魔法科高校の遊戯王   作:アルピ交通事務局

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後もう少しで遊戯王に繋げれる。後もう少しなんだよ!……と言いつつも中々に辿り着けない愚かな作者です。


魔法科高校の遊戯王9

 

「成る程な」

 

「いきなりの話ですまない」

 

「いや、いいって……確かにオレも思うところが無いわけじゃねえし」

 

 山岳部に足を運んだ遊作はレオと会っていた。とある事を思い浮かべていた遊作はとにかく人が必要だとレオに詳しい事情を話した。

 レオも一科生と二科生に対する差別の問題に対して色々と思うところがある模様で、遊作が出してきた提案について考える。

 

「無理なら無理で断ってくれて構わない。他を探すだけだ」

 

「他って、次のアテでもあるのか?」

 

「レオの次はエリカに相談を持ち掛けるつもりだ……どうした?」

 

「いや、彼奴だったら絶対に乗ってくるだろうなって……そもそもで上手くいくかどうかの保証は無いんだろ?」

 

「正直な話、コレを実行しないと非魔法系の部活動の連盟が暴動を起こしかねない。壬生先輩が言うには色々と抗議するつもりだが、既に話し合いで通じる段階は過ぎている。いや、そもそもでコレは生徒が異議を唱えて解決する事が出来るレベルの問題じゃない……何故一科生と二科生があるのか知っているのか?」

 

 此処で今更な疑問を遊作はレオに投げ掛ける。

 どうして第一高校には一科生と二科生の制度があるのかと言うのか。

 

「そういえば……なんであるんだ?成績順で入学させるとしても別に一科二科は必要じゃねよな?」

 

「元々魔法科高校に入学出来るレベルの魔法師は貴重で魔法師を育成しないといけないと政府が定員100名だったところを倍の200名にした……だがそこで問題が生じた、実技指導等を出来る教員が圧倒的なまでに少ない。だから一科生と二科生の枠を作り上げて二科生の生徒は理論重視で2年目から実技を指導する……筈だった」

 

「だったって事は……教師をどうにかする事が出来なかったのか?」

 

「それもあるにはあるが、発注した制服にミスがあった……言わなくても分かるな」

 

「だから花弁(ブルーム)雑草(ウィード)か……って、学校側が悪いじゃねえか!!」

 

 魔法科高校が政府指導のもと増員された。制服の発注にミスがあり、花弁と雑草が生まれて……そして未だに教師を獲得することが出来ていない。そこからは段々と生徒達が誤解していき一科生はエリートで二科生はスペアとなり魔法師の選民意識をより増長させる様になってしまった。

 

「今からでも発注を見直せばいいのにそれを行う事を怠っている。学校側が問題を放棄し、政府が無茶を通した結果が今の第一高校だ」

 

「んだよそれ……オレ達は学校側や政府のミスのせいで見下されるのかよ。ふざけんじゃねえ!!」

 

「熱くなるのは勝手だが俺達がここでなにを言っても意味は無い」

 

 事実を知ればキレるレオ。

 遊作は熱くなるなとレオを宥めると指を3本立てる

 

「1つ、一科生と二科生の問題は生徒同士の問題じゃない。2つ、闘論を交わしたとしても生徒の意識は簡単に変わらない。3つ、この騒動を学校側は小さくしようとする……魔法師に対して当たりが強い世の中になったら魔法師は何かと不便だからだろう」

 

「だからオレ達に我慢をしろって言うのかよ?……狂ってる」

 

『魔法師なんて人種は元から狂ってるみたいなもんだろう……で、お前はどうすんの?』

 

「遊作の案に乗ったぜ!流石にこの現状を無視する事はオレには出来ねえ……暴動が起きちまったら、お前の事だから警察に通報したりするだろ?」

 

「当たり前だ、魔法師を潰すには人の力を借りるしかない……如何に強い力を持っていても人の力は恐ろしい。多要性もそうだが……レオは受けるでいいんだな?言っておくが確実に勝てるという保証は何処にも無い……失敗すれば3年間負け犬のレッテルを貼られる」

 

『マジで一か八かの賭けだ……けど、成功すれば学校を変える事が出来るぜ』

 

「二科生ってだけで負け犬のレッテルを貼られるぐらいなら挑戦させてもらうぜ!っで、オレはなにをすればいい?」

 

「今はまだ動くべきじゃない……と言うよりは戦力が足りない」

 

「聞く限り、今の話だと3人で充分じゃないのか?」

 

「念には念を入れておく……ああ、そうだ。達也にこの事を伝えないでくれ」

 

「なんでだ?」

 

「彼奴は騒動が丸く納まるのならば多少の事は目を瞑るつもりだ。今回の一件は下手すればかなりの暴動になる可能性が高い……風紀委員で騒ぎを鎮圧する立ち位置にいる達也に目を付けられたら困るのもあるし、達也以外にも優秀な二科生は居ることを証明しないといけない以上は達也に頼ってはいられない」

