タルコフ市のどこかで   作:N2020

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ジャム!!

 タルコフの武器防具には耐久値というものが設定されている。もちろん多ければ多いほどよく、例えば耐久上限が85のアーマーは耐久65であれば防御性能は下がるし、0になったら何も防がない。

 武器の場合は多ければ多いほど動作不良、つまり弾詰まりや不発の可能性が減る。だから耐久が初期から減っているSCAV産の銃はかなりの確率でぶっ壊れる。

 

 今回はそんな耐久にまつわるKのお話をしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

K「金策はやっぱりリザーブに限るなぁ!!」

 

 KはPSCAVで出撃していた。最近PMCでかなりの高級装備を使いまくり大体100万ほど溶かしてしまったので、金をまた稼ぐためにひたすらSCAVを回していた。

 RESERVEは武器ケースや高級品の湧きが多く、またPMCも戦闘メインでやってくるものが多いためあまりそういう物資には手を付けられていないことが多いため実質的にKの行くマップはローグ狩りのためのLIGHTHOUSE(HEAVYHOUSE)かここリザーブに決まっていた。

 

(あわよくばレイダーかグラハーの残飯ないかな?)

 

 先ほどリザーブには戦闘メインでやってくるPMCが多いといったが、なぜそれが多いか。それはずばり、このマップの特性であるボス集団とSCAVレイダーにある。

 

 まずここで湧くグラハーというボスだが、これが正直EFTの全ボス中もっとも強いといっていいかもしれないボスだ。

 まず取り巻きの数が多い。少なくても4体、多ければ6体だ。そんやつらがBT弾とかイゴルニクを超精度で連射してくるうえプレイヤーを見つけたら突撃してくるのだ。しかも装備も5アーマー4ヘルメット常用は当たり前。ボスに至っては今となっては入手困難なAsh-12+PS12B(4アマワンパン)やM1AにM993といった化けものを装備している。

 

 まぁ、倒せたら美味しいわけで。しかも強いから、戦闘を楽しみに来ている奴らはゴロゴロとやってくる。

 

 それにレイダー。レイダーは特定のギミックを作動することで地下と駅舎と言われる建物に湧く簡単に言えばすごい強いSCAVである。装備も例えばフルカスSA-58にM80であったり、MP5SDにRIPなどの凶悪弾を装備している。おまけに防具も強いものを付けている時がある。

 上記に書いてあることと同じで、こちらも強く倒せたら美味しいためPMCはそれ目当てで寄ってくるのだ。

 

 

 だからこそ、遅い湧き、例えば22分湧きなどで湧き場所に行けばPMCが残していった装備がある可能性がある。無論ドロワーやクレートも美味いが、Kはその残飯目当てでリザーブに来ているのだ。

 

 ちなみにだがPMCと違いSCAVはレイダーに敵対されるまで一定の猶予がある。そのためPMCがレイダーを狩らずそのままであったとしても、最悪自分の手でレイダーを始末して物資を手に入れることは...できなくはない。やりたくはないが。

 

 今回のKの装備はPS弾が入ったAK-74Mに30連マグ3本、キラサアーマーにM32と比較的戦える装備である。回復も一応包帯とエスマルヒを各々一個ずつ所持しており、最悪撃たれてもどうにかはなる。

 

K「それじゃ黒ポーンから地下に行くかな...」

 

 セレクティブをフルオートにし、残弾確認よし、キーバインドよしの状態で地下に入る。今回は27分湧きで普段ならばとっくに電源はついているはずだが、今回に限ってはついていなかった。

 

(電源つけるかな...お、こいつNスカか?)

 

 地下にはレイダーの他にもただのノーマルSCAVも湧く。そのためKはぱっと見貧弱そうな装備からそれだと判断したのだが、少し疑念を抱いた。

 

K「あれ、こいつ持ってる武器...P90じゃね?」

 

 0距離まで近づいても撃たれなかったことから、レイダーではない...そう思っていたが武器が通常持っていないはずのP90であったことから、Kは即座にレイダーであると判断し射殺した。そして聞こえてくるは、英語でマ*ーファッカーとかファッ*キン〇〇〇とかの声。つまりはレイダーであったのだ。

 

K「武器とグレとリグをもらっていきますよっと。弾は...SS197SRかぁ、頭狙えば大丈夫か。」

 

 レイダーから装備を鹵獲し、少し喜びを得るK。だがしかし、Kはこのとき気づいていなかった。耐久が減った銃の危険さを。そのP90の耐久が61/20であったことを。

 

(指令室の扉は開いてるけど怖いからジャンプピーク!!)

 

 前に一度いないと思って油断して入った結果生き残りのレイダーにシバかれた経験から、警戒してピークしたK。案の定、中にはBEARキャップを被った人が。おそらくレイダーであろう。だが流石にジャンプピークには対応できず撃っては来なかった。

 

(さぁどうすっかな、とりあえず扉閉めて....そうだ!)

 

 扉を閉め、壁が自身の左側になるような位置につく。そう、これこそ『左壁有利の法則』である。詳しくは知らないが、とにかくこれをしておけばどんな相手にも優位に立てるのだ。そして扉が開く。

 

K「アババババババってうわジャムった!?」

 

 P90を乱射するK、だがしかしすぐにピピピッという音共に射撃不可能になる。致し方ないので拾ったM45A1で頭を撃ち抜き、一体を機能停止させる。

 

K「ええとジャム、ジャムの解消法は...Lの後にShift+Tか。」

 

 カチッカチッカシャン!

