魔法科高校の遊戯王   作:アルピ交通事務局

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なんか7位になってる。


魔法科高校の遊戯王6

 

「断ったの?」

 

 遊作が風紀委員になるかならないか摩利に勝負を仕掛けて勝利した翌日の事だ。

 達也は結局あの後なんだかんだで風紀委員になった。その事はE組であっという間に話題になったのだが、そういえば遊作も生徒会に呼び出されていたなとエリカは思い出したので聞いてみると遊作は風紀委員にならないと断った事を伝える。

 

「暴力で物事を解決しないといけない役割を俺が好き好んで受けると思うか?」

 

「いや……でも、面白そうじゃない?」

 

「そうですか?遊作さんの言うように最悪の場合、暴力で解決しないといけないのは危険だと思います」

 

 風紀委員の活動を面白そうの一言で解決しようとするエリカ。

 美月は風紀委員は危険な活動で断ったのは良かったのかもしれないと遊作の意見に賛同する。

 

「そもそも暴力で物事を解決しないといけないレベルにまで事態が発展している時点でイカれている……昨日の渡辺風紀委員長を倒したみたいなやり口が1番楽で安全だ」

 

「え、なにをしたの?」

 

「別に難しい事じゃない、サイコロの出た目が大きい方が勝ちの至ってシンプルな勝負を仕掛けただけだ」

 

 摩利を倒したという事に興味津々なエリカ。

 遊作は詳細は省いてどんな勝負を持ち掛けた事だけを説明するとエリカはキョトンとする。あまりにもシンプル、というよりは勝負と言ってもいいのだろうかと考えてしまう。

 

「それで勝ったんですか?」

 

「勝ちかけたが向こうがズルだイカサマだ認められないだ駄々を捏ねたから引き分けになった」

 

「あんた、なにやったのよ?」

 

「そんなに難しい事はしていない」

 

 ただサイコロを振動系の魔法で割って、移動系の魔法で傾けて1と6の目が出るようにした。ただそれだけである。

 遊作は自慢気に語るわけでもなく淡々と語っている。そりゃズルだと言われるわとエリカは呆れて美月はそんな手段があったのかと関心を抱く。

 

『まぁ、風紀委員なんてめんどうなものなんてやってられねえよな……にしてもあの屈辱的な顔は最高だったぜ。6を出した瞬間の勝ちを確定したあのドヤ顔、希望を与えられ、それを奪われる。その瞬間こそ人間は一番美しい顔をするのはマジだったな』

 

「お前は黙ってろ」

 

「ねぇ、なんでCADにAiなんて入れてるの?ていうかAiの割には個性的過ぎない?」

 

「悪いがコイツに関しては深く考えずにそういうものだと認識してくれ……正直俺もよく分かっていないところがある」

 

「分かっていないのにCADに搭載しているんですか?」

 

「すまないがそれに関しては答えられないし答えるつもりも無い」

 

 Aiに関しては色々と秘密にしたいので遊作は深くは語らない。

 そんなこんなしている内に授業が始まり昼休みになり、何事もなく放課後を迎える。

 

「……凄い事になっているな」

 

 今日から部活動の新入部員勧誘期間が始まる。

 校舎から校門の入口前までコレでもかと様々な部活の部長やらなんやらが待機しており、1年生を見かければ我こそは先だと強引な手段を多少用いてでも勧誘をしようとしている。

 

「遊作、お前なんの部活にするのか決めたのか?」

 

「いや……そういうレオはどうなんだ?」

 

「オレは山岳部に入ろうと思ってる。遊作もどうだ?」

 

「アウトドアは好きじゃない。美月は何処の部活に入るつもりだ?」

 

「私は美術部に入ろうかなって……美術部ならあの人混みに入らなくても済みそうですし」

 

 部活動を何にするのか話し合うレオ達。

 遊作としては部活動は別にやろうがやらないがどっちでもいいのだが、今まで通っていた学校が魔法とは縁遠い普通の学校だった為にどんなものなのか気にならないと言えば嘘になる。レオは山岳部に、美月は美術部に入る事を既に決めているので2人は部活動に向かう。

