よくあるテンプレの話 作:るるぶ
許せる人だけ読んでください!
あと、原作のネタバレが微妙にあります!!嫌な人はすぐに読むのをやめてください!
その01〜俺、お姉ちゃんになりました!(主人公視点)〜
衝撃!ワイ、女の子になる!!
ありのまま今起こった事を話すぜ!
家でレスバをしていた俺は、いきなり空から降って来た隕石が家に衝突し、死んだはずだった。しかし、気づいたら知らない家の子供に生まれ変わっていた!数年後に判明したのだが、どうやら「推しの子」の世界に生まれ変わったらしい。
そのきっかけは俺にできた妹だった。
名前は"星野アイ"。
作品自体を読んだ事はないが、どうやらアニメの第一話がかなりの評判で、Twitterでよくその名前を見かけていた。
妹の名前を初めて知った時は、脊髄に直接何かされたのではというほどの衝撃が全身を駆け抜けたものだ。
とはいえ、俺と妹は父親がちがうので完全な姉妹とは言い難いところがあるが別にどうでも良い。そこら辺、ギャルゲーとかであれば兄妹でイチャコラするのだろうが、残念、同じ女性同士なのだから子供など産めるはずがないので、その要素はありません!!
そして、家庭環境がゴミカスだったので、ほとんどアイを育てるのは俺がやったと言っても良い。そのおかげかアイは本当によく俺に懐いてくれている。こないだなんて、
「大きくなったらお姉ちゃんと結婚する!」
と両目に何故かある星が光り輝きながら俺に言ってきた時は、尊さで消滅しそうだった(比喩じゃないです)。しかし、俺もアイも周囲が敵だらけの中で育ち、幼かったアイを守る為には俺は全ての理不尽を受け入れるしかなかった。
その内、クソババアが逮捕され、俺たち二人は施設で暮らす事になった。正直、生まれ育った家がクソ過ぎたので、施設暮らしは俺に取っては遥かにマシだった。だが、施設暮らしが始まってからも碌な目に遭わなかった。
学校ではいじめにあった。俺だけならまだ良いが妹をいじめる奴もいたのでついにはブチギレ、全員ボコボコにしてやった。驚く事に今世の体は女性でありながらめちゃくちゃ身体能力が高かったので、無双しまくった。結果、私は周囲から怪物として扱われ友達が一人もできなかった(涙)。
まあ、それは良い。妹が幸せになってくれれば問題なし!その精神なので、俺に友達が居なかろうと一向に構わん!だって、前世でもぼっちだったわけですし...。何も変わらない、何も変わらない(自己暗示)。
中学生に上がってから突然妹からとんでもない宣言をされた。
「お姉ちゃん、私、アイドルになる!」
え?今なんて?
「アイドルになります!!」
彼女は胸を張りながら俺にそう宣言した。私とは違い、少し控えめな胸がまた堪らない。そんなアホな事を考えながら経緯を聞くと、どうやらスカウトされたらしい。
確かにアイドルに向いてるとは思う。
育てた俺が言うのだから間違いない。だが、妹はそう言う仕事にはつかないと思っていた。誰かに嘘をつくと言う行為に対して何処か罪悪感を持っている子だ。以前、出所したクソババアとばったり会敵した時には
「あんた達なんか愛してるわけないじゃない」
と言われた。
俺としては、そりゃそうだろうと思ったが、それは俺が転生者だからであり、アイにはかなりショックだったに違いない。実際、施設に帰った後にアイは俺に縋るように聞いて来た?
「お姉ちゃんは私の事、愛してる?」
今にも泣きそうで、だけどそれを隠せてしまう彼女の生い立ちをあまり変えられなかった事に罪悪感を感じなら彼女を抱きしめる。
「当たり前でしょ、私はアイの事を心から愛してるよ」
アイは何も返さなかったが、しばらくの間、私に抱きついて離れなかった。
その目が黒く濁っているのに気づかないまま──。
それからしばらくの時が立ち、アイのグループはみるみるうちに売れて行った。私もライブには何度も行ったことはあるが、流石我が妹、最強無敵のアイドルだった。
そうだ、実はこの期間にもう一つ重要な出来事があった。
それは、俺が女優になったと言うこと。
劇団ララライとかいう所のオーディションに何故か申し込まれていた俺は、なんとなくで受けに行ったら合格し、そのまま女優となってしまった。
まあ、俺の見てくれはかなり良いし(事実です)、演技もかなりレベルの高いものができる。前世でアクタージュにハマって一人演劇とかやって甲斐があったぜ...。それらを駆使することで、俺は順調に売れていた。
そんなこんなで、お互いに芸能界デビューした俺達は姉妹共に快進撃を遂げており、それをネタにした記事もちょくちょく見られる様になった。
さらには、私達姉妹の写真などもたまに撮られる様になり、こないだは、二人で水着を着て撮影をした。何故か妹の鼻息が荒かった様に感じたが、気のせいだろう。
気のせい....だよね?
