とある龍球世界の禁書目録   作:ちいさな魔女

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時の巣と勧誘

光と共にインデックスは時の巣へやって来た。広い庭が広がる時の巣の中心には、インド神話に登場するような神殿が存在している。

 

インデックス「此処が時の巣…………」

 

トランクス「たった今、時の界王神様に連絡を入れました。まもなく此方に来られる筈です」

 

インデックス「時の界王神は、話を聞く限り時間を管理する神様らしいけど、貴女達に頼らないと行けないなんてね」

 

ヒトシ「そう言うなよ。此れでも上手く手を回してる方だ」

 

インデックスは時の巣を見渡していると、其処へ長い髭を生やすフクロウに似た鳥が姿を現した。

 

???「トーキー!」

 

トランクス「やあトキトキ。お前もインデックスさんに興味があるのか?」

 

トキトキ「トー」

 

インデックス(………あの鳥……魔神に近い力がある。でもそれだけで魔神と比べると大した訳でもないか)

 

トキトキがトランクスの問いに頷いた頃、インデックスはトキトキから時の力を感じていた。

 

トキトキは、ただの鳥ではない。時を作るとされる不思議な鳥で、時の界王神のパートナー。その卵は新たな宇宙を誕生させるとされ、トキトキの管理こそが時の界王神としての最も重大な職務とされている。彼女はトキトキのことを「親友」と呼んでいるが、足蹴にされたり急に襲いかかられたりと信憑性がない。

 

???「ようこそ、時の巣へ」

 

其処へ現れた、インデックスより低身長の女性。エルフみたいに尖った耳を持つ女性は、インデックスに手を振りながら挨拶をした。

 

時の界王神「初めまして。私がこのトキトキ都と時の巣を管理する、時の界王神よ」

 

トランクス「歴史やトキトキを管理して、この宇宙を護っている、とても偉い方なんです。此れでも………」

 

インデックス「いや此れで良いんだよ。変に威厳ある姿持ってたらカッコ悪い」

 

時の界王神「あらありがとう。ってそれより、此処へ呼んだのは貴女に色々と聞きたい事があったからよ!でも立ち話も難だし、ついて来て!」

 

時の界王神はインデックス達を連れて時の巣を歩いていると、食堂らしき場所にやって来た。そして、四人用のテーブルにある四人分もある椅子にそれぞれが腰掛けると、インデックスが大量の注文を行った後、注文が来るまでに時の界王神は簡単な質問を行った。

 

時の界王神「さて、貴女は確か『インデックス』と言ったわね?それで、貴女は何者なの?私達が管理する歴史の何処にも属していない、他の13の宇宙にも居ない謎のイレギュラーが貴女なのよ」

 

インデックス「そうだね。私は元々インデックスというキャラクターに転生した、所謂転生者って奴なんだよ。因みにインデックスってのは、一冊でも常人が読めば死に至る魔導書を10万3000冊も記憶させられた少女なんだよ。それで、私が扱う『魔術』もこの世界の魔術と異なってるんだけど、簡単に言えば『別次元』から力を得て、魔力を持って行使する力なんだよ」

 

トランクス「亀仙人さんの所から色々見てみましたが………俺達の知る力とは完全に違ってました。特に、言葉の通りの出来事を引き起こすなんて、歴史の改変なんてレベルではありません」

 

ヒトシ「俺も見てたが、相当ヤバかったな」

 

時の界王神「そうなのね。でも貴女からは気を感じないわ」

 

インデックス「それはそうだよ。だって私は『魔神』であり『聖人』となってるんだよ。まあ、魔神としてはまだ未熟だけど、それでも貴方達よりは強いつもり」

 

その気になればラノベのチート能力も、ラノベを聖典と見なしてしまえば“魔術”として再現可能なインデックス。それなのに未熟とはこれ以下に。

 

時の界王神「魔の神として未熟なのかしら?」

 

インデックス「ん?ああっ、私の言う魔神とはそうじゃないんだよ。『魔神』はね、“魔術を極めて神になった魔術師”の事を言うの。魔神になれば世界の創造と破壊、改変だって数億回しても決して力は尽きない。“笑顔の絶えない幸せな世界”だって、“悲しみのない世界”だって、“欲望のない世界”だって、“誰もが救われて幸せになれる世界”だって、いとも簡単に創れちゃう。最も、そんな世界なんて歪で気持ち悪いし、そもそも魔神が完全に現世に現れただけで世界は壊れちゃうんだよ」

