イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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今回のサブタイと内容は、
たぶん、あってると思います。


えっ!? 違う!!?

読んで確認してください!


原作88巻後半~89巻最初 の辺りの話です。

どうぞ!!








13-330話:あの日の思い出

  ― ドォン!! ―

  ― ドドォ…ン!! ―

 

「ビッグ・マムがすぐ後ろにィ!!」

 

 

「みつけたぞォ~~~~~!!!ケーキをよこせェ~~~~~!!!」

 

 

「止まったら終わりじゃ!とにかく逃げろォ!!!」

 

「みんなー!!」

「!?」

 

「どうしたキャロット!!」

「…!!」

 

「前から船影がいっぱい!!」

「「!!?」」

 

「しまった!!挟まれた!!!」

「くそ…後方を振り切る前に…!!」

 

『報告いたします!遠方よりダイフク様率いる艦隊ご到着!!更に我らの後方より、将星スムージー様率いる援護艦隊ご到着です!!』

「!!?」

 サニー号の上で、ビッグ・マム海賊団の通信が流れた。

 

「盗聴してみました!!」

「!!?」

 エルが指さす電伝虫に、ナミは見覚えがあった。W7でイオリに盗聴用の電伝虫を借りた時、見せてもらった内の一つに電伝虫の念波を傍受できるものがあったと記憶している。

 

 エルがイオリに借りて来た?

 それとも…

 

 ナミは見聞色で気配を探ろうとして思いとどまる。

 どのみち彼女(・・)を見つけられるはずもない…。

 

 でも、もしかして…?

 

 

「 ― これは横へ逸れても八方塞がれます!前方を突っ切るしかありませんね!!」

「前方は3男ダイフクの船の様じゃ…!魔人を操る!手ごわいぞ!!」

 

「な~んだ、残念!!”将星スムージー”だったら楽しめたのに…」

「エル!あんた何言ってんの!?」

 

「そういえば、エルは結婚式の会場で、ダイフクって奴と闘ったんだろ?」

 チョッパーがエルに問いかける。

 

「プリンをかばっただけですよ!」

 分身とはいえ、彼女は主の友人ですからね。だって、サンジがトロイんだもの…。

 

「それじゃあ、正面の艦隊は私とキャロットで対処しますね!!」

「!!?」

 

「無茶だよ!!キャロットにやらせるなんて!!」

「チョキニ!みんな!大丈夫!!私にやらせて!!!」

 

「今日は満月です!!」「

「「?」」

 

「正面の艦艇は20隻!半分ほどお願いできますか?」

 

「 ― まさか!”スーロン”に? お前さん訓練はしてあるのか!?」

「ペドロに鍛えて貰ってた!ペドロならきっと、ここでこう言った筈…!『おれに任せろ!!』って!!だから!代わりにやるの!!私、これでも『銃士隊』だよ!」

 

 そう言って、キャロットは帽子を脱いで満月を見上げた。

 

  ペドロ…!ゆティアの分まで!戦うよ!!

 

  ― ドクン!

 

「ガオォォオオォォオオオ…!!!」

「!!?」

 

「キャロット!!?…髪まで真っ白!!」

 

「…!!目も赤いし!姿も…まるで別人みたいだ!!」

「何と神秘的…」

 

「…これって…」

 ナミは、ゾウでイヌアラシが言っていた言葉を思い出す。

 

「キャロット!狙うは舵輪まわり!!決して命のやり取りをしないように!!」

「ええ!そのつもり!!」

 

「では行きましょうか!!ブルックは、キャロットのフォローをお願いします!!」

「はい!!」

 

 ・

 ・

 ・

 

「なんて事だ!!しかもあのエルとかいう小娘まで!!?」

 

「ダイフク様!!舵輪を壊されましたァ~~~!!」

「やべー!!どこ行くんだこの船 ― !!]

