イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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原作97巻中盤あたりの話です。

鬼ヶ島に侍たちが上陸します!!


ちょっと短め?

どうぞ!!






14-352話:決戦の地

「じゃあ!作戦通り、城の裏口で!!」

「「おう!!」」

 ローの艦が海底から島の裏手を目指す為、潜航を開始する。

 

 ちなみに、イオリはサニー号の上…

 

 どうやらマルコもワノ国に到着したらしい。ビック・マムの船は、またも滝から落とされたようだ。

 

 結局、ネコマムシも同時に到着か…。

 その船にはイゾウの気配もある!!

 カザマが船を島の裏手に誘導するでしょう!!

 

 

 

「身を引き締めろ!!」

「どこで迎撃されるやも知れん!!」

 まぁ、大丈夫だろうけどね?

 

「お!!」

 ようやく鬼ヶ島がその姿を現した。遠くから宴の騒ぎが聞こえてくる。

 

 ドンチャン♪ ドンチャン♬

 

 

「うおォ!!ここが…!!鬼ヶ島(おにがしま)!!!」

 

 

「でかい…」

 

「はじめて見た!!」

 

「これが、カイドウの根城!!」

 

 ドンチャン♪

 

「敵襲など!気にも留めていない様子…!!今なら奇襲も可能…!!!」

 

 ドンチャン♬

 

 

 

 サニー号では…

 

「カイドウの城は奥の奥だよな?」

「思ったよりも距離あるな!!」

「バレてねェなら、速攻が命だが…」

 

「! 見張り!?」

 双眼鏡で辺りを見回すウソップが、こちらを見つけた見張りに気づいたようだ。

 しかし!噂の効果か酔っているが故か…!敵の動きは鈍く、ウソップのポップグリーンによって、あっさりと眠りにつかせる事が出来た。

 

 グッジョブ!

 ウソップやるじゃない!!

 

 

 そして上陸!!

 

 

「速やかに上陸せよ!!」

 

「…しかし!こんなに開けた場所に、これだけの数の船を停泊させたら、簡単に敵に見つかってしまうぞ!」

「帰りの船など要らぬゆえ!全ての船は沈めてゆく!!」

 ジンベエの懸念に錦えもんが答えた。

 

 でもね?

 

「船を沈める必要はないわ!!せっかくフランキーが修理してくれたんだもの!!私が小さくして仕舞っておくわ!!」

 実はイチユリに頼まれているのですよ!この船は、後日漁船として使用するとの事だ!!

 後ろで静かにフランキーが泣いているのは気にしないでおく。

 

 小さくした船を持っているのは私だから、彼らに逃げ帰る為の船が無い事に変わりはない。

 原作通り、決死の覚悟を持たない者は、鬼ヶ島(ここ)には来ていないのだ!!

 

 

「え?あれ??」

「ん?どうしたチョッパー!」

 

「いつの間にか…!!岸に敵がいっぱい居るぞ!!」

「!!?」

 

「いいえ、違うわ!橋のふもとを見て!!」

「!」

 橋のふもとにある『のれん』の下を通った者は、衣装が百獣海賊団のそれに変わっていた。

 

「おい!なんだこりゃあ!?」

「ファッファッファ!!あいつらの衣装だぜ!!」

 

「それは拙者の大技!!フクフク『錦ちゃん呉服店』!!」

「「!!」」

 

「おぬしら相当の海賊と見受ける。この島をどう攻めるも自由だが…!!敵の層は厚い!戦力差は5倍以上!!その変化(へんげ)を活用する事を勧める!!」

 

 

「おお!!」

「わっ」

 麦わらの一味も衣装代え…。女性の衣装の趣味は錦えもんと似たり寄ったりな感じである。

 

 ちなみに私はいつもの如く別行動。錦えもんの衣装は着てません。

 

「拙者の”術”ゆえ、一度脱いだり破損したりすれば、元の着物に戻る!同志たちよ!!少しでも無駄な戦いを避け、決戦の城へ到達せよ!!」

「「おぉっ!!」」

 

「武運を祈る!!」

 

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 

 

「おい!ブラック・マリア!!てめェ任務はどうした!?」

「あら♡私はちゃんと任務を果たしたわよ?彼女は鬼ヶ島(こっち)に向かってるわ!!」

「ウォロロロ!!そいつは嬉しい知らせだ!!」

 

