デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

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何とか、もう1話投稿できて、良かったです。
今回は勝君と結衣ちゃんの中学時代のお話です。
そんなに長くないので、かるーく、読んでもらえると、有難いです。
それではACE30、どうぞ。


ACE30:中学時代の苦い記憶。

 

 

 

 ──中学時代。

 僕が『JOE学園』に通っていた記憶で、3年生に上がる前の月の話だ。

 当時、仲の良かった先輩が空港で旅立つ日に誓った記憶。

 先輩は当時、中学生でありながら、デュエマの腕がすごく強くて、その実力はプロデュエリストに負け無しの実力で、海外のスポンサーからスカウトされるぐらいの実力の持ち主だった。

 そして、この日。■■先輩は自分の実力が世界に通用するのか、試すために、旅に出る。

 

「勝。後のことはお前に任せた!結衣とデュエマ部を頼んだぜ!」

「はい!任せてください!■■先輩!僕、■■先輩の分まで、頑張ります!」

「おお!向こうで、お前の活躍、期待しているぜ!」

「はい!」

 

 当時の僕は何の責任もとれず、ただ無邪気に、■■先輩との約束を交わした。

 

 ──だけど、物事は順境に進むことはなかった。

 

 僕らが3年生に上がると、僕達が卒業した後、来年でデュエマ部がなくなることを知らされた。

 そんなのは嫌だ。僕は必死になって、廃部から免れないか、考えて、足掻いた。

 

 そんなある日。僕は当時、付き合っていた女性、赤羽結衣ちゃんとの約束を忘れていた。

 気づいたのは、友人からの連絡からであり、夕方になって、僕は約束の場に向かった。

 

「──嘘つき!」

「!?」

 

 約束の場に着くと、僕は結衣ちゃんに頬を叩かれた。

 何故?と、問いかけるより前に、結衣ちゃんが先に口を開いた。

 

「勝くんの嘘つき!あたしのこと、守ってくれるって、約束したじゃない!なんでよ!?」

「違うんだ!結衣ちゃん!僕はただ、先輩との約束を守ろうと……」

「あたしより、お兄ちゃんとの約束が大事なの!?」

「違う、そうじゃない!僕は……」

「もういい!あたしたち、別れましょう。それじゃ、さようなら……」

「待ってよ、結衣ちゃん!待って!結衣ちゃん!待ってぇぇぇぇぇッー!」

 

 今思えば、アレは僕が悪かったんだ。

 僕が結衣ちゃんとの約束を忘れて、デュエマ部を守るために、必死になって、挙句、結衣ちゃんを守ることができなかった。

 僕の不甲斐なさが招いた結果だ。

 

 ──そう思った直後。

 

 成長した結衣ちゃんとザーディクリカの姿が僕の前に現れた。

 

「結衣、ちゃん……?」

「……ザーディクリカで、ダイレクトアタックっ!」

「え?う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」

 

 突然、ザーディクリカの攻撃に、僕はその場から吹っ飛び、地面に落下した。

 

 

 

「うわっ!?」

 

 ドタンッ、と、勝はベッドから落下し、目か覚めた。

 

「いてて……ここは……?」

 

 目が覚めた勝は周囲を見渡した。

 見るからに、病院の中にいるみたいだが、何故、自分がここにいるのか、わからなかった。

 

 最後に覚えているのはブラックキャットの非公認大会の決勝戦で、結衣とデュエマをして負けたことだ。

 

 そう思った矢先、扉が開き、メイド姿のマリが現れた。

 

「勝様!?目が覚めたんですね!」

 

 目が覚めた勝を見て、マリは慌てて、勝に近づき、体を起こして、ベッドの上に座らせた。

 座った後、勝はマリが何故、元気なのか気になり、彼女に問いかけた。

 

「ありがとう、マリちゃん。マリちゃんは、その……大丈夫なの?」

「はい。勝様が目覚める2日前に目が覚めたので、見ての通り、元気です!」

「2日前って……え?マリちゃん、僕、どれぐらい寝てたの?」

「え、えっと、確か、明日から学校が始まるから……丸1週間、ですかね?」

「!?」

 

 マリから告げられた言葉に、勝は信じられなかった。

 つまり、勝はゴールデンウィークの間、ずっと、病院のベッドの上で寝ていたのだ。

 

「……マリちゃん」

「?何でしょう?勝様」

「少し、1人にしてくれる。後、部活の皆に目が覚めたって、連絡してくれる」

「……わかりました、と、言いたいところですが」

「……?」

 

「せんぱーい!お見舞いに来ました!

 

 突然、扉が勢いよく開かれ、聞きられた少女の声、ひよりの元気な声が響いた。

 

「こーら、ひよりちゃん。病院の中で叫ばないの──って、勝!?」

 

 続いて、咲恋が入り、叫び声を上げたひよりに注意するも、目が覚めた勝を見て、咲恋は勝に掛け出した。

 

「アンタ、もう動いて良いの?いや、それよりも、痛い所とかない?ねぇ?」

「ちょ、ちょっと落ち着いて、咲恋ちゃん!」

「落ち着いていられないわよッ!アンタが……アンタがあんな目にあって……私……」

 

 今度は顔を勝の胸に覆って、下に向く咲恋。

 

 ──そして。

 

「う、う、うわあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

「「「!?」」」

 

 号泣した。

 突然、咲恋は号泣し、それを見た勝達は驚き、その場に固まった。

 

 暫く、咲恋が泣き止むまで、咲恋は勝から離れず、咲恋が落ち着いた後、ひよりは咲恋を連れて、その場を後にした。

 因みに、勝は病院の先生から異常なしと知らされ、翌日の朝、退院した。

 

 




という訳で、中学時代、兼、後日談はこれにて、終了。
次回からは物語が動きますが、さて、どうなることやら……。
前話でも言いましたが、投稿速度が減速し、週一のペースで投稿する予定です。
多少の前後がありますが、これからも、この作品をよろしくお願いします。
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