イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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リベリオンβさん、誤字報告ありがとうございます。

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連休なので?
ちょいと連続投稿をしてみました!!

原作コミック87巻に突入です!

どうぞ








13-324話:次策の発動!!

 ビッグ・マムによる『大頭目』への攻撃は続いていた…

 

「城が壊れてベッジが死ねば!全員ここに放り出される…!!」

「『ファイアタンク海賊団』『麦わらの一味』『ジンベエ』『ジェルマ66』…!!」

「一匹たりとも逃がすんじゃねェぞ!!」

 

「結婚式も茶会もメチャクチャにしやがって!」

「ずいぶんナメられたものだな我々も…!吊るしあげて世間への見せしめにしてやる!!」

 

…出来ればいいがな…

 

 

「ぐォオ!!!」

「ベッジ!!!」

 

「くそっ!!あのババー…!!大砲くらいならビクともしねェ『大頭目』の防御力が全く通用しねェ!!!」

 

「 ― おれ、やっぱ外出てぶっ飛ばしてくる!!」

「ダメよルフィ!チョッパー止めて!!」

 

「おい!!放せよ!!」

「返す刀で戦わないで!私達はサンジ君を連れ戻す為にここへ来たんでしょ!? ”歴史の本文”の写しも手に入れたし、サンジ君の家族を救いたいって望みも叶った!! 私達の目的は全て果たしたのよ!!」

 

「……」

 

「応戦するヒマがあったら脱出する策を考えるの!!戦うつもりならゾロ達も連れて全員で来てた!!そうでしょ!?」

「ルフィさん、ナミさんの言う通りです!!今回は少人数だからこそ、ここまで潜入できたのです!!(”あの人”はどこでも可能でしょうけど…)全員無事にゾロさん達の待つワノ国へ向かいましょう!!」

 

「ウォ!!!ゲホ…」

「ベッジ!!」

「ホギャー!フギャー!!」

 

「見ろベッジが!! ― じゃどうすりゃいいんだ!?おれ達の分の攻撃も受けてんだぞ!?」

 

「ゲホ!!畜生…!!こっちは散々たる結果だってのに…!てめェらだけ大成功とは腑に落ちねェ…!!」

「!!」

 

「ちょっ止まってくださいベッジさん!!道連れとかそういうのナシですよ!?」

「おれだってやるべき事はやったぞ!!今すぐ心臓返せ!!」

 

「ハァ…道連れか、それもいいな ― おめェらなんざ最初からどうなってもいいんだ!! ― だがここには…おれのかわいい部下達も…!!愛する妻も子もいる!!! 死なせるわけにゃいかねェんだよ!!!」

 

「あんた~~~!!!」

「ホギャー」

「頭目~~~!!」

 

「ところで、さっき言ってた、次策って何?」

「…ホールケーキ城をぶっ壊す!!」

 

「「!!?」」

「「そんな事が…」」

 

「が…さっきも言った通り、その策はいつ発動するかがわからねェ…!」

「ベッジ…!それを準備したのは、お前さんじゃないんか?」

 

「チッ!…次策を準備してたのは……麦わら!!おめェんとこの”大参謀(くれない)”だ!!!」

「「!!?」」

 

「ハァ…ハァ…これ以上は待てねェ!!次策の発動を待って脱出するつもりだったが…」

「どうするつもりだ!?」

 

「とにかく、今の動けない状態をなんとかする!!」

「!?」

 

「この部屋はおれの内部ではあるが…おれが傾こうが転ぼうがその影響を受ける事はねェ!!」

「…」

 

「おれが生身の人間に戻っても同じ事だ!!いいか!おれがお前らを入れたまま”人間”に戻る…!!そのおれをシーザーがかかえ空を飛んで逃げる…!!」

 

「おい!!何でおれの命を勝手に賭けたんだてめェ!!!自殺行為だろうそれは!!その一瞬でおれ達ゃハチの巣になるんだよ!!成功確率ゼロパーセントだ!!武装色の使い手も多い!!おれがガスになれても意味ねェんだよっ!!」

「…」

 

「わかってねェなシーザー!!」

「?」

「次策は”大参謀”が準備してると言ったろう?見ろ!連中の安心しきった顔を!!」

 麦わらの一味の面々の表情には、さっきまでの焦った様子が無くなっていた。笑っている者さえ居る。

 

 

「… 一つ…答えろサンジ」

「!」

 そんな中、ジャッジがサンジに声をかける。

 