 

時の界王神「そ、そんな事が!?」

 

インデックスが此処に居るのも、寧ろ奇跡としか言い様がない。インデックスが魔神化してもこの世界が壊れてないのは、彼女が力を上手くセーブしてるに過ぎないからだ。様々な制約を体に掛け、更に『歩く教会』に付与した『付与魔法』によって力をセーブしてるお陰で、今は未完成の魔神として現世で生きていけるのだ。最も、それでもその力はこの世界でもかなり規格外ではあるが。

 

時の界王神が知っている中で、そんな事が出来る存在はただ一人だ。全王。13の宇宙を含めた全ての頂点に立つ神だ。あの方は世界を消す事のみが目立っているが、もしそれだけしか出来ないならばこの世界は今頃存在しておらず、我々も此処には居ない。全王様も創造や改変も可能だが、話を聞く限りインデックスの言う『魔神』は全王と同格の存在という事になる。

 

インデックスは運ばれて来た料理を食べながら、次に自分が常に発動し続けている魔術を説明する。

 

時の界王神に「具体的にどんな魔術を使うの?」と質問をされたからだ。

 

インデックス「因みに私は他にも色々防御魔術を常に発動し続けてるんだよ。一つ目がこの『歩く教会』。どんな物理的障害や能力も無力化しちゃうんだよ。此れを貫通出来るのは『無敵貫通』を持つ『竜の吐息(ドラゴンブレス)』だけなんだよ。次に二つ目」

 

インデックスは切ってない丸いピザを吸い込むように食べた後、自らの胸を叩く。

 

インデックス「次の常時発動型は『イザヤ書2章4節』を元にした魔術、『剣を鋤の刃に』。害意ある攻撃を無効にして、自らが攻撃の意思を示さない限りにおいて、敵対者の害意は自身の身に届かない。全自動の機械や、偶発的な事故には効果がなく、飽くまで害意を持つ知性の介在が必要となるんだよ」

 

トランクス「す、凄い………!」

 

ヒトシ「付け入る隙がねぇな」

 

インデックス「次は『天罰術式』。術者に対し悪意や敵意を抱いた者を、距離・場所を問わずに問答無用で昏倒させる魔術。科学的な分析では、酸欠により人工的に仮死を誘発し、

その状態を正体不明の『力』によって維持していると言われるけどね」

 

インデックスは十字架を見せる。天罰術式は常に発動してる訳では無いが、それでも面倒臭い相手に、それもこの世界の住人には効果は抜群だ。

 

とはいえ、「敵意」「悪意」に反応するため、それを持たずに「殺意」のみを向けて攻撃する相手には効果が無い。

 

インデックス「他にも色々と紹介したいけど、一先ずこんな所かな」

 

インデックスはハンバーグを一口で一気に食べる。咀嚼しまくった後、一気に飲み込んだ。

 

時の界王神(悟空君やベジータ君も食べるけど、アンタ同じ位食べてないかしら?)

 

時の界王神はそう思った。

 

時の界王神「じゃあ次ね。貴女は歴史を改変して何を考えてるの?下手すればこの第7宇宙が消えてしまうのよ?」

 

インデックス「歴史を変えたら現代も未来も消える。それ、科学的にも魔術的にも有り得ないんだよ。時間はそもそも一方通行で、決して過去に戻る事は無いんだよ。平行世界ってのは世界が多くある事じゃなくて、選択肢の事を言うんだよ」

 

例えるならば、卵が先か鶏が先かという言葉だ。卵を先に選ぶ事があれば、鶏が先に選ぶ事もある。

 

他にも、多く刺さった釘の中からどの釘に最初に糸を引っ掛けるか、また、其処からどの釘に引っ掛けていくか、それも平行世界ことパラレルワールドである。

 

過去を変えたとしても、別の選択肢を選んだ世界線が生まれるだけで現代が変わる事は無いのだ。

 