 

「さて……どうやって切り抜ける?」

 

「1つ、魔法の使用は厳禁、2つ、暴力沙汰も厳禁、3つ、なるべく目立たない……この3つをどうにかしてクリアして突破をしないといけない」

 

 残されたエリカは遊作と共に居る。

 エリカもエリカで入ろうと決めている部活はあるにはあるのだが、魔法科高校の部活動がどんなものなのかと見て回りたいという気持ちもある。ついでだからと遊作と一緒に見て回る事になるのだが校舎を出れば魔法の使用を躊躇わない馬鹿共が居る。

 普通に部活動の勧誘も出来ないのかと遊作は呆れつつも3つの要点を纏めてこの場を突破する方法を思案していると達也が現れる。

 

「あ…………ちょうど良かったわ!!」

 

「なにがよかったんだ?」

 

「……エリカ、達也の都合もあるんだ。そういうのはだな」

 

「別に問題無いって。風紀委員はこの期間の間は色々な部活を警備として見て回らないといけないんだから」

 

「……達也、悪いが盾になってくれ」

 

「……は?」

 

 どういうことだと達也は頭に?を浮かべるのだが、エリカは気にせずに達也の背を押す。

 新入生がやってきたのだと部活動勧誘に勤しむ上級生は目を光らせる……が、そこで止まった。何故ならば風紀委員の達也が居るからだ。多少の強引な勧誘でも魔法を使ってもと何処か緩い考えをしている上級生達にとって牽制になった。

 盾になれとはこういうことかと呆れながらも達也は魔法の違反使用者はいないか、暴力沙汰の問題を起こしては居ないのかと部活動のデモンストレーションが行われている場所を転々とし、遊作とエリカもそれに便乗する。

 

「ここが第二体育館か」

 

 魔法科高校はなんでもありだなと見て回ると第二体育館に足を運んだ。

 タイミングがいいのか悪いのか、今から剣道部がデモンストレーションを行う。その後に剣術部がデモンストレーションを行う事を勧誘を行っている上級生に告げられる。

 

「剣道部と剣術部はどう違うんだ?」

 

「ああ、それはね」

 

 魔法にあまり関わらない様にしていた遊作には剣術部と剣道部の違いが分からない。

 エリカは剣道は魔法を一切使わない純粋な身体能力のみで行う剣のことで剣術は剣道の技術に魔法を加えたものだと簡潔に説明をする。2つも似たような部活動があって勧誘に勤しんでいるとは部活動とは大変なものなんだと思っていると剣道部のデモンストレーションが始まる。

 

「あ、見てみて!あの女性の人!」

 

「あの人がどうしたんだ?」

 

「あの人、壬生沙耶香って言って女子の剣道で全国2位だった人で剣道小町って呼ばれてるのよ」

 

「2位……普通、そこは1位じゃないのか?」

 

「1位の人は、その……色々とね」

 

「問題を起こした……じゃないか」

 

『要するにブスだったってわけか』

 

 1位の人の方が優れているのだが世の中容姿も重要だったりする。

 エリカは言葉を濁したのだが、Aiがその濁したことを言い遊作は睨みつけるがAiは特に気にする素振りも見せない。

 

「エリカは剣道部か剣術部に入るのか?」

 

「あ、やっぱりそう見える?」

 

 この間の身のこなしからして只者じゃないとなんとなく分かっている遊作はエリカはどっちかの部活に入らないのかを尋ねる。

 私ってそういう風に見られているんだなとこの間の出来事があっただけに否定しづらいのだが、今のところは剣道部にも剣術部にも異常は見られない……普通に剣劇のデモンストレーションをしている……筈だった。

 

「ちょっと、今は剣道部の時間の筈よ!」

 

 筈だったのだがここで問題が起きる。剣術部の男が剣道部のデモンストレーションの邪魔に入った。

 何故にこうも厄介な出来事が巻き起こるのだと思っていると隣にいるエリカは盛り上がる

 