 

「1番、2番艦!!同じようにやられました!!」

『こちら3番艦!!メインマストが折られました!!航行不能です!!』

 

「おのれ小ウサギィ~~~!!!行くぞ”魔人”」

「お呼びですかご主人様~~~!!!目にものをォ~~~見せてくれるァア~~~!!!」

 

 

 

  ― ベッジの船の上… ―

 

「ふざけんな!!!そんな事は…!絶対に許さねェ!!!」

「このケーキはビッグ・マムが必ず口にするんだろ!!?毒や爆弾を仕込まねェバカがどこにいる!!!『四皇』の一角を一人消せるんだぞ!!?今がどれ程のチャンスかわからねェのか!!?」

 

「黙れ!!これはコックのプライドを賭けた勝負だ!!!くだらねェマネすんじゃねェ!!敵は”味”で打ち負かす!!」

「!!!」

 

「あァ!!?夢見てんじゃねェよ!!!今日まで世界中のうまい菓子を食ってきたビッグ・マムの想像を超えるケーキを作るだと!?不可能だ!!!」

「ああ、作れなきゃおれ達の命はねェ!!望む所だ!!!」

 

「成功したって奴は、おれ達を生かしちゃおかねェぞ!!! ― さては知らねェな…ビッグ・マムが昔 何者だったか!!今消さなかった事を後で必ず後悔するハメに…」

 五月蠅いベッジを黙らす為に、サンジがベッジの口にクリームを放り込む!

 

 パク!

 

「!?」

 

「…」

「…」

 

ぎゃあああ~~~~~!!

 

「頭目!!?」

「ファ~~~ザ~~~~~!!」

 

「てめェ頭目に何をしたァ~~~!!」

 

「黒足ィ~~~!!!頭目に一体なにを食わせやがった!!」

「聞いてみろ」

 

死ぬ程うま~い♡このクリーム!!!美味さで死にかけたァ~~~!!!

「幸せそうな顔して…」

 

「いいかベッジ…暗殺はお前の自由!だがそれはおれが客の腹を満たしてからにしろ!!」

「…!!」

 

「食いてェ奴には食わせてやる!!それがコックの仕事だ!!」

 

 サンジの言葉を聞いて、プリンが鼻血を吹いて倒れた

 

「!!プリン様!?なぜあなたが!?」

 

「ベッジ!今回は私も久々に腕を振るってるの!信じてお菓子の力っ!!」

「…ああっくそ…何か催眠にでもかかったみてェだ!!(だがこの口の中に広がる幸福感…)」

 

 すると、ニコニコしながらユンアがベッジの前に進み出る。

 

「ベッジさん!このケーキねェ…!実は私も作るの手伝ってるの!!」

「「「!!?」」」

 

「ゆ、ユンアさん…も!!?」

 ベッジがシフォン、プリン、サンジを見回すと、全員が頷いている。そしてベッジはユンアに視線を戻す。

 

「ええ、そうよ!!私が何を言いたいか…わかるわよね?(ニッコリ!!)」

「…は…い!!」

 

「?」

 ユンアの言葉に青ざめるベッジを見て、サンジは首を傾げていた。

 

 

*-*-*-*-*

 

 

「さァ急いで!!ナッペは完了!?」

「もう少し!!」

 

「ユンアさん!!コック2名、甘い香りの犠牲に!!」

「ほらしっかり!!」

「はうっ!!」

 

 

 ほんの一瞬…

 サンジは進行方向を見て不安な顔を覗かせる。

 

「大丈夫よサンジ!!船にはジンベエさんも…エルも居る!!」

「え!?」

 

「私達は、今やれる私達の仕事をやりましょう!!」

「うん!…!? ああ!!」

 

「ほらプリン!デレてないでしっかりして!!そろそろケーキを持って向かっていると、ペロスに連絡入れないと!!」

「そ、そうね!わかったわ!!」

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 

「ゼ…ゼ…」

「!?」

 

  ― ぐ~~~~~ ―

 

 ビッグ・マムの腹が鳴る!!

