イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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明けない夜はない

ノックス(海賊団)は、夜…ではなくて、『夜明け前』の意。

だから…

おれはルフィ達と一緒にココに来た!!



原作87巻終盤、ペドロ回です

どうぞ!!








13-326話:夜明けの為に…

「戎兵が全滅とは…ずいぶんと兵力を減らしてくれたな!!」

 

「うわああああああ!!!」

「チョッパーさん!!」

「フフフ騒ぐな騒ぐな!どういうめでたい思考回路を持ってこの船を奪い返そうと思ったんだ?」

 

「ウウ~~~!!くっそ~!!…へ…変身も…でき…ねェ…!!」

「チョッパーさんを放しなさいっ!!!」

 

「バーカ、もうダメだ!!私に刃向かえば”キャンディマン”にしてナメちゃうぜ!!残念だったな!お前達の頼みの綱のその女もカタクリに阻まれ私を倒す事は出来ない!!ペロリン!!」

「…」

 

「キャンディは全身をおおい尽くし体内へと侵入し!!」

「ゲホ…!!」

 

「呼吸を奪い!!苦しみの中…!!」

 

「チョッパーさん!!!」

 

「わずか3分で標的を殺す!!そうなりゃ完成!!甘~~~い死体、キャンディマン!!ペロリン!!」

「!!?」

 

「悪趣味ね!」

 

「やめろー!!!」

「ハハハハ!!後悔しても!泣き叫んでももう遅い!!私は確かにチャンスを与えた!!!お前ら3人くらい見逃してやろうとな!!キャンディじゃあるめェし…ナメすぎなんだよお前ら!!!」

 

「…ナメてるのはどっちかねェ…?」

「…」

 

「この島は甘くなどないっ!!!」

 

  ― ドプン!! ―

 

「!!?」

 

「チョッパーさ~~~ん!!」

「……!!」

 チョッパーが完全にキャンディに沈んだ…ぺロスのいう事が正しければ制限時間は3分だ…

 

「くくく!!秒針の音でも数えておけ!!」

「わ…」

 

 ブルックもキャンディに飲み込まれる

 

「ブルックって…窒息するのかしら?」

 

「甘~いお前らにゃお似合いだ…」

 

「わーやめて!!甘くなんかなりたくない~~~!!」

「はっはっはっはキャンディマンにしてナ~~~メちゃうぜ~~~~~!ペロリン!!」

 

「…ぺロス兄!!」

 森の方から木々の悲鳴が聞こえる…

 

「ママだな!カカオ島のプリンの所へ誘導せねば…この船にケーキがないとわかれば私が殺される!!」

 

「!? まだ、その段階じゃなさそうだぞ…!」

「!?」

 

「ウェ~~~ディ~~~ング…」

「ん!?」

 

「ケ~~~~~キ!!!」

 

  ― ボカァァン!!! ―

 

「!!?」

「うわあああああ!!!」

「海岸だ!!早くサニー号に…!!!」

 

「やはり…!雷にやられたのはウチの兵士か…!!」

 

 ビッグ・マムの剣技にやられ、キングバームはリタイヤを余儀なくされた。

 結局原作通り、ルフィ達は走って逃げていたのだった

 

「!!?」

 

「ブルック!?チョッパー!?何だアレ!!!」

 

「生きてたのか!!”麦わら”ァ~~~!!!」

 

「ほう…!おれの相手はヤツ一人か!!」

「…」

 

「厄介な奴らに先回りされたな! カタクリ!!…ぺロスペロー!!」

 

「フフフ!!よくぞここまで逃げのびた…感動したよ!!”キャンディメイデン”!!!」

「!!?」

 

「アメの壁っ!!」

 

「ただの壁じゃない事は一目瞭然だろう!!!」

「!!!」

 分厚いアメの壁…ぺロスペローのアメは、3のロウと同様に鉄の強度がある。壁の前面にはトゲもある。

 

「周り込んで船へ!!!」

「いや、突っ走れ!!!」

「!?」

 

  ― キュイン!! ―

 

「ゴムゴムのォ!!”火拳銃(レッドホーク)”!!!」

 

  ― ドン!! ―

 

 炎を纏ったルフィの拳が壁を溶かしてぺロスに向かう…

 

「おお」

「炎!?」

 

「!!」

「ん!!」

 

  ― ガキィン!!! ―

 

「!!!」

 

 カタクリの拳がルフィの拳と激突した。

 

「あいつの能力…!!ルフィみたい!!」

 キャロットがつぶやく

 

「ウェ~~~ディング…ケ~~~キ!!!」

「…!!」

「どうしようルフィ!!敵に挟まれる!!」

 

「ルフィ!!カタクリを船から追い出せ!!わしらはとにかく船を出す!!」

「おう!任せろ!!鏡通って来たんだな!!?」

 

「…ぺロス兄!!陸に戻って援護してくれ!!そこに居たら、その女の攻撃にさらされる!!」

「!!?」

 

