デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

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今回は短めです。


ACE56:レオンの義妹(いもうと)、黒崎リオン、現る。

 

 

 

「何で、ワタシがデュエマをしないといけないわけ!?」

 

 レオンの義妹、黒崎リオンは義兄であるレオンに、激しく訴えていた。

 

「そう言うではない。息抜きがてら、デュエマをするのも悪くないだろ」

「ワタシはもう引退した身よ!今のデュエマなんて、わかるわけないでしょうが!」

 

 激しく反発する義妹、リオン。

 これが俗に言う反抗期か、と、義兄のレオンはそう脳裏で思い、何とかして、彼女にデュエマをしてやれないか、説得する。

 実際のところ、リオンは2年前にデュエマを引退している為、今のデュエマのカードプールについてこれていない。

 ましては、リオンは今年、中学3年生であり、受験まっしぐらである。

 デュエマなど、している暇はないのだ。

 

「……なぁ、ウチら、何のために、ここに来たって?」

「そこのシスコン拗らせたお兄さんに、闇の使い方を教わりにした」

「あの人、シスコンなんだ……」

「因みに、義妹のリオンはブラコンを拗らせてるわ」

 

 キラッと、可愛い顔でウインクし、結衣は二人について、軽く説明した。

 その説明を聞いて、黒江は「えー……」と言って、口を開けて、あんぐりしていた。

 一方のキャルはまだ顔を下に向いていた。

 

「仕方がない。これだけは使いたくなかったが……」

「ッ!?お義兄ちゃん、それは……!?」

 

 突然、レオンは一枚の紙を取り出した。

 それは『私の将来の夢』と、書かれた作文だった。しかも、義妹のリオンの作文である。

 それを掴んで、レオンは息を大きく吸い、吐き出す。

 

「黒崎リオン!私の将来の夢は──」

「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」

 

 バチン、と、ものすごい音が鳴り響き、リオンはレオンの顔を思いっきりビンタした。

 余程、その作文の内容を言われたくないらしく、リオンの顔は真っ赤になっていた。

 

「ハァ、ハァ……わかった!わかったわよ!やれば良いんでしょ!デュエマを!」

「うむ、よろしい。後、リオン。義兄にビンタをするのはどうかと思うぞ?」

「誰のせいよ!それで、デッキは?ワタシ、もう持ってないんだけど……」

「少し待っていろ……」

 

 そう言って、リオンに叩かれた頬を抑えながら、レオンは立ち上がり、一度、部屋を出て、デッキを取りに行った。

 

 ──数分後、デッキを取りに行ったレオンは部屋に戻り、リオンにデッキを渡す。

 

「これを使え、我が義妹よ。そして、コイツらに闇の素晴らしさを見せつけるのだ!」

「はいはい。その厨二病、良い加減やめてよね」

 

 などと言いつつ、リオンはレオンから渡されたデッキの中見を見る。

 サラサラと、手馴れたカードの見方。一通り、見終わると、リオンはデッキをシャッフルした。

 

「……それで、ワタシの相手は誰?」

「ウチや」

 

 そう黒江が返事を返すと、リオンはシャッフルを止め、デュエマの台の前に立った。

 それを見た黒江も、デュエマの台の前に立ち、デッキを置いた。

 

「それじゃあ……サクッと、終わらせるよ」

「ッ!?」

 

 瞬間、リオンから、もの凄いオーラを感じた黒江は、ほんの少し、手が震えた。

 

(ウチがビビってる!?まさか、相手は引退した身!ウチが負けるわけあらへん……!)

 

 そう自分に言い聞かせ、黒江は臨戦態勢をとる。

 

「それじゃ、いくよ──」

 

「「──デュエマ・スタートッ!!」」

 

 

 

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