 

「そっか……分かった。でも、大丈夫かな……一騒動を起こすんだろ?」

 

「此処で弱音を吐いていても意味は無い……レオは引き受けてくれるならば、俺からは以上だ。次はエリカを誘いに」

 

「私がどうしたっての?」

 

 何処に居るのか分からないが何処かに居るエリカを探しに行こうとするとエリカが現れた。

 なんというか都合のいいタイミングで来たなと思いつつも遊作は口を開く。

 

「エリカ、一科生達と戦わないか?」

 

「……それって非魔法系の部活動の連盟を組み立てて学校側に抗議するって事?パスよ、パス。そんなまどろっこしい事はしてられないわ」

 

「いや、違う……をするんだ」

 

「……マジで?」

 

 遊作が具体的にはどうやって一科生達と戦うのかを告げるとエリカは嘘だろと言った顔をする。

 

「そんな事をしたら桐原先輩が」

 

「あの人はそうされて当然の事をして、壬生先輩は被害者だ……学校側としては騒動を大きくしてほしくないからあの手この手を使ってくるだろう。そこしか狙い所が無い……嫌ならば断ってくれて構わない」

 

「いや、確かに一科生に対してはムカついてるけど……それ桐原先輩が大変な事になるわよね?」

 

「自業自得としか言えない……レオは引き受けてくれた」

 

「おう!このまま見下されてバカにされたまんまだとムカつくからな!!」

 

 レオは遊作が持ちかけた案に賛同する。

 一歩間違えれば大惨事になりかねない割とギリギリのラインを歩いている。そのラインを更に細めて一歩間違えれば負け犬のレッテルを貼られる3年間を歩まなければならないが、勝てば栄光と二科生を見下すと言う一科生の不遜な態度を改めさせる事が出来る。

 エリカはどうしようかと悩む……が、殆ど答えは決まっている。

 

「いいわよ、乗ったわ」

 

「そうか……後は壬生先輩がやる気を見せるかどうか、このままならば2人には悪いがこの話は最初から無かった事になる」

 

 だからあまり期待しすぎないでくれとだけ遊作は言っておく。

 しかし既にレオとエリカはやる気に満ちている。誘う相手を間違えたんじゃないかと遊作は少しだけ後悔仕掛けるが後悔したところで意味は無い。既に賽は投げられている。1が出るか6が出るか、どちらが出るかはまだ定かではないが賽は回り始めている。

 

「じゃあ、俺は部活に戻る。悪いな、山岳部に入ったばかりなのに呼び出してしまって」

 

「いや、誘ってくれた事に逆に礼を言いたい」

 

「そうそう……上手く行くかしら……って、部活に入ったの!?」

 

「ああ、そうだが?」

 

 俺はBG部に入ったと告げるとエリカは驚きを隠せない。

 達也と同様にてっきり帰宅部に所属しているものだと思っている。よりにもよってあんまりパッとしないBG部なんだと意外そうな視線を向ける。先日の動きから最低でも体を動かすタイプの部活を選ぶのかと思っていた。取り敢えず駒は揃える事が出来たのだが、そこまで……ここからが本番であり、ここから動く為には遊作達だけではどうすることも出来ない。

 

「あ、遊作くん。このLEGEND魔法カードとLEGENDモンスターカードとLEGEND罠カードって各種1枚ずつしか入れられないで合ってるんだよね?」

 

「はい、それで合っています……しかし海馬め、ディアハをゲームに改造するとは商魂が逞しいな」

 

 部活動に戻った遊作は部活の先輩にラッシュデュエルについて説明をする。

 古代のエジプト、北欧神話、ペルーのナスカ等に伝わる神代の魔法を元に作り上げたゲームだとは基本的には誰も知らない。遊作はその事について教えるつもりも無い。余計な事を教えても意味は無いのだから。

 

「じゃあ、今日は此処で終わりで」

 

「お先に失礼します…………」

 

 ラッシュデュエルは大きく盛り上がるがその事に関しては今は置いておこう。

 日が沈み部活動が終わったので後片付けをしているBG部の部長達に先に帰る事を伝えて帰路につく。

 

「お、遊作おかえり」

 

「草薙さん」

 

 自宅に帰れば亀のゲーム屋は閉店作業を行っていた。

 亀のゲーム屋唯一の店員である草薙翔一は遊作を見ると微笑んだ。

 

「ラッシュデュエルの受けはどうだった?」

 

「思った以上に受けてましたよ」

 

『社長がマジになって作り上げたカードゲームだからな……その内デュエルディスクとリアルソリッドビジョンを出すぜ、社長』

 

「デュエリストが増えれば亀のゲーム屋は儲かるから丁度いいさ……それよりも閉店作業を手伝ってくれないか?」

 

「はい」

 

 遊作は草薙と一緒に亀のゲーム屋の閉店作業を行う。

 中学の頃からやっている作業なのでなんの苦もなくサクサクと閉店作業をし終える。

 

