デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

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妖精の力、その力とは一体?


ACE20:妖精の力と熱血星龍

 

 

 

 手札が《轟轟轟ブランド》だけの時、マスターG・G・Gの効果で、マナを払わずに召喚できる殿堂カード。それが《轟轟轟ブランド》だ。

 

「やっぱり、来ましたか……(正直、来てほしくなかったですが……)」

 

 マリにとっては、あまり来てほしくなかったカードである。

 

「《轟轟轟ブランド》が出た時、オレのマナゾーンに火のカードが1枚以上あるなら、山札からカードを1枚ドローできる!」

 

 そう言って、想はカードを1枚引く。

 さらに、想のクリーチャーはすべて、《“罰怒”ブランド》の効果で、スピードアタッカーを得ているのだ。

 

「くらいやがれッ!オレの攻撃を!まずは《“罰怒”ブランド》で攻撃!W・ブレイクだッ!」

「……トリガーはありません」

「そうか!なら、《轟轟轟ブランド》も攻撃だッ!W・ブレイクッ!」

「断念ですが、それ以上は通しません。シールド・トリガー、《クロック》です。召喚して、貴方のターンの残りを飛ばします」

「……クソ、仕留め損ねたか!」

 

 なんとか、トリガーの《クロック》を引いて、難を逃れるマリ。

 ただし、マリの表情はとても険しかった。

 

(なんとか耐えましたけど、このターンで仕留める方法がないですわね……一先ず、ドローしてから考えますか……)

 

 そう脳裏に思ったマリはカードを引くと、「あ……」と、小さく呟いた。

 

「ア?どうした?」

 

 それを見た想は問いかけるも、マリは返答せず、引いたカードと手札を見て、考えると、ニヤリと、不適な笑みを溢した。

 

「先輩、このデュエマ、私の勝ちです」

「ア?何を言って……」

 

 想が言い切るより前に、マリはマナチャージせず、1枚のマナをタップした。

 

「呪文、《フェアリー・ギフト》。次に召喚するクリーチャーのコストを3軽減します」

「……は?」

 

 マリが唱えた自然単色の呪文のカード、《フェアリー・ギフト》に想は間の抜けた声を漏らした。

 何故なら、そのカードは想が出した《轟轟轟ブランド》と同じ殿堂カードだからだ。

 

「い、いや、たった6マナのクリーチャーで、この状況をひっくり返すカードなんて、あるわけ──あ」

 

 そこまで言いかけた時、想はマリの超次元ゾーンを見て、思い出す。この状況をひっくり返すカードの存在を。

 

「出番です。私の切り札にして、私のヒーロー、《龍覇(りゅうは) グレンモルト》を召喚します」

 

 D(ドラゴン)S(サーガ)の主人公、グレンモルトがドラグナーの力を手にした姿、《龍覇 グレンモルト》である。

 

「マジかよ……!」

「《グレンモルト》が場に出た時の効果で、超次元ゾーンからコスト4以下の火のドラグハート・ウェポンを1枚、場に出して、《グレンモルト》に装備します!」

 

 そう言って、マリは超次元ゾーンにある、《銀河大剣 ガイハート》に手を置いた。

 

「私は《銀河大剣 ガイハート》を装備します!《ガイハート》を装備したクリーチャーはスピードアタッカーを得ます!《グレンモルト》で攻撃!シールドをブレイクです!」

「ッ、トリガーはねぇ!

「それなら、《クロック》で攻撃!攻撃する時に、手札の《バルチュリス》を見せます!」

「ッ、そいつは……!?」

 

 それは想が勝と初めてデュエマした時に使ったカード、《龍装者 バルチュリス》だった。

 想は知っている。このタイミングで、そのカードの強力さを。そして、今度は自分に牙を向けられる恐怖を。

 

「クソ、このデッキにトリガーなんて、そんなに入ってねぇんだよッ!」

 

 そう悪態をつけながらも、僅かにトリガーがあることを期待しながら、ブレイクされたシールドの中を確認するも、トリガーはなかった。

 

「トリガーはありませんね?それなら、《バルチュリス》を場に出し、《ガイハート》の龍解条件を解決します……」

 

 そう言って、マリは再び、《銀河大剣 ガイハート》に手を置く。

 自分のクリーチャーが2回攻撃した後、《銀河大剣 ガイハート》は、真の姿を表す。

 

「……あの人や彼女達、そして、貴方よりも、私は熱くありませんが、私にも、情熱の心があります──」

 

 咄嗟にマリは勝や秋乃、咲恋達、そして、目の前で一番嫌いな想の顔を思い浮かばせた。

 

「──これが私の龍解にして、私の心の情熱の化身、《熱血星龍(ねっけつせいりゅう) ガイギンガ》です!」

 

 それは今のマリを映し出したかのようなカード、《熱血星龍 ガイギンガ》の姿がマリの横に薄らと、浮かび出した。

 

「な、何だァッ!?」

 

 突然、マリの横に薄ら、浮かび出した《ガイギンガ》に、想は驚くも、マリは気にせず、デュエマを続けた。

 

「《バルチュリス》で、最後のシールドをブレイク!」

「ッ、トリガーは……ねぇか……」

 

 あったとしても、今のマリの場には攻撃可能なクリーチャーが《Disノメノン》と、先程、龍解した《ガイギンガ》の2体がいるので、火単色デッキで、2体を止める術は限られている。

 

「これでトドメです。《熱血星龍 ガイギンガ》で、ダイレクトアタックっ!」

「グッ、ハァ……!?」

 

 映し出した《ガイギンガ》は想の顔を思いっきり殴った。

 

 勝者、マリ。これにて、マリは準決勝に通過したのだ。

 

 

 




正解は殿堂カードの《フェアリー・ギフト》です!
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