 

「プロメテウス……」

 

「…!?ぺロス兄!!ママが変だぞ!?」

 

「ゼウス…」

 

「ペロリン♪ ああ、わかってる!!息遣いがヤベェ…!!」

 

「ひとまず今、ゼウスとプロメテウスを呼びよせてます!!ママがそうしろと…!!」

 

「さっき、ユンアさんの手料理を食べたとはいえ、食い煩い発症からもう、およそ8時間が経過した!!こんなに長い時間、癇癪を止められなかった事は今までねェし…!腹が鳴ってるママを見るのも初めてだ!!おれ達にとっても、この先のママは『知らぬ怪物』だペロリン!!カカオ島まで持つのか…!?」

 

「そういえばぺロス兄!!プリンから『ケーキ』は今こっちに向かって船で運んでいると連絡が!!」

「ん!?本当か!? ― まさに救いの神だ!!」

 

「 ― いやそれがよ兄ちゃん!!確かにプリンなんだが、ケーキを運んでるのは…ベッジの船だと…」

「!!?」

 

 

 

『…!?ペロリン??なぜ”暗殺者”達の船に国を救うケーキが乗ってんだ!!?』

『…わからねェ…』

 

「それについては私が説明するわ!!」

『!!?』

 

『ユンアさん!!?まさかあなたもベッジの船に!!?』

「ええ!だってこの船のほうが速度が出そうだったんですもの!!ケーキは大丈夫よ!安心して!!知ってるでしょう?私が作った料理を粗末にした人がどうなるか!!もちろんベッジも知ってるわ!!もし彼がケーキに何かしたら…ふふふ…どうなるかしらね?」

『『!!?』』

 

「き…聞いたろぺロス!!おれはケーキに何もしねェ!出来るわけがねェだろ!?あの日の事を思い出すだけで、おれは震えが止まらねェ!!頼まれたってやらねェよ!!」

 

『あ…あぁ…ベッジ!!おめェの気持ちはよくわかるぜ!ペロリン!!おれでも怖くてやれねェな!!』

 

「いったい…”その日”に何があった!!?」

 サンジが怪訝な顔でつぶやく横で、プリンとシフォンも顔を青くしていた。

 

『と、とにかく良かった!!そのケーキは”信用出来る”!!!』

 

 

 

  ~ サニー号付近 ~

 

 ダイフクが操る魔人の攻撃を起用に避けるキャロット…

 斬撃は味方の船を3隻ほど真っ二つにした!!さらに攻撃は続き、艦隊の半数の船を失った。

 エルも残りの半分の船から舵輪を回収していた。これでダイフクの船団は全艦航行不能!!

 さらにはエルによってダイフクが船の上で意識を失っていた。

 

「…力はあるのにねェ…もっと制御できれば将星にも届くかもしれないんじゃ?」

 数日でもイオリ様が鍛えれば…!!

 

 ふるふると、エルは頭を振った。今はそれよりもやる事がある!!

 

 

「さぁ!戻って後方からの攻撃に備えましょう!!」

「「はい!!」」

 いつの間にかキャロットのフォローに来ていたブルックがキャロットと共に応える。

 エルは月歩で、ブルックがキャロットを抱えて海の上を走る…

 

「スーロンになったら、どうやって戻るんです?」

「目を…月光から隠せば…戻れるよ!帽子や色メガネ…目を閉じてもいい…満月の光が私達を高揚させるの…!!」

「実に美しかったですヨ!!」

 

 キャロットは消耗してはいたが、エルが半数を受け持っていたので体力にはまだ余裕がありそうだった。

 

「エル!!キャロット!!ありがとう!!大ピンチ脱出よ!!取り囲まれるところだった」

「えへへ…」

 

「キャロットはサングラスをしていてください!さぁ、みなさん!女王が来ますよ!!」

「「!!?」」

 

「ハァハァ…ウェディングケーキを…!!」、

「!?」

「ビッグ・マムが ― !!!」

 

  ― ドスゥン!! ―

 

「!!!?」

 

「よこせェ~~~!!!」

「うわああああ~~~!!!」

 

 サニー号の甲板に…ビッグ・マムが降り立った!!

 

 

「ウソ…!!」

「…」

 ナミ、チョッパー、ブルックが戦慄する…

 エルはキャロットにサングラスを渡し、後ろに下がらせた。

 

「ケーキは…どこだい…?」

 

「お前達!!!船の乗り捨ても覚悟しろ!!!」

 ジンベエが叫ぶ!!

 

「「「えっ!!?」」」

 

  ― 何か変!!? ―

 

「?」

 ジンベエとキャロットは感じなかったが…ナミ、チョッパー、ブルック、そしてエルも…

 何かがおかしい!!

