イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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エクスプローラさん、誤字報告ありがとうございます。


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01-33話:この世界の風俗を

 14歳になりました。元の世界ならもうすぐ中三って感じです。

 

 これはめずらしく、エースとルフィが喧嘩して、エースが家に泊まった時の話…

 

 キッチンで水を飲もうかと寝起きのままで向かうとエースが居た。

 

「おはよう。よく眠れた?」

「おう、おは…ってバカお前、そんな恰好で出てくんじゃねぇよ!!」

 顔真っ赤!!そっぽを向いてるけど耳まで真っ赤じゃん?

 

 えっ?私の恰好って…タンクトップに短パンだけど… なんか変かな?

 

「早く部屋行って下着つけてこいよ!!見えちまうだろ!!」

 あ~、胸の事ね?

 いや別に、谷間しか見えてないでしょうよ。透けてもいないし。何を慌ててるんだか…

 ちなみに、サイズはDカップ。原作を見てると、この世界の女性は大きいんだろうなぁ。

 と、思っていたけど、そんな事はなかった。

 だから私は普通だと思う。

 ナミなんて、原作開始の18歳頃にはIカップだったもんね。

 

 でも…これってまずくない?サボもあれだけどエースもダメだよ。海賊は男ばかりって事じゃなく、女だっているんだから。誘惑されたり肌を見せられたりして躊躇してる間に…なんて事だってあるわけでしょう?

 別に、ルフィみたいに鈍感になれって事じゃないわよ?あれはあれで問題だと思うし。

 でもあれかぁ…ここじゃ女性に対する免疫を持ってってほうが難しいか。

 

 っていうかさ。ワンピの世界って女性キャラはきわどい恰好とかしてる割に、風俗系の話ってないわよね?

 まぁ、少年漫画なんだからそりゃそうだろうって事なんだけど、私はその物語の裏側を変えていきたいって思ってるわけさ。

 だからこういう事にも目をつむる訳にはいかないんだよ。

 細かい描写はともかく、環境は整えたいと思うんだよね。

 

 

 エースの船出までにはまだ2年近くある。これは教育してあげないといけないわよね?

 妹として、一肌脱いであげないと!!

 

 

 

「というわけなのよ」

『何がよ?あんたまた私に事業起こせって言うわけ?ちょっといい加減にしてほしいんだけど!私だって暇じゃないんだよ?』

 ベガパンクと付き合うようになってから忙しさが増したようで、頼み事をすると文句が多い。

 

「調査はこっちでやるから、ね。お願い。エースの為なのよ!」

『はぁ…。そうやってすぐ人をダシにする! で、今度は何よ?話からすると風俗業界って事?』

「さすがユナ!話が早くて助かるわ!」

『まぁね。確かにちょっと考えたりはしたんだけど…。イオリ、ウチで芸能事務所を立ち上げたのは知ってるよね?』

「男女共に写真集が売れてるらしいじゃない?」

 

『うん、それはいいんだけど、風俗業界に参入するとなると、芸能事務所で挫折した子とかの受け皿になっちゃう可能性があるの。ある意味それは救済措置になるからよさそうな気もするけど…。イオリは、同じ企業の中でそういう状態が生まれるって、どう思う?』

「…なるほど、そうか!人気の子をそこに置いて、客寄せとかも出来ちゃうって事か…」

 

『正解!それに、風俗業界には裏の住人達が多くかかわってるの。お店をつくるのは簡単でも、そのあとが大変だと思うわよ?場合によっては、働く子達が危険になるかもしれないし。』

「裏の住人ねぇ…簡単にはいかなそうな感じね。」

 

『とりあえず、役員会には上げてみるけど、期待はしないでちょうだい。たぶん私が言ってもムリだと思うから。』

 年齢的な問題もあるし、どぎつい話も出来ないでしょうから、それはわかるんだけどねェ…

 

 そして調べてわかった事…

 一言で言って、ヒドイ…。酷すぎるよ。

 

 全部が全部ではないけれど、調べた半分以上の店の実態は…

 そこで働く?働かされる子は商品どころか物扱い。

 病気になれば捨てられる。人気が無くなっても捨てられる。

 しかも捨てられるというその内容も…ここには書けない事ばかリ…

 

 天竜人に対する罵詈雑言が聞こえるけれど、どうしてどうして裏の住人も負けちゃいない。

 この2者が手を組む事があるとすれば、なんと恐ろしい事だろうか…

 

 でも…これはきっと、私が力を持っているからこそ見えた事。

 元の世界でも、同じことが横行していなかったと、どうして言えようか?

 

 なんか、また考えなきゃいけない事が増えた気がする。

 エースの為に一肌脱ごうと思った事が、こんな所に行きつくなんて、思ってもみなかったわ。

 

 元の世界の事は置いといて。さあ~て、どうしていきましょうかね?

 

 

 結局、F-RONPで風俗系の店を開く事は出来ないとの連絡を受けた。

 裏の住人が関わっているとなれば、そりゃ途端に難しくなるわよね。

 というかムリでしょ。危険だし。

 

 ヒドイ状況を知ってしまったからには、何とかしたいのよねェ。

 

 一般人じゃ無理か。

 と、なれば…

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 五老星一人ひとりの前に、フアリが報告書を置いていく。彼女が戻る先にはカノンが居た。

 

「この報告書は?」

「ここ数年の各国で発生した性病に関してのものです。8割以上の原因が風俗店から追い出された者でした。私と同じくらいの年の子も居ます。どうにか出来ないでしょうか?」

 

「…どうにか、とは?」

「世界政府として法令を発布していただきたいのです。法令案も作成して添付してあります。」

 

「「!!?」」

 

「風俗を規制しようというものではありません。むしろこれは社会にとって必要なものだと思っています。ですが、規制が行われていない今の状況では働く者が”物”として扱われています。それが止む無しだとしても、せめて病気にならないように、もしくは病気が広まらないように、規制を行うのは政府の勤めだと思うのです。どうか…」

 

「この報告書の元の資料は我らも一度目を通したもの」

「カノン様に、”風俗は必要なもの”などと、言わせてしまうとはなさけない。」

「さよう、我ら痛恨の極みにございます。」

「これより、提出いただいた法案について議論、審議いたしますれば」

「どうぞ、お任せください。」

 

 あっさりだったらしい。

 

 これは、カノンだから?

 それとも五老星もそう思ってたけど法案考えるのが面倒だった?

 

 まぁいいや。より良くなるんだったらなんだっていいわよ。

 ってか、法律ってこんな簡単に作れちゃうんだ!?さすが五老星だわ。

 

 こうなってくると、法律家とかも気になっちゃうわね。

 裁判官は居たけど、弁護士や検事っているのかしら?

 

 でも、これは…もしかして…

 

 いろいろ法令案作って法律つくってもらっちゃう?

 カノンがいれば、それは可能な事なんじゃないの?

 

 もちろん悪法は作る気ないけど、結果的にそうなっちゃったらごめんなさいね!

 気づいた時点で法改正とかに動くから許して!!

 

 

 その後、法律が出来てしばらくした後、エースを連れてお店のある町に行きました。

 エースは…店に入りませんでした。

 理由は『好きな奴とじゃなきゃしない』だって。まあなんてかわいい理由です事!

 

 でも、それだと頑張った甲斐がないんだけどなぁ~とか思ったけれど。

 (そもそも頑張ったのは私じゃないしね?)気持ちはわからなくもない。

 

 とりあえず、免疫を少しでも作ってもらおうと、エッチな写真本を数冊買って、後でエースにあげました。

 ちょっと怒ってたけど。

 

 あれはきっと照れてたのかな?

 

 

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