あと、最近、同じ劇団に所属している金髪のクソガキがやけに話しかけてくる様になった。名前は特に覚えていない。
覚える気もない。
そんな波瀾万丈な日々を送る中で、妹からアイドル宣言された以上の告白をされる事になる。
「お姉ちゃん、私、妊娠したみたい」
「?????」
理解が追いつかない。そもそも妹が誰かと付き合ったと言う話も聞いていない。お姉ちゃんに報告しないとか許しません!!
「だ、誰との子供なの?」
「ひ・み・つ」
秘密ならしょうがないか〜。
いや、しょうがなくないだろ(マジギレ)。
あまりにも衝撃的過ぎた為、脳の処理が追いつかず色々な事がなあなあになったまま日々は過ぎ、ついにはB小町の活動を休止し、病院に入った。
私まで活動を休止にするわけにもいかず、仕事の量を少し減らしてちょくちょくアイに会いに行き、いよいよ出産となった。激しい痛みの末に双子を産み終えた妹に寄り添いながら、生まれてきた赤子達を祝福する。
アイの担当医となってくれたゴロー先生が来なかった事を妹は残念そうにぼやいていた。
「むー、ゴロー先生の嘘つき...」
結局、アイが退院するまでゴロー先生と会うことはなかったそうだ。私としても何度かお話しした事があり、アイの事をよくサポートしてくれていたのでお礼を言いたかったのだが、残念である。
にしても、妹よ、流石に子供達の名前がキラキラネームのはどうかと思うぞ!
だが、あんな自信満々な顔で言われたら俺に止める事ができるわけもなく...。すまない双子達よ...。
さて、退院したは良いものの、そこから再び激動の日々がスタートした。
アイは復帰に向けて子育てをしながらトレーニング。俺も仕事を休める時は双子の面倒を見ていた。俺もアイも同じ家に住んでいるので、家にいる=双子の面倒を見る、と言う図式になったが、この双子はかなり賢く、大変ではあるものの、すごく手間がかけるわけでもなかった。
それでも無理な時は社長夫人のミヤコさんが面倒を見てくれた。
ミヤコさんとしては面倒ごとを押し付けられただけなので、かなり申し訳ないので、お土産やこっそり給料的なものを渡している。少し前までは不満そうだったのだが、最近は諦めがついたのか精力的に面倒を見てくれる様になったのが、さらに申し訳なさを加速させたものだ。
そんな日々を過ごす中、アイは順調に復帰し、テレビにも少しずつ出る様になった。
まあ、絶賛売れまくりの俺が少し口利きをした事もあるのだが、ほとんどはアイの実力だ。
こないだはアクアと映画に出ており、四人でそれを見に行った際にはかなりうるっと来たものだ。
ようやくアイと同じ番組にちょくちょく出る様になり、そのうち、私達二人はセットでバライティー番組に出る事が多くなった。とは言え、俺は女優で、妹はアイドル。活躍の舞台は被る時もあるが、基本的な場所は全く違う。
そしていよいよアイのドームが決まり、今日はこれからアイのライブがある。
双子の面倒を見るために、そしてアイの活躍を見守る為に休みを取った俺は家にいる。
すると、突然インターホンがなった。社長が来たのかな?と思い、子供達と戯れる妹の代わりに俺が出る。
「はい、どうしました──」
急激に世界の時間が遅くなったのを感じる。
1秒が希釈され、まるで一分の様にも感じる。
目の前には花束と、俺を持ったフードの男。
そして、チラリと見える凶器──。
考えるより先に体が動いていた。目の前の男を突き飛ばし、外に出た私は一瞬でドアを閉める。男を押さえつけると同時に大声で叫ぶ!!
