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気配を捕える事はできないけれど、
実はカタクリ、気づいてる?(というより、確信してる!!?)
ルフィとカタクリの戦闘は続きます!
原作88巻前半あたりの話です。
どうぞ!
「誰もみな…死にたくて死ぬわけじゃない!大抵の死は不本意なものだ」
「ウィッウィッウィッ」
「!」
「そうだよ!さっさと殺されちまえ”麦わら”!!」
「枝…!!」
「ブリュレだよ!!」
「ウィッウィッ!!カタクリお兄ちゃんはね!ただの無敗の男じゃない!!生まれてこの方一度も地に背をつけた事がない超人なのよ!!この世に生まれたその瞬間に立ち上がり!イスに座って寝たという伝説に始まり、人生で一度も横たわった事がない!!地面をも見下す男!!」
「よせブリュレ…!」
恥ずかしいからやめてくれ!!
「いつも気高く冷静で!強くて全てが完璧な人間!!それが私達のカタクリお兄ちゃんなのよ!!!」
…
「シャーロット家の最高傑作と!!お前みたいなチンチクリンが勝負するのもおこがましい!!」
「うるせェな!!どっか行ってろ!!」
「ひー!!」
― パシン!! ―
「おれの妹に何してる!」
ルフィがブリュレに向けて銃を放つが、カタクリがあっさり止めた!
「お兄ちゃん!!」
「!?」
そして、その手を引いてルフィを壁に激突させる
― ガシャァン!!! ―
「ブヘ!!!」
続けざま槍を向けるカタクリ…
「!!」
「”モチ突き”」
― ドスッ!! ―
「わっ!! ― !!」
間一髪で避けたルフィの頭上の壁には大きな穴が…
「あ…アブねェっ!!!」
― ビキビキ…バキバキ… ―
「…ん?」
― ズドォン!! ―
「!!? うわ!!]
壁の反対側が音を立てて吹き飛んだ。衝撃が突き抜けたのだ!!
「…
「…槍の名は”
「首からお願い!!お兄ちゃん!!」
「黙ってろお前っ!!!」
― ドゴォン ボカァン!! ―
「わ!!」
「ギャ―!!」
― ズズゥ…ン!! ―
「うお!!」
「ハァ…ハァ…!くそ!!避けた方に確実に攻撃が来る!!倍疲れる!!」
「おれも同じだ」
「!?」
「 ― こんなに攻撃を避けられた事はない!ストレスだ!!流れモチ!!」
「地面がモチになった!!ドフラミンゴがやってたやつだ!!」
「勿論…能力は覚醒している!」
ルフィがモチに捕まった!!
「!!!やべ!」
― ぱく!! ―
ルフィが腕を噛む
「ギヤ4?…面白そうだな…」
「筋肉風船っ!!ぶ!!ぐうっ!!…!!おわァ~~~!!!」
「やるとわかっている明らかなパワーアップをなぜ黙って見てなきゃならない!おい”麦わらのルフィ”」
「ふんl!っ」
「言っておくがおれは…」
「…!!」
「お前を見くびっちゃいない!!!」
カタクリは天井に手をかざす。すると天井が大きく膨らんだ
「!?え…モチ!?」
「”
「!!やべェ!!あんなモチに潰されたら生き埋めだ!!!」
「ああ…窒息だ…!!」
「!!!うわァ―」
― ドスン!! ―
「…!!」
― ドス!ドスゥ…ン!! ―
「…!!」
「悪かったなこんな決着で…少しイラ立っていたんだ」
「……!!」
「お前に手間取っていたせいで、今日の”
― バン!!バン!! ―
ルフィの腕が地面を叩く音が響く…
「……!!」
「やがて楽になる…パティシエ!!」
「はっ!!」
― バン!!バン!!バン!! ―
「本日のおやつはどうなる事かと!!!」
「3時には手抜かりなく待機しておりましたが、毎日定刻にメリエンダされる『完璧主義者』のカタクリ様の遺憾!お察しいたします!!実は紅茶の方が40分経ち、すっかり冷めてしまい…!!」
「…アイスティーで構わない」
「!!」
― もちもちっ!! ―
カタクリをモチが包んでいく…
「本日のメリエンダは甘いチョコと生クリームたっぷりのドーナツですカタクリ様」
「糖分こそ力の源!!摂取する!何人たりとも社に入れるな!!」
「勿論です!お邪魔まど一体誰が!!ごゆっくり」
「カタクリ様が食事をする姿は誰も見た事がない」
「何と繊細なお方!食事とは人の油断!気を抜いて誰かと楽しく取るべきティータイムでさえも、一人でストイックに栄養を補給する精神集中の時間にしてしまうとは…」
「さすがはビッグ・マム海賊団を支える10億越えの戦士…!!」
― パクン! ―
「!!?」
「ぶは―――っ!!!