「あの人は」

 

「知っているのか?」

 

「うん、桐原って人で剣術の関東大会で優勝するぐらいには強いのよ。剣道のトップと剣術のトップが戦うのかしら?」

 

「……いや、待て。色々とおかしいだろう」

 

 何処からツッコミを入れればいいのかは分からないがそれはともかくデモンストレーションの台本には無いトラブルが起きている。

 周りもあれこれ剣劇なの?それとも台本には無いトラブルなのと困惑をしているのだが、誰も止めようとはしない。ハッキリと言って異常であり、厄介な事は更に続く。剣道全国2位の壬生と剣術関東大会優勝の桐原が竹刀を構える。

 

「おい、達也。アレを止めなくていいのか?明らかにトラブルだぞ」

 

 竹刀と竹刀がぶつかり合う。剣道のトップと剣術のトップが戦うさまなんて滅多な事では見られないのだが、そういう問題ではない。

 

「……」

 

「エリカ?どうした?」

 

「いや、前に壬生先輩の剣を見た時よりも遥かに腕が上がってるなって」

 

「……お前もか」

 

『やっぱり魔法師は何処かイカれてやがるな』

 

 この惨劇を見て心配するどころか剣の腕が上達していると感心するエリカ。

 流石に誰かが止めないとマズいんじゃないかと思っているのだがその前に桐原と壬生の剣の勝負は終わった、桐原の敗北でだ。

 

「残念ね。コレが真剣だったら貴方は死んでいたわよ」

 

 コンっと桐原の喉仏を突いてみせる壬生。

 決着はついた、コレで馬鹿な騒動は終わりを告げる。エリカと言い壬生先輩と言い女性の魔法師は中々にバイオレンスなところがあるなと思っていると負けた男性こと桐原は竹刀を掴んだ

 

「真剣なら?俺の身体は切れてないぜ?壬生、真剣勝負が望みか?だったらお望み通り、真剣で相手してやるよ!!」

 

 竹刀を掴んだ桐原は手首に付けているCADを起動する。

 魔法式が展開されたかと思えばキーンと音が竹刀から鳴り響く。高周波ブレード、簡単に言ってしまえば刀身を高速振動させることで、固体を局所的に液状化させる。刀身を高速で振動させているので、副次効果として怪音と超音波を発生させる。そして、魔法をかけるときは刀身の自壊を防ぐために硬化魔法もセットで使われるのだが問題はこの魔法は人を殺す為に使う物である事だ。ランクBに値する魔法であり、普通の人でも使うことが出来る兵器で例えるならば拳銃を持っているも同然である。

 

「仕方がない」

 

 高周波ブレードで壬生に向かって斬りかかろうとする桐原。

 壬生はCADを持っていないのでこのままだと刀傷沙汰どころか殺人事件にまで発展する。流石に入学して早々に殺人事件が発展しては話にならないと遊作は腰に添えてあるデッキケースからカードを取り出そうとするが―その前に達也が動く。

 キャスト・ジャミングと呼ばれる魔法を妨害する魔法とも言うべき技術を用いて桐原を転倒させるのだが遊作はコレは少しなと桐原が落とした高周波ブレード状態を保ったままの竹刀を拾う。

 

「っ、おい何をするつもりだ」

 

「こうするだけだ」

 

 遊作は桐原に向けて竹刀を振り下ろす。

 高周波ブレード状態の竹刀は桐原の首元に向かい―達也は止めに入ろうとするが―遊作は桐原の直ぐ真横に高周波ブレードの竹刀を突き刺した。

 

「か……はっ……」

 

「くだらない……実にくだらない事だ。あんたは自分でなにをしようとしたのか理解しているのか?自分がどんな魔法を使おうとしているのか理解しているのか?」

 