 

 そう感じて居た。

 

 ビッグ・マムが乗り込んで来た事よりも、大きな違和感…

 

 

「あ~…なるほど!いいですねコレ!!ヨホホ!!」

「これで…安心して戦えます!!」

 ブルックがある結論にたどり着き、エルが不適に微笑んだ

 

「?」

 

「どこだい!?ウェディングケーキはァ~~~!!!」

 

  ― バキバキバキバキィ!!! ―

 

 ビッグ・マムがドアに手をかけ無理やり引き上げて船内を露わにする!

 

「うわああああああ~~~!!!」

 

「サニー号がァ~~~!!」

「それにしても!どうやって追い出せば…!!」

「待てビッグ・マム!!!」

 チョッパー、ブルック、ジンベエが順に叫ぶ!!

 

「ないね…ここには…ない…」

「この船にはケーキなどないぞ!!!」

 

「バカいえ!そんな筈ないよ!!」

「!」

 

「おれの息子があると言ったんだよ!!もしなかったらおれは長男の命をこの手で奪わなきゃならねェ!!!人の息子を!!!ウソツキ呼ばわりすんじゃねェ!!」

 

  ― ビュォオオォォオォォオオ ―

 

 突然、サニー号の左舷からの強烈な風がビッグ・マムを襲う!!

 

  ― バァン!! ―

 

 ビッグ・マムは剣(ナポレオン)を振るって風を切り裂いた!!

 

「!!?」

 

「この技はさっき受けたからねェ…!!」

 

「”魔覇の風”を切り裂くとは…さすが四皇!! それならば…!!」

 私の能力(ちから)を見せましょう!!!

 

「「えっ!!?」」

 エルの体から光が溢れる…

 

「そうか!!エルも獣化…えっ!?」

 チョッパーはエルが自分と同じ様に獣化をすると思って見ていたが違う変化に驚いた!!

 

  ― グググ ―

 

「「!!?」」

 

 ― バサバサァ!!! ―

 

 エルの背から真っ白な翼が現れた!!

 

「天使か!!?しかも!!」

「翼が12枚!!まさか上位天使か!!?」

 ビッグ・マム海賊団の連中が驚きの声をあげる!!

 

  ― ヒトヒトの実 モデル幻獣種『大天使』!!!

 

「この船から…出ていけ!!ビッグ・マム!!!」

 

  ― バッサァッ ―

 

  ― ビュォオオォォオォォオオ~~~ ―

 

 エルが翼を羽ばたかせると”魔覇の風”よりもさらに強力な風がビッグ・マムを襲った!!

 

「ぐおぉ!!」

 ビッグ・マムは船から飛ばされた!!海に落ちるかと思われたが風は弧を描くようにして流れ、リンリンはスムージーの船の甲板に落下した。

 

 本来ならば海に落としていた。しかし…

 

  ”かわいそうな子だからね…”

 

 言われていた言葉が頭をよぎり手心を加えた。もっとも、海に落ちる事はなかったろうが…

 食欲に任せて暴れ、親に捨てられ…、友達も恩人も飲み込んでしまったのだという。

 

 今更どうしようもない事だが、マザー・カルメルが力より先に感情のコントロールを教えていれば、癇癪は治らないまでも、ここまでひどくはならなかったろう。

 

 

「ウオオ!!やったー!!追い出したァ!!」

「…」

 

「さすがはエルじゃ!!しかし、これほどまでの力を持っていようとは…」

 

 

 

「良かった!海に落ちなくて!!」

「ちがう…!わざとココに落としたのだ!!あの女…(まさか!!?)」

「「!!?」」

 

 

  ― 何をいまさら躍起になっているのだ? ―

 

 半年ほど前だろうか?

