デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

21 / 104
ACE21:準決勝に駒を進めたのは。

 

 

 

「《ボルシャック・カイザー》で、ダイレクトアタックっ!」

 

「《ヴァリヴァリウス》で、ダイレクトアタックです!」

 

 想とマリのデュエマが終わった少しした後。勝とひよりのダイレクトアタックの宣言が響き、見事、2人は準決勝に駒を進めた。

 

「ふぅー、なんとか勝てた……」

「ぎ、ギリギリでしたが、これで次は──準決勝です!」

 

 そう2人は会話しながら、先に席を取って、休憩をしている咲恋達のもとに向かった。

 

「お疲れ様です、勝様」

「ひよりちゃんもお疲れー」

「そっちもお疲れ様、マリちゃん。そっちはどうだった?」

「勝ちました。そこにいる、不良の先輩に……」

「「……え?」」

 

 突然、想に指を指しながら、マリから告げられた真実に、勝とひよりの2人は揃って、驚きの声を上げた。

 

「……え?待って、そんな、まさか……早峰先輩が負けた……?何かの冗談だよね、咲恋ちゃん……?」

 

 あまりの信じられない出来事に、勝は咲恋に問いかけた。

 問いかけられた咲恋はふふっと、少し笑って、こう言った。

 

「いやー。まさか、2年の勝に負けて、今度は1年のマリちゃんに負けるとは、コイツもついに、年貢の納め時かと思ったよ……!」

 

 そう言って、咲恋は再度笑う。今度は高笑いである。

 

「……え〜と、早峰先輩、ドンマイです!」

「同情するな!同情するなら、オレに変われ、ヒヨコ!」

「だ、誰がヒヨコですか!?私はひよりです!間違えないでくださいっ!」

 

(これは……)

 

 重症だ、と、勝は脳裏に、そう思った。

 正直な話、想の実力なら、決勝戦まで余裕で通過すると思っていた。

 一度しか戦ってない勝から見ても、想の実力は本物だ。

 そんな彼が負けるとは、正直なところ、信じられない話である。

 ただ、勝はマリと一緒に暮らしているため、ある程度、彼女のデュエマの腕も知っている。

 総合的に、2人の実力を考えると……。

 

「……有り得なくはない、か」

「テメエ!何を根拠に言ってやがる!内容次第ではデュエマでボコすぞ?あぁ?」

「そこは表に出ろ、ではなく、デュエマなんですね……」

 

 想の発言に、翔はそう分析する。

 

「はいはーい、そこの3人!もうすぐ、準決勝だから、座席につきなさーい!じゃないと、棄権扱いにするわよー!」

「は!?ヤバい!?ひよりちゃん、マリちゃん、いくよ!」

「「はい(です)!」」

 

 仲裁に入ったキャルの言葉に、勝、ひより、マリの3人は急いで、座席に着くのであった。

 

 

 

「んで、準決勝の相手がひよりちゃんか……」

「先輩!あの時のひよりと同じだと思わないでくださいね!」

 

 そう元気よく言うひよりに、勝は少し微笑んだ。

 

「……そうか。それなら、少し期待しているよ、ひよりちゃん」

「っ!?」

 

 直後、勝の雰囲気があの時──はじめてひより(自分)とデュエマ時と比にならないオーラを増していた。

 

「……先輩、もしかして、あの時、手加減してました?」

「いいや、全力だよ。あの時も、今も、僕は常に全力でやっているよ。強いて言えば、あの時よりも、僕は強くなっているんだろうな……」

「先輩……?」

 

 勝の瞳はどこか、上の空で、哀しみの目だった。

 ひよりはそんな勝を心配するも、今の自分達は大会に参加しているプレイヤーだ。

 ──つまり。

 

「先輩。今は私を見てください。成長した私の姿を……見てください、先輩っ!」

「っ、そうだね……今は君とのデュエマを楽しもうじゃないか!」

 

 そう気合を入れると、勝はひよりと相対する。

 

「私は《禁断〜封印されしX〜》と超次元ゾーンを使います!」

 

 ひより:超次元ゾーン

《将龍剣 ガイアール》

《銀河大剣 ガイハート》

覇闘将龍剣(はどうしょうりゅうけん) ガイオウバーン》

闘将銀河城(とうしょうぎんがじょう) ハートバーン》

無敵王剣(むてきおうけん) ギガハート》

爆銀王剣(ばくぎんおうけん) バトガイ刃斗(ハート)

無敵剣(むてきけん) プロト・ギガハート》

(はじ)まりの龍装具(りゅうそうぐ) ビギニング・スタート》

 

「モルネク、か……」

 

(しかも、《禁断》入り……《星樹(スタージュ)》がないから、封印を剥がしながら、雑な2マナブーストはないとはいえ、《ボルドギ》を警戒しないにこしたことはないな……)

 

 勝はひよりの《禁断》とひよりのデッキに入っているであろう、《ボルシャック・ドギラゴン》に警戒しながら、攻撃に応じなければならない、と、そう脳裏に考える。

 

「皆さん、準備はできましたね?それでは、これより準決勝を始めます!」

 

『デュエマ・スタートッ!』

 

 

 

 




次回、勝対ひより、二度目の対決!勝つのはどっちだ!?

感想など、お待ちしています!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。