デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

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ACE71:スーパー・スター・アイドル!星野望の実力は如何(いか)に!?

 

 

 

 ──一方、その頃。望を含む女性陣メンバーは、というと……。

 

 

 

P'S(プレイス)覚醒(サイキック)リンク!《激竜王(げきりゅうおう)ガイアール・オウドラゴンP'S(プレイス)》っ!」

 

 望を相手に、マリ、咲恋、ひよりは彼女とデュエマをしていた。

 しかも、ただのデュエマではない。望は3つのデッキを使い、3人同時にデュエマをしていた。

 

 

 

 そして、マリとの対戦で、望は切り札であるサイキック・スーパー・クリーチャー、《激竜王ガイアール・オウドラゴンP'S》の覚醒(サイキック)リンクに成功した。

 

「《ガイアール・オウドラゴンP'S》でシールドを攻撃!攻撃時に《ガイアール・オウドラゴンP'S》よりパワーの小さいクリーチャーを全て破壊!」

 

「っ!?そんな!?私のクリーチャーが……!?」

 

「そのまま、ワールド・ブレイクっ!」

 

 一瞬で、マリのクリーチャーを全滅し、マリの5枚あるシールドを全てブレイクした。

 

「シールド・トリガーは……嘘!?1枚もないの!?」

 

「それじゃあ、《ボルバルザーク・エクス》で、ダイレクトアタックっ!」

 

 5枚あるシールドの中に、シールド・トリガーがないことにマリは驚き、望はそのまま《ボルバルザーク・エクス》で、ダイレクトアタックを宣言し、そのまま勝利の決めた。

 

「相変わらず、パワーが段違いね……」

「でも、今だと、パワーが5万越えのクリーチャーが増えましたし、そこまでパワーが高くないような……」

「それでも、あのパワー2万5千は高いわよ。オマケに、攻撃時にパワー2万5千より低いクリーチャーを全部破壊って、頭悪いんじゃない?」

 

 望の切り札を前に咲恋は呆れ気味に言い、ひよりは《ガイアール・オウドラゴンP'S》よりパワーの高いクリーチャーが沢山いると言った。

 それでも咲恋は、あくまでも《ガイアール・オウドラゴンP'S》の能力(スペック)に頭が悪いと言った。

 

呑気(のんき)に話している所悪いけど、今度はアナタの番よ?斎条咲恋さん?」

 

「!?」

 

 ニヤリと笑う望の姿に、咲恋は身構える。

 バトルゾーンとシールドの数では咲恋が有利。

 だが、望から感じるオーラに、咲恋は後ずさる。普段はアイドル活動で、歌とダンスで、ファンを笑顔にさせる彼女だが、ここデュエマにおいては同年代である咲恋や勝よりも実力は上であり、望はこのターンで決めようとしていた。

 

 

 

 ──そして、望は動く。手札から1枚のカードを引き抜き、11枚あるマナを全てタップした。

 

「勝利は必然?いいえ、勝利は掴むものよ!《「必勝(ひっしょう)」の(いただき) カイザー「刃鬼(ばき)」》を召喚っ!さぁ、楽しい楽しい“ガチンコ・ジャッジ”の時間だよっ!」

 

「全然楽しくないわよ!後、こっちのデッキ、最大コストが5だから、勝てる訳ないでしょ!」

 

「そんなことを言われても知りませんよー、だ」

 

「ムキィィ!」

 

「ちょっと会長!?叫び声がお猿さんみたいになってますよ!?」

 

 “ガチンコ・ジャッジ”とは、互いに山札の一番上を捲り、コストを比べ、ガチンコ・ジャッジを宣言した側が相手のコストと同じか、それ以上なら、勝利し、その後の能力が使える。

