デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

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注意。今回の話は残酷な描写が含まれているため、読む際は気をつけてください。


ACE42:紫色の目を持つ者の呪い。

 

 

 

 ──その日、暁月エリカは体調を崩していた。

 

 1週間程前に、主人である秋乃の風邪がうつったのか?

 と、思っていたが、実際はそうではない。

 その証拠に、エリカの右目が紫色に変化しておる、そこから大量の血が出血していた。

 本人曰く、朝起きたら、右目が紫色に変化しており、身体を起こしたら、血が出、横になった途端、さらに大量の血が流れ出たのだ。

 財閥の財力で、凄腕の医師に調べた所、「原因不明でわからない。ただこのまま血が出れば、出血死する恐れがある」とのこと。

 幸い、今日は休日で、学園が休みで良かったが、このまま放置すれば、エリカはいずれ、出血死で死ぬ。

 

「エリカ……」

「……お嬢、様……そんな、顔を……しないで、ください……ぐっ、ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

「エリカ!」

 

 秋乃を安心させるため、エリカはそう言うが、すぐさま、右目の痛みに苦しみ、両手で右目を抑える。

 それを見た秋乃はどうしようもなく、ただエリカが無事てあることを祈るしかできなかった。

 

「秋乃さん!」

「!?」

 

 そんな折に、勝とマリ、そして、エリカの叔父のキリオが秋乃に駆けつけた。

 

「勝様!?それにマリちゃんとエリカのお爺さん!?皆さん、どうして……」

「君のお父さんから、連絡が来たんだ」

「僕とマリちゃんにも、連絡が来てね。そしたら、暁月さんのお爺さんと向こうで会って……今に至るわけ」

「お父様が連絡を?」

「うん。よっぽど、秋乃さんのことを心配してたよ」

 

 勝がそう言うと、秋乃は勝に抱きついた。

 突然、抱きつかれた勝は秋乃の体重に押されて、そのまま倒れた。

 

「イ、テテ、急にどうしたの?秋乃さ──」

「勝様!エリカを助けて!このままじゃ、エリカが……エリカの命が危ない!」

「──ッ!?」

 

 その言葉に、勝は強い重みを感じ、勝に抱きついたまま、秋乃は激しく泣き始めた。

 

 

 

 ──数分後。

 

 秋乃は泣き止み、落ち着いた後に、事態を聞くと、どうやら右目に原因があることを、秋乃から知らされた。

 それを聞いた勝はあることに気づき、急ぎ、秋乃に問いかける。

 

「秋乃さん、暁月さん……エリカのデッキって、まだ屋敷にある?」

「え?ええ、ありますけど、それがどうかしたのですの?」

「部屋を教えてくれる?確かめたいことがあるんだ」

「何を言っているんだ、君は!今はカードよりも、エリカの命が大事だろ!秋乃さん、君もそう思うだろ?」

 

 突然、エリカの部屋を聞き出すなり、カードを確認するなり、めちゃくちゃなことを言い出す勝の言葉に、エリカの叔父として、キリオは勝に怒鳴り、秋乃に問いかけた。

 

「……いえ、今は勝様の言葉に信じますわ」

「──は?」

 

 しかし、秋乃の返答は勝の言葉を信じる方に賭けた。

 

「私も賛成。というか、それしかないんでしょ?」

「うん。マリちゃんは叔父さんと一緒に居て。何かあったら、守ってあげて」

「任せてください!」

 

 胸に手を当てながら、マリは自信をもって言った。

 それを聞いた勝は秋乃と一緒に、エリカの部屋に向かった。

 

 

 

「──な、何だこれ!?」

「勝様、ベッドの上に一つ目のタコがいます!」

「ッ、アイツは……!?」

 

 エリカの部屋に入ると、エリカの部屋はとてもカオスになっていた。

 まず、部屋全体に紫、青、緑の三色が塗られており、ベッドの上には一つ目のタコの姿をした怪物がいた。

 

「《スパトー:ド:スパトゥー》!?ってことはアビスロイヤル、いや、ジャシン帝が復活し始めているのか!?」

『──ソノヨウデスネ』

 

 突然、勝のデッキから《Vol-Val-8》のカードが勝手に出てきて、そのまま女性の姿、禁断竜王として実体化した。

 ただ、以前と異なるのが、両手両腕が機械的なロボットになっており、右手には剣、左手には盾が握られていた。

 

「禁断竜王!?実体化できたのか!?」

「ええ。少しの間ですが……」

「カタゴトじゃ、なくなってる!?」

「いや、それより、その腕どうした!?まるでロボットみたいだぞ!?」

「元が禁断機関からきているので、その影響でしょう」

「即答か!?まぁ、この際だからなんでもいいけど……」

 

 いきなり禁断竜王が実体化したことに驚くも、勝と秋乃はスパトー:ド:スパトゥーに目を向ける。

 

「とりあえず、アイツをなんとかできる?」

「任せてください。あんな奴、昼飯……いえ、夕食前です!」

「そこは朝飯前って、言い直そうよ!」

「キ、シャアアアアアッー!」

「お二人とも、来ますわ!」

「ッ、しまっ──」

「そうはさせません!」

 

 秋乃の言葉に、勝は避けるのに一歩遅れ、スパトー:ド:スパトゥーはそのまま勝に襲い掛かるも、咄嗟に禁断竜王が盾で防ぎ、すぐさま、剣で薙ぎ払うも、スパトー:ド:スパトゥーは素早く(かわ)し、元の場所に戻った。

 

「ごめん!禁断竜王!」

「構いません。主を守るのが、我の使命、です」

 

 禁断竜王の言葉に、勝は心の底から頼もしいと想い、小さく、笑みを溢した。

 

「それよりも、勝様、アレをどうやって倒すのですの?」

「物理的に倒せれば、一番、楽だけど、それをすると、この部屋が血塗れになるな……」

「!?」

 

 それはつまり、スパトー:ド:スパトゥーの命を奪うという意味だ。

 

「そ、そんなこと、ダメに決まってますわ!」

「僕もそれは嫌だよ。けど……」

「主よ。我と主の目を使えば、無力化できます」

「ッ、それって、つまり……」

「考える時間はありません。事は急を(よう)します」

「……わかった。僕も覚悟を決めるよ!」

「あの、それはどういう……」

「秋乃さん、今から僕達がやること、信じてくれる?うまくいけば、エリカを助けられるかもしれない!」

「!?」

 

 何が何だかわからない。が、どうやら、スパトー:ド:スパトゥーの命を奪わず、エリカの命を助けられるみたいなので、一先ず、二人を信じることにした。

 

「わかりましたわ!お二人を信じます!」

「ありがとう、秋乃さん。いくよ、禁断竜王!」

「はい!」

 

 そう言うと、禁断竜王はカードに戻り、勝の手に収まり、勝は禁断竜王のカードをスパトー:ド:スパトゥーに掲げた。

 

「キィ、シャアアアアアァァァァァッー!」

 

 それを見たスパトー:ド:スパトゥーは飛び跳ね、勝に襲い掛かるも、勝は咄嗟に、目を赤い、紅色の炎に変化させ、叫んだ。

 

「デュエル・ゾーンッ、強制展開ッ!」

 

 

 




Twitterでも言いましたが、タグに残酷な描写を追加しましたので、今後、こういう描写が増えるかもしれないので、斜めご了承ください。
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