デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

41 / 104
おふざけ回です。よって、デュエマはしません!
嘘です。いや、デュエマをしないのは本当ですが、今回は学生あるあるのお話です。


ACE41:ストレスが溜まったら、激辛ラーメンを食べに行こう!

 

 

 

『──ついに、今年もやって参りました!デュエル・マスターズ、略して、デュエマ!デュエマで最強を決める大会、デュエマ甲子園が今年の夏、開催されるよ!わからない人のために、デュエマ甲子園の概要を簡単に説明するよ!数年前まで、誰でも大会に参加できた、デュエマ甲子園。しかし、ルールの複雑化に伴い、現在は高校生だけの大会になりました。そして、今年のデュエマ甲子園は3人1組のチーム戦!また、レギュレーションは殿堂カードの規制があることを除いて、アドバンスでも、オリジナルでも、何でもアリ!そして本選に上がれるのは優勝チーム、上位16名まで!今までのデュエマ甲子園は、個人戦がメインだったけど、今年はチーム戦!仲間の絆が試される大会だから、仲の良い友達と一緒に参加してね!あ、因みに、デュエマ甲子園に参加する際は学校の先生に、ちゃんと、許可をとること!良い?わかったなら、皆、急いでお店にGO!だよ?以上、リポーターの颯井(さつい)銃子(じゅうこ)でした!』

 

 

 

「──という訳で、早速、今度の予選大会に向けて、メンバーを3人に絞り込むわよ!」

「……息巻いているところ、悪いんだけど、今、僕と咲恋ちゃんと翔の3人しかいないよ」

「何でよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!?」

 

 秋乃の風邪が治ったので、勝は数日ぶりに部室に来ると、部室の中には咲恋と翔の二人しか居らず、来て早々に、咲恋からデュエマ甲子園の説明を受け、勢いで、メンバーを絞り込もうとした所、勝が現状の状況を説明し、的確に突っ込みを入れると、咲恋の口から叫び声が上がった。

 

(久しぶりに見たなぁ、この光景……確か、入部してほしいって、誘われた時以来だって?)

 

 懐かしむかのように、脳裏でそう思う勝だが、咲恋は両手で、机をバンバンと、2回叩いた。

 

「何でうちの部員はこうも自由なわけ!?何?私に対しての嫌がらせ?それとも、リーダーとして、力不足だから?ねぇ、二人とも、教えて!」

「「……」」

 

(可愛い……)

 

(会長が壊れた!?)

 

 完全に涙目になっている咲恋を見て、勝は可愛い犬、または猫のように思い、翔は情緒不安定な咲恋を見て、完全に壊れたことに驚き、動揺を隠せなかった。

 

(この感じだと、酒飲んだら、悪酔いするか、速攻で酔い潰れるかの二択だな。だったら……!)

 

「咲恋ちゃん、一先ず、落ち着こ。ね?」

「これが落ち着いていられるわけないでしょ!こうなったら、私にも考えがあるわよ!」

「考え?」

「ええ!それは……勝!アンタ、私にラーメン奢りなさい!」

「「……え?」」

 

 咲恋から意外な発言に、勝と翔は揃って、驚いてしまった。

 

 

 

「いやー、人のお金で食べるラーメンは美味しいわね!」

「まさか、手持ち金がなくなるまで、ラーメンをおかわりするなんて……」

「しかも、頼んだのが、激辛ラーメン。それも5杯って……うっ、思い出したら気分が……」

「眼鏡君、大丈夫!?」

 

 宣言通り、咲恋は勝にラーメンを奢らせ、手持ち金がなくなるまで、その店の激辛ラーメンを頼んだ。それも5杯。

 どうやら、生徒会の仕事や部活動でのこと、そして、この間の黒江の襲撃に、相当ストレスを溜めていたみたいだ。

 

「あ、会長。それに、勝先輩に!眼鏡君!」

「3人とも、ここにいらしてたんですね?」

 

