デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

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ACE10か11の段階で、数話書くつもりが、気がついたら、長く書いてしまった、GW篇……(汗)
おまけに、今回の話、1話でまとめると長くなるから、分割するはめになった……。
まぁ、仕方がない。
という訳で、ACE16、どうぞ。


ACE16:デュエマの非公認大会、始まります。

 

 

 

 ひよりがブラックキャットに帰ってきて、ついに非公認大会が始まろうとしていた。

 

「これより、デュエマの非公認大会を始めます!参加者の皆様は自分の番号がある席に座ってください!」

 

 キャルのアナウンスで、勝達は各自、自分の番号の前に座った。

 

「「あ……」」

 

 座席に座ると、勝と翔は口を揃える。

 

「まさか、初戦で身内戦か。ついてないなぁ……」

「俺も、そう思います……」

 

 そう2人は話すも、対戦の準備を始める。

 

「……皆さん、準備ができましたね?先行後攻を決めるジャンケンをしてください」

 

 参加者の皆がシールドと手札を並べ終えた後、キャルは参加者の皆にそう言った。

 

「それじゃあ、ジャンケン……」

 

「「ポン!」」

 

 勝はグーで、翔はチョキ。よって、先行は勝からである。

 

「皆さん、ジャンケンを終えましたね?それでは、デュエマの非公認大会、第一試合を始めます!」

 

『デュエマ・スタートッ!!』

 

 

 

「──呪文、《レッツ・ゴイチゴ》!効果でマナを1枚増やします!ターンエンド!」

「僕のターン!ドロー!こっちは《栄光・ルピア》を召喚ッ!効果でマナを増やして……ドラゴンだから、もう1マナ増やす!ターンエンド!」

 

 勝のデッキは引き続き、赤緑ボルシャックを使用。

 対して、翔のデッキはわからないが、マナゾーンを見る限り、多色カードが多く、自然単色のツインパクトカードが採用された、独自に組まれた5色デッキだと、勝は思った。

 

「やっぱり強いですね、そのカード……」

「あぁ。ただ、今回は《メンデル》を引けてないから、割とキツいけどな……」

「そうですね。ドローして、マナを増やして、3マナで呪文、《お清めシャップ》!マナを増やして……あ」

 

 軽い雑談をしながら、デュエマをする勝と翔。

 そんな中、翔が唱えた《お清めシャップ》の効果で、山札の上から置かれたカード──《ガチャンコ ガチロボ》に、翔は目を点にした。

 

「《ガチロボ》がマナに……」

「ってことは、7軸ガチロボか……」

 

 7軸ガチロボ。

 コスト7のクリーチャーを軸に、《ガチロボ》の効果で、山札から同じコスト7のクリーチャーを3体踏み倒し、それらで戦うデッキだ。

 つまり、《ガチロボ》以外はコスト7で統一されており、ツインパクトカードの性質を活かして組まれたのが、7軸ガチロボである。

 

 それが見えた翔は悲しみの声をあげ、勝は翔のデッキが7軸ガチロボだと理解した。

 

 デュエマのルールには、同じカードを4枚まで採用できる。つまり、デッキに4枚採用されているであろう《ガチロボ》が一枚見えたのだ。

 

「……《お清めシャップ》のもう一つの効果で、俺の墓地の《イチゴッチ・タンク》を山札に戻します。……これで、ターンエンドです」

 

 翔は《ガチロボ》が一枚見えたことに、悲しみながらも、デュエマを続ける。

 

(正直、辛いなぁ……)

 

「……まぁ、そういうこともあるさ」

「え?」

「いや、何でも……」

 

 翔の気持ちを読み取ったのか、勝は少し同情し、そう呟いた。

 突然、心を読まれたことに、翔は驚くも、勝はそれを否定した。

 

「……早く決めないといけないな。ドロー、お?良い引きだ」

 

 そう言って、勝は手札を1枚マナに置いて、6枚ある内の5枚のマナをタップする。

 

「──久しぶりにいこうか!《王来(オーライ)英雄(ヒーロー) モモキングRX(レックス)》を召喚ッ!」

「──ッ!?も、モモキング!?」

 

