インデックス。彼女は『とある魔術の禁書目録』のメインヒロインではあるが、彼女は御坂美琴と比べると影の薄いヒロインである。しかし、主人公の上条当麻はインデックスに依存又は隣に居てほしいという思いを抱えており、影が薄くても彼女は当麻にとって必要な存在なのである。
しかし、彼女は完全記憶能力によって10万3000冊もの魔導書を記憶させられた人間図書館であり、イギリス清教第零聖堂区『
さて、では何故そんな話をするのか?それは、そんなインデックスに転生し、更にとあるの魔術と創作する力を持って転生した、1人の転生者の物語である。
――――――――――――――――――――――――
???「………あれ?」
少女はベッドで目を覚ます。ベッドから目を覚ました少女は、起き上がった時に鼻で嗅いだのは、潮の香りだ。波の音が聴こえる為、海に面した家の中に居ると理解した。
ベッドから起きると、何だか何時もより景色が高く見えた。
???「ん………なんか、おかしいんだよ……えっ?」
話し方も変だ。幼いというか、口調が特徴的だ。声も何時もより高いような気がする。
???「私………どうかしちゃったかも………あれ?なんか口調もおかしい………それに、なんか色々思い出して来た」
少女の頭の中に入り込む、10万3000冊の魔導書の知識、そして新たな魔術を創り出せる力に関する知識。クトゥルフ神話TRPGなら絶対に正気度ゼロになる所か、マイナスになってもおかしくない程だ。しかし、少女は少し頭が痛くなっただけで後は平然としている。
???「インデックス…………それが私?もしかして!?」
少女は近くにあった手鏡を手に取る。テーブルの上にあった手鏡で、自分の姿を見つめてみた。すると、其処には1人の少女が映っていた。腰まで届くほどの長いストレートの銀髪とエメラルドのような緑色の瞳、白い肌に小柄で華奢な体格。整った顔立ちをしている。原作によれば、上条当麻曰く『髪や肌からわずかに甘い匂い』がするようなので、少女は髪を少し持って匂いを嗅いだ。すると、確かに甘い香りがした。更に着ている服はアロハシャツに短パンと、とてもインデックスのイメージに合わなさそうな服装だ。
インデックス「インデックスだ………私、インデックスになっちゃったんだよ」
此れが転生?確かにそういったサブカルチャーの知識はあるのだが、精神的動揺は無い。インデックスになったからか?それともサブカルチャー知識のお陰なのか?とにかく今は、自分が何処に居るのか探らなくてはならない。
しかし、自分が何者だったのか?その記憶も無い。サブカルチャーの知識はあるが、前世が何者だったのか?男?女?何者なのか思い出す事が出来ない。
インデックス「首輪は………あれ?もしかして制限とこ無し?って事は魔術使いたい放題?強過ぎない?」
首輪とは、禁書目録の離反を防ぐ名目の元、ローラ(ひいては英国女王)に施されていた術式。喉の奥に不気味な紋章が刻まれ、これにより表向き、インデックスの脳は85%が魔道書の記憶で占められ、残りの15%の記憶で生きているとされ、1年毎にその15%の記憶を消去しなければ命を落とすという制約だ。インデックスの生命が脅かされたり、魔導書の中身を知ろうとすると『
『
とはいえ、そんな力が自身に宿っている『聖人』は、身に宿した莫大な量のテレズマにより腕力や脚力、五感・思考速度などの身体機能が大幅に強化されており、原作に登場した聖人達は総じて、その身体能力に頼った近接戦を得意とする傾向がある。また、元々の出力が高いために使用できる魔術の規模も大きく、広範囲を覆う大規模魔術であっても瞬時に発動を可能とし、戦闘用の術式ならば余波だけで並の魔術師を一瞬で消し炭にする程。肉弾戦と魔術戦を並列して展開する事もできるため、聖人同士の激突になると、そうではない者達が立ち入る隙はほとんどない。
そんなインデックスにもテレズマが宿っている理由。それが考えられるのは、彼女が『転生者』である事が上げられる。
よく考えて欲しい。神から力を与えられて転生した者、死後に異世界へ転生する事は、たったそれだけでも魔術的意味合いを持つ。魔術は宗教から生まれる事が多い。十字教では死ぬと審判の日まで眠り続けるという教えがあるが、東洋では『輪廻転生』と呼ばれる死後の価値観が存在する。死ぬと人間か動物か、兎に角生まれ変わるという価値観が存在するのだ。
しかし、十字教徒では死後に別の世界で復活する事を『転生』とは言わず、『蘇生』又は『復活』と呼ばれる。此れは、キリストが十字架に掛けられて処刑された後、三日後に蘇った事に由来する。それが後の『