「ゴムゴムのォ~~~!!」

 

「おれは”麦わら”と闘る事になる!!その女の攻撃も止めるとなると骨が折れそうだ!!」

「…わかった!ペロリン!!この船は任せた!!」

 

鷹銃乱打(ホーク・ガトリング)!!!」

 

 

「キャロット」

「!?」

 ペドロがキャロットに話しかけた。

 

「突然の事態に驚くな!」

「え?」

 

「おれは思う!ルフィ達こそが!数百年間、我ら一族と”光月家”が待ち続けた世界を夜明けへと導く者達だ!!」

「数百年間…!?」

 

 

「おい、モンドール!!海岸を軍艦で包囲しろ!!」

『了解ぺロス兄!!まだ麦わら達が生きている様だな』

 

 

「クード…何じゃと!?」

「それで1Km飛べるのこの船!!普通に出航してたらビッグ・マムに船を沈められちゃう!!」」

 

「すみません!すぐに出航できるようにするつもりが…」

「いや…戎兵が全滅しとるだけでも助かった!!カタクリを追い出せばなんとかなる!!」

 

  ― ズズゥ―…ン!! ―

 

「来た!!ビッグ・マムが!!!」

 

「キャロット出航を手伝え!!」

「うん!!」

 

「見つけたぞ―…!!!ハ~~~ハハハ マ~~~マママ!そこにあるのかい…!!?」

 

「おいブルック!!チョッパー!!意識はあるのか!?脱出が叶ってもお前達が死んでは…!!ん!?」

 

『こちらキャンディ島タルト 「南西の海岸」に麦わらの一味を確認』

「!!」

 

『こちらナッツ島タルトより大臣アマンド…追い込むわ』

 

「さんざんじゃのう!海から軍艦、陸からビッグ・マム!!」

 

  ― がしっ!! ―

 

 突然、波が固まったように船を囲う。サニー号は海岸に固定された。

 

「しまった!!」

 

「うわあ~~~!!何!?アメ!?」

 

「どうしたの!?」

「大変ナミ!!船がキャンディに捕まった!!」

 

「…」

 

「は~~~っはっはっは”キャンディウェイブ”私は完璧主義者なのだ!!!」

 

「あそこだ!!あいつ~~~!!」

「何このアメ!!これじゃ『クー・ド・バースト』できないじゃない!!」

 

「くっくっくっく」

 

「ブルックもチョッパーも元に戻してよアメ男!!」

 

「ママに潰されるが先か!!?砲撃で沈むが先か!!」

 

 

  ― ダッ!! ―

 

「!!?」

 笑うペロスの背後から、ペドロが襲い掛かる!!

 

「おっと!!そこで何をしてるペドロ~~~っ!!!」

「!!!」

 しかし、奇襲は避けられた

 

「くくく、おい!おれの懸賞金額を知ってるのか?…『7億』だ!!貴様ごときに…!!」

 ぺロスがペドロを踏みつける。が、ペドロにとってそれは願ってもない事だった。

 

  ― バサッ!! ―

 

「え!?」

 ぺロスの服の裏には大量の爆弾が仕込まれていた!!

 その様子を船上からキャロットが見て目を剥いた!!

 

 

「これでお前の”魔法”は全て解けるよな!!」

「!?」

 

「爆弾!?よせ貴様!何を考えてる!!」

 ペロスがペドロから距離を取ろうとするが、ペドロが捕まえそれを許さない!!

 

 - ガシッ -

 

「逃がすものかよ!!」

 

 

「ペドロ!?」

 

 ~ おれは、これが最後の旅だと決めていた!! ~

 ~ どういう事?ペドロ ~

 ~ …… ~

 

「え…!!」

 

「さらばだ!!」

 最後の一服…

 

 煙を吐いたペドロはニヤリと笑い、そのたばこの火を爆弾につけた

 

「!?」

 

 ~ いいか!ゆガラ達は、何があろうと前へ進め!! ~

 

 ― ドン!! ―

 

「!!?」

 

 大爆発が起こった…

 

「ペドロォ~~~!!!」

 

「!!」

 エルは…愕然とその光景を見つめていた。

 

 ~ 私の…力が足りなかったばっかりに…

    ミンク族の戦士が犠牲に…なってしまった… ~

 

 

 爆発の瞬間、ほんの一瞬感じた気配は…

 

 私の…

 

 願望だったに違いない…

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 

「ペドロ!!」

「ペドロー!!!」

 

 

「まさか…ぺロス兄…!?」

 

 

「ゴホ」

「ゴホ」

 ブルックとチョッパーが呼吸を取り戻す…!さらに船を捕まえていた波も崩れていく…

 

「能力のアメが溶けてく!!!」

 

 爆発の衝撃でビッグ・マムも吹き飛ばされたようだ。

 

「何ちゅうマネを…ペドロ…!!」

 

「ぶへほゲホゲホ」

「ぶわァ~~~じ…死ぬかと思っだ~~~!!!」

「お前達っ!!」

 

「ジンベエさん!出航準備を!!!」

「おう!!」

 

「ペドロ―!!!」

「ダメよキャロット!!」

 海岸に向かおうとしたキャロットをナミが止める!!

