デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

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ACE17:捲りVSガチャ、第一試合の結果は……。

 

 

 

「俺のターン……」

 

 なんとか、勝の攻撃を耐え切った翔。

 無事に翔のターンが渡り、翔はカードを引き、マナを1枚置いた。

 

「今度はこっちの番!さぁ、ガチャの時間だ!6マナで、《ガチャンコ ガチロボ》を召喚ッ!《ガチロボ》の効果で、山札の上から3枚を表向きにして、そへがすべて同じコストのクリーチャーなら、場に出せる!」

 

 勢いよく、6枚のマナをタップし、《ガチロボ》を召喚する翔。

 それと同時に、翔は《ガチロボ》の効果を使い、山札の上から3枚を見る。

 

「──当然、すべて、コスト7です」

 

 そう言って、翔は真ん中の眼鏡を指で当てて、《ガチロボ》で見た3枚のカードを、バトルゾーンに置いた。

 

 現れたのは《覚醒(かくせい)連結(れんけつ) XX(ダブルクロス)DD(ディーディー)Z(ゼータ)》、《秘革(ひかく)求答士(きゅうどうし) クエスチョン》、《R(ロイヤル)S(ストレート)F(フラッシュ)K(カイザー)》の3体だ。

 

「《クエスチョン》!?なんでそんなものが7軸ガチロボに……!?」

「枠が余ったのと、他に良いカードがなかったので、代用で入れてます」

「……なるほど。いや、どちらにしても、このタイミングで、《クエスチョン》はキツい」

 

 7軸ガチロボに《クエスチョン》が入ってることに、勝は驚き、翔が理由を説明すると、勝は理解しつつも、この盤面の《クエスチョン》は辛いのである。

 

「《クエスチョン》の効果!《ボルシャック・フォース・ドラゴン》を選びます!さぁ、先輩!クリーチャーを全て手札に戻す(全バウンス)か、《ボルシャック・フォース・ドラゴン》を破壊するか、選んでくださいっ!」

 

 これが《クエスチョン》の効果。相手に二択を選ばせ、自分の盤面を有利に持っていくのだ。

 

「……ここは、破壊を選ぶ」

 

 苦渋の切断をした勝は《ボルシャック・フォース・ドラゴン》を破壊した。

 

「そうですか……。次に《XXDDZ》が出た時、EX(エクスト)ライフ能力で、シールドを1枚追加します」

 

 次に翔は《XXDDZ》の持つ、EX(エクスト)ライフ能力を解決し、シールドを1枚、追加した。

 EXライフはディスペクターだけが持つ効果で、EXライフを持つディスペクターが場を離れる時、そのシールドを墓地に置けば、一度だけ、場に残ることができる。

 

「さらに、《XXDDZ》の効果で、俺のクリーチャーはすべて、スピードアタッカーを得ます!《XXDDZ》で攻撃!攻撃する時に、《XXDDZ》の『EX(エクスト)ライフ』シールドを墓地に置くことで、先輩のターンのはじめまで、先輩は呪文を唱えられない!W・ブレイクっ!」

 

 ブレイクされる2枚のシールド。そのうちの1枚を、勝は翔に見せる。

 

「……シールド・トリガー!《ボルシャック・テイル・ドラゴン》っ!シビルカウント3で、パワーを上げて、《ガチロボ》とバトル!破壊だ!」

「っ、だけど、《XXDDZ》の効果で、《ガチロボ》はスレイヤーを得ているので、先輩の《テイル・ドラゴン》も破壊です!」

 

 なんとか、次の《ガチロボ》の攻撃から展開を防ぐことに成功する勝。だが、未だに、危機的状況は変わらない。

 

(なんとか、《ガチロボ》は除去できたけど、問題はここからだ……)

 

 勝は《R・S・F・K》に目をやる。

 この《R・S・F・K》には攻撃時にガチンコ・ジャッジを持っている。

 

 ガチンコ・ジャッジは互いの山札の上を見て、そのコストを比べ、ガチンコ・ジャッジをしたプレイヤーのコストが相手以上なら、そのカードが持つ効果を発動できる。

 

 そして、肝心の《R・S・F・K》の効果は自分がガチンコ・ジャッジを中止するか、負けるまで、ガチンコ・ジャッジができ、ガチンコ・ジャッジに勝った分、相手のシールドをブレイクできる。

 

 勝のシールドの残りは3枚。

 そして、翔のデッキの最大コストは7。対して、勝のデッキは《ボルシャック・バラフィオル》が入っている関係上、基本コストは6である。

 一応、コスト7である《ボルシャック・ドギラゴン》は入っているが、肝心の《ボルシャック・ドギラゴン》は今回、デッキに2枚しか採用していない。

 1枚は《ボルシャック・バラフィオル》の効果で墓地に置かれているので、必然的に、ガチンコ・ジャッジをされたら、勝の負けは確定している。

 

 また、《R・S・F・K》のガチンコ・ジャッジの発動は攻撃時であるため、1回目のガチンコ・ジャッジに勝つか、シールド・トリガーが出なければ、勝はそのままダイレクトアタックを受けてしまう。

 

(正直言って、ガチンコ・ジャッジの負けはほぼ確定してる。けど、ほんの僅かな希望に……僕は賭ける!)

 

 腹を括って、勝は覚悟を決めた。

 

「次はコイツです!《R・S・F・K》で攻撃!攻撃する時に、ガチンコ・ジャッジです!」

 

「「ガチンコ・ジャッジっ!」」

 

 勝、コスト7、《ボルシャック・ドギラゴン》。

 

 翔、コスト6、《ガチャンコ ガチロボ》。

 

 よって、ガチンコ・ジャッジに勝利したのは勝である。

 

「そ、そんな!?ガチンコ・ジャッジに負けるなんて……!?」

「僕もまさか、勝てるとは思わなかったよ……」

 

 思わぬ結果に翔と勝の2人は、揃って驚く。

 

「と、とりあえず、《R・S・F・K》で、シールドをブレイクです!」

「……トリガーはないよ」

「《クエスチョン》で、W・ブレイクです!」

「……これも、ないよ」

「……ターンエンドです」

 

 渋々、ターンを終える翔。どうやら、《R・S・F・K》のガチンコ・ジャッジが勝てなかったことが相当(こた)えているみたいだ。

 

「僕のターン。ドロー……。さて、決めるか」

 

 勝はマナチャージせず、5枚のマナをタップする。

 

「《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》を召喚っ!シビルカウント3で、スピードアタッカーを得る!《ボルシャック・カイザー》で攻撃!攻撃時に、《ボルシャック・バラフィオル》の効果で、《ボルシャック・ドラゴン》を場に出す!さらに、シビルカウント5で、《ボルシャック・カイザー》をアンタップ!そして、最後のシールドをブレイクっ!」

「っ、トリガーは……ありません!」

 

 最後のシールドにトリガーがなかったことを確認した勝は再び、《ボルシャック・カイザー》に手を置く。

 

「──《ボルシャック・カイザー》でダイレクトアタックっ!」

 

 

 




困った時のボルシャック・テイル・ドラゴン、便利すぎる(苦笑)

という訳で、勝君、第二試合に通過です。
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