのバロメータが振り切っていた事で救われたと言える。熱い野心はよくわかったよジャッジ…ペロリン!! ― だが君は、これから食う牛の声に耳を傾けるかね? くくくく…ペロリン!!死んで我らの血肉となれ『ジェルマ66』!!!」
「ぺロス兄!!さっさとそいつらを撃ち殺せ!!!」
「!」
「わかってる!まったく未来が見える男は忙しない…」
原作通りというべきか…
ベッジの裏切りが明らかとなり、割られた写真がビッグ・マムの目の前に運ばれ、写真を手に取ったビッグ・マムが涙を流す!!
「!」
「ママ…!!」
「…マザー…」
「ママ…ダメだ!!」
「ヒャアァアァァアァ!!!」
「「「「!!!?」」」」
― ドオン!! ―
大音響と共に覇気が放出され、ビッグ・マムの近くに居た者は飛ばされた!!
武装色と覇王色…!!
なるほどね…!
常に体を守っているハズの、覇気を放出しきってしまう為に、肉体が衰弱したようになるという事かしら?
「アァアアアアァァァァァァ……」
「………!!!」
奇声によって招待客には多数の気絶者が出ていた。覇王色の覇気も含まれているのだから当然ではある。
ガクリと、膝を折ったビッグ・マム。彼女の膝が擦り剥け、そこから血がにじむ…
「ママがケガ!?」
それを見たベッジ達がランチャーを構える!!
ナミ達はケーキから飛び出し、ヴィンスモーク家の5人の耳に耳栓をしてレイドスーツを渡した。
「さァ後は自力でお願いね!! ― って聞こえてないだろうけど!!」
「…!!」
「あばよビッグ・マム!!!」
ランチャーが撃たれ、そして…
― ビャアァアァ!!! ―
― ボボボン!! ―
「「!!?」」
ビッグ・マムから怒りの”気”が放出されてランチャーが爆発した!!
「作戦!!失敗だァ!!!」
ベッジ達が後ろを向いて走り出す!!
奇声はまだ続いているが、カタクリの出したモチでビッグ・マムの家族が耳に栓をして集まりつつあった。
シーザーが会場に飛び込んで来たが、鏡は割れてしまい、ベッジが『
ビッグ・マムを攻撃するも、一撃目はぺロスに阻まれ、ほとんどの大砲にはモチが詰められてしまい、攻撃は出来なくなった。
さらには足元を飴で固められ動けなくなる。
― 大頭目の中 ―
「すげーなベッジ!!こんなデケェ城になれるなんて!!」
「喜んでる場合か!状況を考えろ!!クソッ!!おれ達の1年以上かけた『暗殺計画』は失敗に終わった!!暗殺をしくじったのは初めての経験だぜ…」
「…」
「やはりケタ違いなんですね『四皇』は」
「さてどうするか」
「大丈夫だ!とりあえず、脱出する為の
「「えっ!!?」」
「発動するタイミングは未定だがな…!(どうやらおれはあの女を信じてるらしい…麦わら達がここに居る以上、爆発は起こる
「なんで未定なんだよ!!」
「グダグダ言うな!!しばらくの間、籠城だ!!一応教えといてやる!!この城はおれだ!!強固だが無敵じゃねェ!!城が破壊されりゃおれは死ぬ!! ― そうなれば城は消え…!!外に放り出されたお前らも怪物共の餌だ!!」
「つまり…その次策とやらが発動する前に城が壊されたら…」
「全員あの世行きだ!!」
「……!!」
「おれを恨むなよ!?ベッジ!あのランチャーは世界最先端の…」
「ぐあァ!!!」
突然ベッジが誰かに殴られた様にして倒れた。
「!? おいベッジ!!どうした急に!!!」
「あんた大丈夫!?」
「ウゥ…!!外だ!!……!!!」
「!?」
「出て来い!!」
― ガン!!ガン!!ガン!! ―
「ぐおぁっ!!」
「ビッグ・マムが…正気に戻りやがった!!!」
「全員城から出て来いィイ~~~!!!顔を出せお前らァ~~~!!!」
― ボコォ~ン!!! ―
「!!!ギャアー!!!」
「あんた!!」
「頭目!!!」
「お前、おれを…!!!裏切ったって…? ベッジィ~~~!!!」