「……魔法科高校はどうだ?」

 

「色々とイカれているとしか言えない……俺も少しずつ狂ってきている」

 

 魔法科高校での生活が気になった草薙は遊作に尋ねる。

 まだ通いだしてから一月も経過していないが遊作はハッキリとイカれていると断言する。自分自身も狂ってきている事も自覚している。

 

「またなにか騒動でも起こすのか?」

 

「……それ以外に道は無いと俺は思っています」

 

「……ブランシュ、エガリテが関わっているとしてもか?」

 

「魔法師を排除したい団体なんて俺は知ったことじゃない……平穏に学生生活を送れるかナンバーズを手にする事が出来るかのどちらかだ」

 

「そうか……俺に手伝えることはあるか?」

 

「……Ai」

 

『お?やっとオレの出番って感じ?』

 

 ニュインと黒い塊が出現するとマスコットの様な姿に切り替わる。

 遊作をベースに作られた()のイグニス、Ai。電子的な霊でもありAiでもあり精霊(カー)に近しい存在である。Aiは遊作のCADから出ると店のパソコンに触れるとパソコンの中に入っていった。

 

「イグニスは相変わらず謎な構造をしているな」

 

「鴻上博士か了見しかイグニスの実体を知らない……俺達でも無理だったんです」

 

「それで俺はなにをすればいいんだ?」

 

「……いいんですか?今から魔法師とそうでない人間の対立を強める事をするんですよ?草薙さんは」

 

 魔法師なんて消えて無くなればいいと思っている、そう言おうとすると遊作の口が草薙の手により塞がれる。

 

「確かに俺は魔法師は大嫌いだが、お前や尊は嫌いじゃない。嫌いなのは魔法師の持つ選民思想や魔法師だからってなにをやってもいいと思っていると腐った性根だ……お前の事だ、魔法師の鼻っ柱を叩き折る事を考えてるんだろ?」

 

「そこまでのものじゃないですよ…………………をするだけです」

 

「おいおい……エグいな」

 

『それくらいしねえと世間は見てくれねえからなぁ……ま、Aiちゃんにお任せよ!この亀のゲーム屋を除いて足跡を』

 

「Ai、それだと不自然だ。亀のゲーム屋にも少しは足跡を残すんだ。でないと疑いを持たれる」

 

 遊作は草薙とAiと協力をし……ネット上に噂をバラ撒く。

 一科生と二科生の問題を未だに解決しようとしない学校にいきなり魔法を向けてきた馬鹿が居る事、二科生だからと見下してくる一科生達の選民意識等があるなど一部デマを一部本当の情報をネット上に流した。亀のゲーム屋から一般家庭、果ては大企業のパソコンからと色々なところから噂を流していく。

 

「遊作くんは居るかしら?」

 

 ネット上では魔法師はやっぱりクズだなんだと書き込みがある。いい具合に魔法師に対して向かい風が吹いている。

 下準備が済み数日後には壬生が遊作を訪ねに再びBG部にやって来た。

 

「なにか御用ですか?非魔法系の部活動で連盟を組んで学校に対して抗議する件に関してはお断りですよ」

 

 前回の事ならばお断りだと言えば壬生は一旦瞳を閉じる。

 あの後、達也を誘ってみるものの達也に「最終的には貴女はどうしたいんですか?具体性に欠けます」と言われて言い返す事が出来なかった。遊作も抗議するならば勝手にすればいいが自分は関わり合いを持つつもりは無いと一線を敷く。

 

「……どうやったら一科生の生徒と戦えるの?」

 

 なにに対して戦えばいいのか具体的には言っていない。

 洗脳は解けてはいるものの壬生は精神的に追い詰められており、見下してくる蔑んでくる一科生を見返したいと一科生と戦う覚悟を決めた。

 

「本気なんですね?」

 

「……私の魔法は確かに一科生よりも劣っているわ!でも、私の剣は劣ってないと証明したいの!」

 

「……そうですか」

 

 壬生の渇いた叫びは本物であると遊作は判断したので千年錠を取り出す事はしなかった。

 しかしここで千年錠を使って心を確認しなかった為に後に大変な事になるのだが今はその事には気付かない。

 

「まず……してください」

 

「…………え!?」

 

「殴り倒した俺や達也にはその権利はありませんが壬生先輩にはその権利はあります……」

 

「ど、どうしてもしないとダメなの?桐原くんとは昔からの仲なんだけど……」

 

「それ以外に道があるならば逆に教えてほしいぐらい……嫌ならば非魔法系の部活動の連盟が騒動を起こすのを待つだけ」

 

「…………分かったわ………桐原くんを訴えるわ」

 

 覚悟を決めた壬生は自分に対して高周波ブレードを向けてきた桐原の事を傷害系の罪と魔法を人に向けてきた罪で訴えを起こした。




基本的には勢いとノリで書いている短編なのを忘れずに。

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