「アンタで最後な、ダイレクトアタック」
「っ、そ、んな……」
ガクッと、マリは黒江に敗北し、その場に倒れた。
見ると、咲恋達4人目も、その場に倒れていた。
どうやら、黒江は咲恋達5人を相手に、勝利したのだ。
「はい、終わりでーす。約束通り、住所、教えて」
「だ、れが、貴女なんかに、教える、もんですか……」
「ま、そう言うと思った。だから……勝手に探すわ」
黒江はマリの体を回し、腰辺りやズボンのポケットに、手を突っ込む。
「ッ!?貴女!?何を!?──イヤん!」
「おー、良い声出すじゃん。ま、今回は、そういうの、どうでもいいんだけど……お、ビンゴ」
そう言うと、マリのズボンのポケットからスマホを取り出し、画面を開いて、マリの親指に、スマホのホームボタンを当てる。
すると、画面が開き、それを見た黒江はニヤリと、笑みを浮かべた。
「協力、ありがと。おやすみ」
「ッ……!?」
黒江は容赦なく、マリの腹を殴り、殴られたマリは気を失った。
「さーて、秋乃とか言うヤツの住所は……え?」
電話のアイコンを開き、『焔秋乃』の番号と住所を見て、黒江は目を丸くした。
(マジ?秋乃って、焔財閥の一人娘の秋乃なの?勝って、ヤツ、一体何者?)
秋乃の存在に、黒江は頭を悩ませ、混乱し、抱え込むも、すぐさま、自分のやるべきことを思い出し、それらを一旦、頭の
「まぁ、何でも良いや。とりま、この住所を、ウチのスマホにメモして……よし」
スマホに住所をメモした後、黒江は「行くか!」と、息巻いて、秋乃の住む、焔財閥の家に向かった。
一方、その頃、結衣はブラックキャットに来ていた。
理由はそこで働いている、猫崎瑠璃こと、キャルに会いに来たからだ。
「アナタが猫崎瑠璃さん?」
「?そうだけど?アンタは確か、この間、非公認大会で優勝したイズミさん?だって?」
「はい、その節は大変すみませんでした」
「別に謝ることはないわよ。それで?わざわざ、私に声をかけたのは何か理由があるんでしょ?」
「はい、お察しのとおりです。なので、単刀直入に言います──」
「──猫崎瑠璃さん、貴女を
何も知らない勝は風邪を引いた秋乃の看病と、秋乃が財閥の仕事をいくつか受けていたことを知り、秋乃の代理、というのは厳しいので、エリカの仕事を手伝っている。
「すみません。わざわざ、こちらの仕事を手伝ってもらって……」
「別に構わないよ。それに困った時はお互いさまだよ?」
「ありがとうございます。それでしたら、こちらの書類に目を通して、ハンコをお願いします」
「うわー、一気に遠慮ないね……」
こんな感じで、冗談を言い合えるぐらいに、二人の関係は良好である。
良好であるが、ただ一人、焔秋乃は扉の向こうで、二人の関係に嫉妬の眼差しを向けていた。
「……なんか、秋乃さんから、凄い嫉妬の視線を感じる」
「そう思うなら、お嬢様のフォローに入ってください」
「はい、そうします……」
そう言って、勝は秋乃の部屋に向かい、それを見送ったエリカは種類を一つにまとめて、机の真ん中に置いた
「……ここは関係者以外、立ち入り禁止です」
「いやー、そちらさんのセキュリティがガバガバだから、すんなり入れたわ」
屋敷のどこから入ったのか、突然、黒江は悪びれもなく、そう言って、現れた。
「大方、マリのスマホを勝手に使って、こちらに侵入したところですか」
「良い推理だけど、探偵としてはまだまだ、かな?ま、ウチにはどうでもいいけど……」
そう言って、黒江はデッキを取り出した。
それを見たエリカは無言で、デッキを取り出した。
「……一応、問いましょう。貴女の目的は?」
「火野勝を完膚なきまでに叩きのめす!それがウチの目的……最初はただの挨拶のつもりだったけど……」
「そうですか。ですが、
「そうかよ。ま、
「──だったら、僕が直々に相手してあげるよ」
「「!?」」
突如、秋乃の部屋に向かったはずの勝が戻っており、エリカの前に立った。
「……フ、ウケる。アンタ、面白いな。のこのこ、ウチの前に現れるとか、バカじゃないの?」
「バカはどっちだ?凄く痛い不良のギャルのお姉さん?略して、S・I・F・G、なんてね……」
「あん?今何つった?」
勝が発した言葉に、黒江は今までにないぐらい、不機嫌になり、怒りながらも、勝に問いかけた。
「聞こえなかったの?凄く、痛い、不良の、ギャル!略して、S・I・F・G!わかった?」
「ムッカァー!アンタ、女相手になんて暴言吐くの!そりゃあ、見るからに不良で痛いヤツだけど、ウチはギャルじゃなくて、凄くカッコいい不良なの!わかった?」
「わからないよ。と言うか、わかりたくない。部活の仲間を痛ぶった相手の感性なんて、尚更ね……」
「……」
それを聞いて、黒江は一瞬、黙り込むも、すぐさま、口を開いた。
「なーんだ、そこまで話が回ってるんだ。だったら、こんな回りくどいことしなくていいな……」
そう言うと、黒江の瞳が黒い、緑色に変化した。
それと同時に、黒江の後ろに、巨人のような影が現れた。
「……なるほど。君も真の
それを見た勝は瞳の色を赤く、紅の炎に変化し、ボルシャック・フォース・ドラゴンの影を実体化させた。
「へー、結衣から聞いてたけど、アンタも真の
「──ウチのジャイアントがアンタのドラゴンを捻り潰すッ!」
「いくよッ!」
「「デュエマ・スタートッ!!」」
はたして、勝は黒江に勝てるのか!?
次回、ご期待!