どうして転生したのか、インデックスも思い出せない。しかし、神様転生にしても、自力で転生したにしても、インデックスは『転生』し『復活』した。此れだけでも魔術的意味合いを持ち、『魔神』に等しい存在へと生まれ変わり、キリストのような『聖人』となった。
彼女は扉に手を掛けて外へ出る。すると、今まで気付かなかったが、何処からか音楽が聴こえてくる。
???『はい!ワン・ツー!ワン・ツー!ワン・ツー!ワン・ツー!』
???「ワン・ツー!ワン・ツー!ワン・ツー!ワン・ツー!」
インデックスはその声に聞き覚えがあった。しかし、確認しなくてはならない。
インデックスは階段を降りて、声の発生源に向かう。しかし、階段を降りる途中で、一階の様子を見たインデックスは、声の主が何者なのか確信を得た。
それは、テレビに映る女性達の体操に釘付けとなり、掛け声に合わせて声を上げている。
インデックス「わあ………マジなんだよ」
インデックスはもう一つ確信した。自分が居るのはドラゴンボールの世界だと。そんな世界に、魔術を持つインデックスとして転生した事。インデックスは、未来に待ち受ける闘いに、息を飲んだ。
――――――――――――――――――――――――
老人は、自身を『亀仙人』と名乗った。見た所、ただのスケベなおじいさんにしか見えない。しかし、インデックスは亀仙人が強い人だと感じていた。武術の経験がある事を直感で見抜いている。
亀仙人「しかし、お主は何者なんじゃ?あっ、お主のシスター服は海水で潮臭くなっておったから洗濯しておる」
しかし、亀仙人はインデックスに対して特に欲情していないし、そんな様子も無い。着替えさせてくれたのはありがたいし、着替えまでしてくれた所を見るに根は良い人なのだろう。
インデックス「ありがとう。着替えさせてくれただけでなく洗濯もしてくれて。こんな見ず知らずの女の子に優しくしてくれて、おじいちゃん優しいんだね」
亀仙人「ま、まあ倒れてる奴はほっとけないんじゃ////。それにワシはロリコンではないからのう。それで、お主は何者なんじゃ?」
インデックス「私は、インデックスって言うんだよ。正式名称は『Index-Librorum-Prohibitorum(インデックス-ライブロラム-プロヒビットラム)』。禁書目録って意味なんだよ」
亀仙人「目次みたいな名前じゃのう。それで、お主は何でワシの家の前の砂浜で倒れておったんじゃ?ベッドで寝かせてから3日も眠ってたんじゃよ」
インデックス「それは………私も分からないの。気が付いたら私は此処に居たんだよ」
亀仙人「そうか。しかし、お主は此れからどうするつもりじゃ?」
インデックス「どうもしないんだよ。強いて言うなら世界を旅してみたいかな」
亀仙人はビールをコップに注ぎ、コップのビールをグビグビと飲み始める。
インデックスはお茶を飲んでいるが、内心お腹が空いていた。とはいえいきなり見ず知らずの人にお腹いっぱいご馳走を食べさせて欲しいと言う程、このインデックスは厚かましくなるつもりはない。
とはいえ、空腹には耐えられない。
インデックスはプライドを捨てた。
インデックス「ねえ……その…………お腹いっぱいご飯を食べさせてくれると嬉しいな」
亀仙人「ん?ああっ、確か一週間分の食料があった筈じゃ。待っておれ、今何か作ってやる」
しかし、亀仙人は懸念していた。インデックスの食欲という物を。
インデックスが2日分もの食事を平らげた所で、亀仙人が怒鳴る。
亀仙人「おいお主!少しは遠慮したらどうなんじゃ!」
インデックス「ふぁままぁふふぉひひははべへぇまぁいはも(まだ少ししか食べてないかも)」
亀仙人「飲み込んでから物を言わんか!」
思わずサングラスから目玉が突き抜けそうな勢いでツッコミを入れる、涙目になった亀仙人であった。
―――――――――――――――――――――――
亀仙人はウミガメに乗って、海の上を移動していた。亀仙人の背後ではインデックスが彼の背中にしがみつき、共に海を渡っている。
亀仙人「なんじゃ。お主なんか海を割って移動するかと思ったわい」
インデックス「『モーセの海割り』。確かに此れは使えるよ。でも媒体となる杖を亀仙人が貸してくれなかったんだよ」
亀仙人「しょうがないじゃろ。予備の杖作っておらんからの。まあただの杖とはいえ、百年以上も使っておるからお気に入りじゃし渡せんよ」
インデックス「なら今からでも海を凍らせようか?」
ウミガメ「止めてください!私が死んでしまいます!」