 

「助けられたのよ私達!!たった今まで、助かる確率は0だった!!」

「ウウ…!!」

 

「飛べるのか!?ナミ!!」

「準備は出来てる!!」

 

「よし!!出航だ野郎共!!!」

「!!!」

 

「この一瞬をムダにしたら!!ペドロに合わせる顔がねェ!!

 

「帆はそのまま!!チョッパー、ブルック!!意識ある!?北西に向けて”クー・ド・バースト”!!」

「!?あれ!?…ゲホ、ジンベエ」

 

「やり方を言え!!!わしがやる!!!」

 

「どいつもこいつも…熱くなりやがって…!!!」

 

「出ていけビッグ・マム海賊団!!」

 キャロットがカタクリに襲い掛かる!

 

「エレクトリカル!!!」

 

  ― ヒュン!! ―

 

「!!?」

「えっ!!?」

 エルがキャロットを捕まえて月歩でカタクリの上へと移動した!!

 

「くっ…!!おれがいる以上、出航などさせねェ!!!」

 エルの行動は予測の範囲外だったのだろう。カタクリは少し混乱しているようだった。

 

「船は出す!!!この船の船長はおれだァ!!!」

「おれを追い出す実力がありゃいいな」

 

「さんざん邪魔されたからねェ!!」

「!!?」

 

「ゴムゴムのォ!!象銃!!!」

 ルフィが巨大な手でカタクリを捕まえた!背後には弧を描くようにしてエルの作った水蒸気の壁があり、カタクリはルフィの手を避ける事が出来なかった。

 

「…成程…!確かにこれでは他に手出しできねェ!!」

 

「とことん闘るんだろ?コレを使えとイオリ様が!!」

「「!!?」」

 

 

 

「いくぞ!!!船が飛ぶなどにわかに信じ難いが!!」

 

「ウェ~~~ディング…ケ~~~キ!!!」

 ビッグ・マムがサニー号に飛びかかる!!原作通りであれば船尾を破壊される場面だが…

 

 ― ドン!! ―

 

「おあう!!」

「ママ!!」

 

 カタクリをルフィに任せた事で、余裕の出来たエルがビッグ・マムに”魔覇(まは)”の風をぶつけて弾き飛ばした!!

 

「!!?…ママを弾き飛ばすとは!!!」

 この女!想像以上の力を持ってやがる!!

 

 爆発が起こった辺りまでビッグ・マムが飛ばされた。そして、そこにナミは人影を見た!!

 

「!! あれは!!…ペド…」

 ナミが呟くも、それはペドロではなかった!!

 

「ゼェゼェ…クソ…ペドロめ…!!」

 

「!!!?」

 

「ケェ~~~キ!!!」

 ビッグ・マムが立ち上がる…

 

「畜生…ヒヤリとしたぜ!キャンディアーマーが全壊とは…」

 

 

「ナミ!エル!!ジンベエ!!ブルック!!チョッパー!!キャロット!!!」

「!?」

 

「一体なにがどうなって…」

 

「必ず戻る!!!後は頼んだ!!!」

「え!?」

 

 

「砲弾が来る!!!」

「と…飛ぶんですね!?」

 

「潜水艦は回収済みです!!」

「!!?」

 

「ゆくぞ!!!」

「クー・ド…」

 

  ― ボン!! ―

 

「!!?」

 再びサニー号に飛びかかろうとしたビッグ・マムに爆風がぶつかる!!

 

  ― ドォン!! ―

 

「”バースト”ォ~~~!!!」

 

  ― ドゴゴゴォン!! ―

 

「!!?」

 

 ・

 ・

 ・

 

 

「! ねェ!!ルフィは?」

 

「…ブリュレを捕まえました。」

「えっ!!?」

 

「まさか…!!」

 

「でも、通れる鏡は全て割った筈では?」

「さき程、収納貝から…」

 

 そこには大きな鏡が横たわる。

 

  ― パリィン!! ―

 

「「!!?」」

 

「…恐らく…向こう(鏡世界)で割ったんでしょうね…」

 

 

 

  ― 鏡世界 ―

 

「わああああああ…」

「麦わらだァ~~~!!」

 

 カタクリとブリュレと一緒にルフィが鏡から現れた。

 

「……うまくやったな」

 

「ここなら存分に戦える!!」

「……」

 

  ― パリィン!! ―

 

「「!!」」

 ルフィが後ろ手に鏡を殴って割った!!

 

「うお!!船への退路を!!?」

 

「これでいいよな?」

『…』

 

「…?」

 

 ルフィとカタクリはにらみ合っていた!!

 

 

 

 





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