「アイ!警察を呼んで!!!」
人生でこれほど叫んだ瞬間はこの時だけだろう。犯人を押さえつけると、ナイフを遠くに飛ばそうとしてある事に気づく。私の横腹に刺さっていた。
──くそ、この野郎、意地悪見せやがった。
とりあえずナイフを抜かれるとより不味いので、力を入れてナイフを抜けない様にする。この体でなければこんな馬鹿げた芸当はできなかっただろうと、神様に感謝する。
「くそ、姉の方か!離せ!!俺はあの女を殺さないといけないんだ!!」
ようやく状況を飲み込めたのか、フードを被った男は抵抗を見せる。
だが、私のつよつよ脳筋ボディの前ではその抵抗も無意味となる。首チョップというアニメの様な方法で犯人を気絶させると、ドアの横にもたれかかる。
息を整え、傷が広がらない様にする。
すると、ドアが開き、妹が出てきた。
「どうし──、お姉ちゃん!!」
妹がこちらを見ながらすぐに寄ってくる。
「え、あ、あ、きゅ、救急車呼ばないと!」
アイが急いで電話をかける。電話をかけ終えた妹を抱きしめながら言う。
「アイ、今日のライブ必ず出ないとダメだからね」
「な、何を言ってるのお姉ちゃん。今はそれどころじゃ」
何を言っているのかわからない、といった顔で妹は答えた。
「アイ、聞いて。私の、私の最大の自慢は、アイのお姉ちゃんであることなんだ」
想像以上に傷がひどかったらしく、血が止まらない。
「アイが輝くことが私にとって一番の喜びなの」
だから、伝えるべき事を伝える。
「だから、私の自慢の妹でいて欲しいんだ」
これが俺の、私の願い。
「愛してる」
視界がぼやけてくる。
「わ、私も!私もお姉ちゃんを愛してる!!だから、おいてかないで!一人にしないでよ!!」
ああ、意識が遠くなる。体の力が抜け、妹の涙すらぬぐえなくなる。
まあ、妹を守れたのだから悪くないかと思いかけた時、ふと頭にある考えが浮かぶ。
──この男は何故この家がわかったのだろう。
──こんな奴に見つけられるわけがない、誰かが教えた?
──社長?ミヤコさん?いや、有り得ない。B小町の他のメンバーは家の場所をそもそも知らない。
──そう言えば数日前にアイはこんな事を言っていた。
「こないだね、アクアとルビーが父親の話をしてて、今度会えないかーて連絡してみたんだ。その時にお姉ちゃんにも紹介するね。まあ、お姉ちゃんは知ってる人かもだけど」
──なら、あの子達の父親が?確かに時期としては納得がいく。
──だとしたら、アイを殺すまで狙ってくるはず。
──それはダメだ。そんな事をさせるものか。
死にゆくはずの体が、1分1秒でも生き延びようと躍動する。彼女の意識が消えない様に繋ぎ止める。
サイレンの音が聞こえる。
救急隊員が見えたのを確認すると、少し安心し、意識が闇の中に落ちた。
──知らない天井だ。
人生で一度やって見たかった事が叶い、少しテンションが上がる。横を見るとアイがいた。疲れているのか寝てしまっていた。相変わらず可愛い寝顔だなと少し心が和むのを感じる。
しばらく眺めていると、アイが起きた。
「あ、お姉ちゃん!!!」
アイが抱きついてきた。相変わらず良い匂いがするなと呑気な事を考えていると、よほど心配だったのか泣き出してしまった。
「よかった、本当によかった...」
無言でアイの頭を撫でる。
こんなにも心配させてしまった事を申し訳なく思う。
アイが落ち着いてきた頃、意を決して質問した。
「アイ、こないだ家を教えた人って誰?」
「え、どうしたの急に」
俺の推理を話す。その話を聞く中で彼女も察しがついてきたのか、少しずつ、妹の中に怒りが溜まるのを感じた。
「だから、名前を教えて欲しいの」
少し間が空くと、彼女は言った。
「カミキヒカルだよ、お姉ちゃん」
なんか聞き覚えのある名前だ。
「お姉ちゃんの所属している所に昔いた人だよ。覚えてない?金髪の一歳年下の男の子」
ああ、あのクソガキか。確かにイカれた奴だと思っていたが、ここまでするとは。
「ごめんなさい。私のせいで、お姉ちゃんは死んじゃうところだった...」
今にも泣きそうな声で謝る。
「大丈夫、それにほら、アイのおかげでこうして生きているわけだし」
妹に言葉を続けて返す。
「だから、あとは私に任せて」
それから数日後、退院した俺は、カミキヒカルを探し回り、三日目にしてようやく見つけた。
その後の事は詳しくは語らないが、このサイコパス野郎は二度と私達に会う事はできなくなった。
あの事件以降、大きく変わった事が二つある。
一つはアイと俺の世間からの評判だ。
アイはあの事件があった後でも、しっかりとドームに立ったらしく、大成功を納め、アイドルとして圧倒的支持を獲得。加えて、私の活躍も何故か広まり、マスコミに追われる日々が続いたし、アイのファンの中で、救世主の様な扱いを受ける様になった。
ただ、これは別に良い、問題はもう一つの変化だ。
アイがヤンデレになってしまった!!
