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6歳になりました。
カノンが特訓を開始します。
人に教えると自分も育つ。それは元の世界で学んだ事だ。
ある程度(と言っても他の者から見れば理外のバケモノの如く)強くなったので、守ってくれるCP0への特訓を開始する事にした。
「ウソだ…こんなのウソだ!!」
「はい、すぐ立つ!そんなんじゃ攻撃を避けれないじゃない!!」
「か、カノン様、ちょ…ちょっと休憩挟みませんか?もう1時間もぶっ通しで…」
「あら、あなたは戦闘中に休憩するの?しかも相手が強敵だって時に?」
「…」
「いつも言ってるでしょう?限界を超えてからが本当の訓練だって!」
《…地獄だ…》
「何言ってんの?まだ限界超えてないじゃない。地獄はまだ先!今は天国でしょうが!」
「え、何で?私言ってませんけど?」
「さ、続けるわよ!!」
CP0を5人相手取って、手加減していながらそれを遥かに凌駕するというのは…6歳の子供とはとても思えない。いや、考えられない。むしろ考えたくもない。
カノン様…あなたは鬼神か何かですか?2時間動きまくって息の一つも乱さないって…ほんと、人間ですか?
「安心しなさいな。あなたたちはちゃんと強くなってるわよ?私はあなた達への負荷を少しずつ上げているの。ちょっとずつだから気づかないかも知れないけど、このひと月であなたたちの力はほぼ倍になっているはずよ?」
「実感…有りませんけど…ね。今日も…もうボロボロ…ですし…」
息も絶え絶えにCP0の一人が漏らす。
「ほんとは個別に訓練したほうがいいのよね。一人ひとりに合わせた訓練が出来るし。でもそれだと私がつまんないんだよなぁ…」
「…」
彼らは思った。私らにとっては地獄でも、カノン様にとっては遊びの一環なのかもしれないな…
それはそれで地獄なんですけど?
~ ~ ~ ~ ~
「お帰り。ずいぶんと早かったな?」
「おう!」
「…何泣いてんだよ?」
「やったぜ、ここから出ていける!!」
「えっ!?ど、どうして?」
「おれさぁ、この前指令受けたじゃん?」
「1週間とか言ってて3日で帰ってきたよな?」
「ああ…報告に行ったら、総監も驚いてたよ。革命軍の支部に潜入して幹部の暗殺ってのが任務だったんだけどよ。」
「どこの?」
「●●の…」
「は?あそこはここからだと往復4日はかかるんじゃ?」
「そう思うだろ?往復2日かかんなかったんだよ」
「え!?」
「スピードが倍以上になってる。しかもおれ、支部潰しちゃった。それで総監が帰ってこいってよ。」
「マジか…」
「ここの訓練はやべぇぞマジで。あれに耐えれたらかなりの力が身につくって事だ。好んで
~ ~ ~ ~ ~
カノンがCP0の特訓を開始して半年が過ぎた頃、政府の中で静かに問題が浮上していた。CP0の退職者および退職を申し出る者の数が例年に比べると1.5倍にもなっているという。
何かが起こっている…!?。そう感じたCP0の総監は調査に乗り出す。といってもすぐに要因は判明した。増えたそのほとんどがパンゲア城に詰める職員だという事が一覧を見ただけであっさりと分かったからだ。
そういえば少し前…、カノン付きだった一人に指令を出したところ驚くべき結果を出した為に、即座に職務に戻ってもらったことを思い出す。
カノン付きにするメンバーはCP0の職員の中でも上位50名の中から5名を選出して回している。先日戻ってもらった職員は確か…
「40番目位だった気がする…。あれ?なんであいつ、支部殲滅なんてできちゃったんだろう?」
それって、トップ5くらいの実力じゃね? パンゲア城で、いったい何が起こっているんだ?
~ ~ ~ ~ ~
「……なんで?」
総監は首を傾げるしかなかった。目の前にある光景に…
「あら、総監。お久ぶりね。」
「お久しぶりです、カノン様。ところで…これは……なに?」
理解できなかった。なんでCP0のトップエージェントがボロボロになって修練場に横たわっているのか?
死んで…ないよ…ね?
