──キャル対レオンのデュエマ。
キャルは黒単アビスロイヤルを使用し、2ターン目に、《ベル=ゲルエール》を召喚し、3ターン目に、《ボーンおどり・チャージャー》を唱え、墓地とマナを伸ばしていた。
対して、レオンは水と闇の2色デッキ、
そして、キャルの4ターン目が始まるところだ。
「私のターン!マナチャージして、3マナで呪文、《
アビスロイヤルの切り札、《ジャシン帝》を場に出すことに成功したキャルはさらに、追い討ちをかける。
「アビスラッシュ!墓地から《ジャブラッド》を2体、召喚!効果で、山札の上から2枚を墓地へ!これを2回行うわ!」
もう一体のアビスロイヤルの切り札、《ジャブラッド》を2体出し、さらに墓地を4枚増やす。
(このターンは決めきれない。けど、相手のシールドを少しでも減らして、こっちの墓地を増やす!)
そう脳裏で思い、キャルは《ベル=ゲルエール》に手を置く。
「《ベル=ゲルエール》で、シールドを攻撃!」
攻撃しながら、2体の《ジャブラッド》の効果で、キャルはさらに墓地を4枚増やす。
「……トリガーはない」
「それなら、《ジャブラッド》で、シールドを攻撃!W・ブレイク!」
畳み掛け、さらに墓地を増やし、キャルの攻撃に、レオンは無言で、シールドの中を見る。
「……来たか。シールド・トリガー、呪文、《サイバー・チューン》。効果で、3枚引き、2枚捨てる。この時、《
「《ジャブラッド》の効果!自分のアビス・クリーチャーが場を離れる時、墓地のカードを4枚選んで、シャッフルし、山札の下に置いて、場に残す!」
キャルの墓地からカードが4枚、勝手に浮き上がり、シャッフルされ、山札の下に置かれた。
「……ターン終了時、アビスラッシュで出た《ジャブラッド》1体は山札の下に置いて、もう一体は自身の効果で、場に残すわ。ターンエンド」
タップ状態の《ジャブラッド》は下に置かれ、もう一体は自身の効果で、場に残し、タマシード状態にして、キャルはターンを終えた。
「俺のターン。悪いが、先程の攻撃で、こちらの準備は整った」
そう言って、レオンはマナを1枚チャージし、1枚の闇のカードをタップした。
「──墓地進化、《
墓地から闇のカードが重ねられ、レオンの場に《デスマーチ》が場に出た。
パワーはさっさの1000。ブロッカーを持ち、このクリーチャーとバトルしている相手のクリーチャーのパワーを−4000する能力を持つ。
しかし、今回はそれらは関係ない。大事なのは、《デスマーチ》の“進化元で重ねられたカード”である。
「そして、3マナで、呪文──《
その言葉に、外野で見ていた黒江は疑問を抱いた。
「え?折角出した進化クリーチャーを手札に戻すのか?」
「違うわ。《落城の計》で戻すのは“場のコスト6以下のカード”よ」
「え?あ……」
結衣の言葉に、黒江はレオンの意図に気づき、キャルも、レオンが何をしようとしているのか、すぐに理解した。
「──無限の闇に眠れ、退化!《
刹那。キャルの場のクリーチャーと手札、墓地のカードからテキストが消えた。
『な、なんだ!?力が抜けていく感覚は……!?』
バトルゾーンにいるジャシン帝がそう呟くと、レオンの場にいる《ゲンムエンペラー》の瞳が光った。
「《ゲンムエンペラー》が場にいる限り、互いに、コスト5以下のクリーチャーと呪文の効果を無視する。貴様お得意のアビスラッシュは封じたぞ?どうする?」
「決まってるわよ!最後まで戦うわよ!」
そうキャルが叫ぶと、レオンは不適な笑みを浮かべた。
「そうか!ならば、
「ッ!?けど、まだ私には《ジャシン帝》がいる!私のターン!」
キャルは勢いよく、カードを引き、2枚のカードを場に出した。
「《ド:ノラテップ》と《ジャブラッド》を召喚!そして、《ジャブラッド》で、シールドを攻撃!」
「愚か者め!《ゲンムエンペラー》で、ブロック!返り討ちだ!」
「ッ!けど、《ジャシン帝》で、《バイケン》を攻撃!」
「それで、どうする?」
「っ、ターンエンド……」
歯を食いしばり、キャルは胸に悔しさを感じ、ターンエンドを宣言した。
「俺のターン……《ゲンムエンペラー》で攻撃!
「ッ!?」
レオンの《ゲンムエンペラー》の攻撃により、キャルのシールドはすべて、ブレイクされた。
その中にはシールド・トリガーの《ハンマ=ダンマ》と《邪侵入》の2枚があった。
(《ゲンムエンペラー》の効果で、2枚とも、トリガーを封じられてる!)
だが、《ゲンムエンペラー》の効果で、シールドから加わった2枚のシールド・トリガーは封じられている。
「──これで、トドメだ!《ドゥゲンダ》で、ダイレクトアタックッ!」
デュエマの結果はレオンが勝利し、敗北したキャルは、その場で膝をつき、顔を下に向いていた。
「私が……負けた……」
「キャル……」
結衣が声を掛けようとするも、黒江が止め、首を横に振り、レオンに睨む。
「……次はウチが相手になる」
「ほう?先程まで、怯えていた貴様が俺に勝てるのか?」
「やってみないと、わからないですよ?」
(正直、勝てるかは微妙だけど、ウチのデッキなら、まだ勝機があるはずだ……!)
脳裏で、そう自分に言い聞かせ、黒江はデッキを取り出す。
「いいだろう。だが、流石に実力差があるからな。代理人に頼むとするか……」
「?代理人……?」
すると、扉が開き、一人の少女が入ってきた。
「──お
「丁度良いタイミングに来たな。リオン」
「?」
突然、入ってきた少女、リオンは疑問を抱く。
「え?まさか……!?」
「そのまさかだ──
──お前の相手は我が