「 ― なぜ助けた!まんまと敵の罠にかかった憎き仇である我らを…!!」

 

「…父親が悲しむ…」

「!?」

 

「ガキの頃の過ぎ去った恨みに固執して、血を分けた実の家族の死をあざ笑う様な小せェ男になったのかと呆れられる!あの人に顔向けできねェ様な生き方は!おれは絶対しねェ!!!」

「…!!」

 

「13年前、ジェルマから逃げ出したヴィンスモーク・サンジは海で一度死んだんだ!!お前もそれを望んでた…!だから認めろ!!お前はおれの父親じゃねェっ!!!ヴィンスモーク・ジャッジ!!!」

「……!!」

 

「二度とおれ達の前に現れるな!!!」

「…よくわかった…!約束しよう…!もうお前にも、”東の海”にも近づかん…!!」

 

「……」

 

 

「おれァもう任務を果たした!!これ以上は約束が違う!!」

「…」

 

「放っときゃてめェも死ぬんだぞ!シーザー!!」

 

「門を開けろ!!」

「!?」

 

「”ギャング”ベッジ!お前がシーザー・クラウンと空へ逃げるまで…我々ジェルマが護衛を請け負う!!」

「!!!」

 

「何でてめェがおれの行動を決める!!?高飛車なのは変わらねェな!!ジャッジ!!」

「?」

 

「そうか…ジェルマも空を飛べるんだったな ― じゃあ置いていくぞ?」

「構わん」

 

「よし!!時間稼ぎならおれも…!!」

「いいんだルフィ」

「!?」

 

「”出来損ない”に…!!借りなど作らない!!」

 ジャッジが言い放つ…

 

「あいつらなりのケジメだ」

 その背中を見送りながらサンジが言った。

 

「待て待てオイオイ!おれァやるって言ってねェぞバカ共!!」

「黙ってやれ」

 そういってベッジがシーザーの心臓を強く握る

 

「いで―っ!!憶えてろォ~~~っ!!!」

 ジェルマとシーザーが飛び出すと同時にベッジが『大頭目』を解く

 

「「!!?」」

「城を解除したぞ!!!」

「ホラ見ろ狙いすまされてる~~~!!!

 

  ― ドドドドドドドド…!!! ―

 

「急げ」

「!!?」

 待ち受けていたビッグ・マム海賊団の攻撃はしかし、ジェルマによって阻止されていた。

 

「出てきたね~~~!!ハエェ!!!”天上の炎(ヘブンリーファイア)”ァ~~~!!!」

「ギャアアア~~~!!!」

 

「ウ…!!キャ!!!」

 ビッグ・マムの直々の攻撃にシーザーが悲鳴を上げる。レイジュが受け切れずに飛ばされた。

 

「レイジュ!!」

「構うなニジ!!!弱い奴が悪い!!任務を全うせよ!!!」

 

「かわいくない弟っ!!結構よ!やられやしないっ!!」

「どきな!誰一人逃がさねェよ!!お前からだジェルマの小娘ェ!!!」

 ビッグ・マムがレイジュに狙いを定め攻撃を繰り出す!!そこへ…

 

「ゴムゴムのォ~~~!!象銃!!!」

「悪魔風脚”牛すね肉”!!ストライク!!!」

 

「ん~~~!!?」

 

  ― ドカァアン!!! ―

 

 ベッジの中から飛び出したルフィとサンジによって、その攻撃が止められた。

 

「お前、出るなって言ったくせに!!」

「おう!出るなよ!!おれァいいんだ!!」

「ずる~~~っ!!」

 

「「出ちゃったー!!」」

「どうすんのよバカー!!!」

 ナミ、チョッパー、ブルックが叫ぶ

 

「とにかく超えろ!!!」

「それしか考えてねェよ!!」

 

 突然、シーザーの行く手に壁が出現する!!

 

「アメの壁だ!!」

「うわー!!終わったもうダメだー!!

 

「「「”混色バグ”!!!」」」

 

  ― ドカァン!!! ―

 

 ジェルマ3兄弟が壁を破壊!!シーザーが抜けた!!