 すると、道端で偶然、ひよりとマリ、そして、想の3人と遭遇した勝達。

 何故か、想の首部分をマリに掴まれて引きずられているが、3人はいつもの光景と思い、特別、気にしなかった。

 

「気にしろ!」

「うるさいですよ、早峰先輩!」

「理不尽だろ!?クソが!」

「二人とも、仲がいいね」

「「どこがだ(どこがです)!」」

「……フッ、息、ピッタリじゃん」

「「……」」

 

 息の合った二人を見て、勝は鼻で笑い、そう突っ込むと、マリと想は勝を目で強く睨んだ。

 

(オー、怖い怖い)

 

「それでひよりちゃん。補習の方はどうだったの?」

「何とか今日中に終わりましたけど、たくさん、課題を出されました……」

 

 実は黒江が部室に襲撃した翌週、ACE学園では中間テストがあった。

 そして、ひよりはその中間テストで赤点を二つ取ってしまい、補習を受けていた。

 科目は数Ⅰと英語。どちらも、ひよりの苦手科目で、ひよりは今日、その二つの科目の補習を受けていたのだ。

 

「大変ね。まぁ、課題は時間がある時に片付ければ良いわよ!」

「会長、その発言は人をダメにします。特にひよりちゃんは、一年の中で、頭がそんなに良くない方です」

 

 いつも間にか、元気になった翔がそう言い、それを聞いたひよりが「なんだとー!」と、言って、翔に突っかかろうとしたが、咲恋がそれを停止させた。

 

「その発言だと、眼鏡君は一つも赤点を取らなかったみたいね」

「当然です。高校生で赤点を取るなんて、論外です」

 

(本当は、国語と古典がギリギリ赤点になりかけたけど……)

 

 脳裏でそう思い、翔は眼鏡の真ん中の線を指に当て、ふっと、勝が中間テストで何点取ったのか、気になり、問いかける。

 

「そう言えば、火野先輩はこの間の中間テスト、どうでした?」

「……」

 

 問いかけられた勝はその場に固まった。

 それを見た想はニヤリと、不適な笑みを溢した。

 

「何だぁ?テメエも赤点取ったのか?情けねぇなぁ、先輩として示しがつかないぞ?」

「そういう早峰先輩は、古典と歴史、後、数Ⅲと数B、赤点でしたよね?」

「な!?テメエ、何でそれを!?」

「秋乃さんから聞きました」

「あのオンナァァァァァッー!」

「だから、うるさいですよ!早峰先輩!」

「グホォッ!?」

 

 脇腹を強くショップし、想を気絶させるマリ。

 それを見た一同は気に留めず、翔は勝に詰め寄った。

 

「それで、中間テストの結果、どうだったんですか?」

「え、えーと……」

 

 翔から目を逸らし、勝は咲恋に助けを求める。

 

「そう言えば私、アンタの中間テストの結果、聞いてないわね。ひよりちゃんはどう思う?」

「当然!知りたいです!」

 

(咲恋ちゃんの裏切りものぉー!)

 

 どうやら、勝の周りには味方は居らず、代わりに、期待の眼差しが2人と好奇心が1人、計3人が居り、助け船のマリは想を担いでいて、話にならない。

 

「……わかった。正直に言うよ」

 

 ついに観念したのか、勝は中間テストの結果を3人に教える。

 

「まず、数学以外の科目がすべて80点。次に数Aが90点。そして、数IIが……100点」

「「「え?」」」

 

 なんと、勝は学園内で、数Ⅱと数Aの順位が1位(トップ)で、他の科目は上位10人のうちの1人に入っていた。因みに、クラスメイトである咲恋は英語が1位で100点だったが、数Ⅱと数Aで1位を取った勝にライバル視を持ち、それ以来、数Ⅱと数Aで張り合うようになったのはまた別のお話。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。