後編は近日中に、投稿します。
それではACE27、どうぞ。
ついに始まった、勝対イズミの決勝戦。
勝はマリと想を傷つけたイズミを許せず、怒りの炎を燃やしていた。
対して、イズミはこの試合に勝って、ブラックキャットで売っているシングルカードの商品を半額で買えるのを楽しみに、デュエマをしていた。
「……」
「何?随分と怖い顔してるけど?そんな顔してたら、デュエマ、楽しくないよ」
「……僕は今、怒っている」
「はい?何で?」
「決まってるだろ。君がやったことは許されない行為だからだ!」
『……!?』
珍しく、勝は感情的に、怒りに任せて、怒鳴り声をあげた。
今までは何事も冷静に、落ち着いていて、あまり感情的になることはなかった。
たまにデュエマで見てる、最後まで諦めない表情をするが、それとは別に、感情的になるような、そんな素振りは全くなかった。
珍しく、怒りに任せる勝に、咲恋達は驚きを隠せないでいた。
(勝、アンタ、そんな状態で、本当にデュエマができるの?)
(先輩、そんな感情的になったら、プレミしますよ!?)
そんな中、咲恋とひよりはそんな勝を心配し、脳裏にそう思った。
「……あっそ。別に良いよ。私もきみに許されたいとか、思ってないし」
そう言って、イズミはカードを引き、マナを置いて、3枚のマナをタップした。
「《
「……」
淡々と、プレイするイズミ。そんなイズミに、勝は彼女が《デドダム》で墓地に置いたカード、《ザーディクリカ》を眼にする。
(5cザーディ、か……守りが固いから、あまりこっちと相性は良くないけど、ここは盤面を並べて、クリーチャー除去に専念しよう……幸い、こっちは《メンデル》が成功してるし、ここは……!)
そう意気込み、勝はカードを引いた。
「僕のターン。マナチャージ、4マナで、《ボルシャック・
「やるね……って、言いたいけど、その判断、本当に正しいと思ってるの?」
「……何が言いたいの?」
「はぁー……」
呆れた、と、口には出さないが、そう言わんばかりに、イズミはそう思った。
「きみは……いいえ、あなたは何も変わってないね。あの時も、今も、何も変わってない……」
「っ!?君はやっぱり……」
「言わせないよ。そして、これ以上、あなたには自由にさせない……」
そう冷たく言うイズミは、カードを引き、マナを1枚置いた。
これで、イズミのマナは5マナ。《ドラゴンズ・サイン》を唱えるなら、このタイミングだが、彼女は前のターン、《デドダム》で、《ザーディクリカ》を墓地に置いた。
つまり、彼女は今、《ドラゴンズ・サイン》が手札にない。手札にないものを手札に抱え込むのは、想が使った赤単ブランドなら、カウンターで抱え込むが、勝のデッキは赤緑ボルシャック。
動きはビマナよりだが、ひよりが使ったモルネクみたいに、突然のビートダウンを仕掛けてくるミッドレンジよりのデッキだ。
つまり、ここはゆっくり準備をしてから仕掛けてくる筈だ、勝はそう思った。
「悪いけど、あなたが考えるほど、わたし、そんなに甘くないよ」
「……!?」
しかし、イズミは勝の考えを察したのか、否定するかのように、そう冷たく言い、5枚のマナをタップした。
「呪文、《ドラゴンズ・サイン》。手札から《XXDDZ》を場に出すわ」
「なっ!?」
ここでまさかの《XXDDZ》を出してくるイズミに勝は驚いてしまった。
(《ドラサイ》があったんだったら、何で、《ザーディクリカ》を手札に加えなかったんだ!?)
本来なら、そうするが、イズミの考えは違った。
その理由は、次の攻撃で、わかるのだった。
「まずは《XXDDZ》のEXライフで、シールドを追加。そして、そのまま、《XXDDZ》で攻撃!攻撃する時に、手札の《
「なっ!?」
またしても、勝は驚く。今度は《ミラダンテSF》に。
「最初に《XXDDZ》のアタックトリガーを解決。自身の『EXライフ』シールドを墓地に置いて、次のわたしのターンまで、あなたは呪文を唱えられない。そして、その後に《ミラダンテSF》に革命チェンジっ!」
イズミはそう叫び、場の《XXDDZ》と、手札の《ミラダンテSF》を入れ替えた。
それと同時に、イズミの瞳が青く、水色に変わり、彼女の後ろから、《ミラダンテSF》の影が薄らと、現れた。
「──未来をこの手に、そして、あなたには……絶望の闇を叩き込む!《ミラダンテSF》のファイナル革命、発動っ!山札からカードを1枚引いて、手札から、光か水のコスト6以下の呪文をただで唱えられる!呪文、《
「なっ!?このタイミングで、《
手札から唱えられた呪文に、勝はまた驚いてしまった。
「呪文の効果で、墓地から《龍風混成 ザーディクリカ》を復活させるわ!EXライフ!からの、呪文の効果で《ザーディクリカ》と《西南・ドラゴン》をバトル!破壊!」
「ッ……!」
ドラゴンのコスト軽減とセイバー持ちの《西南・ドラゴン》が破壊されたことに、勝は歯を噛み締める。
「さらに《ザーディクリカ》の効果で、墓地から《ドラゴンズ・サイン》!からのからの、手札から《XXDDZ》を場に出すわ!」
今度は《ザーディクリカ》、《XXDDZ》と、次々と、イズミの後ろからクリーチャーの影が現れた。
「……!?」
「さぁ、あなたは私の攻撃、耐えられるのかしら?」
3体のドラゴンに、勝は瞳の色を赤く、紅色の炎に変えた。
「……僕は……諦めない!何がなんでも、絶対に、諦めないッ!」