インデックス「つまり、新しい未来が出来ても変わる事は無いんだよ。でもどういう訳か、この世界じゃ時間の改変が禁止されている。何故かな?別に新しい未来が生まれるだけなら世界が崩壊する訳じゃないと思うけど?」

 

時の界王神「そういう訳には行かないのよ。歴史改変を繰り返せば、その度に時の流れがおかしくなるの。普通なら歴史を変えたって世界の崩壊は有り得ないのだけど、ターニングポイントって分かる?」

 

インデックス「……つまり、決定的出来事を改変すれば、それだけで世界は崩壊する…………GrandOrderみたい」

 

時の界王神「グランドオーダー?それは分からないけど、そういう事よ」

 

インデックス「もし魔術による人為的な物なら、『火花』の発生も有り得るかも」

 

時の界王神「火花?」

 

インデックス「花火の事じゃないよ。『位相』同士の衝突によって生まれる『運命』を形作るものだよ」

 

『火花』。「位相」同士の衝突から発生する、人々の「運命」を形作るもの。飛沫とも呼ばれる。基本的に魔術は等価交換の原則を騙し、一の出費で十の成果を得るものだが、同時に全ての魔術法則の元となる幾重にも重なった位相に干渉しており、それが位相同士の接触・軋轢を誘発してしまう。

こうした軋轢によって「火花」と呼ばれるものが生じ、これが人々の運命に干渉する。人の出会いや別れ、そして人の生死からコイントスの表裏まで、幸・不幸関係なくあらゆる「運命」が、薄く広がった「火花」と位相の影響を受けている。

 

時の界王神「つまり、アンタは魔術を使えば使う程、運命に襲われるリスクが高くなるって事よね。でも、何でそれを知ってながら魔術を使うのかしら?」

 

インデックス「質問に質問で返してゴメンだけど……悪い事をすれば因果応報が来ると分かってても、それでも悪い事をする人達は何故そうすると思う?」

 

時の界王神「………楽しいから?ゲームみたいだと思ってるから?」

 

インデックス「そうだよ。そいつ等と私も対して変わらないんだよ」

 

トランクス「成る程………」

 

ヒトシ「つくづくとんでもねぇ奴だな」

 

インデックス「モグモグ…………話は終わり?もし、時の巣に所属してって言うつもりなら、お断りなんだよ。此処に居るだけで私の起こした『火花』が時の巣にどんな運命をもたらすか分からないんだよ」

 

インデックスは食べ終えたのでその場を離れようとするが、其処へある二人が声を掛けてくる。

 

???「ならば俺達と闘ってみてはどうだ?其処まで言うならばそれに相応しい実力があるんだろうな」

 

???「オラも楽しみだぞ!オメェと闘いてぇからな!」

 

それは、成長した孫悟空と、後に仲間になる筈のベジータだった。




魔神の説明は、頭の悪い私が私なりに解釈して簡潔に述べてるだけに過ぎません。

このインデックスは………そうだな。安心院さんみたいなタイプと思って頂ければ幸いです。

《オリジナル魔術》
名前:『付与魔法』
元ネタ:『賢者の孫』
詠唱:無し
能力
魔力を道具に組み込む魔術。元の効果を『消去』して書き換えたり、元の付与を消さずに新たな魔力を『追加』する事が出来る。強くイメージする必要があったり、曖昧な文を書き込むと上手く発動しない時がある。

名前:『剣を鋤の刃に』
元ネタ:『イザヤ書2章4節』
詠唱:無し
能力:害意ある攻撃を無効にする、自らが攻撃の意思を示さない限りにおいて、敵対者の害意は自身の身に届かない。
全自動の機械や、偶発的な事故には効果がなく、飽くまで害意を持つ知性の介在が必要となる。
例えば遠隔操作で起爆する爆弾は無効化できるが、地雷などの機械的機構で作動するものは対象外。
意図的であれば航空機に衝突されても無傷だが、単純な事故ならば自転車相手でも負傷はまぬかれない。