 コレだから魔法師は嫌いなんだ。遊作の脳裏には過去のトラウマが過るが―それよりも桐原に対する嫌悪感を抱く。

 桐原は遊作に怯える……というよりは遊作が向けてきた高周波ブレードに対して怯えている。自分で発動した魔法に殺されかけていては話にならない。自分が壬生に対してなにを向けようとしたのか、自分の身に降り掛かってはじめて理解する。馬鹿としか言いようがない。

 

「遊作、お前はわざと」

 

「俺は桐原先輩に竹刀を返しただけだ……それよりもお前はどうして今頃になって動くんだ。事件が起きてから解決する名探偵気取りか?事件は未然に防ぐものだろう」

 

「……桐原先輩、魔法の不適正使用です。同行をお願いします」

 

 遊作に正論を言われて言い返す事が出来ない達也。

 確かに遊作の言う通り桐原が間に入ってきた時点で邪魔をするなと間に割って入った方が良かったのかもしれない。なにも言い返せない達也だったが一先ずはと桐原を連行しようとする。

 

「なんで桐原が連れて行かれなきゃならない!!!連れて行くならあいつだろ!!!」

 

「なにを言い出すかと思えば、俺は竹刀を返しただけだ。魔法の使用は一切していない……剣道部の邪魔をするだけじゃなく魔法を使用して人に向けた桐原先輩は重罪、と言っても学校側が最初から無かった事にするつもりだろうがな」

 

 連行しようとする達也に対して剣術部員は抗議する。

 遊作は危うく高周波ブレードの竹刀で桐原を斬ろうとした。ヤバい事をしたという意味合いでは遊作も同罪だが、遊作は剣道部の邪魔をしていないし魔法の使用もしていない。

 

「達也、さっさと連れて行くなら連れて行け。こいつ等逆上してキレて殴りかかってくるか──」

 

「危ない!!」

 

「っぐ!!」

 

 遅かった。剣術部の面々は逆上してキレて襲い掛かってくるかもしれないからさっさとこの場から去れと言おうとするのだがそれよりも先に遊作は剣術部の部員の竹刀に叩かれた。壬生が危ないと声を上げたが間に合わない。

 遊作は怪我はしていないが明らかに不機嫌であり、叩いてきた竹刀を握り締めたと思えば圧し折った。

 

「1発は1発だ、それでチャラにしてやる」

 

 遊作はそう言うと間合いを詰めて剣術部員を殴り飛ばした。

 殴られた剣道部員は、魔法を使ったのかと思うぐらいに綺麗に殴り飛ばされる。

 

『あ〜あ……悪目立ちしちまったな』

 

 平穏な学生生活を送りたい遊作だったが平穏とは程遠い出来事が巻き起こる。

 Aiは結局はこうなっちまったのかと呆れる。入学して一週間も経過していないのにコレとはいくらなんでも無いのである。

 

二科生(ウィード)の分際で調子に乗るな!!」

 

「二科生、一科生の話じゃない。人としての話をしているんだ。お前達は魔法師──話を聞け!」

 

 人としてのモラルに欠けている事を言おうとする遊作だがその前に剣術部員が竹刀を振りかぶる。

 その程度ならば簡単に避けれると魔法での攻撃が無いかのみに注意をはらい竹刀での一撃を躱し―間合いを詰めて一人一発ずつ拳で頬を殴り吹っ飛ばした。

 

「嘘…こんなに強いの?……」

 

 剣術部員達は決して弱くはない。

 魔法の行使はしていないがそれでもそこいらの人間よりよほど動く事ができ尚且つ竹刀と言う武器を持っている。しかし遊作は全ての攻撃を回避してのける。エリカは遊作が剣道部員達大人数相手に無双するほど圧倒的に強いとは思いもせず驚愕の声を漏らす。

 

「この程度か……遊星の方がまだ戦える……いや、彼奴はヤンチャしすぎていたか」

 

 殴り合いの末に最後に立っていたのは遊作だけだった。




中々に遊戯王に発展する事が出来ねえ……
後、言っときますが気紛れに思いついた一発ネタですからね、この魔法科高校の遊戯王は。

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