 

 カタクリが鬼気迫るような訓練をしていると聞いて、カタクリの元を訪れたスムージーが聞いた。

 

「…ママを超える!!」

「!!?」

 

「頂上戦争から1年で、四皇と呼ばれるようになった『蒼炎』…ヤツに追いつく!!」

「意味がわからんな…」

 

「スムージー…!お前は『麦わらの一味』を知っているか?」

「さっき言っていた『蒼炎』の弟妹達だろう。それがどうかしたのか?」

 

「あの一味には…ママを凌ぐ女が居る!!」

 

  ― !!? ―

 

「(カタクリの話から、私は『くれない』の事だと思っていたが…)」

 

「ふざけんじゃねェよ!!ケーキをよこせェ~~~!!!」

 ビッグ・マムはゼウスに飛び乗りサニー号へと向かう!!

 

「ママママ…!!そうだ…いいこと考えたよ…!!スライスしよう!!」

「名案です!!ママ!!」

 

「今度は剣が伸びた!!あんなの振り回されたら…」

「本当に船は終わりですね!!」

 

「状況はさっきよりマシよ!さーゼウスちゃん!大好物でしょ?めしあがれ!」

「わお!!」

「!!」

 

「なんて、同じ手をくらうかァ~~~!!おいらをたぶらかすな誘惑女ァ!!!」

 

  ― バリバリバリバリィ!! ―

 

 落雷がナミを襲う!!

 

「キャアアアア~~~!!!」

「ナミ~~~~~!!!」

 

「私です」

 雷が直撃したのはブルックだった。

 

「お前か―!!!」

 

「そう…身のない私には雷は効きませんし…」

 

「おれとやる気かい?ソウルキング!!お前の剣じゃ…おれにかすり傷もつけられなかったよなァ?」

「ですね!!ではせめて…パンツ見せて貰ってもよろしいでしょうか!?

 

「はあァ~~~!!?」

「「えぇ~~~!?」」

 

「ハイ!もう終わりました!」

「!?」

 跳躍したブルックがビッグ・マムを通り過ぎる…

 

「……?」

 

「鼻歌三丁…魂の”矢筈斬り”!!!」

  ― キン…!

 

 ブルックが剣を鞘にしまうと、ゼウスの体に亀裂が入る!!

 

  ― ギャアアアアア!!! ー

 

「!!?」

 

 ゼウスは真っ二つに斬られていた!!

 

「最初から我ら(・・)の狙いはお前だけだゼウス!! 」

「痛デデデデ!!ん!?」

 

 さらにナミが追い打ちをかける!!

 

「正電荷ブラックボール…!放電して楽になりなさい」

「おまえ…!!」

 

  ― バリバリバリィ!! ―

 

「ギャアアアアアア~~~!!」

 ゼウスから放電された電気は乗っていたビッグ・マムに電撃となって流れた!!

 

 小さくなったゼウスはブルックが回収…

 

「ママ~~~!!」

 ビッグ・マムは海に落ちる寸前にプロメテウスが受け止めた。

 

「時間は稼げたぞ!!急げブルック!!」

「はい!!」

 

「やったー!!ブルックすごい―!!」

 

「わしが居ながら…船がずいぶんやられてしもうた…!!」

 

「大丈夫ですよ!”この”船はいくら壊されても問題ありません!!」

「「?」」

 

「あ…彼、もう暴れる元気はないかと…」

 ブルックが捕まえたゼウスをナミに差し出す。

 

「あら♡ゼウス! ― あんた勘違いしちゃったのねェ~♡ 私…別に友達になろうって言ったんじゃないの…!」

 ナミの顔には”穏やかな微笑み”が浮かんでいた…

 

 

 ~ テレレレッテッテレー♪ ~

 

 ナミは『穏やかな微笑み』を身に着けた!!

 

 

 イオリに及ばないまでも、それなりに凄味がある…

 

  ― ガクガク…ブルブル ―

 

 ゼウスはその笑顔の裏にある怒りを感じて恐怖のあまり、震えながら涙した。

 (あ~…これ!絶対ダメなやつ!!

 

 イオリのそれを知らなければ、チョッパーもブルックも…

 もしかするとジンベエでさえも怯えていたかも知れない……!

 

「もう一度聞くわね…! 私のしもべになる? それとも…しぬ?」

 

 この時ゼウスは初めて知った。鬼の形相よりも笑顔のほうが何倍も…いや、何十倍も恐ろしいという事を!!

 

 

 

 




ケーキの安全性が保障されました!!

良かった!!

 …のかな?
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