よくあるテンプレの話 作:るるぶ
最後のアンケート答えてくれると嬉しいです。
第十四話
基本的に決まった時間に毎日起きている俺は、今日も同じ時間に目を覚ます。
目を開けると、そこにはアイがいる。
あの日を超えてから俺達は、半同棲状態から、完全な同棲に移行した。
それに伴って、大きめのベッドを二人で買い直し、一緒に寝ている。
とはいえ、アイも俺も高校生だ。俺に関しては精神年齢だけでいえば十分大人だが、肉体は思春期真っ盛り。
しかも、両親がこの家に来る心配は無い。
つまり、ヤリたい放題と言う事だ。
お互いのどちらかがしたい日は、ほぼ100%してる気がする。
一応、避妊はしているが、これだけやっているのでうっかりもあった(それが本当にうっかりなのかは議論の余地があるが)。
最初の頃は俺が手玉に取っていたのだが、最近は手玉に取られる事が増えて来た。というか、彼女、元気すぎるんよ....。
そんなこんなで、昨日もお互いを貪り合った俺達は、そのあと眠気にそれぞれが落ちるまで、言葉を交わし合い、そのまま意識を手放したので、服は着ていない。
こう言う時、俺としては先に起きると少し役得な気がする。
何故ならアイの寝顔が見れるからだ。
これが堪らなく愛おしい。
このまま額縁に飾って、永遠と眺めていたい。
そんな少し狂気じみた思いを抱きながら、彼女を見つめ続けていると、俺の視線のせいなのか、目を覚ました。
「あ....グレン....おはよぉ....」
寝起きで思考が回っていないのだろう。半開きの目で、途切れ途切れで小さな声が聞こえる。
──可愛い。
録音機を用意してなかった事が悔しくてしょうがない。
「ああ、おはよう、アイ」
彼女に言葉を返し、しばらく彼女の姿を眺め、脳裏に焼き付けた後、この時間が名残惜しくはあるが、俺は内心で決別を決めるて、布団から出る。
「シャワー浴びて、朝ごはんの準備してくるわ」
「うぅぅ...ん、もう少しこのままぁ...」
布団から出ようとする俺を力無い手で彼女は捕まえる。
数秒ほど彼女を見つめるが、この状態の彼女を振り切れるほど、俺は鋼の心を持っていない。
──まあ、夏休みだしいっか。
諦めがついた俺は、結局1時間ほど、布団の中で二人で過ごすのであった。
二人でシャワーを浴び終え、朝食も食べ終えた俺達は、二人でゆっくりと優雅な午前中を過ごしていた。
「ねぇ、私達、家でゴロゴロしかしてなくない?」
彼女は俺の膝に頭を乗せスマホをいじりながら聞いてくる。
「確かに暇な日、被らなかったもんな」
「そー、せっかく付き合ってるんだしなんかしたいなぁ」
アイの言うとおり、俺たちは夏休みにまともに遊んでない。
お互い、なるべく休みは合わせるようにしてきたのだが、アイはライブや練習、俺は編集者との打ち合わせで丸一日暇な日を合わせるのはかなり難しい。同棲しているので同じ空間にいる時間は長いが、どこかに出かけるとなると、かなり厳しかった。
「といっても、何するんだよ」
「うーん、そうだなぁ...」
スマホを見るのを辞め、かなり考え込む。
彼女もアイドルとしての自覚が出てきたのだろう、二人で外に出て何かすることに警戒心を少しは持っているようで、安心する。
有名人、特にアイドルにとっては男と出かけるなどリスクの塊だ。下手しなくても、アイはアイドルを辞めざるおえなくなるだろう。
それは俺としても望む所ではない。
俺はアイドルとしてのアイもすごく好きだ。
彼女がライブをしている時の姿は何度見ても飽きないし、なんならアイのレベルも回を重ねるごとに、凄まじい進化を遂げている。そんな彼女が何処まで行くのか、一人のファンとしても楽しみなのだ。
「海行きたい!!」
前言撤回、こいつはアイドルとしての自覚はゼロだ。だめだこいつ、はやくなんとかしないと...。
「アイさんや、君の職業はなんですか?」
「アイドル!!」
うーん良い返事。一切の曇りなく、輝く瞳で見つめながら返答してきやがった。
「そうですよね、なら海は不味くないですか?」
「え~、いいじゃんべつに~」
「良くない」
良くないんだよアホタレ。このまま行けば、マスコミにバレるのも時間の問題な気がしてきた。そろそろ彼女に真剣に説教すべきではないだろうか。
「私の水着みたくない?」
「見たいです、いついくよ」
彼女の言葉に、俺は反射的に返事をした。
見たいに決まってんじゃん、すぐ行こう、今行こう。レッツゴー!!!
「うわー、食いつきすぎでしょ」
うるさい、俺は男なんだ。男には引けない時があるんだよ!
「良いだろ別に、で、いつ行くよ」
彼女はニヤニヤしながら返事をする。
「うーん、29くらいかなぁ」
「なら、その日、意地でも開けます」
「よろしく~」
やばい、くっそ楽しみだわ。
そして、当日、アイが体調を崩した。
その瞬間、何故か父を頼るべきと感じ、父親に連絡をし、病院を紹介してもらった。
その病院は、父の友人が経営しているらしく、あの四宮家お抱えの医者だとか。
その医者に無理を言って診てもらう事ができた。
この時の事を生涯、俺は忘れないだろう。
医者は深刻な表情で俺に言う。
「落ち着いて聞いてください。彼女は、妊娠してます」
Q.二人は今どんな感じ?
A.共依存
Q.まだこいつらは高一なの?
A.もう高校二年です()
Q.時間経ち過ぎじゃない?
A.本当はそこを短縮した内容を本編で書くつもりでしたが、完結を優先しました。ちなみに、かなり時間が飛んだのは10話と11話の間です。
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