仕事以外でアイのそばから離れる事を許してくれず、ちょっとした買い物に行こうものなら、
「ねえ、なんで一人で行っちゃったの?どこかに行く時は必ず一緒にって、約束したよね!!」
「お姉ちゃんは私とずっと一緒にいるんだから、絶対に離れちゃダメだよ」
とハイライトオフの目で怒り出す。と言うか、そんな約束しただろうか?
最近はお風呂も一緒に入るようになったし。
仕事が終わると必ず妹が外で待っている。
そんな状況を周囲は温かい目で見守るだけで助けてくれず、双子達にも
「「お姉ちゃんがお母さんと結婚すればいいのに」」
と言われる始末。
えぇ...どこで育て方を間違えたんだろう....?
自分の上に何かが乗っかるのを感じて目を覚ます。
思うように動かない。ぼやける視界で何が乗ったのか見ると、そこには妹がいた。
え?なんでですか??
混乱するこちらをよそに妹は服を脱ぎだし、こちらが起きたのに気づいたのか口を開いた。
「あ、お姉ちゃん起きたんだ。あの薬あんまり効かないのね...」
いまなんて?薬??
「そうだよ、お姉ちゃんのお酒に睡眠薬を混ぜたの。まあ、そこまで効き目はなかったらしいけど」
少し残念そうに妹は言う。
そういえば双子を寝かしつけた後、アイと二人でお酒を飲んでいたんだっけ。
そして、ようやく気づいたのだが、どうやら俺の手は縛られているらしい。
んんん??わけがわからないよ!
「ア、アイ、お姉ちゃんの腕の縄を解いてほしいなー」
「え?ダメだよ、大体、手を縛ったのは私な訳だし」
ハイ、知ってました。
「私ね、思ったの。お姉ちゃんが勝手にどこか行くのは私の気持ちが伝わってないからだって」
いや、十分に伝わっています。
「だから、体に教えようと思って」
ま、不味い!!何か解決策はないのか!
「安心してお姉ちゃん。すぐに気持ちよくしてあげるから」
く、くそう!!なんでこの縄ほどけないんだ!俺の肉体どうした!!
「お姉ちゃん、愛してる」
いやぁぁぁぁぁあーーーーーーーー!
後日、この姉妹が同じ指輪をつけて町中を歩いているのを目撃した人がいたとか、いなかったとか。
読み返したけどひどい内容だなぁ...。
人物紹介のコーナー
主人公 星野真名
見た目は柊真昼のような出るところがしっかり出てて、髪型はロング。ただし、色は金髪。身体スペックは織村千冬の劣化版(十分アタオカ)。ただし、シスコンバカで妹第一優先。前世では推しの子を未読の為、全て後手に回ってしまう。カミキヒカルをボコボコにして東京湾に沈めた(ガチ)。
ヒロイン? 星野アイ
超絶怒涛のお姉ちゃん大好き野郎。お姉ちゃんが好き過ぎてヤンデレ化。事件後はお姉ちゃんに気持ちを隠すのを辞め、GPSを姉の私物に紛れ込ませている。カミキヒカルとヤったのは姉に容姿が似てるからという雑な理由。親ばかでもある。最近は姉を監禁したいと思っている。
本作の被害者 カミキヒカル
一瞬で消された男。原作同様ロクな事してないが、本作では良いように使われ殺されるという、ざまぁみろな結末を辿る。主人公に襲われてなんとか生き延びようと足掻いたが、全く歯が立たず敗北。東京湾に沈んでいる。最後はプッチ神父のような無様なセリフを吐いて消えていった。
教えて!先生!!!のコーナー
Q.主人公の応募をやったのは星野アイなんですか?
A.いえーす!主人公がアイドルより女優の方が向いてると思ったので勝手に応募しました。
Q.なんで同じ苺プロにしなかったんですか?
A.アイがお姉ちゃんにはもっと相応しい場所がある(訳:早く有名になって欲しかった)、判断したからです。
Q.主人公は逮捕されないんですか?
A.証拠隠滅やアイがアリバイ工作に加担した為、特に疑われていない。
Q.二人は結婚したんですか?
Aもちろんです!法律?よくわかんない!!
Q.アイ視点もありますか?
A.書いたカケラのようなものはあるので、気が向いたら完成させます。
Q.もしかして主は百合が好きですか?
A.百合からしか得られない栄養があると思っています。