タルコフ市のどこかで 作:N2020
始まったばかりだが、皆さんに一つ質問をしよう。
なにか上手くいかなくて、ムシャクシャすることはあるだろうか。そしてそれを、何か一つのきっかけで急激に解消することはあるだろうか?
Kはとにかくムシャクシャしていた。その理由は
上手くいって、さあ帰ろうと思ったらSCAVに7mmバックショットアイズヘッドショットされ。
脚撃てたと思ったら微妙に距離が足らず、銃声を聞きつけたPMCに轢き殺されたり。
挙句の果てには集中力を切らし足を踏み外して逝ったりと、とにかく散々なEFTを送っていた。
K「あぁ~!!マジでイライラする!やってられねえよこん畜生!ああああもうマジで...はぁ....」
K「ファクトリーでワンチャンを試してみるかあ...気分転換にはいいだろ。」
度重なる失敗と大きすぎる損害から、Kはストレス発散といってもなるべく安く済ませたかった。そこで選ばれたのが、MP-133ポンプショットガンと6.5mmエキスプレスバックショット。それに裸という構成。分かるだろうか?俗にいう、
(マッチした...さて湧きは...Cellersかぁ。)
セラーズ湧き。戦闘民族のタルコフ市民や、ヒゲの|タルコフシューターPart3《なんで近距離でボルアクを使わなきゃいけねえんだよ》に悩まされてる人なら神湧きというだろうセラーズ湧きだが、なぜここがそんないかにも戦いたいです!という人が喜ぶのかを説明しよう。
ファクトリーはまずそもそも狭い。全マップの中で堂々たる狭さを誇るうえ、内部のアクセスだって地下を通ったり裏通路を使えば簡単に反対側にアクセスできる。
そしてその狭さゆえに、ファクトリーはとにかくPMCのリス位置が近いのだ。なんだったら湧いて三秒でリスキルされる場所だってある。
そしてセラーズ湧きとは、大体直線距離にして半径25mないくらいに3つのPMC湧きがある。つまり、開始早々ドンパチ雪合戦が起こる可能性があるのだ。
(まずはロングを偵察ってあらあらナイファーピネ!)
ノンカスのMP-133が火を噴けば、あら2発でナイファーは地に落ちる。だがしかしKはそれに気づかない。出てくるんじゃねえぞ、くたばりやがれと執拗に牽制射撃をする。とうとう一つしか携行してこなかったグレを投げ、動きがなかったことからやっと仕留めたと判断する。
K「裸だから少しの利益でもプラスになるからタグちょう~だい!」
対向湧きから来ないことを確認し、ハイエナのように獲物に飛びつくK。しかしただのナイフマンだと思っていた敵は、実はドラマガ付きグロック18とかいう普通に狭いFACTORYでは凶悪どころではない危険武器を所持していた。
グロック18とはゲーム内最速の発射レートを誇るハンドガンで、その速度はなんと驚異の1200RPM!!トルーパーアーマーや
K「いいもんもってんな...弾はPstか。」
世の中Strriupというハンドガンキルタスクがある。おそらくそれを遂行しにファクトリーに突撃しに来たのであろう。ちなみにだが、Kはプラパーとセラピストの信頼度が下がるのを恐れて未だこのタスクをやっていない。
K「よし!それじゃあ外階段経由でオフィス金庫突撃して死んでこよう!」
Kは溜まっていた鬱憤をバックショットによる裸への暴力で晴らしたため、あとは適当に金庫ガチャ(危険性高)をして帰ろうと画策した。ファクトリーオフィス3階には鍵無しで開けられる金庫があり、そこからはビットコインやGPコインといったマス単価の高い高級品が出るときもある。どのみち死ぬならもうちょっと欲を出してやろうと思ったのだ。
ダーンダーンダーン
(なんかやってーら)
丁度オフィスに入ろうとした外階段の矢先に、SCAVが後退してきている。今の装備は裸、普通に死ねるので排除しようとしたところ繁体側から緑色の曳光弾が飛んできたため一度攻撃を中断するK。案の定、SCAVはアア↓アアア↑アア→という雄たけびを上げて散っていった。早速漁ろうとするK、しかしそれがKの耳の逆鱗に触れた!
(なんか来てね?)
青いコンテナの裏に潜んでいるK。Kの耳はヘッドセットをつけてない上あまりいいとは言えない。だがこの時は何か天が見ていたのか、Kの耳に一つの足音を届けた。
K「なんだ...?」
工場長『ハアイ!』
(!?!?!?!?!?!?)
ここでKに何が起こったかを説明しよう。
まずKは出口を観察できる位置にいた。そして足音を聞きつけ、構えていたらまるでジャスティン・〇ーバーさながらのムーンウォークで入ってきたのだ。ボスのAIは時々謎な行動を見せるが、正直それにしたってみたことない怪奇行動である。<キコウシュダー!
(とりあえず頭にぶち込め!)
タギラの中年がかかったハゲ頭に6.5mmエキスプレスバックショットが突き刺さると、何も言わずに静かに倒れていく。あまりにもあっけなさすぎる初ボスキルに、Kは正直拍子抜けしていた。
K「えっ、これタギラだよな?俺タギラ殺ったの?えっ?いやでもこの装備は間違いなくタギラだしな....」
とりあえず戦利品に手を付けるK。すると、やはりタギラであることを象徴するニセタチャンカヘルメットとクラス6アーマーリグが存在していた。
K「マジかぁ...マジか....俺これが初めての6アーマーだわ...」
世間ではよくタギラアーマーと言われ親しまれているAVS TEというアーマーリグは、クラス6の防護性能を持ち耐久もある程度優れていることから、ファクトリー大好き戦闘狂のガチムチには愛用されているアーマーの一つだ。
だがこれを手に入れるにはボスである工場長を仕留めて奪うしかない。そんな希少価値の高いアーマーを、今この瞬間Kは手に入れられたのだ。
K「ふぉおお...いぇ~い....」
ラッキー、そう思いながらどんどん装備を変えていく。最初裸だったKはあら不思議、いつのまにか6アーマー+5ヘルのゴリラと化しました。
(帰ろう。)
Kは、強い、ケツイを、胸に秘めた!
だがしかし、帰るまでが遠足、帰るまでがレイドであるとはよく言ったものである。
ことここFACTORYにおいては、鍵や条件なしで脱出できる場所は一つしか存在しない。それがGATE3である。その都合上、ここで俗にいう出待ちをしているプレイヤーがいる。
例えば扉を開けた瞬間
だからこそ、
(頼むから誰も来てくれるなよぉ~??)
一枚目の扉、ここのコンテナの裏にもいるときがあるが今回はセーフ。
そして運命の二枚目の扉、もう一か八かジャンプピーク!!
いなかった。
K「帰らせろカエラセロ帰らせて...」
トウトウ~テュッテュッテュッ
K「よっしゃ、ストレス発散完了!さぁ、タルシュー2やるか....」
このあと一試合出終わった。