なので、名前を変更します。
「負けちゃったか……まぁ、こればかりは仕方がないか」
「その割には全然悔しそうに見えないんだけど……」
部の存続を賭けたデュエマは咲恋が勝利し、敗北した勝は第一にそう言った。
あまり悔しそうに見えない勝の表情に、咲恋は不思議に疑問に思った。
「そうでもないよ。これでも結構、悔しいって、思ってるよ」
「……そう?それなら、喜んで良いのかな?」
「あまり喜ばれると、少し
「アンタでも、冗談言うんだ?」
「む、本気だよ」
勝が意外な発言に、咲恋は冗談まじりに言うと、勝は少し怒った表情で、そう言い返した。
「フフ、悪かったわよ。それで、約束、覚えてる?」
「勿論、『ACE・デュエマ部』に入るよ。ついでに、最後の1人を紹介しようか?」
「本当に?」
「わざわざ嘘は言わないよ」
「……そう、期待してる」
そう言うと、二人のデュエマを観戦していた秋乃達が近づいてきた。
「二人とも、すごいデュエマでした!」
「まさか、勝先輩が負けるなんて……」
「しかも、最後が《クロック》とか、ダッセェ負け方だな……って、痛えぇ!」
勝が咲恋に負けたことに、笑顔で言う想に、マリは想の足に容赦なく、蹴りを入れた。
「痛えよ!何しやがる!チビ女!」
「誰がチビですか!大体、勝様は全力を出して負けたんですよ!そこに少しは評価を
「いや、そうでもないよ。悔しいけど、早峰先輩の言う通りだよ……」
「え……?」
意外な発言にマリは驚き、それを聞いた想はつまらなそうな表情をしていた。
「何だ、理由、わかってるのかよ。ツマラねぇな」
「問題児の先輩は黙っててもらいますか?」
「へいへーい」
「それで勝様、さっきの話ですが……」
「あぁ、実は……」
「《クロック》が一枚も見えてなかったから、もしかしたら、シールドに埋まっているかもしれない、そう言うことでしょう?」
「……」
勝が言い出す前に、秋乃が割って入って、そう説明し、言い出そうとした勝は図星だったのか、黙り込んだ。
「もしくは、貴方の防御札が《ボルシャック・ドギラゴン》しかなくて、咲恋様の攻撃を防ぐ手段があまりなかった。違いますか?」
「……どっちも正解だよ」
観念したのか、エリカの仮説に、勝は否定もせず、返答した。
「全く、いざ言われるとキツいものだよ……」
「それじゃあ、アンタ、自分が負けるの、最初からわかってたの!?」
意外な真実に、咲恋は驚く。
「いいや、最初の《〈鬼羅.Star〉》が攻撃する時まではわからなかったよ。ただ、その時のW・ブレイクで、《スーパー・スパーク》と《ボルシャック・ドギラゴン》が埋まってたんだ。その時だよ、負けが見えていたのは……」
「なっ……!?」
そうはっきり言う勝に、咲恋はまた驚き、それと同時に、自分は彼に実力で勝った訳ではないと、気づく。
「まぁ、流石に《テイル・ドラゴン》が2枚あったのは予想外だけどね」
「何よ!嫌味なの、それ!」
「ちょっ、なんで急に怒るのさ!?」
「そりゃあ、怒りますわよ」
「えぇ、全く……」
突然怒り出す咲恋に、勝はどうにかして宥められないか、考え、ふっと、ひよりが目に入った。
「あ、そうだ!ひよりちゃん、一緒に部活入らない?後1人、部員が足りなくて困ってるんだー」
「え?私は全然構いませんが、あの、生徒会長は大丈夫なんですか?」
突然、話を振られたひよりは咲恋に問いかける。
「なんか良いように流されてるけど……えぇ、問題ないわ。事実、後1人足りないし、寧ろ、歓迎するわ」
その言葉に、ひよりは満面の笑顔で、子供みたいに、はしゃぎ始めた。
「本当ですか?やったー!これで毎日、勝先輩とデュエマができるー!」
「たまには、私の相手もしてよね?」
「オレのことも忘れるな!」
「貴方はまず、その口を治すのが先でしょ!」
「だから蹴るんじゃねぇよ!チビ女!」
と、こんな感じで、ついに『ACE・デュエマ部』に部員が5人揃った。
「そう言えば、チーム名はどうします?」
「チーム名?」
「はい、ずっと、『ACE・デュエマ部』って呼ぶの、なんだか違和感があるなぁ、と」
「そうね、確かに言われてみれば……」
ふっと、翔がそんな提案をし、それを聞いた咲恋は今まで考えてなかったのか、秋乃に視点を向ける。
「秋乃さん、何か、提案はある?」
「……実は、皆さんに、ピッタリの名前があります」
「それ、本当?秋乃さん?」
「どんな名前なんですか?」
どうやら事前に考えていたのか、秋乃はそう言い、それを聞いた勝はどんな名前か、期待し、ひよりも無邪気な子供みたいな瞳で目を光らせていた。
「チーム名は『
「『ACE STRIKER』……うん、良いと思う」
「何だか、とってもカッコいい名前です!」
「オレは安直だと思うがな」
などと言いつつ、意外と気に入っているのか、頬が緩んでいる想であった。
「ん?わたくし達って……」
ふっと、秋乃が言った言葉に違和感を感じ、勝は秋乃に視線を向けると、秋乃は少し微笑んでいた。
「あら、わたくし達もチーム、『ACE STRIKER』の仲間ですよ、勝様」
「マジ?」
「マジです」
「マジなのです!」
なんと、ここに来て、秋乃、エリカ、マリの3人も、チーム、『ACE STRIKER』に加わるのだった。
「……まぁ、いいか!」
咲恋とのデュエマは意外な結果に終わったが、これからの毎日が楽しみな勝である。
はい、というわけで、部員が無事、5人(以上)揃いました。
予定より、1話分長くなりましたが、まぁ、許容範囲です。
次回からはGWでの休日を少し書こうかと……。
後、ほぼ毎日投稿をしているので、少しの間、休憩をとろうと思います。
その間、感想などありましたら、言ってください。