とある龍球世界の禁書目録   作:ちいさな魔女

7 / 12
禁書目録の旅々

インデックスは元の時代の地球へ戻って来た。ブルマ達はその場で毛布に包まって眠っており、幼少期の悟空もその場で眠っている。

 

インデックス「さて、ドラゴンボールは………門の創造」

 

インデックスは『門の創造』を使用して、ドラゴンボールをその場に呼び寄せた。その場に小さな門が横向きになって扉が地面を向いており、扉が開くとそのままドラゴンボールがその場に落ちて来た。

 

インデックス「さて。神龍を呼び出してみるかな」

 

インデックスはドラゴンボールをその場に浮かせた後、神龍を呼び出す事にした。

 

インデックス「神龍出て来て」

 

例の言葉通りにする必要は無い。神龍に出て来るよう命令すれば良いのだ。

 

すると、先程まで満天の夜空だったにも関わらず、黒雲が空を覆い尽くした。ドラゴンボールは光り輝いて、其処から蛇のようにうねりながら東洋の龍神が姿を現した。

 

神龍『私を呼び出した者よ。さあ、願いを言え。どんな願いも一つだけ叶えてやろう』

 

インデックスは神龍にピラフ一味が叶えようとしていた願いを言い放つ。結果は分かっているが、それでもやってみる。

 

インデックス「神龍。ピラフ一味は世界を支配したいんだって。彼等の願いを叶えてくれる?」

 

神龍『それは出来ない。私は神によって生み出された。従って神の力を超える願いは叶えられん。何よりお前は、その力が計り知れない。そんなお前が居る限り、ピラフ一味が世界を支配する願いを叶える事は出来ない』

 

インデックス「まあ、だろうね。じゃあ、彼処に眠る孫悟空の衣服を元に戻して。彼が着てる状態でお願い」

 

神龍『良いだろう。了解した』

 

神龍の目が光る。

 

すると、うつ伏せになって眠っている悟空は裸のままだったが、神龍の願いによって服を着た状態になる。

 

神龍『願いは叶えてやった。では、さらばだ』

 

そして、神龍はドラゴンボールの中へ入って行く。そして、ドラゴンボールは上空へ飛んで行った後、世界中へ散らばって行った。空も晴れていき、元の夜空が姿を現した。

 

インデックス「さて、寝るか」

 

インデックスはその場で眠る。別に寝る必要は無いのだが、自らに様々な束縛の術式を掛けて力を制限してるので、魔神から魔術師に格落ちしている。その為、本来無い筈の眠気もやって来る。インデックスはその場で眠った。

 

――――――――――――――――――――――――

 

翌朝。インデックスは目を覚ます。目を覚ますと、ヤムチャ達が眠っている悟空を見つめていた。

 

大猿になった事、嘗て大猿化した悟空が祖父を自らの手で知らぬうちに殺した事、悟空が宇宙人じゃないかという事を話していた。

 

インデックス「おはよう………んん」

 

ブルマ「あら、おはよう!インデックスちゃん、無事で良かったわ!」

 

インデックス「まあね。それより、悟空は無事?」

 

ヤムチャ「無事だ。今は眠ってるよ」

 

インデックス「そ」

 

此の後、悟空が目を覚まし、如意棒を取りに壊れたピラフの宮殿に向かう。インデックスは後について来た。

 

インデックスと悟空は如意棒を探していると、インデックスは悟空にある事を教えた。

 

インデックス「悟空。もしこの先、強い相手が現れるなら、貴男は必殺技を作る必要があるんだよ。もし良かったら、亀仙人の家に向かってみて。其処で亀仙人に『かめはめ波』を教えてもらうと良いよ」

 

悟空「かめはめは?そりゃなんだ!?オラ、知りてえ!」

 

インデックス「亀仙人に聞いてみて。きっと教えてくれる筈だから」

 