 意外なカードに驚く翔。

 今まで、ボルシャックしか使ってなかった勝が、モモキングを使ってくることに、翔は予想してなかった。

 

「別に驚くことはないさ。寧ろ、今まで使わなかったのが異常だったんだよ……」

「それでも、このタイミングで《RX》って……最悪だ」

 

 絶望を見るかのように、翔はそう呟く。

 対して、勝は今まで使わなかったことが異常だと、そう言ってのける。全くもって、その通りである。

 

一先(ひとま)ず、《モモRX》の効果を使うよ。手札を1枚捨てて、2枚引くよ──来たか」

 

(あ、嫌な予感……)

 

 突然、勝が不適な笑みを漏らし、翔は嫌な予感を感じた。

 

「《モモRX》をスター進化!《ボルシャック・モモキングNEX(ネックス)》ッ!」

「来ないでほしかったです……」

「まぁ、そう言うな。《モモNEX》の効果を使うよ。山札の上を捲って……あ」

 

 ──捲られたのは《ボルシャック・バラフィオル》。

 ボルシャックを呼ぶ、2体の連鎖ボルシャックが揃ってしまった。

 

「……投了したいです」

「しても良いよ?」

「しません。まだ《ガチロボ》が出てないので……」

 

 若干、涙目になりながも、翔は投了せずに、デュエマを続ける。

 

「わかった。なら、速攻で決める。《モモNEX》で攻撃!攻撃する時に、《モモNEX》と《ボルシャック・バラフィオル》の効果をそれぞれ発動。まずは……《ボルシャック・バラフィオル》から使うよ!」

 

 そう言って、山札を捲ると、コスト7の《ボルシャック・ドギラゴン》だった。《ボルシャック・バラフィオル》で出せるのは、コスト6以下の火のクリーチャーだ。コスト7以上の《ボルシャック・ドギラゴン》は墓地に置かれる。

 

「《ボルシャック・バラフィオル》の効果は失敗、か……」

「断念でしたね、火……カツ先輩。先に《モモNEX》から解決しておくべきでしたね」

 

「──いや。寧ろ、良かったよ。先に、《ボルシャック・バラフィオル》から解決して……」

 

「……え?」

 

 意外な言葉に、翔は呆気にとられ、驚いてしまった。

 そんな翔の驚きに応えるかのように、勝は《モモキングNEX》の効果を解決する。

 

「次に《モモNEX》の効果!山札の上を捲って……《ボルシャック・ヒート・ドラゴン》を場に出す!そして、《モモNEX》で、シールドをT(トリプル)・ブレイクッ!」

「っ、そうか!《モモNEX》はパワード・ブレイカーで、攻撃中に、墓地にある火のカード1枚につき、パワーが2000上がる!先輩の墓地は確か──」

 

 勝の墓地には、《モモキングRX》の効果で捨てた《ボルシャック・栄光・ルピア》と、《ボルシャック・バラフィオル》の効果で山札から墓地に置かれた《ボルシャック・ドギラゴン》の2枚。

 つまり、勝はこれを見越して、先に、《ボルシャック・バラフィオル》の効果を解決し、《モモキングNEX》のパワーをあげて、T・ブレイカーに繋げたのだ。

 

「そういうこと。さらに、こっちにはさっき、クリーチャー化して、スピードアタッカーを持ってる、《ボルシャック・バラフィオル》と《ボルシャック・ヒート・ドラゴン》がいる。どっちも、W・ブレイカーで、《栄光・ルピア》もいる。この攻撃、耐えられるかな?」

「ッ、耐えてみてます!」

 

 そう言って、ブレイクされるシールドの3枚を覗く翔。

 

「ッ、きた!シールド・トリガー!呪文、《アイド・ワイズ・シャッター》!効果で、《ボルシャック・バラフィオル》と《ボルシャック・ヒート・ドラゴン》をタップ!次の先輩のターンに、その2体はアンタップしない!」

「っ、やるね……。だけど、攻撃の手を止めないよ。《栄光・ルピア》で攻撃する時、《ボルシャック・バラフィオル》の効果で……《ボルシャック・フォース・ドラゴン》を場に出すよ!シールドをブレイクッ!」

「ッ、トリガーはありません……」

「それなら、ターンエンドだ」

 

 

 

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