 

「やったぞ!アメの壁を抜けた!!さすがジェルマ!!」

 

「いけーシーザー!!クズだけど―!!」

 

「死んでたまるか!こんチキショー!!!壁を越えたら自由になれるんだァー!!!」

 

 

「言ったよねェ”麦わら”ァ!!魚人島でこのおれに!!!『お前をぶっ飛ばす』って!!?」

「……!!」

 

「言ったよねこの島で!!『最後に勝つのはおれ達だ』って!!?それで逃げんのか!?腰抜けがァ!!!」

 

「…コ…コシ…ヌ…!!」

「乗るなよ!?ルフィ挑発だ!!」

 

「一発だけ!!」

「おいルフィ!!」

 サンジの抑えを抜けて、ルフィがビッグ・マムに向かう!!

 

「言った事に間違いはねェぞビッグ・マム!!!”海賊王”になるのはお前じゃねェっ!!!」

「!??」

 ギヤ4とギヤ2の融合技でルフィが攻撃を仕掛ける!!

 

「ハ~~~ハハハ!」

「おれだァ!!!」

 

  ― ドォン!! ―

 

 ルフィの拳をビッグ・マムが腕で受ける!!ルフィの腕には…あの腕輪が見えた!!

 

 コラ!オメェ!!

 腕輪(それ)外してねぇんかい!!!

 

 

「「!!?」」

「うわァ!!」

 

「カイドウを倒したら!!!次はお前だ!!ビッグ・マム!!!」

「…!!?」

 

「急げルフィ!!!」

「ふがー…力が抜ける~~~」

 

「カイドウ…!?マ~マママ…アレはお前らにゃ倒せねェし…だからよ ― お前ら…何でおれのナワバリから出られるって…!!!夢見てんだよォ~~~~~!!!!」

 そう叫びながらもリンリンは、ルフィの力に驚いていた。

 一撃に全力を込めたのだろうが、腕のシビレが治まらない…

 

 あのヤロウ…!瞬間的な戦闘力ならスピードも力も…カタクリより上か?

 

「!?」

 ルフィとサンジを追おうとしたビッグ・マムの前に誰かが現れた

 

「 ― もはや我々の夢は潰えた…!!!」

「!!?」

 

「わずか66日の夢の跡に残された故郷の土も踏めぬ亡霊達に合わせる顔もない!!!貴様などに我が王国の300年の無念の魂を預けた…己が憎い!!!」

 

「…ジャッジ…安心して死にな!お前達の科学力を使って、おれが世界を平和にしてやるからよォ!!!」

「うぐ!!」

 ビッグ・マムにジャッジが捕まる!!そして彼女の左手に雷雲と化したゼウスがまとわりつく…!

 

「…!!」

 

雷・霆(らいてい)”!!!!

 

  ― ドカァン!! ―

 

 粉々になった兜が飛び散る…

 

「お父様!!」

「父上!!」

 

「おい待て護衛!!お前らおれ達を見捨てる気…!!?」

 

 シーザーが何かにぶつかり、ベッジと共にそれを見る

 

「「!!!わあああぁ…」」

 

「惜しかったな…もう一歩だった…」

 それはカタクリだった。

 

「”火花フィガー”!!!」

「!!?」

 

「早く行け!!!」

「うおおお~~~!!」

 イチジの攻撃のお陰でカタクリをすり抜けたシーザーだったが、続けざまブリュレが立ちふさがる

 

「 ― マズイぞシーザー」

「…」

 シーザーが振り向くと、仲間達(ルフィ、サンジ含む)は全員が倒れていた!!

 

「全員やられた…!!」

「……ここまでだ…」

 

 

「外へ出て戦おう!!」

「ああ、わしも行く!!このままでは皆、確実に殺される!!」

「大丈夫です!」

「「!!?」」

 

 

「処刑を…始めようか!!」

 ビッグ・マムが、ニヤリと笑う

 

 

「エル!!どういう事!!?」

「(玉手箱が城から落ちたと、精霊たちが教えてくれた!)次策が…発動します!!」

 

 

 まるで…未来を予知しているかのような話だった…

 

「まさか、あの時の!!?」

 ビッグ・マム海賊団に渡った魚人島の宝の中に強力な爆弾の仕掛けられた宝箱があったという話をイオリから聞いたとき、エルは驚きの声を上げた。

 

「あの時、ルフィ達がナミに殴られてた時に、ネプチューンと大臣が慌ててたでしょ?爆弾の存在を知ったのはその時よ(ウソ)!! ルフィが宝を渡す前に知ってた訳じゃないわ(ウソ②)。ってか、何でタダであげちゃうかな?」

 

「それは確かに…でもそれが開けられずに残っていたなんて!!」

 