 望が使う《カイザー「刃鬼」》のガチンコ・ジャッジは勝利した数だけ、ハンターを1体、マナ、手札、墓地から無条件(ただ)で出せる。強力な能力だ。

 ただし、その強力な能力故に、召喚して場に出さないといけないのと、相手のシールドの数を参照して、《カイザー「刃鬼」》のガチンコ・ジャッジを行う。

 故に、《カイザー「刃鬼」》の能力を最大限に活かすには、相手のシールドをブレイクせず、相手の攻撃を耐えなければならない。

 

 しかし、望はそれを成し遂げた。

 咲恋の攻撃を耐え、《カイザー「刃鬼」》の召喚に必要な11枚のマナコストを貯め、見事、《カイザー「刃鬼」》の召喚に成功したのだ。

 

「それじゃあ、斎条さんのシールドは5枚だから、5回ガチンコ・ジャッジっ!」

 

「だ・か・ら!勝てる訳ないでしょ!」

 

 5回ガチンコ・ジャッジを行った結果、5回全て、望が勝利し、望は《ボルバルザーク・エクス》、《永遠(とわ)のリュウセイ・カイザー》、《閃光(せんこう)のメテオライト・リュウセイ》、《不敗(ふはい)のダイハード・リュウセイ》を2体、合計コスト、39コスト分のハンターを踏み倒した。

 

(大丈夫!こっちは《ボン・キゴマイム》がいるから、このターンは攻撃されない!仮に、《鬼丸「(ヘッド)」》が出ても追加ターンは得られない!)

 

 しかし、咲恋はこうなることを先を読み、《ボン・キゴマイム》を出していた。

 その能力は『相手のクリーチャーが出た時、このターン、そのクリーチャーは攻撃できない』という能力。

 つまり、折角、《カイザー「刃鬼」》で踏み倒した望の大型ハンターは攻撃できないのだ。

 

 どうあがいても、私の勝ちだ、と、咲恋は脳裏で勝利を確信した。

 

「ふふっ……」

 

「な、何よ……?」

 

 ふっと、望は不敵に笑った。

 それを見た咲恋は疑問を抱き、彼女に問いかける。

 

 そして、望は答える。咲恋の考えが(あさ)はかだと。

 

「《ボルバルザーク・エクス》の効果で、私のマナを全てアンタップっ!そして──7マナをタップ!呪文、《無双と竜機の伝説(エターナル・ボルバルエッジ)》っ!」

 

「っ!?その呪文は……!?」

 

 望が唱えた《無双と竜機の伝説》に、咲恋は驚く。

 何故なら、望が唱えた《無双と竜機の伝説》には恐ろしい能力があるからだ。

 

「まずは、呪文の効果で、パワー6000のクリーチャーを全て破壊っ!」

 

 現在、パワー6000のクリーチャーは望の《ボルバルザーク・エクス》のみ。よって、望の《ボルバルザーク・エクス》だけが破壊される。

 一見、自分のクリーチャーを破壊することに意味がないようにみえるが、問題はこの後の効果だ。

 

「この呪文を唱えた後、私は追加ターンを得る!つまり、アナタの《ボン・キゴマイム》の効果を貫通して、私の可愛いリュウセイちゃん達で攻撃して、私の勝ちィィー!」

 

「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっー!」

 

 断末魔のような叫び声を上げる咲恋。

 追加ターンを得た望は《メテオライト・リュウセイ》でタップしたクリーチャーに《リュウセイ・カイザー》と一緒に攻撃し、《ダイハード・リュウセイ》の効果で、咲恋のシールドを墓地に置いた。

 それが2体いるため、1回の攻撃で、咲恋のシールドを2枚墓地に置ける。故に、2回の攻撃で、4枚のシールドを墓地に置いた。

 

 

 

 ──そして、最後の1枚を墓地に置こうとしていた。

 

「《カイザー「刃鬼」》でシールドを攻撃する時、《ダイハード・リュウセイ》の効果で最後の1枚のシールドを墓地へ!」

 

「く、《クロック》がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっー!」

 

「だんねーん!《カイザー「刃鬼」》で、ダイレクトアタックっ!」

 

 

 

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