「あとは待つだけよ!総督!!だからいいでしょ?私はここに♡」

「ウォロロロロ!!構わねぇ!!今日は年に一度の無礼講!!なァオロチ!最高の日だ!!」

「ぐふふふふ!!そうともカイドウ…!!20年まとわりついてた『光月』の亡霊達が!!みな消え失せた記念すべき日だ!!!」

 オロチは既にほろ酔い状態だ。

 

「やがて20年の役者人生を終えた『カン十郎』がここに来る!!赤鞘の侍達を海に沈めた戦艦の艦長達と共にな!!」

「たいしたもんだ!ウッカリおれが殺してたかも知れねェのに!だが、そこまで信頼のおける男がおでんから『何も聞いてない』と言うんなら『ラフテル』への手がかりは侍達には何も伝えられてねェ様だな…!!」

 

 

「ごめん(たてまつ)る!!オロチ様はこちらでよろしいか?」

 原作とは異なり、イオリからオロチの居る場所を聞いていたカン十郎は、百獣海賊団数名の絵を書き、それに先導させて鬼ヶ島内を移動した。ゆえに敵対されずにここまで来れた。

 

「おお!!来たかカン十郎!!」

 

「案内ご苦労!!」

 カン十郎がそう言うと、一緒に居た兵士たちが絵に戻る(・・)

 

「キャー!!何?どういう事!!?」

「うおっ!!仲間が突然、絵になった!!?」

「騒ぐな野郎ども!!そいつはオロチの部下で、能力者だ!!」

 

「お久しうござる!!オロチ様。それがしが島に入れば、敵とみなされると思い、絵を描きそれに先導させましたゆえ、少々時間を要し申した!」

 

「おい!!その左手の者…」

 

「ご所望の『光月モモの助』!!おでんの息子に(そうろう)!!!」

「……」

 モモの助の姿は、原作通りのボッコボコ…

 気絶しているように見える。

 

「!!?」

 

「道中、少々暴れましたゆえ!動けぬ様に致した!!なに、息はあり申す!!」

「……」

 

「一時は”主君”とした『光月の跡取り』を…ムハハハ!血も涙もない男よ!!」

「…あれは”役”ゆえ!そうでなければ知らぬガキに候!」

「驚いたな…!!確かに覚えてる。お前は赤鞘九人男の一人だ」

 ヤツらにとっては裏切り者…。しかし、オロチにとっては有能な『手駒』という事か…!

 

「お前もよく覚えてる…!!」

「…!!」

 

「これがあの、おでんの息子かと失望したあの時のままの姿!!」

「…ええ…ただのクソガキ!!継いだ名前があまりに偉大なだけの……」

 カン十郎は、モモの助をオロチの方へと放り投げた。

 

「まぁ可哀そう!まだ小さいボーヤを血が出る程殴って…」

 ブラックマリアが、モモの助を拾い上げて言った。

 カイドウは、盃を傾け酒を飲み干す。

 

「よくぞ務めた!カン十郎!!まずは乾杯だ!!」

「いえ、オロチ様!まずは報告をお聞き頂きたい!!」

 

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 

「報告大義である!!20年!その報告を待っておったぞ!カン十郎!!これでやっと!!ワノ国は完全におれのモノだ!!!」

「……」

 

 侍たちは始末した。しかし、海賊たちは百獣海賊団の船を沈めて逃走(・・)したと言う…

 

 オロチは気にしていない様子だが…

 

 カイドウは、カン十郎の報告に首を傾げていた。

 

 

 逃走?

 

 あいつらが…!!?

 

 

 ローの事はよく知らないが、キッドとルフィは戦っているのでよくわかる。

 仲間を殺されて、奴らがあっさり逃げるだと?

 

 

 あり得ねぇ!!

 

 

 ………!!!

 

 

 そうだ!!麦わらの一味には、海賊の(・・・)大参謀が居る!!

 

 一筋縄では行かねェハズだ!!

 

 ならば!!

 

 

 

「オロチ!!その小僧!おれが貰うぞ!!」

「!!?」

 

 向こうには、リンリンを手玉に取ったという『大参謀』様が居るじゃねェか!!

 

 つまり!

 

 赤鞘の侍たちが全滅したって話も信用ならねェ!!

 

「そいつは、海賊連合(・・・・)の雇い主!!そしてオロチ(おめぇ)の敵(・・)の『大将』だ!!鬼ヶ島中に伝わるようにして、コイツをいたぶってやれば、ヤツらは助けに来るだろう?ウォロロロロ!!!」

 助けに来ないのならば、この男(カン十郎)の報告通りと思えばいい!!