「え!?”麦わら”ァ~~~!!!」
「どうやってあの巨大なモチから!!」
「モチなんか食ってやった!!!どうなってんだ!!ここの海賊との闘いは!!物食わなきゃ勝てねェのか!?…あいつどこ行った!?」
「!?」
「カ…カタクリ様ならもう鏡世界の外へ出られた!!大切な用事で…」
「!…そこから強ェヤツの”声”を感じるぞ!!」
((しまった『見聞色』!!))
― くんくん ―
「ドーナツ食ってんな!?」
((『見聞色』!?))
「勝った気でくつろいでやがるんだな!?ふざけやがって!!」
「バカ言え!!カタクリ様は今、あの社にて戦いの神とそして己と対話しておられる!!神聖な時間なのだ!!誰もこれを邪魔立てしてはならぬ!!」
― どすどすどすどす… ―
「!!?どこへ行く!!!」
ルフィは鏡世界の奥へと走っていった
「ワハハ!バカめ!所詮弱小海賊団の船長」
「ハァ…ハァ…!!」
「!?」
「痩せて来た!!?」
「「はァ!?」」
「人体ってそうだっけ!?」
「おっしゃあ!!こっちも万全だァ!!」
「やめろ!!社に近づいてはいかん!!」
「ゴムゴムのォ~~~!!!」
「よせ~~~!!!」
「象銃」
― ボコォン!! ―
「わあああああ~~~!!!カタクリ様申し訳あり…」
パティシエ達は目を疑った…そこには寝転んで大口を開けてドーナツを頬張るカタクリの姿があった
「ああドーナツ!!うましドーナツ!!あ~~~ん!!穴までうましドーナツ」
「「!!!?」」
「寝転んで食うドーナツ!!禁断・背徳!そしてドーナツ!!至福とはこの一時の事…!」
「「!!!」」
状況に気づいたカタクリの顔が険しく変わる!
「見たな…!!!おれの食事シーンを…!!!」
「まだ勝負は終わってねェぞ!!」
ルフィがカタクリに向かっていく…パティシエたちは逃げ出した!!
― ドスッ!!! ―
「ギャアアアア」
「ご勘弁ください何も…!!何も私はみてばせん!!」
「誰にも何も言いません!!口が裂けても!!!」
「誰の口が裂けてるって…!?」
「「!!」」
「”角モチ”」
「やべて~~~!!!」
― ガゴゴン!! ―
「ギャァ!!」
パティシエたちを始末したカタクリは、目撃者の最後の一人であるルフィに向き直った。
「生きてたのか!!悪かった!死を見届けもせず!!!我慢の限界だったんだ!!!」
― ゴキィン!! ―
拳がぶつかる!!
「!!!うわァ!!!」
ルフィの手がしびれる!!
「武装色にも上がいる!!おれの真の姿を見た者は生かしちゃおかねェ!!!」
― ガン!! ―
「ぐう!!!ふーっ!!ふーっ!!」
― ガン!! ―
ルフィの蹴りがカタクリのあごにヒットした!!
「よけねェ!!?蹴りが入った!!!」
「!!?…入ったがどうした!!!」
「…!?」
四方八方の壁がモチになってルフィ目がけて飛んでくる…
「わかってきた…おまえの”能力”!!」
「あァ!?何がわかった!?さんざん教えたハズだ!!お前の能力じゃおれに敵わねェ!!!”雨垂モチ”!!!」
― ドドドドド!! ―
「ギヤ4」
「!?」
「お前は強ェけど!!無敵じゃなかった!!それに…!!
