デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

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少し展開が早いかも?
まぁ、気にしても仕方がないか。


ACE7:部の存続をかけた戦い。

 

 

 

「逃げずに、よく来たね、勝!」

「逃げるわけないだろ?と言うか、逃げたら、困るのは咲恋ちゃんだろ?」

「……それもそうね」

 

 ここはACE学園の体育館の中。そこで、勝と咲恋は相対(あいたい)していた。

 前日、咲恋から『ACE・デュエマ部』に入部してほしいと頼まれ、勝は一度断るも、エリカと相談した後、デュエマで咲恋が勝ったら、入部する、と、勝は自分から言い出したのだ。

 

 そして今、部活存続のため、今か今かと、デュエマが始まろうとしている。

 

「……それじゃあ、始めましょう」

「うん……」

 

「「デュエマ・スタートッ!」」

 

 

 

「私のターン!マナをチャージして、《赤い稲妻(サバイバル・スター) テスタ・ロッサ》を召喚!ターンエンド!」

「げっ、《テスタ・ロッサ》!?」

 

 先行、咲恋の2ターン目。

 咲恋は火の踏み倒しメタクリーチャー、《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》を召喚した。それを見た勝は早速、げんなりしていた。

 勝のデッキは前回同様に、《ボルシャック・バラフィオル》で展開する火と自然のドラゴンデッキ。

 それに対して、咲恋のデッキは、マナゾーンを見る限り、火と水と光の三色デッキ。通称、ラッカ・カラーで、《テスタ・ロッサ》を始めとした、相手の動きを制限するクリーチャーを軸にしたメタビートデッキだった。

 つまり、勝にとっては咲恋のデッキはとても相性が悪いのだ。

 

「マジかぁ……とりあえず、ドロー。マナチャージして、呪文、《メンデルス・ゾーン》!山札の上から2枚を見て、その中にあるドラゴンをすべて、タップしてマナに置く!2枚とも、ドラゴンだから、2ブースト!」

「嫌そうな顔をしつつ、しっかりと、《メンデル》を引いて、2ブーストを決めてくるわね」

「それでも、嫌なものは嫌だよ!ターンエンド!」

 

 実際、《テスタ・ロッサ》が出たことで、勝の手札にある《ボルシャック・バラフィオル》は腐ってしまった。

 

「私のターン。マナチャージして、3マナで呪文、《T()T(トリプル)T(スリー)》!3つの効果から1つ選んで、効果を発動!今は手札を増やしたいから、3枚ドローを選ぶわ!ターンエンド!」

「僕のターン。そっちが3枚ドローなら、こっちは3枚ドローの1ブーストだ!呪文、《決闘者(デュエリスト)・チャージャー》!デッキの上から3枚を表向きにして、その中にある《ボルシャック》を手札に加える!」

 

 捲られたのは《ボルシャック・栄光・ルピア》、《ボルシャック・フォース・ドラゴン》、《ボルシャック・西南・ドラゴン》、すべて、《ボルシャック》である。

 

「ヨシッ!3ヒット!唱えた《決闘者・チャージャー》はマナに置いて、残った3マナで、《ボルシャック・フォース・ドラゴン》を召喚!《テスタ・ロッサ》を破壊!」

「流石に処理が早いわね……ってか、今気づいたけど、そのデッキ、《ボルシャック》多くない?」

「そういうふうに、デッキを組んだからね!ターンエンド!」

 

 

 

「流石です、勝先輩!早速、踏み倒しメタの《テスタ・ロッサ》を破壊しましたっ!」

「当たり前です。《ボルシャック》を使ったあの人がこの程度で、止まる訳ありません」

「ハッ!そうでなくちゃ、面白くねぇ!じゃなきゃ、オレが負けた意味がねぇ!」

 

 咲恋と勝のデュエマが白熱する中、二人の対戦を観にきた、ひより、マリ、想の3人はそれぞれ感想を言う。

 

「あの、ここに俺が居て、大丈夫でしょうか?」

「何も問題ありません。貴方も、『ACE・デュエマ部』の部員の一人です。寧ろ、来なければ、損です。まぁ、私はどちらでも良かったのですが、秋乃様がどうしても、と、言うので、観に来ましたけど……」

「とかなんとか、本当はエリカも勝様が心配で来たのでしょう?」

「っ、そんなことはありません!私は……そう、咲恋様が勝たなければ、『ACE・デュエマ部』がなくなるので、それが心配で観に来ているのです。ただ、それだけです!」

 

 観戦していたのはひより達だけでなく、翔、エリカ、秋乃も二人のデュエマを(のぞ)いていた。

 いつも間にか、翔は『ACE・デュエマ部』に入部しているが、そこは気にしないでおこう。

 

「にしても、あの二人、デュエマしながら、普通に会話してるな。さては、仲良いのか?」

「咲恋様と勝様は同じ中学に通っていたんです。多分、その時の付き合いで、仲が良いんだと思います……」

 

 不意に、想がそう疑問を述べ、マリがその疑問に答えた。

 それを聞いた想は不思議にマリが何故、そんなことを知っているのか、疑問に思い、問いかけた。

 

「テメェ、一年の癖に、なんでそんなことを知ってるんだ?」

「同じ中学の後輩なので、知ってて、当然です」

 

 雑に返答するマリ。それを見て、想は一瞬、イラつきを感じるが、秋乃とエリカがいるため、イライラを抑えた。

 

「あの、このデュエマ、どちらが勝つのでしょうか?」

「当然、勝先輩に決まってます!」

「どうでしょうね」

「ええ、咲恋様も、想に負けて以来、腕を磨いています。なので、場合によっては……」

 

(ハッ、馬鹿言ってんじゃねぇよ。オレに勝てねぇような女が、アイツに勝てるわけねぇだろ……!)

 

 

 

 白熱したデュエルの中、咲恋の4ターン目が始まる。

 互いに動きは順調。先に動いたものが勝利の(いただき)を手にすることができる。

 

「ここが正念場ね、私のターン!マナチャージして、4マナで、《エヴォ・ルピア》を召喚!出た時の効果で、カードを1枚引いて、《エヴォ・ルピア》から進化できるコスト5以下のクリーチャーを場に出せる!」

「ッ、来るか、あのデッキの切り札が……!」

 

 今から来る切り札に、勝は身を構える。

 

(きら)めく(かがや)きは悪を裁くッ!《エヴォ・ルピア》をスター進化!正義を貫けッ!《「正義星帝(スティルジャスティス・ティルジエンド)」〈鬼羅(きら).Star〉》ッ!」

 

 それは《正義星帝》がレクスターズの力に目覚め、鬼羅丸の力を借りた姿、《「正義星帝」〈鬼羅.Star〉》だった。

 

 

 




こちらの都合で続きます。
一応、次で決着します。
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