──黒江対リオン。
黒江は《ドルゲユキムラ》が入った緑単ジャイアントを使用。
3ターン目に、黒江は《
対して、リオンのデッキは闇と自然の2色デッキ、
2ターン目に《ダーク・ライフ》、3ターン目に《ライマー・ドルイド》を召喚し、墓地とマナを順調に進めていた。
──そして、黒江の4ターン目。
「ウチのターン!
捲られたのは《
すべて、ジャイアントであり、《巨打設計図》の効果により、黒江の手札は一気に3枚増えた。
「更にウチは《ホールインワン・ヘラクレス》を召喚!効果で……妹さんの墓地をすべてシャッフルして、山札の下に置いてもらう!」
「ッ、最悪!後、その呼び方、やめてください!お
「ええ……」
「リオンよ、
「お義兄ちゃんは黙ってて!」
「……じゃあ、なんて呼べば良いの?」
「……普通に名前で呼んでください」
そっぽを向きながら、リオンはそう答えると、黒江は心底、めんどくさいと感じ、深い溜め息を吐いた。
「はいはい、わかったよ。リオンちゃん」
「ッ!?ありがとう、ございます……」
リオンがそう返事を返すと、黒江はデュエマに集中し、1マナをタップした。
「んじゃ、1マナで、《
「……ワタシのターン!マナチャージして、3マナで、呪文、《
そう言って、リオンはまた《終焉の開闢》を唱え、先程、使った《終焉の開闢》のクリーチャー面、《オブザ08号》を手札に加える。
これで、リオンの墓地は6枚まで回復し、墓地と手札に《オブザ08号》が1枚ずつあるため、次のターンも、また同じ動きができる。
また、2回目の《終焉の開闢》で、切り札を墓地に落とすことに成功した。
「ワタシはこれでターンエンドです!」
「ウチのターン!悪いけど、このターンで決めさせてもらうよ!」
そう言って、黒江は2体の《アシスター・サイネリア》を召喚し、《サイネリア》のコスト軽減で、《チアスカーレット アカネ》を3マナで召喚した。
これで、黒江の場にいるジャイアントは4体以上揃った。
「ウチの場に、ジャイアントが4体以上いるので、《ドルゲユキムラ》のG・ゼロ、発動!《アシスター・サイネリア》に進化!マナから《ハヤブサマル》を手札に回収して、手札のコイツをマナに置く!」
「ッ、そのカードは……!?」
「ほう、面白いカードをマナに置いたな……」
黒江が置いたカード──《
「《ホールインワン・ヘラクレス》の効果で、ウチはマナからクリーチャーを1体、場に出せる!そして、コイツはウチの自然のクリーチャーか、自然のタマシードを場に出した数分、コストを3軽減できる!」
先程の《オービーメイカー》を見せながら、黒江はそう説明した。
黒江はこのターン、《ドルゲユキムラ》のG・ゼロを含めて、自然のクリーチャーを4体場に出している。
つまり、このターン、黒江の《オービーメイカー》は1マナで召喚できるのだ。
「十番目の大地の龍よ、今こそ動き出せ!《十番龍 オービーメイカー Par100》を1マナで紹介!」
黒江の《オービーメイカー》が場に出た瞬間、黒江の場のクリーチャー全てが緑色に光った。
「《オービーメイカー》のシビルカウント5!相手のターン中、相手は『場に出た時』の効果などで
「ッ、そんな……!?」
その効果にリオンは驚く。
仮にこのターン、耐え切っても、リオンは次の自分のターン、場に出たクリーチャーの効果が使えない。
攻撃の体勢を作りつつ、決められなかった時の為の保険で、相手の反撃を完璧に封じる。これが黒江の必勝法である。
「さっきも言ったけど、このターンで決めさせてもらう!《ホールインワン・ヘラクレス》と《ドルゲユキムラ》で、シールドをブレイクッ!」
攻撃しながら、《ホールインワン・ヘラクレス》の効果でマナを増やし、リオンのシールドを攻撃した。
5枚あった、リオンのシールドがすべてブレイクされ、《雲の超人》のダイレクトアタックが決まれば、リオンは負ける。
──しかし、シールドの中からトリガーが2枚出た。
「シールド・トリガー!《
「な、光文明のカード!?」
光のシールド・トリガー・クリーチャー、《閃光の守護者ホーリー》によって、黒江のクリーチャーはすべてタップされた。
まさか、光文明の《ホーリー》が入っていたなんて、と、脳裏で黒江はそう思い、面食らった。
「クソ!ターンエンドだ!」
相手のターン中にしか、クリーチャーやタマシードを止められない《オービーメイカー》の弱点を突かれ、黒江は悪態を吐きながら、ターンエンドを宣言した。
「──相手のターンの終わりに、手札の《
「な!?」
だが、リオンは黒江がG・ゼロで場に出した《ドルゲユキムラ》の効果を利用し、手札にある《流星のガイアッシュ・カイザー》を場に出した。