「!!!」
「ゴムゴムの!!猿王銃!!!」
― ドカァン!!! ―
「ガフッ!!」
― ボゴォン!! ―
「!!」
「お前を無敵だと思った!!!”武装色”は実体を捕らえる力なのに!!”武装色”は自然系にも効く力なのに!!お前の体をすり抜けたから!!!」
「…」
「でも違った!!!」
「!!」
「お前にも攻撃は当たるんだ!!!」
― ガッ!! ―
「う!!!」
「硬すぎるお前の『武装防御』も!!」
― ゴォン!! ―
「ギヤ4なら、敗けねェ!!!」
「フー…フー…!!」
「すげェのはモチの能力じゃねェ!!お前の”見聞色”なんだろ!!?」
「!!!」
「犀榴弾砲!!」
― ドン!! ―
ルフィの蹴りでカタクリが吹っ飛ぶ…しかし…
そこでルフィの攻勢は終わりを告げる…
(…覇気ならば…おれより強いヤツと闘っているだろうに…!!)
「ゴムゴムのォ!!!猿王群鴉砲!! !!?」
「見極めただけ大したものだ…!!」
「!!!」
「ああ!おれは変形して効率よく避けてるだけ…覇気で未来を見れば可能だ!今、少々熱くなった事で…お前に付け入るスキを与えた!!”見聞色”は冷静でなきゃ、発動しねェもんなァ…!!殴られたなんて何年ぶりだ…!?」
「あ!!」
カタクリの体を貫いた腕がそのまま捕まる!
「手加減は必要ない!という理由が少し…理解できた…!!」
「?」
「無双ドーナツ!!!」
地面から巨大なドーナツが現れた!!
「!?モチじゃねェのか!!こんにゃろ!!犀…」
― ズズズ… ―
カタクリがルフィの腕を放すと同時にドーナツから腕が生える!!
「え?」
「”力餅”!!!」
― ドン!!! ―
「!!!」
― ボコン!! ガキィン!!! ―
「もう二度とスキは見せん!! ― また振り出しだな…!!」
― カカオ島『ショコラタウン』 ―
16:00を過ぎ、工場内にはブリュレからの連絡が流れていた。話し相手はプリンだ。
『どうかした?プリン』
「いいえブリュレ姉さん!続けて」
「少し外が騒がしい?」
「…」
外には原作通りバウンドが来ているようだ
「誰か男が叫んでるな…!!大丈夫だ!誰も入っちゃ来ねェ!!」
「会わせてあげたいけど…」
シフォンケーキの行程は順調だ。
だけど…土台となるそれがうまく出来なければ全体が崩れてしまう…
シフォン達姉妹は父親の事を知らない!ここで会わせて動揺されるのも困る。
さて、どうしたものか…
『― つまり、今夜深夜1時には見失った”麦わら一味”の船があんた達のいるカカオ島に現れるのよ!!』
「ユンアさん!こちらに砂糖…あ、ありがとうございます!!」
「こっちはベーキン…おぉ!!これですこれ!!なんという手際!!」
「さすが!!総料理長代理を務めてたのは伊達じゃねェな!!」
ユンアちゃんは全体のフォローに徹してくれてる!!彼女のおかげで、おれは
「シフォンさん!!2段目のオーブンの温度はどうしますか?」
「そうね!!そろそろ少し下げてもらおうかしら!!」
「了解です!」
『― そこが逸れた船長”麦わらのルフィ”との落ち合い場所だからよ!!もっとも…あいつがカタクリ兄ちゃんに勝ち…カカオ島に現れる事はないけどね!!ウィッウィッ!!つまり、9時間後には、現れない船長を待つ”麦わらの一味”が到着!!それを追う、食いわずらいのママとぺロス兄がカカオ島に集う!!』
「押せ―!!」
「上部2段のシフォンケーキが焼けた!!あと2段か…」
小さくすれば簡単なんだけど…!さすがにそれはマズいもんね…
