時は遡ること、数分前。
準決勝は勝とひよりの2人だけではなく、隣で対戦しているマリと対戦相手の女性も決勝に進むため、デュエマをしていた。
そして、バトルゾーンの状況はマリが有利に立っていた。
「龍解!《熱血星龍 ガイギンガ》!《ガイギンガ》で、シールドをW・ブレイク!」
マリは《熱血星龍 ガイギンガ》の龍解に成功し、女性の残りのシールドを2枚、ブレイクした。
マリにはまだ攻撃可能な《Disノメノン》がいる。
ここでトリガーが出なければ、マリは決勝戦に駒を進められる。
「──シールド・トリガー!呪文、《ドラゴンズ・サイン》!」
「……ッ!」
しかし、その想いは虚しく、1枚のトリガー呪文、《ドラゴンズ・サイン》で、阻まれた。
まさかのカードに、マリは驚き、女性は気にせず、《ドラゴンズ・サイン》の効果を発動する。
「《ドラゴンズ・サイン》の効果で、手札から光のコスト7以下の進化ではないドラゴンを1体、場に出せる!手札から《ザーディクリカ》を場に出すわ!《ザーディクリカ》の
「ッ、そんな!?このタイミングで《ザーディクリカ》……!?」
女性が手札から場に出した《
何故なら、《ザーディクリカ》は、場に出た時、手札か、墓地から、コスト7以下の呪文をただで唱えられるのだ。
「《ザーディクリカ》の効果で、わたしは手札から呪文、《
「《
それはかつて、強力すぎるあまり、殿堂入りされた水と闇の多色呪文、《
一つは、相手のクリーチャーを2体選び、相手はその2体のどちらかを
もう一つは、相手のマナゾーンのカードを2枚選び、相手はその2枚のどちらかを
「あなたの場の《Disノメノン》と《龍覇 グレンモルト》の2体を選ぶわ!さぁ、どちらを破壊し、どちらを手札に戻すの?」
「ッ、《ノメノン》を手札に戻し、《グレンモルト》を破壊します……」
「次はマナゾーンだけど……そうね、水が少なそうだし、《コスモ・セブΛ》と《クロック》の2枚を選ぶわ」
「……《クロック》を墓地へ、《Λ》を手札に戻します。ターンエンドです」
「わたしのターン……」
攻撃を止められたマリは渋々、ターンエンドを宣言し、相手にターンを渡す。
ターンを渡された女性はカードを引き、7枚のマナをタップした。
「《覚醒連結 XXDDZ》を召喚っ!EXライフ!シールドを追加して、スピードアタッカーを得た《XXDDZ》で攻撃!攻撃する時に、手札の《
「……ッ!」
女性の手札から見せられた《時の法皇 ミラダンテⅫ》に、マリは驚き、絶望した。
「まずは《XXDDZ》のアタックトリガーで、《XXDDZ》自身のEXライフシールドを墓地に置いて、あなたの呪文を封じるわ!その後に、《時の法皇 ミラダンテⅫ》に革命チェンジっ!」
場と手札の《XXDDZ》と《ミラダンテⅫ》を入れ替え、《ミラダンテⅫ》をタップ状態で、場に出した。
それと同時に、女性の後ろから、薄らと、黒い《ミラダンテⅫ》が姿を現した。
「っ、そんな、貴方は、一体……!?」
それを見たマリは驚き、問いかけるも、女性は返答せず、《ミラダンテⅫ》の必殺技を発動した。
「《時の法皇 ミラダンテⅫ》のファイナル革命、発動っ!相手はコスト7以下のクリーチャーを召喚できない!」
これにより、マリの最強のシールド・トリガー・クリーチャー、《クロック》が止められた。また、《XXDDZ》の効果で、呪文も止められたため、マリは自分の身を守る術を完全に封じられたのだ。
「さらに、手札から光のコスト5以下の呪文を唱えられるけど、今回はないわ。よって、カードを1枚ドロー……T・ブレイクっ!」
守る術を完全に失ったマリに、《ミラダンテⅫ》が襲いかかった。
「ッ、トリガーは……あった!けど……」
ブレイクされたシールドの中に《クロック》があったが、《ミラダンテⅫ》の効果により、コスト3の《クロック》は場に出せない。
「……これで、終わり!《ザーディクリカ》でダイレクトアタックっ!」
直後、《ザーディクリカ》の幻影がマリに襲った。
(すみません、勝様。どうやら、私は……)
隣でデュエマをしている勝に、マリは謝罪しながらも、幻影の《ザーディクリカ》の攻撃を喰らった。
「キャアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァッー!」
幻影の《ザーディクリカ》の攻撃に、マリは叫び声をあげ、その場に倒れた。