-----------------------------
エースもそうだけど、ルフィも原作と比べ格段に強くなっている。
東の海で、いきなり高額当選したくないので、ルフィには枷をつけているのです。
エースはどうしようもなかった。だって悪魔の実を食べるのは出航した後なんだもの。
出航前に枷をつけたところで何の意味もない。
重りはねぇ…私みたいに常に訓練っていう状態は普通はしない。
訓練時にはつけても普段は外す。なので結局、懸賞金が跳ね上がってしまった。
しかし、10億って…
そりゃ、ジンベエに勝つでしょうね?白ひげにキズを負わせるでしょうね?
強い分には問題ないっしょ! って思ってたからなぁ…鍛えすぎちゃったかしら?
ルフィの話に戻しましょう。
純度100%の海楼石を付けるとルフィはまるでクラゲのようになってしまう。
くたぁ~…って感じで、張りの無いブヨブヨの状態になる。
一応、感覚としては私もわかる。すっごい倦怠感で、かなりの力が削られる。
でも、さすがにこれはダメでしょ?
ルフィがある程度、ゴムゴムの技を使えるようになってから、枷をつけるようにした。
海楼石の純度を、10%から徐々にあげていき、現在では、純度30%の海楼石を、身に着けられるようにまでなっている。
ゴムゴムの能力は普通に使える感じ。力はだいたい、1/4ほどに削られている。
倦怠感もあるけど、もう慣れたらしい。
これで、シャボンディまで行く予定。そこまで枷をつけたままで行ければ、インベルダウンでも枷を外せば、やられずに済むんじゃないかな?さすがに毒は無理だと思うけど…。
ちなみに、私の枷は海楼石の腕輪で力は1/40になり、重りも加えると、全部で1/50程度にまで下がっている感じ。このままで戦うのなら、七武海と互角程度だと思っている。
重りを外せば、大将一人とギリ互角って感じかな?
これは、あくまで純粋なちからの話。
時間操作を使えば敵は居ないだろうし、魔王の力を発現すれば、これまた敵はいないだろう。
ミニミニだけでも、一瞬で相手を小さくしたうえで、高速移動で攻撃を加えれば、ほとんどの敵は倒せると思う。
まぁ要するに、よほどのことでも無い限り、私は戦闘に参加してはいけないという事だ。
仕掛けられたら、相手が敵のトップでない限り、やり返すけどね?
(※敵のトップはルフィの相手。)
「イオリ、コビーは任せた!」
ルフィが言った。私が戦闘を任せるつもりなのは言ってるからね。
守りはするけど攻撃はしない。それが私の基本スタンス。
でないと戦闘がすぐに終わってしまい、一味の訓練にならないから。
そうよ?
私はこれからの戦闘を、すべて一味の訓練と考える事にしている。なぜなら実践以上に、成長の糧は無いからだ。
これまで、訓練で死んだ子は居ない。(危なかった子はいるけどね?)
命の危険が無い状態って、実は甘えがあるんですよ。
要するに全力でやっていながら、全力でないというか。危機感がないから、実力以上のものが出ないというか…
体力の限界を超えての訓練は、”セカンドウインド”をもたらすけれど、体力面については良くても、技術面や精神面の成長が見込めない。
その点実践は、命掛けだから、自分の実力以上の力を引き出せる。相手が強ければ強いほどに…
私は、受け止めていた金棒を、押し戻してから、コビーを抱えて後ろに下がった。
ルフィVSアルビダで巻き添えが出るほど周囲に影響を与えるとは思わないけど、念のため。
コビーの事、任されちゃったしね?
「お前らかい、船でやって来た賞金稼ぎってのは!」
あの~、アルビダさん? 私たちそんな事、言ってないわよ?
「おれはルフィ!海賊だ!」
どーんと胸を張って宣言するルフィ。
私は…別に、名乗らなくてもいいよね?アルビダなんてどうでもいいし…
「後ろに居るのがイオリ!うちの副船長だ!!」
あ~、なる。黙ってると紹介されちゃうんだ。知らんかったよ…
仕方ない、次回からは自分で名乗る事にしよう。
「海賊ぅ!?」
アルビダは素っとん狂な声を発した。
「アタシの首を取って名を上げようってのかい!?」
「「いや、別に」」
またも、ルフィと私のセリフがハモった。だって…ねぇ?
「あなたの首には興味は無いけど、あなた達の持ってるお宝には興味あるかも?でももし、あなたの懸賞額が、持ってる宝を上回っているなら…狩っちゃってもいいかもね?」
懸賞金としてはショボいけど、貰うとしたら、500万ベリーは大金かもね?
「なぁ、コビー。このいかついオバサンがアルビダでいいんだろ?」
……このルフィの問いは挑発でもなんでもなく、100%素だろう。無邪気なヤツだよ。
聞かれたコビーは色んな意味で蒼白になってるのに。
『いかついオバサン』発言に海賊団の面々も顎が落ちそうになってる。
けどなぁ!!
「そういう事は思っても口に出すんじゃないわよ!!そもそもこの
ごめんなさい。ホントは私も気づいていませんでした!!