《とあるシリーズの魔術》
名前:『天罰術式』
元ネタ:『とある魔術の禁書目録』
詠唱:無し
能力
術者に対し悪意や敵意を抱いた者を、距離・場所を問わずに問答無用で昏倒させる魔術。「何処の誰だろうが、神様に唾吐くものは許さない」という理屈によるもの。鎖と十字架の霊装と、神の右席として持つ神の火の性質があって初めて使用することができる、本来人間が扱える魔術の域を越えた大魔術である。
特に後遺症も無く無条件で大量の敵を無力化でき、大規模制圧には非常に理想的な術式。一度でも術者の姿を認識してしまえば、時間が経過してから思い返して敵意を向けた場合でも影響下に入り昏倒してしまう。特に情報網が発達した社会では、写真や映像などを通して敵意が伝染していき、集団全体があっというまに無力化されることとなる。
広すぎる範囲と強力な効果にはデメリットもあり、「何処の誰だろうが許さない」、つまり対象・範囲の指定を行うことはできないという側面を持つ。また、「敵意」「悪意」に反応するため、それを持たずに「殺意」のみを向けて攻撃する者にも効果は無い。
そして、天罰術式の要となる十字架を破壊すれば、天罰術式を無力化する事が出来る。

《単語集》
名前:『火花』
元ネタ:『とある魔術の禁書目録』と運命論または決定論
実際には魔術ではなく、「位相」同士の衝突から発生する、人々の「運命」を形作るもの。飛沫とも呼ばれる。基本的に魔術は等価交換の原則を騙し、一の出費で十の成果を得るものだが、同時に全ての魔術法則の元となる幾重にも重なった位相に干渉しており、それが位相同士の接触・軋轢を誘発してしまう。
こうした軋轢によって「火花」と呼ばれるものが生じ、これが人々の運命に干渉する。
人の出会いや別れ、そして人の生死からコイントスの表裏まで、幸・不幸関係なくあらゆる「運命」が、薄く広がった「火花」と位相の影響を受けている。
どのような魔術にもこのリスクは付き纏うが、特にヘルメス主義、近代西洋魔術等といった多数の神話伝承を統合した魔術は
多数の位相に干渉するため、「火花」の量やもたらされる影響が大きい。

名前:『位相』
元ネタ:『とある魔術の禁書目録』及び宗教
「真なる科学の世界」「純粋な物理法則の世界」の上に投影されている、異世界・宗教概念のこと。即ち、十字教・イスラム教・仏教・カバラ・日本神話・北欧神話・ケルト神話・ギリシャ神話・エジプト神話・アステカ神話・インカ神話などの宗教・神話に語られる「天国」「地獄」「六道」「四界」「黄泉」「ユグドラシル」「アヴァロン」「オリンポス」「冥界」「ミクトラン」「ティティカカ」といった神、天使や悪魔などの超越存在が住まう異世界を指す。とあるシリーズにおける魔術の源であり、魔術以外にもさまざまな形で作中世界に影響を与えている。
こうした宗教概念・異世界のことを(別位相の世界という意味で)主に「位相」と呼んでいる。
上記の宗教・神話由来のもの以外では隠世が該当している。
これら異世界は現実世界と位相、つまり次元が異なるため、人の身では如何なる手段を用いても観測することは出来ないし、侵入することも不可能に近い。
但し、「不可能に近い」だけであって例外も存在し、とある魔術の禁書目録ではアレイスターが「存在しない数で埋め尽くされた座標を十進法に変換する」ことで無理やり隠世に侵入している。その後隠世は崩壊し、「世界」としての体を成さなくなった。

魔術を用いる用いないに関わらず、人の目に映る世界はこうした宗教概念という色眼鏡を介した歪んだ景色に過ぎない。
故にもし、その色眼鏡を変化させる程の力があれば、世界の「見え方」はがらりと変わってしまうことになる。その場合、向こう側にある「真なる科学の世界」そのものを直接弄っているわけではないが、人の主観で言えば、世界そのものが作り替えられているのと全く変わらない。

魔神とは魔術を極め、人の身でありながら神格へと至ることで、位相を操り世界改変を行える程の力を得た者のことである。
魔神は基底世界と無数の位相から成る既存の世界の上に、新しい位相を差し込むことで「世界の見え方」を変え、世界改変を行っている。改変された世界は魔神の思い通りとなり、天国のように幸福な世界も、地獄のように不幸な世界も自由自在に作れる。
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