そして、原作通り如意棒を見つけた悟空は、インデックスと共にブルマ達の元へ。すると、ブルマとヤムチャが楽しそうにしていた。この先ブルマが、ベジータと夫婦になる(結婚した訳では無いが)のでなんだか複雑な気分になるインデックス。

 

インデックス「あっ、ドラゴンボールは寝てる間に使って悟空の服直したんだよ。ごめんね」

 

ブルマ「良いのよ。ねー♥」

 

ヤムチャ「ねー♥」

 

ウーロン「ふんっ!!」

 

ウーロンは苛ついている。

 

そして、ヤムチャがロケット付きの小型飛行機を出して、悟空が筋斗雲に乗る。此れでお別れになり、インデックスも悟空達と別れて行動する事にした。

 

インデックス「さて。じゃあ私も、この世界を好きに回るよ。貴方達と一緒に旅をして、楽しかったんだよ」

 

インデックスはその手に箒を持つ。箒を展開した後、箒に横向きに乗ってその場から浮いた。

 

インデックス「今までありがとう!また会おうね!」

 

悟空「ああっ!また会おうな!」

 

ブルマ「またねーインデックスちゃん!」

 

ヤムチャ「ああっ!また会おう!」

 

ウーロン&プーアル「「またねー!!」」

 

ブルマ、ヤムチャ、ウーロン、プーアルは共に飛行機に乗って、悟空は筋斗雲に乗って、インデックスは箒に乗って、それぞれ別れた。ブルマ達は西の都を目指して。悟空は亀仙人の家を目指して。そしてインデックスは、宛もなく世界を巡る。

 

この世界の冒険を楽しむ為に。

 

――――――――――――――――――――――――

 

悟空達と別れてから数週間後。インデックスはカラカラの砂漠を飛んでいた。この世界を飛びながら暫く見て回っていたインデックスは、砂漠を宛もなく彷徨っていた。インデックスは暑さの影響を受けない為、『歩く教会』を身に着けても特に問題は無い。

 

インデックス「暑い砂漠だね。こんなに暑すぎると水も枯れ果てちゃうんだよ」

 

インデックスが此れから何をしようというのか?それは、この世界を面白おかしく楽しむ事だ。そして近い内に、全王を倒してこの世界に自分が神として君臨する。

 

魔神化したインデックス一人でやっても良いが、出来れば味方は多い方が良いし、保険は必要だ。

 

インデックスは味方にしたい者として、宛はある。未来の話になるが、Dr.ゲロの妻にして人造人間21号、本名は『ボミ』。彼女はDr.ゲロの妻にして、人造人間16号の元になった息子の母でもある。彼女はセルをも超える最強の人造人間として蘇り、悟空達をも苦しめた。

 

インデックスはそんな彼女に目を付けた。もし仲間に出来れば、より強力な戦力として重宝出来るからだ。

 

ただ勧誘したり、人造人間として蘇らせるのも在り来りで面白くない。

 

インデックスには考えがあった。

 

それは、聖母マリアが天使ガブリエルより、聖霊によってイエス・キリストを処女のまま妊娠した事を告げられた『受胎告知』。それを再現して人造人間21号を処女のまま出産する事だ。人造人間としてではなく、魔神として、神子として、ボミを出産する事。

 

新約聖書のエピソードの一つにして、世界で最も崇拝されている聖母マリアの有名なエピソードだ。処女マリアに天使のガブリエルが降り、マリアが聖霊によってキリストを妊娠したことを告げ、またマリアがそれを受け入れることを告げる出来事を、儀式として再現し、インデックスが21号を受胎する。その為にも儀式場で『糸』を編むか読書をする必要があり、白い百合の花を近くに添えて、更には空いた天井と晴れ渡った空、そして鳩も必要だ。

 

例え善でも悪でも関係無い。21号が産む事が重要だ。更に母となって愛を注げば、21号はきっと『聖人』としての力も得る。

 