私の発言に、アルビダは顔を赤くして、海賊団の面々の顎はさらに落ちそうになっている。
コビーまで?
「ほんとに、おめェは人の話を聞かねェな!さっき、この人が敵の頭だって言ったでしょ?手配書も確認したから、この人がアルビダで間違いないわ!さっさとやっつけちゃってよ!!」
ブチッ っと、アルビダが切れた。
さすがにここまで舐められたら切れるよね?
「このガキャーっ!!!」
怒号と共に、私とコビーに向かって金棒を振り下ろすアルビダ。さっき私が片手で防いだの、忘れちゃったのかしら?
攻撃されたら、やり返すけどいいのかな?
と思ってたら、ルフィが動いたのが見えたので、手を出すのは辞めにする。
金棒の軌道と私たちの間に身体を滑り込ませ、その身で金棒を受け止めるルフィ。
「お前の相手はおれだぞ!」
麦わら帽子の下でニィッと笑ったのが解る。まぁ、好きなようにやっちゃって下さい。
アルビダ一同は再び金棒が受け止められたのに驚いている。
…ん?
「何か用?」
ルフィとアルビダが対峙する中、私とコビーにじりじり近寄る男どもが数人。
まぁ、『何か用?』だなんて、聞くまでもないか。
その後のことは、特に語る必要もないだろう。
アルビダは、原作通りルフィの『ゴムゴムの銃』一発で倒されて、私たちに襲い掛かってきた数人は当然返り討ちにしました。
アルビダが負けた事で、手下たちは戦意喪失。白旗を掲げた。
「で…お宝は?」
ニッコリ微笑んで聞いてみたら、数人が船まで戻って持ってきてくれた。
貴金属類は多くないけど、現金がいっぱいあるのはうれしいわね!
しばらく換金できないと思うから…
東の海で行く予定の場所は、全部で7ヶ所。
①シェルズタウン→略奪に走るので時間無さそう
②オレンジの町→住民全員避難中なので論外
③珍獣島→ガイモンだけ。上陸する気もなし。
④シロップ村→長閑(のどか)すぎて換金所があるかが怪しい
⑤バラティエ→レストランで換金できるか?
⑥ココヤシ村→アーロンに長年搾取されているので宝を買い取る余裕無し。
⑦ローグタウン→換金可!
確実に換金できるのは、ローグタウンのみだと思う。
「こ、これは…」
アルビダの指にゴテゴテと付いていた指輪だけど、もちろん、いただきますとも。
しかも全部本物です。親指にもはめていたので全部で10個。
石としては、希少価値の高いものばかりではないけど、全部デカイ。
たぶん、ダイヤだけでも2000万いくんじゃないのかな?
ブレスレッドは、残しておいてあげようかな…
ちなみに、アルビダは捕まえない事にした。
手下たちが喜んでたよ。何気に好かれているのかな?
さて、ちゃっちゃと次に行きますかね。
あ、ちゃんとコビーも引き取ったわよ?忘れたりしてませんからね?
特に何の問題も無く、私たちは再び海に出た。
にしても、海賊としての初戦闘はイマイチだったわね。一発KOなんだもの。
「けど、お二人が悪魔の実の能力者だったなんて……」
技でアルビダをぶっ飛ばしたルフィだけでなく、もらった物を小さくして船に積み込んだ私も能力を知られた。
まぁ別に、コビーに隠す必要も無い。
「まぁね。あ、そうだコレ!」
言って私が懐から取り出したのは、小さくして持ってきたコビーの作った舟だ。
「持ってきたから、記念に渡しておくわね。これをどうするかは自分で決めなさい?」
3メートル程の船を1/100に小さくしたので、3cmほどの大きさだ。キーホルダーに出来る感じかな?
捨てても構わないし、本当に記念として取っておいてもいい。気持ちとしては情けなかった自分を振り返る為の道具にしてほしいとは思うけど、それは人に言われてする事じゃないしね。
コビーは私の差し出したミニ舟を、しっかり受け取ってくれた。
「ありがとうございます。」
「ところでルフィ、次に行くところは決まってる?」
海賊船の行き先は船長が決める。けど、今は特に目的が無いから聞いてみた。
「仲間探すぞ!強ェヤツ!あと音楽家!」
行き先は決まってないって事ね。質問に答えてほしかったんだけどな?
でも、この音楽家への拘りは、どこで植え付けられたんだろう?
アルビダとの遭遇は原作とシチュエーションが違った為に、ゾロの情報は得られていない。
けれどここには、海兵になりたいコビーが居る。そして、一番近い海軍支部は、シェルズタウン。
ルフィの目的地が明確でないなら、提案するものありでしょう。
「この近くにシェルズタウンって町があるの。海軍の支部があるみたいだから、取りあえずコビーをそこまで送らない?」
ルフィにも、もちろんコビーにも、異論はないらしく、私の提案通りに、シェルズタウンへと向かう事となった。
シェルズタウンにはゾロが居る。(たぶん)
でもね、私は略奪に走る予定なの。