 

 

「ステージに磔台(はりつけだい)を用意しろ!!!」

 原作とは違い、そのセリフを言ったのはカイドウだった!!

 

「!!!」

 

「この小僧!『光月』の跡取り息子を囮にして、ワノ国の侍の残党どもと海賊連合の連中をおびき出す!!」

 恐らく!そこには、赤鞘九人男も来るだろう!!もしもヤツらが来なくとも、残党どもは集まるハズだ!!!

 

「そして!目の前で小僧を殺し!!20年前の(いくさ)を完全に終わらせる!!ウォロロロロ!!!」

 ヤツらの狙いは、オロチとおれの首!!

 

 カイドウはチラリとオロチを見下ろした。

 

 まぁ、オロチの首はヤツらが取れるかは疑問だがな…!!

 

 最強の海賊団をつくる手筈は整った!!この国は生まれ変わる(・・・・・・)!!

 

 

 今年の宴はいつになく!!

 

 派手に楽しくなりそうだ!!

 

 

 

 

 ~ 鬼ヶ島近海 ~

 

「ネコか!!?遅いぞ!今着いたのか!?」

『おう!滝を登りきったぜよ!!ゴロニャニャ!!』

 

「今、何日の何時だと思ってる!!?」

『決戦当日の火祭りの夜じゃき!ギリギリセーフじゃろう!?』

 

「セーフかどうかはゆガラ達次第…!!もう我々は『鬼ヶ島』の最北西へ向かっている!!」

『ほーか!!ほいたらまた後で!!』

「いや、待て待て!!おい!ネコ!!!?」

 

『ガチャッ ツー…ツー…』

「……」

 

「相変わらずだな!間に合うといいが…カッパッパ!!」

「犬ちゃんみたいに大きくなったんでしょうね!ネコちゃんも!!」

「最速で来れにゃあ!おいどん達ァ、もう裏口に着くど!!」

 

「海流のせいで、普通の船で接近できる場所は”正面”しかねェからな!!」

 

「錦えもん、傳ジローも、うまく裏口へ到着しておればよいが…」

「全員揃って!!おでん様の思いを遂げたい!!」

 

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 

 

「皆、元気そうぜよ!!討ち入りの真っ最中じゃきに!!」

「あの孤島は、『鬼ヶ島』と呼ばれる様になってたのか…」

 ネコマムシの船は、鬼ヶ島へと向かっていた。船の中にはマルコも居る。

 

「しかし、まさかおれと同時とは…これじゃ伝言を頼んだ意味がねェよい!!まぁ、姐さんが既にワノ国入りしてるようだから、どのみち不要だったがな!!」

「ゴロニャニャ!ホンマよ!!このメモは捨てるか!!」

 

 

「『ゾウ』を滅ぼしたジャックがただの幹部とは!!」

「やるしかねェ!!!」

 

 ウオォオオ…!!!

 

 

「よく動いたなマルコ!」

「おでんさんの事は好きだ!ワノ国の情報は海を越えねぇ…!ここまでの事態とは思ってもみなかったよい!」

 それに…どうやら総長も動いたみてェだしな!!

 

「よっしゃ!急ぐぞ!!わしに名案があるがよ!!」

 ネコマムシの言う名案とは、マルコに送ってもらう事…

 

「いいえ!このままお進みください。私が案内致します!!」

 そこに、カザマが現れた!!

 

「「!!?」」

 

 マルコの体力、無駄に使わんといて!!いろいろ活躍してもらうんやから!!!

 

 

 カザマは船首に立ち、水と風の精霊を操り、船は速度を増してゆく!!

 

 尚、この事は麦わらの一味の連中には内緒である!!

 

 

 

 

 

 

 ちなみに…

 

 お気づきの方もいらっしゃると思いますが…

 

 ボコボコにされたモモの助は、カン十郎の描いた『絵』です!!

 

 

 

 それと…ふと思ったのですが…

 

 カン十郎の描いた絵が、それなりの戦闘力を持っているならば!!

 兵力差なんてどうにでもなるんじゃね?

 

 体力的な話であれば、回復薬もありますし…

 

 

 えっ!?

 

 そもそもイオリが参戦すればいいんじゃね!

 って?

 

 それは言っちゃいけない事なのです。

 

 

 

 




スミマセン!!

前話のあとがきにも書きましたけども…

マジで更新遅くなるかもです
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