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医療(医術)を学ぶ為に、クロッカスさんに会いに来ました。
船など使わず、剃刀で飛んできましたよ。世界半周を2時間弱で!マッハ10ってとこかしらね?
ここまでの速度が出せるようになったのは覇王色を纏えるようになってから。最初の頃は武装色だけだとマッハ3くらいが限界だった。それ以上はダメね。火傷はしなかったけど服が燃えちゃった。(まっぱにはなってないわよ?)
覇気が強くなった今では武装色だけでも6くらいまでいけるけどね? まぁその話はいいか。
私は二子岬の灯台の前に降り立った。確か、灯台つづきの建物がクロッカスさんの住居だと思ったけど、そこに気配は無い。
って事は、だ。
「うわ、でっか…!!」
もうね。近くで見たら黒い壁ですよこれ。ってか、おかしくないです?なんで意味もなく立ってるのさ?クジラってふつう、横になって泳いでんじゃないの?
でも、この中かぁ…どうやって入んのこれ?
~ ~ ~ ~ ~
しばらくすると、『ブォォォォォォォォ』とクジラが吼えた。上を向いていてくれてよかったと思う。こっちに向かって吼えられたらどうなってたんでしょう?
吼えるのはわかっていたから耳栓してたんだけど、空気が震え、ビリビリっと全身が震えた。鼓膜も震えて耳が痛いです。耳栓意味なかった?ってか、クロッカスさん大丈夫?
そのあとクジラは海に潜り、次いで地響きが聞こえた。これは…壁にぶつかっている音?
ああ…そうだっけ。赤い土の大陸を壊そうと体当たりしてるんだっけ…。
さすがに400mもある巨体が思いっきり壁にぶつかるんだから地響きが聞こえるのもわかる。けどこれは、本当に命を削る行為でしかない。
リヴァース・マウンテンのある場所は赤い土の大陸が最も狭まっている場所。とはいえ、その幅は数百キロにも及ぶ。クジラ一体でどうにかなるものじゃない。
賢いラブーンの事だ。それくらいはわかっているだろうに…
さらにしばらくすると音が止んだ。クロッカスさんが鎮静剤でも打ったんだろう。
という事は…もうすぐ出てくるのかな?
~ ~ ~ ~ ~
「…」
「…」
今、クロッカスさんが目の前にいます。無言で見つめ合ってます…。
すっっっごく怪訝な顔で見られてるんですけど… なんで?
あ、初対面なんだからちゃんと挨拶しなくちゃね?
「あの、初めまして。私、イオリと言います。クロッカスさん…ですよね?」
「…」
挨拶したのに無言だった。それはないんじゃないかな?
「えっと…」
「ああ、すまんな…お前の顔があまりにも知ってるやつに似ていたものでな。」
ポン!と私は手をたたいた。
そうでした。シャンクス似だったんだっけこの顔。すっかり忘れてたわ。そりゃビックリしますよね?ヤツの子供か?みたいな感じで。
あ~あ、今の私のしぐさを見て、また怪訝そうな顔になっちゃった…
「私の事を知っているようだな?」
「ええ、知ってるわ。あなたが海賊王の船医をしてた事も。」
「…船も無いようだ。どうやってここに来た?私に何の用だ?」
あらま。警戒されちゃった?失敗したな。船でも置いとけばよかったかしら?
「勘違いしないでほしいな。私は
目を点にして驚く(?)クロッカスさん。この展開じゃムリもないわね。恐らく自分を捕まえる、あるいは殺しにきたエージェントかなんかだと思われたのだと思う。
私みたいな小娘が?と思う人も居るだろう。けれどここは偉大なる航路へと続く道。しかも船が無いときたもんだ。
偉大なる航路(楽園、あるいは新世界)からやって来たとも思えるわけだものね。ならば実際の年齢はわからない。どんな能力者がいるのかなんてわからないんだから警戒を強めるのも止む無しだと思う。この海の事を知っているならばなおさらよね。
「驚いた。
「はい。」
「一つ教えてくれんか?あやつは今、何処にいる?」
「え?」
「シャンクスは今、何処にいる?」
「えっ?」
「…お前の父親は『赤髪のシャンクス』だろう?」
「…さぁ?」
「えっ!?」
「えっ!?」
疑問の声を掛け合う二人。うん、まぁそういう結論にたどり着く事もあるよね?だってクロッカスさんの事知っててこの顔だもん。そう思われてもしかたない。でもちがうのよ!たぶん。きっと。絶対って言えないのがなんだかやるせないけど…
「今の”…さぁ?”は、何処にいるか知らんという事か?それとも、あやつが父親かどうかわからん…という事か?」
「どっちも…ですかね?」
「なら、お前の父親は?」
「…さぁ?」
「それも”…さぁ?”か…」
だってしょうがないじゃん!ほんとにわかんないんだもん!!
「まぁいい。それで、どのくらい学んでいくつもりだ?」
「できれば、あなたから及第点をもらえるくらいまで。」
まぁ、多少は知識はあるので1年ないし2年くらいでOKもらえたらなぁ…なんて甘い考えかしら?頑張らないと!
「いいだろう。ならばまず、住むところをちゃんとしないとな。そうだ、あとでクジラを紹介しよう。」
なんだかうれしそうな顔…。ずっと一人だからかしら?
「あぁそれとな、お前はあまり人前に出ない方がいい。」
「?」
なんで?もしかしてロリコンとか思われるのイヤとか? 違うか。孫って事にすればいい話だもんね。
「その顔はあまり人に見せない方がいいという事だ。ここを通るのは海賊たちがほとんどだ。攫われるぞ?」
なるほど~!!それは盲点だった。まったく気づいてませんでした。言ってもらってよかったわ。共有しないと!!
まだシャンクスは四皇にもなってないでしょうけど、それなりに有名人だし、あちこちで恨みも買ってるでしょうからね。
それは確かに…。
ってあれ? ってことは…よ? 将来手配書に写真載ったら…マズくね?
~ おまけ・カノン(イオリ)のひとり言 ~
カノン(イオリ)は7歳になりました。早いですね~。
ドーン島では、二人(エース&サボ)と一緒に悪さしてます。もちろん修行も。
ちなみにガープさんにも会いました。エースの誕生日に毎年プレゼント持って来てるんだって!
会った時、一瞬驚かれたけどきっとこの顔のせいね?他人の空似よ空似。事実はどうあれ私はそう思う事にしたの!!
それで毎年エースがシゴかれるらしいんだけど…私の事もぶん投げたよあいつ。信じらんない!!バカないんじゃないの?元の世界だったら問題行動だよ!虐待だぞそれ!!
『愛のムチじゃ』とか言ってたけどさぁ…、おめェは愛に『無知』だよ!!ちゃんと意味調べてこいや!!
…ちょっとすっきりした。
ルフィと航海するつもりです。けれど、ここで初めて手配された際に写真が載るとまずい事に気が付きました。
自分が狙われるのは、まぁいいわよ。襲われたら殲滅するだけの事だから。けれど、一味が襲われたら?
しかも出航するのはシャンクスが四皇になってから5年くらい経過している頃だ。楽園でいきなり強敵に狙われるのはよろしくない。いくら実践で鍛えてやろうと考えていてもそれはまずい。敵は一味の連中に合わせて強くなってくれないとダメだ。
という事で、しばらくの間は写真撮影を阻止しようと心に誓うのでした。