亀仙人「なんかお主が言うと冗談には聞こえんから、そうしようものならすぐ止めるぞ」
インデックス「じゃあウミガメの目的地まですぐに行こう。クトゥルフ神話系統の魔術に、それを可能にする『門の創造』というのがあるんだよ」
亀仙人「くとぅるふ?は知らんが、それは駄目じゃ。こうして景色を見ながらゆっくり移動するんじゃよ。すると、すぐに移動するだけでは見えん新しい発見もあるぅ――あっ!!きゃわいい人魚さんや〜い♥!!」
亀仙人は海を泳ぐ人魚に手を振る。
インデックスは呆れながらも、思わず笑ってしまった。
インデックス「全く……ホントに新しい発見かも」
――――――――――――――――――――――――
そして、亀仙人と共にとある浜辺へ到着したインデックス。ウミガメから降りたインデックスは、二人の女性と少年に出会う。ドラゴンボール主人公の孫悟空だ。サイヤ人の証である猿の尻尾が生えている。
インデックス「こんにちは」
悟空「オッス!」
インデックス「………まあ良いか」
初対面でオッスと言われるのは少し気が引けるが、まあこの頃の孫悟空はまだ世間知らずな所があると知ってるので、何とも言わない。
ブルマ「あら、誰かしら?其処のシスターちゃん?私はブルマよ」
インデックス「私はインデックスっていうんだよ。Index-Librorum-Prohibitorum」
ブルマ「Index-Librorum-Prohibitorumね。それでインデックスちゃんなんだ」
インデックス(コイツ!!流暢かつ正確に私の名を呼びやがった!!流石はドラゴンボールでも一二を争う天才!!)
悟空「なんだそりゃ?言いづれぇ名前だな」
インデックス「まあ呼びにくくても無理もないかも。インデックスで良いから」
悟空「じゃあそれで良いな!オラ、孫悟空だ!」
その後は原作通りに悟空達がドラゴンボールを受け取り、亀仙人からウミガメを助けてもらったお礼に、筋斗雲を受け取った悟空。西遊記が元ネタなだけあると思ったインデックスであった。
しかし、此処で思わぬ出来事が起きる。
亀仙人「のう、お主等に頼みがあるんじゃ。インデックスを連れて行ってくれぬか?」
インデックス「えっ?」
亀仙人「インデックスは世界を旅してみたいそうなんじゃ。色々訳に立つかもしれんぞ」
ブルマ「あら?私は別に良いわよ?」
悟空「オラも別に構わねぇぞ」
インデックスは一瞬渋ったが、この世界を回ってみたいと思っていたのだ。亀仙人の所に居るより、色んな所を回る方が良いだろう。
インデックス「それ良いかも!ブルマ!ごくう!私もついて行って良い!?」
ブルマ「良いって言ってるじゃない」
悟空「オラも構わねぇ!」
インデックス「やったぁ!ありがとう!」
亀仙人「あっ、そうじゃインデックス。旅をするなら色んな経験をするじゃろう。もしまた会えたら、その時に経験した事を聞かせておくれ。出来れば、ピチピチな可愛い女の子を紹介しとくれ♥」
インデックス「やだ」
亀仙人「ちぇ……ケチじゃのう」
インデックスも段々と亀仙人への対応がやりやすくなった。
インデックス「じゃあ代わりに『門の創造』で送るよ。カメハウスに繋ぐから、それで移動してね。“ーーーッ”」
そう言った後、インデックスは何かしらの呪文を最速で唱えた。すると、目の前に門が姿を現し、扉が開く。その向こうにはカメハウスが見えた。
『門の創造』。本来ならば減った魔力や精神力は元に戻らないのだが、其処は魔導書を記憶し、首輪による制約も無い『魔神』のインデックス。そんな消費なんて存在しない。故にクトゥルフの魔術さえも好きなように使える。
亀仙人「いやこりゃあ驚いた。まさかこんな事も出来るとはのう」
ウミガメ「はい……!ではインデックスさん。私達は此れで」
亀仙人「頑張るんじゃぞ〜」
そして、亀仙人とウミガメは門を潜り抜けてカメハウスへ帰って行った。門を閉じたインデックスは、悟空達の元を向いた。
インデックス「さ、早く行こう!」
ブルマ「ちょっと待ってて。先に家に戻って準備しないと」
そして、筋斗雲に乗って移動する悟空と、ブルマの運転するバイクの後ろに乗って移動するインデックス。
新たに3人目の仲間を得たブルマと悟空。インデックスは此れからドラゴンボールの世界を巡る旅が始まると思い、興奮が収まらなかった。
ブルマ「アンタよくも私のパンティーを!!」
悟空「うわー!!」
インデックス「……………///////」
家に戻った時、寝ているブルマのパンティーを悟空が脱がした事が発覚し、ブルマが報復に悟空へマシンガンを放つのだった。インデックスは恥ずかしがった。