「特訓してるの!」
「いやあの…”してるの!”ではなくてですね?」
ちょっと待って?え、何? あなたが彼らをこんなんしたんです? ちょっとウソでしょ?あなた、彼らに守られる対象ですよ?なんで彼らより強いのさ!!ってか何したらこんなんなっちゃうの?
「え?だって私を守ってくれるんでしょ?だったら守れるだけ強くなってもらわないと、ね?」
カノン様が首を傾げながらかわいくおっしゃられた。うん。かわいいと思う。後ろの光景が見えなければね!!
「そんなかわいい顔で”ね?”とか言われても困りますよ。彼らにも任務を与える事もあるんですから。ちょっとこれは…」
「大丈夫よ!次の日任務のある子は無茶させてないから。」
「いやだから、”大丈夫よ!”じゃなくてですね!」
「なんで?」
「こっちが聞きたいんですけど?」
総監は、カノンから特訓の内容を聞いた。
あ~、ねぇ~…そりゃね。そりゃ辞めたいという子は増えるでしょうね。
この娘…鬼だわ!限界まで追い込んだ後に訓練開始だなんて普通じゃないよ。しかも彼女の……底が見えない。6歳…よね?
五老星には…言えない。これは言えないわぁ~。あの人たちこの娘の事、天使とか言ってるんだもんね。この事知ったら腰抜かすどころじゃ済まないんじゃないかな?うん、言っちゃまずい気がする。いろんな意味で。
でもどうしましょうかね?黙ってるにしてもなんとかしないと。このまま放置するのはまずい。絶対に!
そうだ!!これは良い事と考える事にしよう!!
ここは”虎の穴”もしくは”最後の修練場”って事にしましょうか。
パンゲア城の地下修練場というのは結構説得力があるのでは?
カノン様は教官という事にして…。脱落者は…そうね。希望を聞いて、CP0以外への転属も可としましょうか。
これは、場合によってはCP全体の強化につながるかも知れないぞ!だけど、ここの事については戒厳令を敷かないといけないかも。それが一番難しいか?
カノン様に変装頂くとか?ダメかな?嫌がられないといいけど…。
ここに居る子たちに聞いてみた。
Aさんの証言
「
Bさんの証言
「『カノン様には逆らうな』と注意するとは思います。でもね、ボコボコにされるからやめとけなんてぜったい言いませんよ!そもそも信じてもらえませんて。相手は6歳の女の子なんですから。」
Cさんの証言
「カノン様がね…にっこりと笑うと…2択なんす!と~っても怖い選択なんす!!目が笑ってないと地獄なんす。もう終わりなんす。その日は動けなくなるんす。ボコボコになるんす!!目が笑ってると…かわいいんす。天国なんす!!」
うん、決めた。バレるまで黙っておきましょう!
~ おまけ・カノンのひとり言 ~
特訓って…自分のじゃないんかい!! と、突っ込みが入りそうですが…。
えっとですね。CP0ってルフィの敵ですよね?それを鍛えてどうすんの?って事なんですけども。いろいろ画策してるんですよ。画策したことが自分の首を絞める事になる可能性もありますけれど…。
ラスボスが私だった場合、味方は強いほうがいいじゃない?
でも、敵に回った時どうするかって?だから地獄を見せてるんです。トラウマ並みにね? 耐えた子は強くなりますよ?けどね…私がにっこり微笑むと動きが止まるんですよ。(目は笑ってない感じで微笑むとね?)一瞬でも止まればこっちのものですから。
ま、彼らを強くした分だけ上積すればいいだけのこと。もともと上限は設定していないので敵になったら殲滅するだけよ。
~ ~ ~ ~ ~
CP0の総監に引退はありません。引退イコール四だと思います。(世界政府は知りすぎた者が生きていられる組織ではありません。強者は別ですが。あと、監禁も有り得るかな?)
この時期の総監はスパンダインの前任者。原作で彼?彼女?は亡くなってスパンダインが後任になったのだと思います。でも死因は何だったんでしょうか?なんとなくですが、自ら…という気がします。嫌になってしまったとかいう感じで…。
カノンと出会い、総監の運命が少し変わっていくかも知れません。(スパンダインの職は…別に気にしない。)