とはいえ、今は彼女は生きている頃であり、人造人間として改造はまだされていない。レッドリボン軍を悟空が潰すのを待つのも良いだろう。

 

今は儀式の準備の道具を探しに旅をする。『シン・黄金錬成』で出せば楽で良いが、それでは面白くない。

 

全王を倒す為にも、今は準備を続けて備えよう。自分がいくら強かったとしても、準備しておいて損はないからだ。

 

インデックス「ん?あの村は………」

 

すると、インデックスは一つの村を見つけた。それは、カラカラに枯れ果てた畑や井戸、そして痩せた体を持つ、異常な程に日焼けした村人達だった。

 

インデックスは村の入口に降り立つと、門を跨ぎながら潜る。村と外の境目を踏まずに跨ぐのは、村への侮辱に繋がるからだ。

 

インデックス「お邪魔しまーす」

 

すると、上半身裸の、老人にしたって異常な程に痩せた高齢の男性がインデックスの前に現れた。村人達はインデックスに注目しており、インデックスは彼等の視線の中、村長に話し掛ける。

 

インデックス「ここの村長さん?」

 

村長「もしや旅のお方かな?すまないが、此処には旅人を饗す余裕も、恵んでやれる物も無いんだ。許しておくれ」

 

インデックス「………だよね。皆痩せてる」

 

明らかに枯れ果てている村。救うにはオアシスが来るか、川の水を流してやる必要がある。しかし、アニメ版では確か、ギランという翼竜の小型怪獣の一族が独占していた。オアシスを待てばやって来るのはインデックスは知っているが、それも永遠ではないし村に留まらせるのも現実的ではない。

 

インデックス「ねえ、皆は他の場所に引っ越さないの?此処に居たって余計に苦しくなるだけなんだよ」

 

村長「そうしたくとも、我々には他の地に引っ越すお金も無い。何とか貯めた旅費で、ナムに遠くの都へ水を買いに向かわせた。あやつは村の希望じゃ」

 

インデックス「………つまり、ナムって人を送ってから、皆は此処から動かず耐えて生きてるの?水をただただ待ってるだけで、何もせず?」

 

村長「気持ちは分かる………じゃが、もう儂等には金も無いだけでなく、そうする体力も残っておらん。昨日までに、幼い子供や老人も大勢亡くなった」

 

インデックス「………っ」

 

『巫山戯るな』。『何もしないで居るからそうなるんだ』。『待ってるだけじゃ何も変えられない』。そう言おうとしたインデックスだが、それはあまりにも無責任な口だ。それは旅人の、自分みたいな恵まれた人間の、本当に目の前の人間と同じ立場になってない者の、相手の気持ちを考えない者の言葉だ。正論なのは間違いないが、正論が常に相手を勇気付けてくれるとは限らない。逆に絶望を与えてしまい、生きる気力を奪う事になる。

 

インデックスは気持ちを切り替えて、村人達の明日を無理矢理変え、その人生の選択肢を奪うような事をする事にした。

 

インデックス「ねえ。だったら私と、『契約』しない?」

 

村長「契約?しかし、儂等にはもう払える物は……」

 

インデックス「お金の問題じゃない。それに作物も要らないんだよ。それは私が用意出来るし、与えられる必要のない物だから」

 

『無尽俵』や『無尽鍋』で食には困らないし、『無限反物』で着る物を作れば衣服にも困らない。

 

村長「で、では、お主は何を求めて…………」

 

インデックス「貴方達の『人生』と『未来』」

 

村長「ッ!?」

 

村長とインデックスの話を聞いていた村人達は面食らった。

 

インデックス「勘違いしないで、殺したいんじゃない。貴方達村人全員の人生と未来、その全ては私が決めるんだよ。その代わり、貴方達には安寧の地と安定した仕事、見合った報酬を約束してあげる」

 

村長「信じられん!そんな事が可能等、それこそ神でなければ不可能じゃ!」

 

インデックス「それが出来るんだけど?」

 

