「《ボルシャック・カイザー》で、ダイレクトアタックっ!」
「《ヴァリヴァリウス》で、ダイレクトアタックです!」
想とマリのデュエマが終わった少しした後。勝とひよりのダイレクトアタックの宣言が響き、見事、2人は準決勝に駒を進めた。
「ふぅー、なんとか勝てた……」
「ぎ、ギリギリでしたが、これで次は──準決勝です!」
そう2人は会話しながら、先に席を取って、休憩をしている咲恋達のもとに向かった。
「お疲れ様です、勝様」
「ひよりちゃんもお疲れー」
「そっちもお疲れ様、マリちゃん。そっちはどうだった?」
「勝ちました。そこにいる、不良の先輩に……」
「「……え?」」
突然、想に指を指しながら、マリから告げられた真実に、勝とひよりの2人は揃って、驚きの声を上げた。
「……え?待って、そんな、まさか……早峰先輩が負けた……?何かの冗談だよね、咲恋ちゃん……?」
あまりの信じられない出来事に、勝は咲恋に問いかけた。
問いかけられた咲恋はふふっと、少し笑って、こう言った。
「いやー。まさか、2年の勝に負けて、今度は1年のマリちゃんに負けるとは、コイツもついに、年貢の納め時かと思ったよ……!」
そう言って、咲恋は再度笑う。今度は高笑いである。
「……え〜と、早峰先輩、ドンマイです!」
「同情するな!同情するなら、オレに変われ、ヒヨコ!」
「だ、誰がヒヨコですか!?私はひよりです!間違えないでくださいっ!」
(これは……)
重症だ、と、勝は脳裏に、そう思った。
正直な話、想の実力なら、決勝戦まで余裕で通過すると思っていた。
一度しか戦ってない勝から見ても、想の実力は本物だ。
そんな彼が負けるとは、正直なところ、信じられない話である。
ただ、勝はマリと一緒に暮らしているため、ある程度、彼女のデュエマの腕も知っている。
総合的に、2人の実力を考えると……。
「……有り得なくはない、か」
「テメエ!何を根拠に言ってやがる!内容次第ではデュエマでボコすぞ?あぁ?」
「そこは表に出ろ、ではなく、デュエマなんですね……」
想の発言に、翔はそう分析する。
「はいはーい、そこの3人!もうすぐ、準決勝だから、座席につきなさーい!じゃないと、棄権扱いにするわよー!」
「は!?ヤバい!?ひよりちゃん、マリちゃん、いくよ!」
「「はい(です)!」」
仲裁に入ったキャルの言葉に、勝、ひより、マリの3人は急いで、座席に着くのであった。
「んで、準決勝の相手がひよりちゃんか……」
「先輩!あの時のひよりと同じだと思わないでくださいね!」
そう元気よく言うひよりに、勝は少し微笑んだ。
「……そうか。それなら、少し期待しているよ、ひよりちゃん」
「っ!?」
直後、勝の雰囲気があの時──はじめて
「……先輩、もしかして、あの時、手加減してました?」
「いいや、全力だよ。あの時も、今も、僕は常に全力でやっているよ。強いて言えば、あの時よりも、僕は強くなっているんだろうな……」
「先輩……?」
勝の瞳はどこか、上の空で、哀しみの目だった。
ひよりはそんな勝を心配するも、今の自分達は大会に参加しているプレイヤーだ。
──つまり。
「先輩。今は私を見てください。成長した私の姿を……見てください、先輩っ!」
「っ、そうだね……今は君とのデュエマを楽しもうじゃないか!」
そう気合を入れると、勝はひよりと相対する。
「私は《禁断〜封印されしX〜》と超次元ゾーンを使います!」
ひより:超次元ゾーン
《将龍剣 ガイアール》
《銀河大剣 ガイハート》
《
《
《
《
《
《
「モルネク、か……」
(しかも、《禁断》入り……《
勝はひよりの《禁断》とひよりのデッキに入っているであろう、《ボルシャック・ドギラゴン》に警戒しながら、攻撃に応じなければならない、と、そう脳裏に考える。
「皆さん、準備はできましたね?それでは、これより準決勝を始めます!」
『デュエマ・スタートッ!』
次回、勝対ひより、二度目の対決!勝つのはどっちだ!?
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