「《ガイアッシュ・カイザー》が出た時、山札の上からカードを2枚引きます」
またしても、黒江のターン中なので、《オービーメイカー》の効果は貫通され、《ガイアッシュ・カイザー》の効果により、リオンの手札が増えた。
「……ワタシのターン。マナチャージ。3マナで呪文、《終焉の開闢》!山札の上から3枚を墓地に置いて、墓地から《オブザ08号》を手札に加える!この時、墓地に置かれた2体の《
「な!?」
どこからでも墓地に置かれた時、《爆撃男》は『相手のクリーチャー1体のパワーを−2000する』効果があり、それが墓地に2枚置かれたため、《爆撃男》の効果が2回発動し、パワーが4000もある《とこしえの超人》のパワーを0にし、破壊した。
(これでリオンの墓地にいる“アレ”が場に出せるな……)
兄、レオンが脳裏にそう思う中、リオンは“アレ”の持つ効果を宣言する。
「そして──“フシギバース”、発動!」
「フシギバース!?」
「フシギバース?なんだ、その能力は?」
リオンがまさか、フシギバースを使うことは結衣は驚くも、黒江はそれが何なのかわからず、リオンに問いかけた。
「フシギバース能力は、場のクリーチャーを1体、マナに置いて、墓地にあるフシギバースを持ったクリーチャーを場に出せる能力。この時、指定されたフシギバースのコスト分をマナに置いたクリーチャーのコスト分減らせる」
「スゲェ、インチキ効果だな……」
フシギバースの説明を聞いて、黒江はそう言い、リオンは《ホーリー》をタップしてマナに置き、2枚のマナをタップした。
「不思議な世界、
「ッ!?」
刹那。リオンが《ギガンディダノス》を場に出した瞬間、黒江に重圧が襲った。
(……何だ!?体がすごく、重い!?いや、それよりも──)
「《ギガンディダノス》のフシギバースは14。コスト9の《ホーリー》をマナに置いたら、マナコストは5マナ必要だけど、《ガイアッシュ・カイザー》の効果で、コスト10以上のクリーチャーの召喚コストを4下げられる。つまり、《ギガンディダノス》は2マナで召喚できる!」
「ッ!?」
黒江が《ギガンディダノス》のテキストを確認したことに気づいていたのか、リオンは《ガイアッシュ・カイザー》の効果を使って、《ギガンディダノス》を2マナで召喚したことを説明し、それを聞いて黒江は驚く。
「《ギガンディダノス》は出た時に、相手の手札をすべてマナに置くけど、花宮さんの《オービーメイカー》の効果で、《ギガンディダノス》の出た時効果は使えない……けど!だからって、何もできないわけじゃないんだよね!もう一度、フシギバース、発動!現れなさい!2体目の《ギガンディダノス》!」
「な!?」
リオンの言葉に黒江は驚く。
そして、リオンはもう1体の《ホーリー》をマナに置き、2体目の《ギガンディダノス》を場に出した。
それを見た黒江は絶望し、自身の身体に、さらに重圧が重くのしかかったことを感じた。
(まただ!しかも、さっきより、重い……!?)
1体目の《ギガンディダノス》が出た時と同様に、2体目が出た瞬間、黒江の身体はさらに重くなり、その重圧に耐えきれず、膝をついてしまった。
「……どうやら、体は限界のようだな」
「っ、どういう意味だ?」
その様子を見て、レオンは小さく、そう言い、それを聞いた黒江は疑問を感じ、レオンに問いかける。
「その《ギガンディダノス》はただのカードではない。対戦相手を重圧で押し潰す力がある。故に、まともにデュエマができない状態にするのだ」
「ハッ、なんや、それ……!」
重圧の原因を知り、黒江は無理矢理、体を起こし、立ち上がった。
それを見て、レオンは驚く。
「ほぉ?《ギガンディダノス》が2体いる状態で、立ち上がるとは、中々やるな……」
「黒江……」
重圧による圧力で、立っているのがやっとの黒江の姿に、結衣は心配する。
「悪いけど、最後まで付き合ってもらうよ……リオンちゃん」
「……わかりました。ワタシはこれでターンエンドです。ですが、《ギガンディダノス》が場にいる限り、《ギガンディダノス》よりパワーの小さいクリーチャーはワタシに攻撃できません!」
「……マジかよ」
そう言って、黒江はカードを引くも、打開策を引けず、そのままリオンにターンを渡した。
「ワタシのターン……《ギガンディダノス》で、ワールド・ブレイクッ!」
そして、リオンは容赦なく、《ギガンディダノス》で黒江のシールドをすべてブレイクした。
ブレイクされたシールドの中を確認するも、シールド・トリガーが1枚もなかった。
「……トリガーはない」
「そうですか。それでは、2体目の《ギガンディダノス》で、ダイレクトアタックッ!」