イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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クラスター・ジャドウさん、 誤字報告ありがとうございます。


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つなぎというか、なんというか…
とりあえず、閑話です。










閑話:カノンの衣替え

 一応ここにも衣替えなるものがある。そのたびに大変なことになってるんだけど…

 しかも、年を重ねるごとにその騒動が大きくなっているのは気のせいだろうか?

 

 もうね。クローゼットはどんだけの広さがあるんだろう?って感じになっている。

 小さくなって着れなくなったものは、さすがにここにはおいていない。

 けれど、捨ててはいないと言っていた。

 要するに、こことは別の保管場所があるという事だ。 爺バカか?

 

「この服なんてどうだ?」

「バカか?露出が多すぎる!!」

「ユナ嬢はもっと露出が…」

「何を言っている!カノン様は一般人とは違うのだぞ?」

「いや、しかし…」

 

 五老星の意見が合わないなんてね?

 いつもこんな感じだ。

 

 どうでもよくない?別に誰に見せるわけでもないんだし…

 まぁ、たまに出かけたりはするわよ?

 だけど、今ここでやりあってる服は、権力の間で着る服たちだ。

 要するに五老星と一部のCPだけが目にするものである。

 別にどうだっていいんじゃない?って思う。

 ってか、それ一着、いったいいくらするのさ!

 まったく、ほんとに爺バカなんだから…

 

 

 ユナ嬢とは、ユナが芸能活動をする時に、使われている呼称。

 ユナ様という人もいるらしいけど、こっちが一般的との事だ。

 ファンクラブの会報で決まったみたい。

 コンサートを見に来ていたリリスが叫んだ『ユナ嬢』が定着したという説もある。

 

 会長職のかたわら、彼女は音楽活動を開始した。

 人気に火がついたのはウタとのコラボ。彼女がピアノを弾いてウタが唄う。

 その映像が世界に配信された。

 

 既に非公認のファンクラブは存在しており、一部には信者なる者もいるようだ。

 ウタとの共演を機に映像を見た者が騒ぎはじめ、次いで発売されたウタとのデュエットで一躍ときの人になった。

 

 会社には、ファンクラブの人員が数十倍になったと、手紙が届いていたらしい。

 ユナに聞いてみると、非公認の理由は怪しすぎるからとの事。なんでも代表者の名前が匿名で『とっても偉いお爺ちゃん』と書いてあったらしい。

 

 …ん? …なんかひっかかる…

 

 会社で公認ファンクラブを立ち上げたら?と言ったらそれもダメ。

 むこうには既に、天竜人の会員が十数名存在しているらしく、”なぜ公認しないのか”と声も聞こえたらしい。

 ファンクラブの会長が、その声を抑え込んでいるとのうわさもあるらしいのだが、

 

『天竜人に待ったをかけるとは、命知らずも居たものだ。』

 と言っていた。

 

『あなたもね?』

 というとニヘラと笑って見せた。どうやら溜まっているらしい。

 くるならこいや!ってな感じ?

 

 今度、修練場へ招待してやろうと思っている。

 私も楽しめるしね?

 

 

 

 

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