私は、ルフィの冒険を、原作通りの日程で進める事を目標としている。
なぜかというと、動いているのは自分たちだけでは無いからだ。
だから、ルフィの船出も2月7日にしたし、シェルズタウンには日をまたいでから到着した。
私が準備を手伝ったならば、ルフィの船出は半年ほど前になっていたと思う。
だって、ルフィの誕生日は5月だよ?なんで船出が年をまたいじゃうかな?
って思うじゃん?
誕生日にはガープが来るので(私は姿を消していましたが…)、その時、出航する気配が感じられたら、ルフィは海兵にされていたと思う。
この子はもともと、ガープに『海賊になる!』って宣言してたし、エースが海賊になっちゃったから、当然の対応だと言えるだろう。
でもね、ルフィは一人で何かが出来るとは、思われてないみたい。本人も、一人じゃ何も出来ないって、胸を張ってたし…。
今後の為に…と、ルフィに準備をさせてたら、結果的に年をまたいだ。さらに準備が2月7日に間に合わなそうになってから手伝いました。
というか、そうなるだろうと思って、私は私で準備してました。
という事で、今日は忙しいのです。
今日というのは、シェルズタウンに到着した日。2月8日である。
今日の予定はというと、
①シェルズタウンでモーガン撃破 & ゾロ仲間入り 完了済
②オレンジの町でナミとの再会 & バギー撃破
③珍獣島でガイモンと遭遇
このような予定となっております。
例によって、ルフィには明確な目的地がまだ無いので、航海士代理、兼、操舵手代理の私が進路を取っている。
適当に船の行くまま気の向くまま、と言っているけど、実際にはオレンジの町に向かっている。
海が荒れていないのがせめてもの救いだ。
リカちゃんの家で、さんざん食っただろうに、ルフィは本日の3食目を食らっています。ゾロは酒を飲んでるし…
もちろん、ルフィはミニ化した状態。まぁよく食べる事…。
可能であれば、現在のゾロの実力を確認しておきたいところなんだけど、時間が無いのよね。
船出前に1週間分(ルフィ換算)の食事を作って、収納貝に入れておいて本当によかったと思う。
操船しながら、料理を作るなんてことは出来ません。だってこいつら、航海時には全く役に立たないんだもん。
この二人に舵をまかせたら、どこへ行ってしまうやら…って感じだものね。
「イオリ、元の大きさに戻してくれ!」
「は?」
急に何言い出すんだコイツは?と思ったけれど『早く早く』と急かされたので、私はルフィの縮小を解除した。
「解除」
ルフィが元の大きさに戻り、すぐに手を空に伸ばし始めた。その先に見えるのは…
「!!?」
大きな鳥がいた。ルフィはあれを捕まえて、鶏肉を食いたいって訳だ。
いやいや、お前、今までミニ化してさんざん食ってたでしょうに、まだ食う気?
それに私、今、調理する事できないわよ?あんたにキッチン使わせる気はないからね?船が燃えちゃうもの!!
って、あれ、このシチュエーションって、まさか…!!?
「ゴムゴムの~ロケット!!」
バピュン、とルフィは飛んでいき…咥えられた。鳥に。…って。
「「アホーーーーーーーーーー!!」」
ゾロと私のツッコミが重なった。
なんてこったい!これはあれだ!原作のあの場面だ!!
「たーすーけーてー!」
飛ぶ鳥に連れ去られながら叫んでるもんだから、ルフィの声がドップラー効果を伴いどんどん遠ざかっていく。
とりあえず、方角的にはあっているのでよかったけれど、ちゃんと食わせてるんだから、こういう事はしないでほしかったんだけどなぁ…。
まぁね。コルボ山での生活は、基本的に狩って食うなので、こうなる事は致し方なしなんだけどさ。
私たちの乗る船は、原作のボートと違い帆船なので、オールで漕ぐ事も出来るけど、風があれば漕ぐより風を受けて進む方が早い。
今はいい風が吹いているので、風を受けて走る事にする。
私はゾロに、舳先でルフィを目で追ってくれと頼んだ。けれど、むこうは飛んでるからね。どんどん引き離されているのは分かる。
まぁ、覇気で追えているので、全く問題はないのだけれど…。
あ~、そうすると、この先にバギーの手下がいるのかしら?
少し先に3人ほどの気配がある。
ボートだったら船に乗せて、奴らに漕がせるっていう事も考えられたけど、乗せてやってもなんにもメリットないのよねェ。
むしろ海賊なんて船に乗せたら、デメリットしかない。めんどくさそうだし…
それにさぁ…
オレンジの町にはバギーが居るのよね?
本日の予定で、バギー撃破って言ったけど、バギーが居るのよ。そう、バギー…
なんかねェ…ベックマンさんの言葉がさ、『これから苦労するぞ?』って言葉がさ…
今になって響いてくるわけさ。
めんどくさそうな感じがヒシヒシと…
だって、
麦わら帽子見るだけでキレるし。
髪伸ばしてるし、ちゃんと女性らしい体つきだから、大丈夫じゃないかなァ~ やっぱり、ダメかな?
そうすると、対戦するのはルフィになるじゃん。あいつ譲らないじゃん。
やっぱめんどい。
うわぁ…会いたくないわぁ…
ナミだけ連れ出すって事をしちゃうと、オレンジの町が救われないしなぁ~
「おーい、そこの船!」
「止まってくれぇ!!」
ちょっとトリップしてる間に、進路に溺れている男たちが視認できる距離まで近づいた。
なんか私…本気でバギーと会いたくないんだけどなぁ…