『だけど安心して!!麦わらの一味は今、そっちに行ったオーブンお兄ちゃんの軍隊に任せればいい!!ママの事は頼んだよプリン!!あんたが頼みの綱だ!!』
「任せてブリュレ姉さん!!最高のウェディングケーキでママを止めてみせる!!」
『ウィッウィッ』
「…」
「?…どうしたユンアちゃん?」
「オーブンさんが来たみたいです…!すぐ戻りますので…ちょっと外します!!」
「「??」」
「オーブンお兄ちゃんなのかしら?外で騒いでるの…」
「気になるか?」
「サンジさん!お話聞いてた?ルフィ君が大変!!カタクリ兄さんと一騎打ちだなんて…!!あの人は超人よ!!10億の懸賞金がついてる!!誰にも負けた事がないの!!どうしよう!!」
「 ― じゃあ今日が初めての敗北だな!!ケーキを作ろう!大丈夫だ!!」
「!!?」
「わー!!プリン様からゆげが!!」
「誰か焼いたか!?」
「焼くかァ!!」
*-*-*-*-*
「ギャ―!!や…!!やめるのね暴力は!!」
「黙れ不審者」
「う…うぬを覚えてないか?オーブン君!!」
「覚えてるよ元父ちゃん…!!だから追い出すんだ!!」
「!!?」
「オーブンさん!!ちょっといい?」
「ユンアさん?今、ちょっと忙しいんですが…あれ?アイツ…何処に行った?」
バウンドはオーブンから見えないところへ移動した。時間を止めれば造作もない。
さすがにもう、オーブンの前には現れないだろう。対面を果たさせてあげたいがケーキが完成するまでは無理だ!!
「急ぎのお使いを頼みたいの!!」
「お使い?」
「ええ…!ナッツ島にコレを届けて!!すこし落ち着いたらこの島に誘導してほしいの!!」
「誘導?誰をです?」
「女王様をよ!!」
「!!?ナッツ島に?ママが?…そんな報告は受けていませんよ?」
「これから向かう事になるわ!!お願い!急いで!!」
「「!!?」」
「ユンアさん!!まさか…あなたもカタクリのように!!?」
― 海上…サニー号 ―
「全く妙じゃ!この海域で追手が来ん筈はない…!!」
「きっと罠よ!!」
「大丈夫!!おれ達一瞬たりとも気を抜かねェ!!」
「 ― そういやアラディン達は…うまく逃げ切れとりゃええが…」
「…」
ジンベエさんは見聞色はあまり鍛えられなかったみたい…?
それとも単に、気づいていないだけかしら?
ナワバリウミウシの気配を探ってみれば、この海域には1匹も居ない事がわかる!
プラリネの特技を知らない訳でもないでしょうに…
サニー号のレプリカを見つけた時、この旅のエンディングを教えてもらった。
太陽の海賊団が麦わらの一味を逃がしてくれる!!その際に使うモノだと言っていた。
~ イオリ様が”しんがり”を務めるのでは? ~
「まぁ、そのつもりだけどね!でも四皇海賊団との戦闘よ?滅多に経験できないイベントじゃん!!私が居るのはナイショにしないと意味ないの!!」
「…イベントって…」
四皇海賊団との戦闘すらも、実践訓練と考えるなんて普通じゃない!!
恐らくジンベエさんは一緒に戦う事になるだろうとの事だ。
もっとも…私が彼らの心配をする必要はないでしょうけれど。
彼らは命がけで戦うだろう。それこそがイオリ様の狙いでもあるのだが…
「(…まったく!!)」
主と関わった者は…何かにつけて地獄を味わう事になる!!
ルフィの胃袋は、食べたモノによって消化の速度が異なるのか?
肉やたこ焼きを食った時は、なかなか元に戻らないのに、
クラッカーやモチの時はすぐに消化して元通り…
それとも…消化速度をコントロールできる?
好きなモノの時は余韻を楽しんでいる? ← 意味わかんない!!
あっ!!生命帰還か!!? ← いやいや、それでも意味不明…