「まぁ別に…、爆発してたら別の手を考えてたわ。もっとも、そうなってたらもっと前に、麦わらの一味に対する四皇の報復が始まってたろうけどね?」

「何を楽しそうに…」

 

「会場が混乱すれば、玉手箱を盗もうとする輩が必ず現れる!!爆弾は箱を開ければ爆発する仕組みみたい!!爆発の規模が小さかった場合には、私が城を崩壊させるわ!!それはナイショにしといてね?」

 

 彼女はそれはそれは楽しそうにそう語っていた。

 

 時々… 無償に自分の主をコワイと思う…

 

 

  ― ズゥン!! ―

 

「!!?」

「「!!!?」」

 

 お茶会の会場はホールケーキ城の屋上だ。玉手箱は城の土台部分まで落ちて大爆発を起こした。

 

「まったく、何を考えているのかしら?」

 バカじゃねェのかあの大臣!!ものすっげぇ揺れたわよ?

 こんなのが竜宮城で爆発してたら、どうなってたと思うわけ!!

 

 

「ベッジの体内じゃ何も感じないけど!!もしかして、これが次策!?」

「すごい振動!!風の精霊たちが騒いでます!!」

「外は…大パニックじゃ!!」

 

 

「見ろシーザー!最高だ!!あの女は最狂だぜ(狂ってやがる)!!!」

 ベッジが叫ぶ!!

 

「兄さん!!姉さん!!姉弟達!!!ママ!!」

 ブリュレが叫ぶ!!

 

「暗殺なんかするまでもねェ!!これで四皇”ビッグ・マム”海賊団は全滅だァ!!!」

 ベッジのその声は城の中にも聞こえていた。

 

 バカか?と思う…

 

 この程度で四皇の一味が全滅するわけないじゃんよ!!うちの連中だって全員無事だと思うわよ?(まぁそれもどうかと思うけど…)

 被害が出るとすればこの島に住む人達だろう。もっともシュトロイゼンが何とかするだろうけど?

 

「行け!シーザー!遠くへ逃げるぞ!!」

 ベッジを抱えたシーザーが屋上から飛び立つ…!

 そして…城がケーキに変わる!!

 

 ジェルマも自分達の船へと移動した。

 

 ・

 ・

 ・

 

 ルフィ達がベッジと別れた頃…

 

「軍隊を二つ編成しろダイフク!!二手に分かれ追撃する!!一方は”麦わら”の首!!一方はベッジの首を持ち帰れ!!」

 逃げたルフィ達の方角を見ながらカタクリが指示を出す。

 

「うおおおお~~~!!!」

 

 

 もう一人の将星、スムージーはリンリンの近くに居た。

 

「ママ安心して!誰一人逃がしは…」

 

  ― ぐ~~~ ―

 

 巨大な腹の虫が鳴る!

 

「!」

 

「ケーキ…あれは素材を厳選してあった…!最高のウェディングケーキだった…おれは…ホントに…楽しみに…してたんだァ…!

「え…?」

 

「ウェ…ディング…ケーキ…!!!

「ママ!!?」

 またも(・・・)、リンリンの食いわずらいが発症する!!

 

 

 

 




これは、勝手な私の妄想です。
原作とはちがうかもですが、この話の中ではこれが真実!!

ジャッジはサンジを見るのが辛かった。
それはソラを思い出してしまうから…

自ら出て行くと言われたとき、
悲しかったが、本人のやりたいようにやらせてやりたいと思った。
ここは最弱の海。一番生存率が高かろう。
けれど…
ジェルマの子だと知られたなら…

サンジが報復される事を恐れたジャッジは、自分の子という事は伏せろと言った。
言い方がアレだったけれど、あれも確かな親心…
サンジには伝わらなかっただろうがそれでいいとジャッジは思った。

サンジが出て行って数年が過ち…
息子たちが成長するにつれ、彼はソラの言っていた言葉の意味を理解する。
けれどそれを認める事は出来なかった。

そんな中、息子が手配されたとの情報が!?
ジャッジは海軍に探させた。

デュバルの手配書が出た当時はまだ、ビッグ・マムとの婚姻の話は無かったはず。
探す理由が欲しかったジャッジは、ビッグ・マムとの同盟を思いつく。

それに…

ルーキーの船に居るより四皇の船にいる方が安全だという思いもあった。
だからこそ、あんなしょーもない罠に嵌ってしまった!

そんな感じになってます。


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