 

K「ヨシッ!!」

 

 だが銃声に釣られまたもう一人レイダーがやってくる。同じように対応するも今度はしゃがまれて当たらず...

 

K「またジャムった!痛ってえ!!」

 

 カチッカチッカシャン!クイッ...

 

 重出血が発生し回復を入れ、胸と頭を回復させたうえで再び挑む。だが今回はさらにひどく、なんと3発も撃たないうちに動作不良を起こす。

 

K「Sh*t!!このP90耐久どうなってやがる!?」

 

 あまりにも酷いので耐久を確認する....20なことに今気づいたK。ここまでひどいのは見たことがないと少しびっくりしながら、またしてもジャムを解消する。

 

K「三度目のしょうじっておいおいまたかよっ!?」

 

 背後の壁に血だまりが出来、ある程度の手ごたえを感じながらまたしてもぶっ壊れるP90。もうそこまでいくならAK使えよとなるが、意地でP90を手放さない。もう慣れた手つきで弾を排出し、4回目のチャレンジに挑む。

 

K「終わりだぁぁー!!」

 

 レイダーが倒れる。何とかやったと思いながら、武器のアイコンを確認する。

 

.......またジャムってんじゃねえか!?どうやら最後の射撃でジャムったらしい。これで5回目だ。

 

K「さてさて、もういないっぽいし物資を頂戴しますか...あれ、こんなんいたっけ。」

 

 出入り口にはPMCの死体が。タグを見るとどうやらレイダーにやられたらしい。

 

(おっほ、全部頂いていきます。うめえうめえ、おっこのレイダートルーパーアーマーなんて持ってるじゃん!)

 

 この後無事に帰れる....かと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 3分して駅舎に場所は変わる。CPフェンスから脱出しようと回ってきたはいいものの、まさかの脱出先を間違えており仕方なくHeating pipeへと寄ることにしたのだ。

 駅舎のブザーはなっていてない。正確に言えば今はである。

 

(なんかいるけど...あれは多分NSCAVだ、レイダーじゃないと思うんだけど....)

 

 手にもつ武器は鹵獲したMP-133とAK-74N。P90は弾薬がもうない上耐久死んでたのでバッグの中で眠っている。そしてAKであるが、なんとこちらも弾がない。いやあるにはあるが、マガジンの中に入っていないのだ。全部60連マグで、弾込めも面倒なので7mmバックショットを詰めたMP-133と予備マグがないM45A1が戦える武器となる。

 

(まいいや、無視してかえ)アイシーアバンデイット!!キル!!

 

(レイダーじゃん!?)

 

 予期せぬ攻撃に一瞬にして体がズタボロになるK。左腕と右足が壊死しゾンビ状態になるが、まだ生きている。問題はHP回復系のアイテムを持っていないこと、鎮痛も無い事だろう。

 

K「トルーパーアーマー耐久ないとはいえ一撃で抜くってなんだ?」

 

 現在位置は電源脱出前のバンカー。木箱を遮蔽にし、中に一人レイダーがいる状況だ。そしてこちらは瀕死である。

 

(こんなおいしい物資持って死ねるか!ヒットアンドアウェイで殺して逆にうまうましてやるよ!!)

 

 伏せ撃ちで一歩一歩確実にダメージを与えていく。1、2、3発と撃ち込み続け、とうとうレイダーは倒れる。だがしかし今度は後ろから魔の手が迫る。

 

ダダダダダダダダダダン!!!バシュン!!キーーーーーーーーーーーーン.....

 

K「ファッ!?SG頼む!!」

 

 背後から何かを連射されるも、奇跡的に被っていた6B47(SCAVの死体から拾った)が2発程度弾きそのままSGのペレットが顔面に刺さり沈黙する。だがしかし以前危機的状況には変わりない、なぜなら重出血2か所に軽出血1を起こしているからだ。それに足が死んでいる都合上、早急に回復を調達しなければ待つのは死だけだろう。

 

(お願いだから十分な量の回復持っててくれよ!マジで!!)

 

 倒した一体目のレイダーを漁ると、まず興味を引いたのは装備していた武器であった。なんと猛者御用達、火力お化けのAS VAL。それにリグが6sh112のため、マガジンはあと3本入ってるというわけであろう。

 だがそれ以前にKはAFAKを欲していた。レイダーは確定でAFAKを持っている、使い切っていない限りは回復があるだろう。

 

AFAK 400/298

 

K「よっしゃきた!だけど耐久足りねえ!」

 

 AFAKでは重出血を直すのに170、軽出血を直すのに30の耐久を持ってかれる。つまり合計して370必要であり、今だと軽、重出血各1か所止めて胸を直すのが限界なのだ。

 

(とりあえず巻いて...もう一体、外で露出してて怖いけど漁るしか...)

 

ンsナンフィッァmcls!!(解読不能)

 

K「もう一体!」

 

 伏せた状態から咄嗟にVALを連射する。するとあら不思議、3発撃っただけなのにレイダーが瞬溶けする。あまりの火力の高さにこりゃ上級者も使いますわと一人で納得しながら、今度は不意打ちしてきたレイダーから回復を奪いなんとか持ちこたえる。

 

(ああなるほど貫通3のWarmage...そりゃ生き残りますわ。でVALは...SPP!?エッグ...)

 

ブーッ!ブーッ!

 

(電車で帰るかな..)

 

 この後うめきながら帰還した。うま!

 

 

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