インデックスは叫ぶ。

 

インデックス「“砂漠よ、樹海に変われ”!!」

 

その瞬間、砂の中から本来有り得ない大木が生えてきて、瞬く間に村の周囲が緑化したのだ。更に木々は生えていき、果ての見えない砂漠は全て樹海へ変化したのだった。岩を砕き、砂地を蹂躙し、樹海が砂漠を覆い尽くした。

 

村人達『『『ッッ!!??』』』

 

村人達は驚愕した。

 

インデックス「………ハァ。こんな形で使いたくなかったんだよ」

 

砂漠を樹海に変える。此れは正に神の御業。村人達は驚愕した。

 

インデックス「後で一部だけ緑化させて他は元に戻すけど、これくらいは容易い事なんだよ」

 

容易い。つまり、それ以上の事がインデックスは出来るという事。

 

インデックス「さあ、私と『契約』して、新たな人生を歩もうよ」

 

悪魔の言葉は時として天使の言葉にも聴こえる。正にその名言が相応しい、インデックスの誘い。

 

村人達にとって、選択肢は全て奪われたようなものだ。此処で戻ってくるか分からないナムを信じて待つか、目の前に現れた全てを変えるチャンスを掴むか。

 

悩んだ末に、村人達は――――

 

――――――――――――――――――――――――

 

その様子を、天上の宮殿から見つめる者が二人。

 

一人は老いたナメック星人のような見た目をし、胸元に『神』の文字が刻まれた異形の神。もう一人は黒い肌に太ったような体格をした男。

 

神様「何という娘だ。地上から見ていたが、あれ程までの力を持っておったか」

 

???「あれだけの力を持つ奴が敵になったら……ポポ心配」

 

神様「ああっ。敵にならない事を祈るばかりだ」

 

神様とポポから見ても、インデックスはとても脅威だ。村人達に救いを差し伸べているが、そのやり方はあまりにも外道だ。対等な取引と言えば聞こえはいいが。

 

神様「それにしても………あれが奴の真の力とは思えぬ。まだ力を隠しているようにも思える」

 

神様はそんな予感を感じ取っていた。




オリジナル魔術募集してます↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=296359&uid=330799

《オリジナル魔術》
名前:『箒魔法』
元ネタ:オリジナル
詠唱:無し
能力
空を飛ぶ魔法の箒を召喚し、それに乗って空を飛ぶ。どんなに姿勢を崩したりしても落ちる事はない。

名前:『受胎告知』
元ネタ:『新約聖書・受胎告知』
詠唱:無し
能力
聖霊によって妊娠し、『神の力(ガブリエル)』に告げられた後にその事実を受け入れる事によって子宮内に宿った赤子を神に等しい存在として覚醒し、妊娠してから三日目に出産する。
聖母マリアは家の中に居て、外から来たガブリエルからキリストを聖霊より授かった事を告げられた。その状況を再現した儀式場は以下の通りである。
『家』『糸』若しくは『本』『白百合の花』『天上からの光』『鳩』を用意する。
『家』は何でも良いが、出来れば洋風がオススメ。『糸』は糸を編む作業をしてる事。『本』は本ならば何でも良いので読書をしている事。『白百合の花』は純潔の象徴である為、必ず母体の傍に添える事。『天上からの光』は雲の隙間から差し込む日光だが、代用として天井の隙間から照明の光を照らしても良い。『鳩』は種類を問わず、母体に懐いている事が前提である。
どうやって純潔のまま妊娠するかは方法はあるが、この儀式をただ行っても単なる儀式でしかない。『魔力』がある事、『処女』である事が前提であり、仮にあっても其処に『愛』はあるんか?無ければ論外。儀式は失敗となり、普通にただの赤子を産むだけで終わる。また、この儀式を受ける者は一生に一回しかこの儀式は出来ない。但し、インデックスのような『魔神』は例外で何度でも行える。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。